【倫理なき国家】「朝鮮日報」日本語版を読むと、韓国という国家と社会が果てしない倫理的崩壊への道を歩んでいるとしか思えない。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/22/2013032201127.html
1)ソウル大学のファン・ウソク(黄禹錫)教授は、ES細胞研究で世界のトップにあるとされ、韓国の国民的誇りであり英雄だった。
しかし2005年11月、卵子売買疑惑(事実だった)の浮上をきっかけに(暴露したのは韓国MBCテレビ)、過去の論文がすべて捏造だったことが明らかになり、大学を懲戒解雇され、犯罪者となった。山中教授のiPS細胞が注目されるようになったのは、ブッシュ大統領の「ES細胞研究禁止」と韓国のこの前代未聞の捏造事件が、大きく影響している。ES細胞は受精卵からしかできないからだ。(李成柱「国家を騙した科学者」, 牧野出版, 2006)
2)米国では、1980年代の科学者による捏造事件多発を契機として、「研究公正局(ORI)」が設置された。科学研究にかかわるFBIである。研究不正にかかわる内部告発者を保護し、調査結果をネットで公示し、不正研究者への科研費返還を求め、科学界から永久追放する。日本人留学生にもこの処分を受けたものがいる。残念ながら。(N.H.ステネック「ORI 研究倫理入門」, 丸善, 2005)
日本でもこの種の事件が多発している。原因は科研費が増額され、使い切れないほど予算が来ること、研究者間の競争が激しくなったことにある。しかし、まだ日本にはORIのような組織がない。
韓国ではもっとひどく、論文捏造はおろか科学論文捏造代行業、博士論文代筆業まである。「朝鮮日報」の関連記事を検索するとうじゃうじゃするほど出てくる。「サイバー攻撃」事件も、結局は中国製パソコン(違法クローン)に違法コピーしたMICOROSOFT社のWINDOWSがインストールされていたのが原因だった。そのことはわかっているのに、韓国の通信社「聯合ニュース」も、「中央日報」、「東亜日報」、「朝鮮日報」も報じようとしない。
保守系の「東亜日報」に至っては調査委員会が「中国のIPアドレスだった」という発表を訂正し、韓国内のPCの私的IPアドレスだったと認めたことすら報じていない。
韓国の裁判所は、靖国神社に放火した中国人犯罪者を「政治犯」と認めて日本への引き渡しを拒否した。対馬から窃盗団により盗まれた仏像を「合法的に日本に渡ったという証拠がないかぎり、日本への返還義務はない」と判断した。
3/24日曜日の「産経」はこの問題を一面トップで報じている。http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130324/crm13032406210000-n1.htm
この「浮石寺(プソクサ)」は「忠清南道・瑞山市」(黄海側)にあるものと報道されている。朝鮮の高句麗、新羅、百済の三国時代を書いた史書「三国史記」地理篇によると、「瑞山」は現代の地名で、「三国時代」には「基」、「統一新羅時代」には「富城」といった。(「三国史記3」, 東洋文庫) 1751年刊の「択里志」(東洋文庫)には地図に「瑞山」として記載されている。これまでのところ、統一新羅時代に「忠清州」に「浮石寺」があった、という記載を見つけることができないでいる。
しかし朝鮮の歴史地図を見ると、「慶尚北道・榮豊郡」(日本海側)に676年創立の「浮石寺」がある。(添付1)
現存する建物は13世紀後半の「無量寿殿」など、一部だという。その本尊の阿弥陀如来は、「高麗時代(936~1392)」の代表的仏像とされている。(添付2)
この仏像頭部は黒い毛糸の帽子をかぶっているので、頭頂部の構造がわからないが、顔面の表情は盗まれた仏像にそっくりである。但し手つきとか着衣は異なるので、同じ鋳型で作られたものではない。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/photos/130324/crm13032406210000-p3.htm
もし韓国側のいうように瑞山市の浮石寺が高麗時代のものだとするなら、なぜ慶尚北道に国宝級の浮石寺と仏像があるのであろうか?
(現在、瑞山にある高麗仏教の寺は、華厳宗の普願寺である。)
倭寇の活動期は、1333年の鎌倉幕府滅亡の後、南北朝の分裂期に、北九州を拠点として活発であった。劣勢の南朝側が軍資金稼ぎに海賊行為をやった。朝鮮側の記録によると、1337年の52回、1383年の50回がピークをなしている。1389年には朝鮮の水軍が対馬を討伐している。
しかし1400年に南朝、北朝の和解が成立し、1404年に足利義満が朝鮮との正式国交を回復し、成立したばかりの李氏朝鮮も慶尚道の3港(冨山浦、乃而浦、塩浦)を日本人に開港し、居留及び貿易を認めるに及び「前期倭寇」は終結した。(添付3)
開港された3港はかつて「倭寇」に荒らされていた港である。「慶尚道」に集中している。つまり「倭寇」は日本領である対馬を根拠地の一つとして、慶尚道から江原道にかけての日本海沿岸の朝鮮を荒らしていたのである。
以後、「倭寇」と称する海賊の活動は、黄海、南シナ海に移った。これが「後期倭寇」である。
1270年、元の支配下に入った高麗政府はその命じるままに、1274年10月と1281年6月、二度に亘り元軍とともに北九州を侵略した。この時、中継基地となった対馬では住民に多大な被害が出ている。これに対する島民の報復感情があったことも事実であろう。「前期倭寇」の活動は、1259年、高麗が蒙古軍に降伏し、朝鮮が元の支配下に入り、元寇の役(1274 & 1281)をへて、朝鮮中央政府の統制力が落ちた期間にさかんになった。李氏朝鮮の成立(1393)以後は倭寇の活動の場は、朝鮮から離れた。
俗に「倭寇」というが、その内実は決して倭人だけでなり立ってはいなかった。
1419年朝鮮の水軍を率いて、李従茂が1万7000の兵力で対馬を攻め、これを占領した際に、戦死あるいは捕虜になった倭寇の内訳は、「倭人死者104名、倭人捕虜21名、中国人捕虜131名」であり、倭寇の実態は「日本人半分、中国人半分」であったことがわかる(韓国教員大学歴史教育科・著「韓国歴史地図」, 平凡社, 2006, p.103)。
この国際海賊団を「倭寇」と呼んだのは、事大主義の李氏朝鮮による中国明朝に対する遠慮である。日本は半分濡れ衣を着せられている。
韓国仏教団体のいう「倭寇が仏像を盗んだ」というのが本当か? 仏像を盗まれた対馬観音寺の住職のいう「李氏朝鮮の<崇儒排仏>の時代に、棄てられた仏像を持ち帰った」というのが本当か?
昨年の晩秋に、琵琶湖の東岸、JR北陸本線高月駅から近い場所にある。「向源寺(渡岸寺)」の観音堂にある国宝「十一面観音像」を拝観した。元亀元(1570)年、この地域を戦場に織田信長と浅井・朝倉氏の合戦が起こった際に、伽藍に火がかかり、ご本尊だけをかろうじて信徒が地中に埋めたとガイドの説明があった。確かに頭部にも手にも、損傷があった。付近には埋めた場所があり、石碑と説明の看板が立っていた。
対馬から盗まれた仏像にも同様の損傷がある。この傷を学術的に調査すれば、どのようにして生じたのかがわかるだろう。
「倭寇」が朝鮮で略奪の対象にしたものは、穀物と通貨代わりに使用されていた綿布であった。朝鮮の通貨経済は未発達であり、元にならった紙幣と銅貨「朝鮮通宝」(1423鋳造)があるだけで、銀貨も金貨もなかった。
李氏朝鮮の「崇儒拝仏」政策が明瞭となったのは、第三代、第四代国王(1400~1450)の時代であり、この時期すでに慶尚南道の3港は開港しており、日本人の居留地があった。応永27(1420)年には朝鮮通信使として宋希が京都を訪れ、「老松堂日本行録」(岩波文庫)を著している。
これらの状況を総合的に勘案すると、「倭寇が仏像を盗んだ」という説明は説得力がない。仏像は倭寇にとって価値あるものでない。もし盗品とすれば、対馬の領主である宗氏や朝鮮の倭館や朝鮮通信使にその情報は入ったはずである。排仏政策をとっていたために、朝鮮側が問題にしなかったのかもしれない。
あるいは、住職が言うように、「廃寺から対馬に移した」のかもしれない。もしそうなら、貴重な文化財がこうして保存されたということができるだろう。
3)「倫理とは究極的には一貫した論理にほかならない」と述べたのは、オーストリアの哲学者オットー・ワイニンガーである。あらゆる道徳の基盤には倫理がある。法の基盤にも倫理がなくてはならない。
他人の行為を評価する物差しと自らを評価する物差しが異なれば、それを「ダブル・スタンダード(二重基準)」という。それを相手に求めることを「甘え」という。ダブル・スタンダードに気づかないことを「道徳的腐敗」という。
あらゆる違法行為において、まず重要なことは「原状回復」である。ところが韓国はこのごく当然のことをやろうとしない。
1973年、韓国CIAが日本滞在中の韓国野党指導者金大中を、東京のホテルから拉致した事件があった。拉致には韓国大使館の館員が関与していた。当初は日本海上で暗殺する予定であったが、米CIAに船を発見され、その妨害により実行できなかった。日本政府は身柄の返還という「原状回復」を外交ルートで要求したが、朴大統領は日本の主権侵害を認めず、原状回復に応じなかった。
彼の娘がいまのパク・クネ大統領である。その後、朴正煕の夫人は訪韓した在日韓国人に射殺され、朴自身は腹心の部下に射殺された。日本政府の抗議で釈放された金大中はその後、大統領に選出され、ノーベル平和賞(2000)を受けた。
(韓国でノーベル賞受賞者は金大中だけだ。韓国は「受賞者が出たら名をつけるように、橋を用意している」そうだ。「取らぬ狸の皮算用」と日本ではいう。
http://blog.livedoor.jp/doyasoku2ch/archives/18521606.html
日本だって国際的、人種的イメージが高ければ、北里柴三郎、山際勝三郎、高峰譲吉、鈴木梅太郎、本多光太郎など戦前にみな受賞していただろう。論文捏造、知的所有権の侵害を繰り返し、国際社会の反感をかっている韓国の受賞など、夢のまた夢。
日本国憲法の前文にあるように、「われらは…国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」ことを目指せ。
それにはまず何より「誠実である」ことだ。)
仏像が対馬の観音寺から盗まれたことは、韓国の警察が窃盗団を逮捕し、仏像を押収したことであきらかだ。
違法行為が行われたのだから、まず「原状回復」つまり、観音寺に仏像を返却することが第一だ。お寺は寺宝だから、どこにも移動させないだろう。毎日の崇拝の対象とするだけだ。
その上で、もしそれが「倭寇による略奪品だ」というのであれば、その証拠を提出するのが、筋ではないか。
日本人を拉致しておいて返さない北朝鮮の論理と、主権国家である他国において、白昼堂々と野党要人を誘拐して、「原状回復」つまり金大中の日本への身柄返還に応じなかった韓国独裁政権の論理と、根拠不明の屁理屈をつけて、盗まれた仏像の返却に応じない現政権の論理は、すべて同じものである。
かりに同じことを日本がやった場合に、韓国政府はそれを認めるのか?「朝鮮人強制連行(実際は日本人にも適用された徴用)」、「慰安婦問題」、どれをとっても異なる主張をしているではないか。当時の朝鮮人は日本国民だった。韓国はなかった。従って主権もない。1965年の「日韓請求権・経済協力協定」で、「財産、権利などの請求権」は双方がこれを放棄することで合意している。日本政府や日本人が朝鮮に有していた不動産などに対する権利も同時に韓国のものになったのだ。
どうして「損した」とばかり、考えるのか。それがダブル・スタンダードなのだ。
もう一度、ワイニンガーの言葉にもどる。「論理と倫理は同じものだ」。他者に対する論理と同じ論理を自己にも適用できないものは、必ず倫理的に腐敗する。見るがいい。知的階層には論文捏造がはびこり、庶民には窃盗がはびこり、老人の自殺率は世界トップとなり、実業界や政界にはセックス・スキャンダルがはびこる。
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2013032326158
http://www.chosunonline.com/
亡国寸前ではないか。アウグスティヌスは「神国論」で「ローマの滅亡はキリスト教のせいではなく、ローマの道徳的腐敗のためだ」と述べた。(岩波文庫五冊本)ソウル市民の70%はクリスチャンだ。ちっとは耳を傾けるがいい。ソウルを流れる漢江の中洲には、世界一巨大なプロテスタント教会があるではないか。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/22/2013032201127.html
1)ソウル大学のファン・ウソク(黄禹錫)教授は、ES細胞研究で世界のトップにあるとされ、韓国の国民的誇りであり英雄だった。
しかし2005年11月、卵子売買疑惑(事実だった)の浮上をきっかけに(暴露したのは韓国MBCテレビ)、過去の論文がすべて捏造だったことが明らかになり、大学を懲戒解雇され、犯罪者となった。山中教授のiPS細胞が注目されるようになったのは、ブッシュ大統領の「ES細胞研究禁止」と韓国のこの前代未聞の捏造事件が、大きく影響している。ES細胞は受精卵からしかできないからだ。(李成柱「国家を騙した科学者」, 牧野出版, 2006)
2)米国では、1980年代の科学者による捏造事件多発を契機として、「研究公正局(ORI)」が設置された。科学研究にかかわるFBIである。研究不正にかかわる内部告発者を保護し、調査結果をネットで公示し、不正研究者への科研費返還を求め、科学界から永久追放する。日本人留学生にもこの処分を受けたものがいる。残念ながら。(N.H.ステネック「ORI 研究倫理入門」, 丸善, 2005)
日本でもこの種の事件が多発している。原因は科研費が増額され、使い切れないほど予算が来ること、研究者間の競争が激しくなったことにある。しかし、まだ日本にはORIのような組織がない。
韓国ではもっとひどく、論文捏造はおろか科学論文捏造代行業、博士論文代筆業まである。「朝鮮日報」の関連記事を検索するとうじゃうじゃするほど出てくる。「サイバー攻撃」事件も、結局は中国製パソコン(違法クローン)に違法コピーしたMICOROSOFT社のWINDOWSがインストールされていたのが原因だった。そのことはわかっているのに、韓国の通信社「聯合ニュース」も、「中央日報」、「東亜日報」、「朝鮮日報」も報じようとしない。
保守系の「東亜日報」に至っては調査委員会が「中国のIPアドレスだった」という発表を訂正し、韓国内のPCの私的IPアドレスだったと認めたことすら報じていない。
韓国の裁判所は、靖国神社に放火した中国人犯罪者を「政治犯」と認めて日本への引き渡しを拒否した。対馬から窃盗団により盗まれた仏像を「合法的に日本に渡ったという証拠がないかぎり、日本への返還義務はない」と判断した。
3/24日曜日の「産経」はこの問題を一面トップで報じている。http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130324/crm13032406210000-n1.htm
この「浮石寺(プソクサ)」は「忠清南道・瑞山市」(黄海側)にあるものと報道されている。朝鮮の高句麗、新羅、百済の三国時代を書いた史書「三国史記」地理篇によると、「瑞山」は現代の地名で、「三国時代」には「基」、「統一新羅時代」には「富城」といった。(「三国史記3」, 東洋文庫) 1751年刊の「択里志」(東洋文庫)には地図に「瑞山」として記載されている。これまでのところ、統一新羅時代に「忠清州」に「浮石寺」があった、という記載を見つけることができないでいる。
しかし朝鮮の歴史地図を見ると、「慶尚北道・榮豊郡」(日本海側)に676年創立の「浮石寺」がある。(添付1)

現存する建物は13世紀後半の「無量寿殿」など、一部だという。その本尊の阿弥陀如来は、「高麗時代(936~1392)」の代表的仏像とされている。(添付2)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/photos/130324/crm13032406210000-p3.htm
もし韓国側のいうように瑞山市の浮石寺が高麗時代のものだとするなら、なぜ慶尚北道に国宝級の浮石寺と仏像があるのであろうか?
(現在、瑞山にある高麗仏教の寺は、華厳宗の普願寺である。)
倭寇の活動期は、1333年の鎌倉幕府滅亡の後、南北朝の分裂期に、北九州を拠点として活発であった。劣勢の南朝側が軍資金稼ぎに海賊行為をやった。朝鮮側の記録によると、1337年の52回、1383年の50回がピークをなしている。1389年には朝鮮の水軍が対馬を討伐している。
しかし1400年に南朝、北朝の和解が成立し、1404年に足利義満が朝鮮との正式国交を回復し、成立したばかりの李氏朝鮮も慶尚道の3港(冨山浦、乃而浦、塩浦)を日本人に開港し、居留及び貿易を認めるに及び「前期倭寇」は終結した。(添付3)

開港された3港はかつて「倭寇」に荒らされていた港である。「慶尚道」に集中している。つまり「倭寇」は日本領である対馬を根拠地の一つとして、慶尚道から江原道にかけての日本海沿岸の朝鮮を荒らしていたのである。
以後、「倭寇」と称する海賊の活動は、黄海、南シナ海に移った。これが「後期倭寇」である。
1270年、元の支配下に入った高麗政府はその命じるままに、1274年10月と1281年6月、二度に亘り元軍とともに北九州を侵略した。この時、中継基地となった対馬では住民に多大な被害が出ている。これに対する島民の報復感情があったことも事実であろう。「前期倭寇」の活動は、1259年、高麗が蒙古軍に降伏し、朝鮮が元の支配下に入り、元寇の役(1274 & 1281)をへて、朝鮮中央政府の統制力が落ちた期間にさかんになった。李氏朝鮮の成立(1393)以後は倭寇の活動の場は、朝鮮から離れた。
俗に「倭寇」というが、その内実は決して倭人だけでなり立ってはいなかった。
1419年朝鮮の水軍を率いて、李従茂が1万7000の兵力で対馬を攻め、これを占領した際に、戦死あるいは捕虜になった倭寇の内訳は、「倭人死者104名、倭人捕虜21名、中国人捕虜131名」であり、倭寇の実態は「日本人半分、中国人半分」であったことがわかる(韓国教員大学歴史教育科・著「韓国歴史地図」, 平凡社, 2006, p.103)。
この国際海賊団を「倭寇」と呼んだのは、事大主義の李氏朝鮮による中国明朝に対する遠慮である。日本は半分濡れ衣を着せられている。
韓国仏教団体のいう「倭寇が仏像を盗んだ」というのが本当か? 仏像を盗まれた対馬観音寺の住職のいう「李氏朝鮮の<崇儒排仏>の時代に、棄てられた仏像を持ち帰った」というのが本当か?
昨年の晩秋に、琵琶湖の東岸、JR北陸本線高月駅から近い場所にある。「向源寺(渡岸寺)」の観音堂にある国宝「十一面観音像」を拝観した。元亀元(1570)年、この地域を戦場に織田信長と浅井・朝倉氏の合戦が起こった際に、伽藍に火がかかり、ご本尊だけをかろうじて信徒が地中に埋めたとガイドの説明があった。確かに頭部にも手にも、損傷があった。付近には埋めた場所があり、石碑と説明の看板が立っていた。
対馬から盗まれた仏像にも同様の損傷がある。この傷を学術的に調査すれば、どのようにして生じたのかがわかるだろう。
「倭寇」が朝鮮で略奪の対象にしたものは、穀物と通貨代わりに使用されていた綿布であった。朝鮮の通貨経済は未発達であり、元にならった紙幣と銅貨「朝鮮通宝」(1423鋳造)があるだけで、銀貨も金貨もなかった。
李氏朝鮮の「崇儒拝仏」政策が明瞭となったのは、第三代、第四代国王(1400~1450)の時代であり、この時期すでに慶尚南道の3港は開港しており、日本人の居留地があった。応永27(1420)年には朝鮮通信使として宋希が京都を訪れ、「老松堂日本行録」(岩波文庫)を著している。
これらの状況を総合的に勘案すると、「倭寇が仏像を盗んだ」という説明は説得力がない。仏像は倭寇にとって価値あるものでない。もし盗品とすれば、対馬の領主である宗氏や朝鮮の倭館や朝鮮通信使にその情報は入ったはずである。排仏政策をとっていたために、朝鮮側が問題にしなかったのかもしれない。
あるいは、住職が言うように、「廃寺から対馬に移した」のかもしれない。もしそうなら、貴重な文化財がこうして保存されたということができるだろう。
3)「倫理とは究極的には一貫した論理にほかならない」と述べたのは、オーストリアの哲学者オットー・ワイニンガーである。あらゆる道徳の基盤には倫理がある。法の基盤にも倫理がなくてはならない。
他人の行為を評価する物差しと自らを評価する物差しが異なれば、それを「ダブル・スタンダード(二重基準)」という。それを相手に求めることを「甘え」という。ダブル・スタンダードに気づかないことを「道徳的腐敗」という。
あらゆる違法行為において、まず重要なことは「原状回復」である。ところが韓国はこのごく当然のことをやろうとしない。
1973年、韓国CIAが日本滞在中の韓国野党指導者金大中を、東京のホテルから拉致した事件があった。拉致には韓国大使館の館員が関与していた。当初は日本海上で暗殺する予定であったが、米CIAに船を発見され、その妨害により実行できなかった。日本政府は身柄の返還という「原状回復」を外交ルートで要求したが、朴大統領は日本の主権侵害を認めず、原状回復に応じなかった。
彼の娘がいまのパク・クネ大統領である。その後、朴正煕の夫人は訪韓した在日韓国人に射殺され、朴自身は腹心の部下に射殺された。日本政府の抗議で釈放された金大中はその後、大統領に選出され、ノーベル平和賞(2000)を受けた。
(韓国でノーベル賞受賞者は金大中だけだ。韓国は「受賞者が出たら名をつけるように、橋を用意している」そうだ。「取らぬ狸の皮算用」と日本ではいう。
http://blog.livedoor.jp/doyasoku2ch/archives/18521606.html
日本だって国際的、人種的イメージが高ければ、北里柴三郎、山際勝三郎、高峰譲吉、鈴木梅太郎、本多光太郎など戦前にみな受賞していただろう。論文捏造、知的所有権の侵害を繰り返し、国際社会の反感をかっている韓国の受賞など、夢のまた夢。
日本国憲法の前文にあるように、「われらは…国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」ことを目指せ。
それにはまず何より「誠実である」ことだ。)
仏像が対馬の観音寺から盗まれたことは、韓国の警察が窃盗団を逮捕し、仏像を押収したことであきらかだ。
違法行為が行われたのだから、まず「原状回復」つまり、観音寺に仏像を返却することが第一だ。お寺は寺宝だから、どこにも移動させないだろう。毎日の崇拝の対象とするだけだ。
その上で、もしそれが「倭寇による略奪品だ」というのであれば、その証拠を提出するのが、筋ではないか。
日本人を拉致しておいて返さない北朝鮮の論理と、主権国家である他国において、白昼堂々と野党要人を誘拐して、「原状回復」つまり金大中の日本への身柄返還に応じなかった韓国独裁政権の論理と、根拠不明の屁理屈をつけて、盗まれた仏像の返却に応じない現政権の論理は、すべて同じものである。
かりに同じことを日本がやった場合に、韓国政府はそれを認めるのか?「朝鮮人強制連行(実際は日本人にも適用された徴用)」、「慰安婦問題」、どれをとっても異なる主張をしているではないか。当時の朝鮮人は日本国民だった。韓国はなかった。従って主権もない。1965年の「日韓請求権・経済協力協定」で、「財産、権利などの請求権」は双方がこれを放棄することで合意している。日本政府や日本人が朝鮮に有していた不動産などに対する権利も同時に韓国のものになったのだ。
どうして「損した」とばかり、考えるのか。それがダブル・スタンダードなのだ。
もう一度、ワイニンガーの言葉にもどる。「論理と倫理は同じものだ」。他者に対する論理と同じ論理を自己にも適用できないものは、必ず倫理的に腐敗する。見るがいい。知的階層には論文捏造がはびこり、庶民には窃盗がはびこり、老人の自殺率は世界トップとなり、実業界や政界にはセックス・スキャンダルがはびこる。
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2013032326158
http://www.chosunonline.com/
亡国寸前ではないか。アウグスティヌスは「神国論」で「ローマの滅亡はキリスト教のせいではなく、ローマの道徳的腐敗のためだ」と述べた。(岩波文庫五冊本)ソウル市民の70%はクリスチャンだ。ちっとは耳を傾けるがいい。ソウルを流れる漢江の中洲には、世界一巨大なプロテスタント教会があるではないか。
旧石器ねつ造事件なんて日本の話ですからね。
太平洋を放射能で汚し続けても東電も日本政府も自分たちは被害者だとばかりに主張する・・・
他国を併合しても「近代化させてやったんだ」と開き直る。
倫理なき国家は日本もでしょうに。
他国の悪口を言う前に、自分の国を良くする方が大切でしょう。
地方議員ならなおさら。