ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【猿シワ】難波先生より

2013-08-08 12:46:24 | 難波紘二先生
【猿シワ】ダウン症のことを昔は「蒙古症(モンゴリズム)」と呼んだ。知恵遅れがあり、白人のくせに、鼻が低く、内眼角に上目蓋のヒダ(蒙古ヒダ)ができるところが、蒙古人そっくりだったからだ。今は世界的に発見者の名前をとって「ダウン症」と呼ぶ。


 ところで手のひらに横走する一本のヒダがある場合に、「ゼニ握り」という。これが途中で断裂していると「クソ握り」である。
 私の場合、右手の手掌線はゼニ握りであり、アメリカでも「これはMoney grabber-lineといって、吉兆なんだ」と講釈していた。
 ゼニ握りの手相をもつ人はそう多くはない。


 ところがダウン症について、英語の教科書を読んでいたら、「Simian crease(猿シワ)」という言葉が出て来た。手のひらを横走する一本ヒダはダウン症の特徴なのだそうだ。但し、両手に出る。これには驚いたし、がっかりした。
 指紋にも遺伝があるから、猿シワも遺伝子に支配されているのであろう。遺伝子が第21番染色体上にあるのかどうか、知らない。
 台湾で、本省人(大陸からの渡来人)と現地人を区別するのに使われている、「漢線(Han's line)(前腕手頚から2/3の位置で横走する皮膚溝)と同じようなものだろう。
 
 遺伝子は染色体を超えて作用しあうから、蒙古ヒダや猿シワの遺伝子は別の染色体上にあると考えた方がよいかもしれない。ダウン症でなくても、鼻ペチャの人や内眼角ヒダのある人はいくらでもいる。


 というわけで、ゼニ握りと猿シワが同じものと知り、少しダウン症に親しみが湧いた。
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