ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【献本お礼など】難波先生より

2017-04-24 11:48:46 | 修復腎移植
【献本お礼など】
1.「医薬経済」4/15号:「編集方針が変わったな!」と思わすのは「たばこ規制で自民厚生族が真っ二つ」という記事と、 タレントというか作家というか浪費家というか、ハチャメチャな生活を送ってきた中村うさぎ(59)の「エンディングンノート」の連載が始まったことだ。
これまで呼吸停止2回、心肺停止1回の経験があり、今回も6ヶ月の入院中、抜け出して隣のビルの喫煙ブースにタバコを吸いに通い、看護婦に怒られているから、別に同情する気はない。
 ひょっとしてこの記事タイトルは連載で、毎号人が変わるのかも知れない。

 4月初め国家公務員(官僚も含む)が利用するKKRホテル東京(旧竹橋会館)に泊まり、各階のエレベーターの後に立派な喫煙室があるのに気づいた。ドアガラスは磨りガラスで、スイッチはセンサーで動作を感知して作動する。外から中が見えないようになっている。内部にはスタンド式灰皿があり、座り心地のよい椅子も付いていて、ホテルの喫煙室より立派だった。
 もちろんロビーや喫茶室は禁煙で、1階に喫煙所はない。だが10Fの割烹の個室やバーでは灰皿が出る。
 これを見て、「ああ、東京はダブルスタンダードだな」と思った。ここは厚労省関係の役人も泊まるところだ。

 お台場のホテル・ヒルトンに行ったら各階の真ん中に立派な中庭があり、そこにオープンで喫煙所が2箇所あった。両方とも若い人が喫煙を楽しんでいた。
 中国製のシガレットの空き箱が落ちていたので、拾って文字を読むと、「上海煙草集団有限責任公司・出品」の「中華」というブランドで、タール11mg, ニコチン1mgという強烈なものだった。
 これを読んで、排気ガスによるPM.2.5を吸う中国の都市生活者に、肺がんの急増が起こらなければ、平山雄による「間接喫煙・肺がん原因説」は誤りだということになるな、と思った。

 今はどうか知らないが、かつてKKR(国家公務員共済組合連合会)の理事長は大蔵事務次官の天下りポストだった。ホテルのペントハウス(トップフロア)には理事長専用のスィートルームがあり、ここから見下ろす皇居の景観は抜群である。

 (Gニュースで「琉球新報」の社説<古屋氏「詐欺」投稿 民主主義侮蔑する暴言だ>
という記事を読んだら、なんと下にKKRホテル東京の広告が載っていた。
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-481792.html
 素泊まり4400円〜というのは、東京駅から至便の距離にある都市型ホテルとしては破格な料金だ。これは「沖縄優遇措置」だろうか?)

 厚労省は受動喫煙の被害を減らそうとする。財務省はタバコ税の減収を阻止しようとする。オリンピック対策を目指す森喜郎元首相(3代続けて非喫煙)とJTや葉たばこ農家の支援を受ける族議員との利害は対立する。森喜郎「遺書」(幻冬社)が発売になったようだ。進行がんは何がんだろうか?
 国会や議員会館の禁煙状況をぜひレポートしてほしいものだ。

 鳥集徹(とりだまり・とおる)が「医療記者たちよ <英語の壁>を乗り越えよ」という記事で、近著「がん検診を信じるな〜<早期発見・早期治療>のウソ」(宝島社新書)の紹介をすると共に、英語の論文を読めない・読まない医療記者を痛烈に批判している。まったく同感だ。
 だから日本語の医学・医療記事は、国内の医学会や医療関係者の報道向け発表のたれ流し(転載者下線)になっており、結果として「医療のガラパゴス化」が起こっている。
 「腎移植移植」問題も同様で、移植学会幹部が誰一人として、英語国際誌の論文を読んでいなかったことは、松山地裁の裁判で明らかになった。

 鍛冶孝雄「読む医療」が「アスペルガー症候群」( 幻冬社新書, 2009/9)を書いた精神科医岡田尊司の新著「誇大自己症候群:あなたを脅かす暴君の正体」(朝日文庫)を紹介している。1990年頃「ナルシズム」を扱った本がいくつか出版されたが、医療少年院の医師を10年間勤めた経験を持つ著者は、秋葉原無差別殺傷事件(2008)など、最近の少年事件の根底には誇大自己症候群があるという。これも読んでみたい一書だ。

2.素敵なコーヒーカップ:去る3月に藤田保健衛生大学を定年退職した病理学教授の堤寛さんから素敵なオリジナルのコーヒーカップ2個が贈られて来た。(写真2)お礼申し上げる。
(写真2)
 彼は感染症病理学の専門家なので、カップに写し取られている写真はいずれも病原体の顕微鏡写真だ。むろん私には、何菌かわからない。「Pathos」という文字は病理学Pathologyの語幹pathos(パトス)だが、元のギリシア語には①「熱病(病気)」という意味と②「情熱」という意味がある。祝賀会場の受付でもらった四角い平皿のこの文字の意味がわからなかった。
 これで「Pathos」の意味はわかったが、問題は「223」だ。間違っていると堤さんから指摘があるかも知れないが、私にはどうも掛け言葉のように思える。

 今回届いた箱の中に、堤さんの新しい名刺と竹久夢二の絵をあしらったメモ用紙に、奥さんの「堤佐代子」さんのメモが同梱されていて「娘が作りました」とあった。佐代子という名前にかすかな記憶があったので、私の蔵書データベースを検索すると、以下の本があった。
★寺田佐代子「がんをポジティブに生きる:セルフケアのすすめ」(新風社 , 2007/12)

 この本は2007年12月、向井清君(済生会中央病院病理部長・慶応大医卒)が会長で、東京で「秋の病理学会総会」が開かれた時、機器陳列会場で堤さんが売っていたのを買い取った記憶がある。手記を読むと乳がんの患者だとある。
 これからは「二人三脚」です、という意味ではないかな…


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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-04-24 14:04:13
「223」は「つつみ」と読むのでしょうな。
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Unknown (Unknown)
2017-04-27 03:28:15
>〜という記事を読んだら、なんと下にKKRホテル東京の広告が載っていた。
>これは「沖縄優遇措置」だろうか?

最近のウェブサイトの広告表示は、テーラーメードなのですよ。あなたが、KKR東京で検索をしたから、検索サイトがこの人はKKR東京に興味があるのだという情報を収集し、それに基づいて広告が表示されているのです。
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Unknown (Unknown)
2017-04-27 03:29:49
あ、ついでだが、森 元首相のお名前が間違っています。
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Unknown (Unknown)
2017-04-27 10:41:49
喜郎 → 喜朗
ですね。

3代続けて非喫煙、ってどこに書いてありました? 見つけられなかったんだけど。著書かな?
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