新宿で開催されたNHK『4K・8K Super Hi-Vision Park』へ。
幸いなことに、サカナクションの幕張メッセ6.1chライブを22.2ch8K収録した番組『サカナクション・ライブ2017』を見ることができました。


会場が、イベントフロア内に仮設された、天井の空いた特設シアターだったので、上映前は、没入感がイマイチかなぁと思ってましたが、いざ番組が始まると、思いっきり8K映像に入り込んでしまいました。
僕の持論として、映像と生のライブの最大の違いは照明だと思っていて。こればっかりは、ライブでないと体験できない光があって、どんなに素晴らしいライブ映像作品でも、特に赤と青の照明の感じは全然違うなぁと、今までは常に思っていました。
ところが。
8K映像は、『超高解像度』なだけでなく『広色域(色の表現範囲が広い)』なので、この照明、スモーク、レーザーの感じが、生のライブで観た感覚とかなり近かった! さらに、『ハイダイナミックレンジ(HDR:明暗の幅が広い)』によって、写っている物の距離感がしっかりと掴めて、自然と3D的な感覚で見れました。つまり、リアル。
しかも、人間は日ごろ、そこまで広範囲を鮮明に見ているわけではないので、ある意味で、人間の視覚以上の超リアルさと言ってもいいかもしれません。特に今回は350インチという巨大スクリーンだったこともあって、完全に8K映像に没入してしまいました。


すると、不思議な感覚に。
自分が生で見た印象よりも『リアル』だったこともあり、自然と、メインの被写体以外の部分にも目がいくようになって。
衣装は、こんなデザインで、こんな生地だったのね。
ピック、2種類を用意していたんだ。
ザッキー、このタイミングで音色切り替えてるんだ。
ここに360度カメラ置いてたんだ。
あ、初日と2日目の映像をミックスしているのね。
そうそう、ライブはホコリがすごいんだよな(笑)
…とかとか。まぁ、僕みたいな見方はかなりマニアックかとは思いますが(笑)、それもきっと、8K映像だからこそ、自然とそういった部分にも目がいったんだと思います。
とにもかくにも、8K映像のスゴさを実感できました。でも最大のポイントは、ライブの世界観にグッと入り込めたこと、でしょうね。やっぱり。
…とは言え、願わくば、できれば映画館のような密閉された真っ暗な空間で、さらに22.2chサラウンドも爆音で聴ければ、もっとスゴかっただろうなとは思いました(ライブ演奏中の場面では、完全にその世界に入り込めたけど、曲間の暗天シーンになると、シアター内が明るいために、映像の“黒”がはっきりと映し出されず、スクリーンの“白”が目立ってしまったり、それにイベント会場内の背景音も聴こえてきたりして。もちろん、仕方ないんですけどね)。
そうそう、音に関しては、メインの音は全然よかったんですが、サラウンド音はもう少し大きくてもいいかなっていうのが、正直な印象でした。それもきっと、シアター外の音が聴こえてきたからで、音環境が整った空間であれば、このバランスがベストなのかもしれません。
ただそういう状況でも、DJスタイルの『SORATO』の音は、音圧、サラウンド感を含め最高でした! バンドサウンドは『リアル』という印象でしたが、やはりリズムマシンで構築される音楽は、22.2ch用に作り込みやすいというか、相性がいいのかもしれません。
そういう点では、サカナクションの後に上映されたシャルル・デュトワ&NHK交響楽団のコンサート・ライブ中継も聴いてみたかったです(シアター外で音は漏れ聴こえてましたが。ついでに言うと、同じライブ中継を上映してた8Kシアターと、会場に設置されていた試験放送の同番組とで、数秒のズレがあったのが興味深かったです)。
番組自体は、幕張メッセでの公演をそのままパッケージしたものではなく、曲順を含め『番組』として構築したもので、全体的にはよく作られていたと思います。8K映像のデモンストレーション環境が整っている全国のNHK放送局では、8Kの試験放送が見れらしく。
現状だと、12/25、26、27、31に、この番組も何度か再放送されるようです。NHK放送局がお近くにある方は、ぜひともチェックしてみてください。
◆NHKスーパーハイビジョン試験放送特設サイト
https://www.nhk.or.jp/shv/
(このページの『主な番組』と『試験放送をご覧いただける場所』をチェック!)


*****
22.2ch8Kを楽しんだ後は、ドーム型ワイドスクリーン+8Kプロジェクター+5.1chサラウンド音響+モーションライドによる『8K:VR Ride』を体験。これは、ヘッドマウントディスプレイを使わずに、VRトラベル感が楽しめる世界初のモーションライドです。

制作されたのは、今年の頭くらいだったと思いますが、僕は今回が初体験。東京の上空を飛んでいるような感覚になるのですが、これは本当に面白かった!(そして、ちょっと怖くてビビった・笑)
◆8K:VRライド「東京VICTORY」
http://8kvr.net/ride/jp/
おそらく今後も、NHK関係のイベントや、映像・VR関係のイベントで披露される機会があると思うでの、チャンスがあれば、ぜひ体験してみてください!(超オススメです!)
*****
会場でお会いした皆さま、ありがとうございました!

幸いなことに、サカナクションの幕張メッセ6.1chライブを22.2ch8K収録した番組『サカナクション・ライブ2017』を見ることができました。


会場が、イベントフロア内に仮設された、天井の空いた特設シアターだったので、上映前は、没入感がイマイチかなぁと思ってましたが、いざ番組が始まると、思いっきり8K映像に入り込んでしまいました。
僕の持論として、映像と生のライブの最大の違いは照明だと思っていて。こればっかりは、ライブでないと体験できない光があって、どんなに素晴らしいライブ映像作品でも、特に赤と青の照明の感じは全然違うなぁと、今までは常に思っていました。
ところが。
8K映像は、『超高解像度』なだけでなく『広色域(色の表現範囲が広い)』なので、この照明、スモーク、レーザーの感じが、生のライブで観た感覚とかなり近かった! さらに、『ハイダイナミックレンジ(HDR:明暗の幅が広い)』によって、写っている物の距離感がしっかりと掴めて、自然と3D的な感覚で見れました。つまり、リアル。
しかも、人間は日ごろ、そこまで広範囲を鮮明に見ているわけではないので、ある意味で、人間の視覚以上の超リアルさと言ってもいいかもしれません。特に今回は350インチという巨大スクリーンだったこともあって、完全に8K映像に没入してしまいました。


すると、不思議な感覚に。
自分が生で見た印象よりも『リアル』だったこともあり、自然と、メインの被写体以外の部分にも目がいくようになって。
衣装は、こんなデザインで、こんな生地だったのね。
ピック、2種類を用意していたんだ。
ザッキー、このタイミングで音色切り替えてるんだ。
ここに360度カメラ置いてたんだ。
あ、初日と2日目の映像をミックスしているのね。
そうそう、ライブはホコリがすごいんだよな(笑)
…とかとか。まぁ、僕みたいな見方はかなりマニアックかとは思いますが(笑)、それもきっと、8K映像だからこそ、自然とそういった部分にも目がいったんだと思います。
とにもかくにも、8K映像のスゴさを実感できました。でも最大のポイントは、ライブの世界観にグッと入り込めたこと、でしょうね。やっぱり。
…とは言え、願わくば、できれば映画館のような密閉された真っ暗な空間で、さらに22.2chサラウンドも爆音で聴ければ、もっとスゴかっただろうなとは思いました(ライブ演奏中の場面では、完全にその世界に入り込めたけど、曲間の暗天シーンになると、シアター内が明るいために、映像の“黒”がはっきりと映し出されず、スクリーンの“白”が目立ってしまったり、それにイベント会場内の背景音も聴こえてきたりして。もちろん、仕方ないんですけどね)。
そうそう、音に関しては、メインの音は全然よかったんですが、サラウンド音はもう少し大きくてもいいかなっていうのが、正直な印象でした。それもきっと、シアター外の音が聴こえてきたからで、音環境が整った空間であれば、このバランスがベストなのかもしれません。
ただそういう状況でも、DJスタイルの『SORATO』の音は、音圧、サラウンド感を含め最高でした! バンドサウンドは『リアル』という印象でしたが、やはりリズムマシンで構築される音楽は、22.2ch用に作り込みやすいというか、相性がいいのかもしれません。
そういう点では、サカナクションの後に上映されたシャルル・デュトワ&NHK交響楽団のコンサート・ライブ中継も聴いてみたかったです(シアター外で音は漏れ聴こえてましたが。ついでに言うと、同じライブ中継を上映してた8Kシアターと、会場に設置されていた試験放送の同番組とで、数秒のズレがあったのが興味深かったです)。
番組自体は、幕張メッセでの公演をそのままパッケージしたものではなく、曲順を含め『番組』として構築したもので、全体的にはよく作られていたと思います。8K映像のデモンストレーション環境が整っている全国のNHK放送局では、8Kの試験放送が見れらしく。
現状だと、12/25、26、27、31に、この番組も何度か再放送されるようです。NHK放送局がお近くにある方は、ぜひともチェックしてみてください。
◆NHKスーパーハイビジョン試験放送特設サイト
https://www.nhk.or.jp/shv/
(このページの『主な番組』と『試験放送をご覧いただける場所』をチェック!)


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22.2ch8Kを楽しんだ後は、ドーム型ワイドスクリーン+8Kプロジェクター+5.1chサラウンド音響+モーションライドによる『8K:VR Ride』を体験。これは、ヘッドマウントディスプレイを使わずに、VRトラベル感が楽しめる世界初のモーションライドです。

制作されたのは、今年の頭くらいだったと思いますが、僕は今回が初体験。東京の上空を飛んでいるような感覚になるのですが、これは本当に面白かった!(そして、ちょっと怖くてビビった・笑)
◆8K:VRライド「東京VICTORY」
http://8kvr.net/ride/jp/
おそらく今後も、NHK関係のイベントや、映像・VR関係のイベントで披露される機会があると思うでの、チャンスがあれば、ぜひ体験してみてください!(超オススメです!)
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会場でお会いした皆さま、ありがとうございました!
