【朝日騒動・続】
月刊誌「WILL」が気を吐いている。「11月増刊号」と「11月緊急特大号」という11月号が2冊も出た。どちらもよく売れている。ただし前者は同紙の過去記事を再掲したもので、巻末の「慰安婦問題読む年表」(9/6/2014:池上コラム掲載までの出来事を掲載)以外には、大した価値はない。この「年表」には事件だけなく、慰安婦について書かれた主な書籍が山崎朋子『サンダカン八番娼館』(1972)以後、年代順に載っていてずいぶん役立つ。
千田夏光『従軍慰安婦』(1973)は古書価が2万円もするから手が出ないが、他は1978年までに出た6冊を1万円程度で入手できた。
「WILL: 11月緊急特大号」は140/340頁を「朝日批判」論評に当てているが、これも重要な新しい「事実(ファクト)」に乏しい。目次の日下公人論文と諏訪澄論文の頁番号が入れ違っている。同じ月に2冊だすのだから、そうとうどさくさして作った雑誌だろう。
「朝日」従軍慰安婦報道の間違いの始まりは、1982/9/2大阪朝日が前日の吉田清治講演の内容をウラ取りもせず、「慰安婦狩り」の事実として950人連行したと報じたことにある。8/5「朝日」検証記事では、これを書いたのは「大阪社会部記者(66)」とあるが、その後の「産経」報道によれば人違いで、「朝日」は「これから作る第三者検討委員会で取り上げる」という。(まだ委員会を作っていない。これは理研よりひどい)。
10/3の各紙によると、やっと人選が終わり10/9に初会合を開くという。一月もかかった。
委員長=中越秀樹(元名古屋高裁長官、弁護士)、
委員=岡本行夫(外交評論家)、北岡伸一(国際大学学長)、田原総一朗(評論家)、
波多野澄雄(筑波大名誉教授)、林香里(東大・大学院教授)、保阪正康(NF作家)の6人。
ZAKZAKによると<7人中4人が朝日新聞や朝日新聞出版から著書を出版している。田原氏はBS朝日で『激論!クロスファイア』、テレビ朝日で『朝まで生テレビ!』の司会をしている>「朝日の身内」だそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141003/dms1410031537020-n1.htm
筑波大の西岡力、『慰安婦と戦場の性』を書いた秦郁彦、「依頼があれば委員を引き受ける」と言っている石原慎太郎、こういう人を委員に入れないと「お手盛り」と批判されるだろうと思う。
「2ヶ月後に結論」というから引き延ばし戦術であることは見え見えだ。秦郁彦の意見も聞くというが、『慰安婦と戦場の性』(新潮選書, 2012)を読めば、とっくに世間は結論を出していることが明らかだ。http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1323922626
イデオロギー依存でなく、実証史学の研究者である秦氏の意見を聞けば、こんな委員会、1回で結論が出せるはずだと思うが…。
で、82/9/2の「詐欺師よいしょ記事」を書いた記者は実は、「清田治史」だと「週刊文春」9/8号が報じた。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4339
WIKIを見ると、朝日の取締役までやっているから大物だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E7%94%B0%E6%B2%BB%E5%8F%B2
週刊誌などの報道によるとこの記者も、結果的に韓国人の義母に有利になるような朝鮮人慰安婦についての記事を1991/8/11以後、何回か書いた植村隆記者も、8/5「朝日」誤報記事以後は「本社広報部を通してくれ」と取材拒否していた。どうも「朝日」はボロが出るので「囲い込もう」としていたらしい。
WIKIの「経歴」のところにも既に(10/1)書かれているが、10/1「産経」記事(<朝日元記者辞職要求、2大学に脅迫文届く>)は、その後、帝塚山学院大・国際理解研究所教授兼所長をしている清田治史(67)について、理事長と学長宛に、「辞めさせなければ…釘を入れたガス爆弾を爆発させる」という脅迫状が9月13日に届き、同人は同日付で退職したと報じている。大学は「脅迫文とは関係がない」としているそうだ。
札幌の北星学院非常勤講師をしている植村隆の大学宛にも、同じような内容の脅迫状が2回届いているという。彼がどうするか知らない。
(10/2「朝鮮日報」はこう報じている。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/02/2014100200862.html
「言論の自由、学問の自由」と「捏造記事を書く自由」を混同しては困る。この車学峰という東京特派員は前の日はこんな記事を書いていた。言うことが「日替わりメニュー」だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/01/2014100100776.html?ent_rank_news
それにしても「早稲田人間科学部」はこんなところに広告を出して…。逆効果ではないか)
こうした事態は「朝日」が紙面できちんと誤報を認め、社長が記者会見で真摯に謝罪していたら、回避できたはずだ。またご当人が「広報を通してくれ」というような高圧的態度をとらず、ちゃんと誠実に取材に応じていたら避けられただろう。結果として事態は悪い方に悪い方に転がっている。
私の目には、不祥事を起こしたらさっさと入院して面会謝絶にする政治家とか行方不明になる企業のトップと、これら朝日の記者はちっとも変わらないと思える。
10/2「週刊文春」によると、朝日の木村社長は10/20英国女王からの「大英帝国勲章」を東京英国大使館で授与されることが決まっているそうで、「それまでは辞任しない」のだそうだ。
理研の笹井芳樹は「上原賞」受賞が昨年暮れに決定し、副賞2000万円に目がくらんで「STAP疑惑」騒動の最中の3月11日に、メディアの追求を振り切るようにして授賞式に出た。旧石器捏造の藤村新一さえ、捏造発覚後は「相沢賞」を返却しているのに…。
http://www.riken.jp/pr/topics/2013/20131226_2/
「受賞に値しない」という自己判断ができなかった笹井はあわれだが、さて朝日の社長はどうするか見物だ。当日の騒ぎを「報道ステーション」は報じないだろうが、TV他局やネットは報じるだろう。勲章なんかに連綿としないで、それよりも「検証委員会」を早急に立ち上げ、読者を納得させる報告書を急ぐべきだろう。8/5-6「点検記事」には多くの事実誤認があることは、すでに明らかにされている。「WILL」11月緊急特大号は、櫻井よしこと百田尚樹の対談でこういう意見を報じている。司会はたぶん編集長の花田紀凱であろう。
<司会=朝日の上層部は相当混乱していますね。いまや、毎朝、朝日を読むのが楽しみ。また何かチョンボをしていないかと(笑)。
百田=軍隊に譬えれば、司令官が混乱して作戦がまともに機能していない状態です。>
これは医者の俗語でいえば、「脳死状態」にあるということだ。「心肺停止」なら倒産である。
朝日に続いて「テレビ朝日」報道ステーションにも意図的な誤報問題が生じている。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141001/dms1410011700015-n1.htm
「ZAKZAK」は「夕刊フジ」(産経系列)の提供だから、また産経が仕掛けたものか。
私は「朝日誤報」問題を一切報じないのが嫌で、この番組を見るのをやめたから痛痒を感じないが、古館が交代し、恵村なんとかという陰気なコメンテーターがいなくなったら、また見たいと思う。
落ち目になった人や組織を叩くのを手加減するのを、「宋襄の仁」とか「水に落ちた犬は叩くな」というが、今の朝日に対して、かさにかかった物言いをするつもりはない。
「買いたい新書」のノンフィクション書評で、
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1411312898#non
秦郁彦『慰安婦と戦場の性』(新潮新書)
呉善花『韓国併合への道・完全版』(文春新書)
山際純夫『すべては朝日新聞から始まった<慰安婦問題>』(ワック出版)
黒田勝弘『韓国反日感情の正体』(角川新書)
豊田有恒『韓国が漢字を復活できない理由』(祥伝社新書)
など、日韓関係の基本的な問題を扱った本の書評をおこなってきて、今日の事態はほぼ予測がついていたともいえる。朝日は「誤報を訂正し謝罪する」と思っていた。それしかこの新聞が生き延びる道はないというのが、私なりの結論だった。しかし、今後は少し手控えたいと思う。
読売新聞編集局編『徹底検証、朝日<慰安婦>報道』(中公新書ラクレ, 2014/9)という新書が出たが、これがなかなか良くできている。
「朝日」1950/9/27掲載の「伊藤律架空記者会見」の大スクープは、9/30朝刊で取り消し記事を載せた後、「縮刷版」ではこの部分が空白になっているそうだ。
1989/4/20「KYサンゴ事件」では写真を見た地元のダイバーから疑問が社に寄せられていたのに、本格的調査をせず、カメラマンの「前からあった傷をなぞっただけ」という証言を信用して、5/16に「取材に行きすぎ」というお詫びを掲載。5/20になって「落書き、捏造でした」という全面的謝罪広告を出した。この無様な対応で当時の一柳社長は辞任に追いやられた。この撤回記事も縮刷版では空白になっているのだろうか?
もしそうなら「歴史的文書の書き換え(改ざん)」をやっていることになり、オーウェル『1984年』でビッグ・ブラザーに支配された社会で、ウィンストンが「真理省」でやっていることと変わらない。
それにしても「架空会見」は3日後に取り消し、「サンゴ事件」は30日後に取り消し、「慰安婦狩り吉田証言」は32年後に取り消し(計16本)と、だんだん遅くなっている。これは縮刷版がもう出ているから、過去記事の修正はできないし、やってはいけない。だったら、「取り消し記事」のリストを公表しないと、藤村関与遺跡とそれに依拠した著作・論文のリストを公表しなかった考古学会と同じで、考古学という学問を世間が信用しなくなったのと同様に、「朝日」という新聞を信用しなくなるだろう。
考古学の場合、10年後にその影響ははっきり出た。「朝日」がどうなるかは知らない。
たぶんまともな学者は「朝日」記事を引用した論文・著作を避けるようになるだろう。これがじわじわ進むと考古学の現状のようになる。
「慰安婦問題」についてはWIKIに実に詳しい「慰安婦の年表」があるのを知った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8
すべて出典が明らかにされているので、この問題について駄弁を労するのはこれで終わりにしたいと思う。
「論より証拠」というが、朝日も証拠に基づいて記事や論説を書いていれば、こうはならなかった。
月刊誌「WILL」が気を吐いている。「11月増刊号」と「11月緊急特大号」という11月号が2冊も出た。どちらもよく売れている。ただし前者は同紙の過去記事を再掲したもので、巻末の「慰安婦問題読む年表」(9/6/2014:池上コラム掲載までの出来事を掲載)以外には、大した価値はない。この「年表」には事件だけなく、慰安婦について書かれた主な書籍が山崎朋子『サンダカン八番娼館』(1972)以後、年代順に載っていてずいぶん役立つ。
千田夏光『従軍慰安婦』(1973)は古書価が2万円もするから手が出ないが、他は1978年までに出た6冊を1万円程度で入手できた。
「WILL: 11月緊急特大号」は140/340頁を「朝日批判」論評に当てているが、これも重要な新しい「事実(ファクト)」に乏しい。目次の日下公人論文と諏訪澄論文の頁番号が入れ違っている。同じ月に2冊だすのだから、そうとうどさくさして作った雑誌だろう。
「朝日」従軍慰安婦報道の間違いの始まりは、1982/9/2大阪朝日が前日の吉田清治講演の内容をウラ取りもせず、「慰安婦狩り」の事実として950人連行したと報じたことにある。8/5「朝日」検証記事では、これを書いたのは「大阪社会部記者(66)」とあるが、その後の「産経」報道によれば人違いで、「朝日」は「これから作る第三者検討委員会で取り上げる」という。(まだ委員会を作っていない。これは理研よりひどい)。
10/3の各紙によると、やっと人選が終わり10/9に初会合を開くという。一月もかかった。
委員長=中越秀樹(元名古屋高裁長官、弁護士)、
委員=岡本行夫(外交評論家)、北岡伸一(国際大学学長)、田原総一朗(評論家)、
波多野澄雄(筑波大名誉教授)、林香里(東大・大学院教授)、保阪正康(NF作家)の6人。
ZAKZAKによると<7人中4人が朝日新聞や朝日新聞出版から著書を出版している。田原氏はBS朝日で『激論!クロスファイア』、テレビ朝日で『朝まで生テレビ!』の司会をしている>「朝日の身内」だそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141003/dms1410031537020-n1.htm
筑波大の西岡力、『慰安婦と戦場の性』を書いた秦郁彦、「依頼があれば委員を引き受ける」と言っている石原慎太郎、こういう人を委員に入れないと「お手盛り」と批判されるだろうと思う。
「2ヶ月後に結論」というから引き延ばし戦術であることは見え見えだ。秦郁彦の意見も聞くというが、『慰安婦と戦場の性』(新潮選書, 2012)を読めば、とっくに世間は結論を出していることが明らかだ。http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1323922626
イデオロギー依存でなく、実証史学の研究者である秦氏の意見を聞けば、こんな委員会、1回で結論が出せるはずだと思うが…。
で、82/9/2の「詐欺師よいしょ記事」を書いた記者は実は、「清田治史」だと「週刊文春」9/8号が報じた。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4339
WIKIを見ると、朝日の取締役までやっているから大物だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E7%94%B0%E6%B2%BB%E5%8F%B2
週刊誌などの報道によるとこの記者も、結果的に韓国人の義母に有利になるような朝鮮人慰安婦についての記事を1991/8/11以後、何回か書いた植村隆記者も、8/5「朝日」誤報記事以後は「本社広報部を通してくれ」と取材拒否していた。どうも「朝日」はボロが出るので「囲い込もう」としていたらしい。
WIKIの「経歴」のところにも既に(10/1)書かれているが、10/1「産経」記事(<朝日元記者辞職要求、2大学に脅迫文届く>)は、その後、帝塚山学院大・国際理解研究所教授兼所長をしている清田治史(67)について、理事長と学長宛に、「辞めさせなければ…釘を入れたガス爆弾を爆発させる」という脅迫状が9月13日に届き、同人は同日付で退職したと報じている。大学は「脅迫文とは関係がない」としているそうだ。
札幌の北星学院非常勤講師をしている植村隆の大学宛にも、同じような内容の脅迫状が2回届いているという。彼がどうするか知らない。
(10/2「朝鮮日報」はこう報じている。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/02/2014100200862.html
「言論の自由、学問の自由」と「捏造記事を書く自由」を混同しては困る。この車学峰という東京特派員は前の日はこんな記事を書いていた。言うことが「日替わりメニュー」だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/01/2014100100776.html?ent_rank_news
それにしても「早稲田人間科学部」はこんなところに広告を出して…。逆効果ではないか)
こうした事態は「朝日」が紙面できちんと誤報を認め、社長が記者会見で真摯に謝罪していたら、回避できたはずだ。またご当人が「広報を通してくれ」というような高圧的態度をとらず、ちゃんと誠実に取材に応じていたら避けられただろう。結果として事態は悪い方に悪い方に転がっている。
私の目には、不祥事を起こしたらさっさと入院して面会謝絶にする政治家とか行方不明になる企業のトップと、これら朝日の記者はちっとも変わらないと思える。
10/2「週刊文春」によると、朝日の木村社長は10/20英国女王からの「大英帝国勲章」を東京英国大使館で授与されることが決まっているそうで、「それまでは辞任しない」のだそうだ。
理研の笹井芳樹は「上原賞」受賞が昨年暮れに決定し、副賞2000万円に目がくらんで「STAP疑惑」騒動の最中の3月11日に、メディアの追求を振り切るようにして授賞式に出た。旧石器捏造の藤村新一さえ、捏造発覚後は「相沢賞」を返却しているのに…。
http://www.riken.jp/pr/topics/2013/20131226_2/
「受賞に値しない」という自己判断ができなかった笹井はあわれだが、さて朝日の社長はどうするか見物だ。当日の騒ぎを「報道ステーション」は報じないだろうが、TV他局やネットは報じるだろう。勲章なんかに連綿としないで、それよりも「検証委員会」を早急に立ち上げ、読者を納得させる報告書を急ぐべきだろう。8/5-6「点検記事」には多くの事実誤認があることは、すでに明らかにされている。「WILL」11月緊急特大号は、櫻井よしこと百田尚樹の対談でこういう意見を報じている。司会はたぶん編集長の花田紀凱であろう。
<司会=朝日の上層部は相当混乱していますね。いまや、毎朝、朝日を読むのが楽しみ。また何かチョンボをしていないかと(笑)。
百田=軍隊に譬えれば、司令官が混乱して作戦がまともに機能していない状態です。>
これは医者の俗語でいえば、「脳死状態」にあるということだ。「心肺停止」なら倒産である。
朝日に続いて「テレビ朝日」報道ステーションにも意図的な誤報問題が生じている。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141001/dms1410011700015-n1.htm
「ZAKZAK」は「夕刊フジ」(産経系列)の提供だから、また産経が仕掛けたものか。
私は「朝日誤報」問題を一切報じないのが嫌で、この番組を見るのをやめたから痛痒を感じないが、古館が交代し、恵村なんとかという陰気なコメンテーターがいなくなったら、また見たいと思う。
落ち目になった人や組織を叩くのを手加減するのを、「宋襄の仁」とか「水に落ちた犬は叩くな」というが、今の朝日に対して、かさにかかった物言いをするつもりはない。
「買いたい新書」のノンフィクション書評で、
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1411312898#non
秦郁彦『慰安婦と戦場の性』(新潮新書)
呉善花『韓国併合への道・完全版』(文春新書)
山際純夫『すべては朝日新聞から始まった<慰安婦問題>』(ワック出版)
黒田勝弘『韓国反日感情の正体』(角川新書)
豊田有恒『韓国が漢字を復活できない理由』(祥伝社新書)
など、日韓関係の基本的な問題を扱った本の書評をおこなってきて、今日の事態はほぼ予測がついていたともいえる。朝日は「誤報を訂正し謝罪する」と思っていた。それしかこの新聞が生き延びる道はないというのが、私なりの結論だった。しかし、今後は少し手控えたいと思う。
読売新聞編集局編『徹底検証、朝日<慰安婦>報道』(中公新書ラクレ, 2014/9)という新書が出たが、これがなかなか良くできている。
「朝日」1950/9/27掲載の「伊藤律架空記者会見」の大スクープは、9/30朝刊で取り消し記事を載せた後、「縮刷版」ではこの部分が空白になっているそうだ。
1989/4/20「KYサンゴ事件」では写真を見た地元のダイバーから疑問が社に寄せられていたのに、本格的調査をせず、カメラマンの「前からあった傷をなぞっただけ」という証言を信用して、5/16に「取材に行きすぎ」というお詫びを掲載。5/20になって「落書き、捏造でした」という全面的謝罪広告を出した。この無様な対応で当時の一柳社長は辞任に追いやられた。この撤回記事も縮刷版では空白になっているのだろうか?
もしそうなら「歴史的文書の書き換え(改ざん)」をやっていることになり、オーウェル『1984年』でビッグ・ブラザーに支配された社会で、ウィンストンが「真理省」でやっていることと変わらない。
それにしても「架空会見」は3日後に取り消し、「サンゴ事件」は30日後に取り消し、「慰安婦狩り吉田証言」は32年後に取り消し(計16本)と、だんだん遅くなっている。これは縮刷版がもう出ているから、過去記事の修正はできないし、やってはいけない。だったら、「取り消し記事」のリストを公表しないと、藤村関与遺跡とそれに依拠した著作・論文のリストを公表しなかった考古学会と同じで、考古学という学問を世間が信用しなくなったのと同様に、「朝日」という新聞を信用しなくなるだろう。
考古学の場合、10年後にその影響ははっきり出た。「朝日」がどうなるかは知らない。
たぶんまともな学者は「朝日」記事を引用した論文・著作を避けるようになるだろう。これがじわじわ進むと考古学の現状のようになる。
「慰安婦問題」についてはWIKIに実に詳しい「慰安婦の年表」があるのを知った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8
すべて出典が明らかにされているので、この問題について駄弁を労するのはこれで終わりにしたいと思う。
「論より証拠」というが、朝日も証拠に基づいて記事や論説を書いていれば、こうはならなかった。
そして、それは、原発事故をどう考えるか、人生の幕引きをどうしたいか、そのためには、終末期医療はどうあって欲しいか、まさに自分自身の問題でもあります。
難波先生からとても大切なことを教えていただきました。これからも、難波先生の教えをガイドにしながら、勉強していきたいと思います。本当に感謝しています。また、難波先生のブログを楽しみにしています。
あれりっくいくすくるーじょんも知らなかったのに。
疑惑深まるSTAP細胞 免疫細胞の専門家が小保方論文の決定的な矛盾点を指摘 難波紘二 広島大学名誉教授
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/210.html
おとこおんなのトミコ?
安倍総理の方針で気に入らないものもあるよ。
女性進出とかね。
>だが、1と2,3は分離すべき。 理想的には、航空事故調査委員会のように第 三者が1を徹底的に明らかにする事を第一に 目指し、それが明らかになった段階で責任を 明確化して処分を行える制度が確立されれば いいのだが。
賛成。
当該機関が調査するのでは、庇いあいになるからな。
学歴販売店か!?
お客が金さえ払えばろくに勉強をしない奴にも、学歴をどんどん売ってくれるのか!?
ひでえ世の中になったもんだ。
研究機関は規則を遵守すること。できない研究機関には、然るべき責任をおわすこと。
賛成。
1.不正事実を明らかに
2. 関係者に責任を問い
3. 処分すること。
だが、1と2,3は分離すべき。
理想的には、航空事故調査委員会のように第三者が1を徹底的に明らかにする事を第一に目指し、それが明らかになった段階で責任を明確化して処分を行える制度が確立されればいいのだが。
「 大和教授はSTAP細胞論文の発案者であり、岡野教授とともに小保方を育成した指導教授として、知られている。小保方晴子の神秘的な博士論文の審査者でもある。この博士論文の優れた研究は、再生医療学会(
理事長岡野光夫氏) で、みごとにベストポスター賞している。また、小保方の就職の際には、大和教授は岡野教授とともに推薦状を書き、理研に提出している。」
小保方さんを厳しく処分すれば他の早稲田博士達も同様に扱わなければならず、甘い対応ともいわれています。
しかし現実にもっと問題なのは、早稲田以外の、早稲田以下のレベルの大学の方が遥かに多いという実態でしょう。
早稲田を罰すると、他の大学もという負の連鎖です。
少子化の中大学を作り続け、名ばかり博士を量産してきた文科省と、政治家の責任は大きい。
まともな研究者もいます。
小保方さんの罪は罪。
しかし同様に問われるべき人が多くいるのも事実でしょう。
罪を犯して責任を取らない指導的立場の人間が多いことは、ネット上でも指摘されています。
若い人に責任を押し付けて終わりにすることは、許されません。
まあな。一般論としては否定しない。
だが理研をはじめ、現在の研究者の多くは、そうさな、9割は研究不正かパワハラ、あるいは4無し教員と言わしてもらうぜ。
現在の研究者の現状を把握しろよ、話を一般論にすりかえるな、と言いたくなる。
>教授は全て悪だと決めつけているようだ が、よほどひどいパワハラにあって目が曇っ ているのだろう。
自殺者、失踪、人間崩壊に追い込む教授達こそ、目が雲って現実逃避。
逃げ切ることしか、考えちゃいねえ。
教授達のいう問題解決とは、不正やパワハラを隠蔽することだろ。事実を明らかにしようとする教授や研究機関があるのかねえ?
>小保方は処分、早稲田は学位認定期間取り消 し、でいいじゃない。
指導教官達もお忘れなく。
言いたいこたあ、研究不正は
院生、ポスドク、教授と立場にかかわらず、不正事実を明らかにし、関係者に責任を問い、処分すること。
研究機関は規則を遵守すること。できない研究機関には、然るべき責任をおわすこと。
当たり前のことが、なぜできないのだ?
いつもここに書き込んでいるルサンチマンさんは教授は全て悪だと決めつけているようだが、よほどひどいパワハラにあって目が曇っているのだろう。
小保方は処分、早稲田は学位認定期間取り消し、でいいじゃない。
まあ、その功績が本物ならな。
捏造や改竄、二重投稿で水増しの論文業績じゃ、功績とは言わねぇ。
研究費=税金食い物にした詐欺師と変わらねえんじゃないか?
小保方だろうが、論文共著者だろうが、エライさんだろうが、不正は不正だ。
やるべき事をやらねぇのは不作為だ。
然るべき責任を問うべきだろうよ。
ところで、
何故、不正に甘いエライさん達をそんなにまで庇うのかね??既得権守る為かね??
天下りもあったり前田のクラッカーだ。
それだけ功績を残してきたご褒美だよ。
小保方氏を擁護して偉いさん方に憤っているようでは擁護派の仲間入りであると認定する。良かったね。
全てが虚構でズルしかしない。詭弁とゴマカシで逃げ切れればよい。
厳しく責任問うのが当たり前だろ。
小保方をスケープゴートにし、保身ばかりのエライさん達に憤ってるのさ。
いろいろ理由くっつけて小保方氏を擁護したいのね。
ところで、朝日新聞お気に入りの「憲法第九条」
ノーベル賞落選だっておー。
小保方がPH測定できないだの、モル計算ができないだのと言われているが、教える教員自身ができない。
比重計算すら出来ず、指摘されると逆ギレだ。ネットに公開されてる化学式計算ソフトに頼って、慌てて計算してたがな。
早稲田のコピペ博士ではないぞ。
有名国立大学で博士号取得した教員達だ。
大学教員達が、どうやって学生を指導しているか、わかるだろ。
AO入試、
大学教員のレベルを隠す為の言い訳入試にみえてきたよ。
大学側も「個性」発揮して活躍してほしいなどと思ってないだろう。
一般入試が真の入試。
50%が大学に行く時代、どうせ学士にはそんな価値がないのだから、AO入試に目くじらを立てる理由はない。所詮私立だし。
博士号は別問題。Wasedaなんて国際的な知名度は大した事はないのでどうでもいいが、PhDを名乗るなら欧米のPhDと同等の能力があることが期待される。質の低い博士様を量産するくらいならはやく潰してほしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141010-00000072-mai-sctch
AO入試という制度を考えた事が間違いだよ。
学力で試験を受けるのが真っ当な入試。
合格していると思っていた受験生が不合格だったので、自己採点したところ合計点が間違ってると大学に訂正を求め、大学側が誤りを認めたというものだったと。
合格とされた四人は取り消されることは有りませんでした。
学力試験も、AO入試も、人が行う以上誤りは起こります。
AO入試というのは手間と時間をかけてこそ意味のあるものでしょうが、現実は違うようです。
学力競争の弊害をよく言われますが、一番公平だと思います。
国立・私立問わず、情実合格が生まれ易いと思います。
一見もっともな御意見だが、そもそもAO入試自体がおかしな制度であり、その制度を利用する輩も問題がある、というふうに私は考える。
AO入試であれなんであれ、大学が定めた入学基準に達して合格した小保方氏に問題はない。
ただ、捏造したデータ(バイオサイトの組織の写真を使う等、捏造としか考えられない)を用いて学位の審査に臨み、学位論文として捏造データを提出したのは本人の責任。学位剥奪は妥当。猶予期間などの救済措置も必要ない。
また、その問題と別に、学位の審査機関としての早稲田大学は失格。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/enokieisuke/20141008-00039779/
の記事を読むと、世界でも影響が出ている事が分かる。「早稲田のPhDは信用ならない」という印象が広まるだけなら早稲田だけの問題だが、「日本の・・・」になってしまうと大問題。
2014年10月9日 7時0分 東スポWeb
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/320663/
入学試験の点数開示があったため、合格者最低点より得点が多いにもかかわらず不合格になった学生が大学に問い合わせて、判明した。
100名もいない受験生の合否を間違えるとは、情けない大学だと思った記憶がある。しかも4名も。
本来なら不合格の学生を4名入学させ、入学出来た学生4名を不合格にしていた。医師になるには国家試験があるからと、大学入試がどうでも良いわけではない。
AO入試は小保方さんのせいではない。小保方擁護ではなく、早稲田大学の入学基準の問題であり、文科省の責任でもある。
卒業させたのも、学位を与えたのも大学で有る。
小保方さんが学力不足であるならば、災難は彼女自身に降りかかってくる。現実にそうなっている。
実力が無ければ、淘汰されていく。
間違っていますか?
政権絡みは、見て見ぬふり・・・。
ゴミのような機関だね・・・
朝日を庇って手加減したら全然反省どころか開き直ってるんだから。
それで嫌な思いをさせられているのなら「宋襄の仁」の使い方として正解だよ。
来月に語彙検定があるから受験しようかな。1級を。
実力があるんならもう一度論文を書かせようという訳だ。
ダメなら文句は言えねぇな。さっすが早稲田。
よって、早稲田のおよそ一年の猶予という結論には全く説得力はありません。
どうしても、問題を岡野光夫氏、大和雅之氏に波及させたくないという思惑があるのだと思います。
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勲章なんかに連綿としないで、それよりも「検証委員会」を早急に立ち上げ、読者を納得させる報告書を急ぐべきだろう。
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「連綿」ではなく「恋々」の間違いです。
国民や学生をバカにしたような茶番だね・・・・
シナリオは
「取り消し」って報道させておいてひとまずガス抜き。
↓
家庭教師モードで手とり足とり指導して、「博士号授与要件を満たす論文だったので取り消しはしないこととする」
大学と言う機関は一体何なんだろうね!?
根底がおかしすぎるのに、それでも教育機関!?
わが国内で我が国民が従軍慰安婦を在ったなどと宣うのは国賊物。
在ったも無いもどうでもよい事。戦時中の事。
現在の日本国民と政府が謝罪する必要は一切ない。
マスコミも報道しなけりゃ済む事。
何でも日本が損をするような報道をするから中韓が騒ぐ。
総理の靖国参拝も報道せずに毎回参拝させてやれ。
小保方の処分を理研が下し、早稲田が学位取り消しして、
再生医療に群がる悪人をあぶりだす。
さようなら。
しかし先生の朝日誤報問題に関する文章を読み落胆しました。朝日もどうかとは思いますが、まさか先生がそこらの週刊誌や、うさんくさいリヴィジョナリストと同じようなことを書くとは。まさか従軍慰安婦はなかったなんてお考えだとは思いませんが。もう読むことはないと思います。さようなら。