【Plum】英英辞典を見たら、「中にoblong stoneがある」と書いてある。高校の頃に使ったHornby「ポケット英英辞典」を見ると「横長」とある。(西洋紙の図が載っている。)Oblique(斜めの)という言葉は英語でもよく見かけるが、oblong(幅広の)という言葉にはあまりお目にかからない。「種」をstoneストーンというのも知らなかった。KernとかCoreは知っていたが。
で、庭のプラムと梅の種を比べたら、確かにプラム(Sugar-plum)の方は、種が扁平で細長かった。(添付1)
左端が西洋スモモ、上の2個がその種、下の丸いのが紀州の小梅の種である。(よく見るとこれも上下が横幅より長い。)
この辞書は1942年初版の「開拓社版」で、「二年五組」と書いて自分の名前を書いているから、1958年に買ったものだ。50年以上使っていることになる。
岩波文庫よりサイズが一回り小さく、それでいて1,520ページある。値段は650円。
当時、広島市内の電車運賃が10円だったから、65回分、今なら電車賃は150円だから1万円近くするだろう。さすがに表紙は手垢で汚れているが、中のページは真っ白で変色がない。酸性紙でない証拠だ。
もう一つ今でも重宝している事典に「学生社会六法」(東京法令)がある。1959年に買ったもので120円。
これは「資料編」が充実していて、ハムラビ法典、ローマ十二表法、明治憲法、教育勅語、カイロ宣言、ヤルタ協定、ポツダム宣言、治安維持法、終戦の詔書など、普通の「六法」に載っていない資料が含まれているから、やはり手放せない。
(岩波が「六法全書」の刊行をやめたそうだが、有斐閣「六法全書(2冊本)」は実務者用で、高いばかりで、資料としては役に立たない。昔の「学生社会六法」のような事典を作ってもらえないか、と思う。「改憲条項」がどうなっているか、各国憲法を調べようと思っても、適当な資料がないのが現状だ。)
同じ頃の辞書に東京書院刊「模範国語辞典」(1956)がある。これは「ペン字、英語入り、漢和兼用」という欲張った辞書だが、実際の役に立たない。主に商人宿に置かれたものだ。五十音索引といろは索引があるという、傑作だ。昭和29年初版で所持本は第9版、定価180円で、ページは576ページ、新書を長めにした辞書サイズだ。しかし、これは酸性紙を使用しており、製本も悪く、ボロボロである。単なる資料として保存しているにすぎない。
この辞書と上記ホンビー「英英辞典」は厚さがほぼ同じである。つまりホンビーは1/3の厚さの紙を使用している。
薄い本のチャンピオンというとCollins社の「Holy Bible」だろう。いわゆる「キング・ジェームズ版」だ。シェークスピアの時代の英語で書いてある。ギリシア語原典からの欽定訳だ。1000ページもある中型本だが、厚さは3cmに充たない。
これで「旧約」、「新約」の両方が収められており、しかもページが連続している。巻末には52ページわたり、解説、索引がつけっれている。例えば「聖書に出て来る動物」という項目がある。
最近の本は文庫本も単行本も、ページは少ないのにやたら厚い酸性紙を使用して、厚さと重さが目立つ本が多い。おまけにカバーに帯があり、買えば「カバーをお付けしましょうか」といわれる。過剰包装もいいところだ。かさ張ってかなわない。ひとつ、新聞の書評にはページ数と重さをぜひ載せるようにしてもらいたいものだ。「本離れ」の一因にはこういうこともあると思う。マンションに多くの本をおける家庭は少ない。
で、庭のプラムと梅の種を比べたら、確かにプラム(Sugar-plum)の方は、種が扁平で細長かった。(添付1)
左端が西洋スモモ、上の2個がその種、下の丸いのが紀州の小梅の種である。(よく見るとこれも上下が横幅より長い。)
この辞書は1942年初版の「開拓社版」で、「二年五組」と書いて自分の名前を書いているから、1958年に買ったものだ。50年以上使っていることになる。
岩波文庫よりサイズが一回り小さく、それでいて1,520ページある。値段は650円。
当時、広島市内の電車運賃が10円だったから、65回分、今なら電車賃は150円だから1万円近くするだろう。さすがに表紙は手垢で汚れているが、中のページは真っ白で変色がない。酸性紙でない証拠だ。
もう一つ今でも重宝している事典に「学生社会六法」(東京法令)がある。1959年に買ったもので120円。
これは「資料編」が充実していて、ハムラビ法典、ローマ十二表法、明治憲法、教育勅語、カイロ宣言、ヤルタ協定、ポツダム宣言、治安維持法、終戦の詔書など、普通の「六法」に載っていない資料が含まれているから、やはり手放せない。
(岩波が「六法全書」の刊行をやめたそうだが、有斐閣「六法全書(2冊本)」は実務者用で、高いばかりで、資料としては役に立たない。昔の「学生社会六法」のような事典を作ってもらえないか、と思う。「改憲条項」がどうなっているか、各国憲法を調べようと思っても、適当な資料がないのが現状だ。)
同じ頃の辞書に東京書院刊「模範国語辞典」(1956)がある。これは「ペン字、英語入り、漢和兼用」という欲張った辞書だが、実際の役に立たない。主に商人宿に置かれたものだ。五十音索引といろは索引があるという、傑作だ。昭和29年初版で所持本は第9版、定価180円で、ページは576ページ、新書を長めにした辞書サイズだ。しかし、これは酸性紙を使用しており、製本も悪く、ボロボロである。単なる資料として保存しているにすぎない。
この辞書と上記ホンビー「英英辞典」は厚さがほぼ同じである。つまりホンビーは1/3の厚さの紙を使用している。
薄い本のチャンピオンというとCollins社の「Holy Bible」だろう。いわゆる「キング・ジェームズ版」だ。シェークスピアの時代の英語で書いてある。ギリシア語原典からの欽定訳だ。1000ページもある中型本だが、厚さは3cmに充たない。
これで「旧約」、「新約」の両方が収められており、しかもページが連続している。巻末には52ページわたり、解説、索引がつけっれている。例えば「聖書に出て来る動物」という項目がある。
最近の本は文庫本も単行本も、ページは少ないのにやたら厚い酸性紙を使用して、厚さと重さが目立つ本が多い。おまけにカバーに帯があり、買えば「カバーをお付けしましょうか」といわれる。過剰包装もいいところだ。かさ張ってかなわない。ひとつ、新聞の書評にはページ数と重さをぜひ載せるようにしてもらいたいものだ。「本離れ」の一因にはこういうこともあると思う。マンションに多くの本をおける家庭は少ない。
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