ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【糖尿病治療の実験終了】難波紘二先生より

2012-04-12 12:24:47 | 難波紘二先生
【糖尿病治療の実験終了】4/11に、朝食抜きで東広島医療センターを受診しました。体重47Kg, 血圧正常、空腹時血糖値104mg/dl、HbA1c 5.8%と、いずれも「基準値以内」でした。判定基準では「優」に入ります。


 セイブル(一般名:ミグリトール)の主作用も、副作用も(プルセニドが切れたので、目下2日ほど便秘しています)認められなかったのは、「糖質制限食のため、アルファ・グルコシダーゼが分解すべき多糖類がそもそも少なく、未分解のまま大腸に送られる糖質が少なく、このため血糖値低下作用が著明でなく、腸内発酵亢進によるガス産生とか軟便化が起こらないのであろう」という解釈で、担当医と意見が一致しました。


 つまり糖質制限食をとっている場合には、セイブルの服用は効果がない(定量の2倍を1ヶ月間服用した。効果があればHbA1cは5.8未満でないといけない)ということです。仮説を立てて実験して、予期した結果が得られなかったのですから、実験は失敗です。しかし仮説が否定されたことから、「セイブル服用には効果がない」という結論が導き出されます。


 そこで「糖尿病はよくコントロールされている」という判断が導き出されます。つまりセイブルの服用をしないで、今の「糖質制限食」のままで、宝酒造の「25%甲類焼酎」30mlを3倍希釈して、晩酌に飲んでも問題ない、という見通しが立ったのです。


 WIKI英語版で「Glycosylated Hemoglobin」を調べると、「良くコントロールされた糖尿病の場合、HbA1cの測定は年に3回でよい」と書いてあります。確かにHbA1cは、過去120日間の平均血糖値を見ているわけですから、3回計れば360日つまり1年をカバーできます。日本のように毎月計る必要はありません。


 しかし「医療保険」の投薬基準の関係で、「4ヶ月処方」は認められていません。そこで担当医と相談して「2ヶ月に1回受診」に変えてもらいました。これで実は、受診回数が1回減るので、医療費負担の軽減だけでなく、時間が大いに節約になります。


 発見時、HbA1cが12%近くあり、インスリン注射が必要だった糖尿病が、3年足らずで「投薬不要」の状態にまで改善するのは珍しいそうです。担当医から、逆に「糖質制限食」について聞かれました。明らかに興味をもってくれたようです。「口コミ」で、内分泌内科の医師たちの間に広まるのを期待しています。


 昼食はいつものCoco'sに行き「ハンバーグステーキ・トリオ」とドリンクバーを注文しました。ハンバーグステーキに、ソーセージ1本、チキンの唐揚げ4きれ、ポテト半分にブロッコリー1個です。あとはコンソメスープとクリームを入れたコーヒー。これが今日のブランチです。パンもライスも食べません。家内によると「カロリーとしては1000Kcalくらいある」そうですが、糖質はポテト以外にはほとんどありません。これで夜の10時までもちます。大脳活動に何の影響もありません。(これでたった830+150=980円ですから、ちょっと厚めの文庫本の値段と同じ。いかに本が高いか、よくわかります。)


 私は「医者嫌い、検査嫌い」で、職場の健康診断など病院でも大学でも、一度も受けたことがないので、発病前の空腹時血糖値も食後2時間値もわかりませんが、もともと空腹時血糖値が高い方の個体ではなかったか、と思います。空腹になると、すぐに肝臓や筋肉のグリコーゲンが分解され、血糖値を上昇させる、それも足りなくなると皮下脂肪を燃焼させていたのだろうと思います。何しろ「お腹が空いて困った」という経験がないのです。昼食抜きで夜の11時まで働いても平気でした。


 ともかく、糖尿病でなくても、メタボ症候群の方は「糖質制限食」をお薦めします。実行すると1ヶ月で体重が10%減少します。血液の脂質データも美事に改善されます。これは1例報告ではなく、「難波塾」の何人かの経験結果です。


 後は「ランゲルハンス島のベータ細胞の再生を、どうやって達成するか」が問題です。この実験には、「血中インスリン値の測定」、「筋肉または肝細胞におけるインスリン受容体のカウント」が必要となります。前者は採血で可能ですが、後者は針細胞診により、実際に細胞を採取する必要があります。「インスリン受容体のカウント」がやれる施設を、探す必要があります。「蛇の道はヘビ」といいますから、まあ、何とかなるでしょう。


 これで渡辺昌さんの「糖尿病は薬なしで治せる」の向こうをはって、「糖質制限食で糖尿病は治る」という本が書けそうです。これも田辺功さんの「続・お医者さんも知らない治療法教えます」(西村書店)を読んだおかげです。田辺さん、今後も頑張って下さい。宇和島の近藤俊文先生のご教示にも感謝いたします。「修復腎移植」といい、「糖質制限食」といい、宇和島は何か新しい医療の発症の地であるような、気がいたします。近藤先生もさっそく「The Philosophy Book」をお読みだそうです。エピクロスやJ.S.ミルの説明の項などにも、問題点があるそうです。
 以上、私の糖尿病治療・体験記でした。
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