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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【米減反とJA】難波先生より

2017-12-04 15:41:53 | 難波紘二先生
【米減反とJA】
 11/25「日経」が<JAが民間団体をまじえて、全国組織をつくり、コメ減反を指導する。生産目標を自治体・地域に配分し、生産量を調節する。強制力はなく、実効性には疑問>という要旨の記事を載せていた。
 「実効性」については私も同様に疑問に思う。

 20年以上前、この集落に移転してきて、驚いたことがある。町の「防災無線放送」で町内行事、葬儀案内などがあるが、それに続いて「農協」の宣伝放送があるのだ。しかもバカ高い男の声で、原稿を棒読みしている。うるさくてかなわないが、音量を落とせば役場からの放送が聞こえない。

 私の住む林の中のこの区画には現在5戸が定住し、他に別荘が2戸あるが、誰も「農協」に加盟していない。町からの通知「回覧板」は一番東の家に、区長から届けられ、順送りに下手に回覧され、最後は区長宅に戻るシステムになっている。
 先日、農協がこの連絡網を利用して、分厚いカタログを「回覧」したのには、びっくりした。しかも「最後の方は農協事務所までお届け下さい」とある。この感覚が私には理解不能だ。
 
 この町に都会から移住して、有機農業(主に野菜作り)をしている若者がいるが、農協を通さずに販売しているようだ。

 私は米国のニューメキシコ州だったかを車で旅行した時、とてつもなく広い農場で回転式の自動散水機が何台もあり、それが農地を廻り、無人で散水しているのを見て、「これでは日本の農業は敵わないな」と思ったことがある。種まき、施肥、収穫がすべて機械化されていたのだ。
 1970年代半ばのことだ。

 農地解放により日本には沢山の「五反百姓」が生まれたが、残念ながらJAのシステム自体が、時代遅れになりつつあるのではないか? 今、町では「耕作放棄地」が目立つようになった。農家に跡継ぎがいないのだ。


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