ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【政治】難波先生より

2012-11-14 13:23:52 | 難波紘二先生
【政治】石原慎太郎の新党名が「太陽の党」と決まったそうだ。
 http://mainichi.jp/select/news/20121113k0000e010131000c.html
 デビュー作のタイトルにちなんだというが、大阪万博の岡本太郎「太陽の塔」のパクリではないか…
 それはともかく、「第三極」となって日本の政治を根本から変えてもらいたいものだ。


 同じく小沢一郎も無罪が確定した。いくら無茶な弁護士検察でもこれ以上は無理だろう。「朝日」岩手版は地元の意見を報道している。
 http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001211130002


 私は岩手医大に特別講義に招かれた際に、病理学の教授にお願いして、明治・大正の政治家原敬の墓所に案内してもらった。星家も南部藩の武士の家柄で、付近に星亨だったか星一(星新一の父)の墓もあった。
 服部之總:「明治の政治家たち(上・下)」(岩波新書)は名著である。伊藤博文、板垣退助、大隈重信、桂太郎、西園寺公望、原敬、星亨、陸奥宗光、山縣有朋の9人が挙げられている。うち岩手県関係者は2人いる。


 にもかかわらず、小沢はこの二人を「尊敬する政治家」にあげない。彼がもっとも尊敬するのは薩摩出身の大久保利通である。
 小沢は世界的にもっとも高く評価されている日本の政治家である。私がそれを「発見」したのは、西アフリカは、コートジヴォワールの首都アビジャンのホテルで読んだ英週刊誌「タイム」の記事によってだったことは、前に書いた。


 有能なジャパン・ウォッチャーであるオランダのK.ヴァン・ウォルフレンは「誰が小沢一郎を殺すのか?」(角川書店)を書き、日本の権力とそれに結託したメディアこそが、「真の改革」を妨げている元凶だと指摘している。彼は「日本を追い込む5つの罠」(角川oneテーマ21新書)でも、「権力への無関心」を第五の罠としてあげ、メディアの責任を追及している。
 いま、小沢サイドにかなり深く食い込んでいる大下英治は「小沢一郎と田中角栄」(角川SCC新書)で、ウォルフレンも取材し、田中と小沢の違いは「陽の政治家」と「陰の政治家」の違いだと指摘している。この点で「謹厳実直」で、ふざけたところがひとつもなかった大久保に、小沢は似ている。


 「太陽の党」ができ、「日本維新の会」が動きはじめ、小沢無罪が確定し、国会は年内解散に向けて動きはじめた。韓国の李明博大統領は辞めたら逮捕されるだろう(例によって…)。中国では「集王朝」が成立する。時代は大きな動乱期にはいったと思う。
 明治維新がそうであったように、学閥、地縁、血縁、派閥などいっさい棄てて、真に有能な人物が国政を担当し、グローバル時代にふさわしい日本の維新を実行してもらいたい。
 それには10年はかかるかもしれない。つまり「平成維新」ではなく「◯◯維新」になるだろう。
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