【クモの交尾】これについて疑問が生じたので、撮影した画像ファイルを検索してみた。
ジョロウグモが交尾中の写真が見つかった。(添付2)
昨年の9月に撮影していた。中央左側がメス、右側がオスだ。画面左下の立体網に負けたオスがいる。巣の上にあるのは、オスが脱皮した後の抜け殻だ。オスはメスの前腹部に口を接しているように見える。他の部分では身体が離れている。
メスのこの部分には「外雌器」と呼ばれる対になった穴があり、オスはこの部分にスポイト状の精子を蓄えた触肢を挿入して、精子を注入する。
だからクモのオスの触肢は末節が雌と違い膨らんでいる。
ジョロウグモオスの触肢を写した写真はなかったが、アシダカグモのものがあった。
このクモは巨大で、ピレトリン入り殺虫スプレーでやっと捕まえた。室内に住み、ハエや他の虫を食べる。腹側から見ると、タラバガニそっくりだ。クモとカニは近縁である。
カニだとハサミに相当する部分に「ツクシの頭」みたいな構造がある。これが「生殖球」とよばれる、精液注入装置だ。(添付3)
雌にはこれがない。これはコガネグモの一種ナガコガネグモのメスだが、触肢はふつうの触角のように見える。(添付4)
ところでジョロウグモのメスの腹部をよく見ると、腹部前端にオレンジ色をしたH字の斑があり、Hに挿まれた下の黒い部分に一対の小さな穴がある。これが「外雌器」で、交尾口がある。この部分は体壁が板状になっていて、交尾口の後に1個の産卵口があるという。(添付5)
下方の赤色の部分は突出していて「糸疣(いといぼ)」をなす。ここから糸を出すのだが、それも時と場所により太さを変えられる。クモの勉強をする前には、ここに生殖器があるとばかり思っていた。
大体のオリエンテーションがついたから、今度は実際にジョロウグモのオスの触肢を観察してみようと思う。
ジョロウグモが交尾中の写真が見つかった。(添付2)
昨年の9月に撮影していた。中央左側がメス、右側がオスだ。画面左下の立体網に負けたオスがいる。巣の上にあるのは、オスが脱皮した後の抜け殻だ。オスはメスの前腹部に口を接しているように見える。他の部分では身体が離れている。
メスのこの部分には「外雌器」と呼ばれる対になった穴があり、オスはこの部分にスポイト状の精子を蓄えた触肢を挿入して、精子を注入する。
だからクモのオスの触肢は末節が雌と違い膨らんでいる。
ジョロウグモオスの触肢を写した写真はなかったが、アシダカグモのものがあった。
このクモは巨大で、ピレトリン入り殺虫スプレーでやっと捕まえた。室内に住み、ハエや他の虫を食べる。腹側から見ると、タラバガニそっくりだ。クモとカニは近縁である。
カニだとハサミに相当する部分に「ツクシの頭」みたいな構造がある。これが「生殖球」とよばれる、精液注入装置だ。(添付3)
雌にはこれがない。これはコガネグモの一種ナガコガネグモのメスだが、触肢はふつうの触角のように見える。(添付4)
ところでジョロウグモのメスの腹部をよく見ると、腹部前端にオレンジ色をしたH字の斑があり、Hに挿まれた下の黒い部分に一対の小さな穴がある。これが「外雌器」で、交尾口がある。この部分は体壁が板状になっていて、交尾口の後に1個の産卵口があるという。(添付5)
下方の赤色の部分は突出していて「糸疣(いといぼ)」をなす。ここから糸を出すのだが、それも時と場所により太さを変えられる。クモの勉強をする前には、ここに生殖器があるとばかり思っていた。
大体のオリエンテーションがついたから、今度は実際にジョロウグモのオスの触肢を観察してみようと思う。