ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【弥生人の起源】難波先生より

2012-11-03 22:36:30 | 難波紘二先生
【弥生人の起源】について、つい先日(11/1「産経」)、東大などによるゲノム解析結果の報道があった。日本列島の両端、沖縄と北海道アイヌの近縁性(これはアイヌと沖縄人の背中に毛が生えているのをみれば、人類学的には明白だ)を、これまでの血液型、HLA、HTLV-1などの検索に基づいていわれてきたことを、再確認したにすぎない。


 要するに、古モンゴロイドが南からと北のシベリアから南下して日本列島に居住して、縄文人の祖先になった。その後で、江南または朝鮮半島から稲作文化をもつHTLV(-)の弥生人が渡来して、本州の中央部を占め、それが縄文人と混血しながら列島全体に広がった、という埴原和郎説を裏づけたものだ。


 「ウリナラ(わが国)」説の本家本元の韓国ではこのニュースに、「日本人は韓国から行った」と躍り上がって喜んでいるそうだ。
 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1102&f=national_1102_005.shtml


 朝鮮人よ、アフリカ人が「人類はみな、我らの子孫だ!」といったら、あんたどう思う?「出アフリカ」が7万年前。弥生人の渡来は1万年近く前の話だから、論理的には同じことをいっているのだよ。年代の桁数は同じなのだよ。


 そもそもドイツ人とフランス人が分かれたのが、前1世紀頃で、フランス人とイギリス人が別れたのが11世紀。イギリス人とアメリカ人が別れたのは18世紀のことだ。弥生人と朝鮮人が分かれた時代の古さとは、わけがちがうだろう。


 梅棹忠夫の「文明の生態史観」(中公文庫)がいうように、日本と英国はユーラシア大陸の端っこにある島国で、大陸からオチこぼれたありとあらゆる民族の吹きだまりだから、日本人の中には縄文人、朝鮮人、中国人、台湾人、インド人、モンゴル人など、いろんな民族の血が混じっていてあたりまえだ。ひとり「朝鮮が本家、朝鮮が兄貴分」などという顔はしないでもらいたい。

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