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ある日カッパ姉ちゃんとカメラおじさんの家に一匹の子犬がやってきた。
日々のうつろいの発見と冒険を胸に生きていこう!

タビの雑貨屋 (寺田順三作)

2008年09月26日 | Bookっり箱
小さな街の雑貨屋に住みついているネズミのタビ君。
お店が閉まった後、店内を掃除したり、商品が売れるようきれいに
並べ直したりするのが彼の仕事です。
タビ君の努力もあって商品はどんどん売れていきますが、何故かイヌ
のぬいぐるみだけが売れ残ってしまいます。
 
なんとか工夫して、そのぬいぐるみが売れるようにと頑張っていたタビ君でしたが、
いつしかそのイヌへの友情が芽生え、売れずにずっと一緒に居て欲しい…
と願うようになります。そんな矢先、イヌのぬいぐるみが店から姿を消します。
ついに売れたみたい…再会を祈って街中を探し回るタビ君は、思わぬ所で
イヌさんを見つけるのでした☆
イラストレーターとして活躍する寺田順三さんのレトロな絵がとにかく可愛い。
シンプルなストーリーに心が暖かくなる絵本です☆
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犬は神様

2008年08月26日 | Bookっり箱
以前ご紹介した絵本「犬のルーカス」の続編とも言える書籍。
今回は絵本ではありませんが、要所要所に著者自身が描いた挿絵が入れられています。
前作では書かれていなかった愛犬ルーカスの晩年、病気の後遺症で右半身不随となり、
リハビリしながらも徐々に老いて弱り、食事や排泄で介護を必要とするようになって、
最期は静かに息を引き取るまでの様子が、丁寧に記されています。
ルーカス君のことを「同志であり守護天使」と呼び、彼から「自然の力に抗わず、
ナチュラルに、力を尽くして生を終えることを教わった」と書いているのが
とても印象的でした。
この本にはルーカス君の他にも、彼女が幼少の頃から飼った様々な犬のこと
が描かれています。
「今までに出会った犬を思い出すと、神様がいつもそばにいたような幸福を覚える」
という彼女の言葉に、犬達への深い愛情が感じられます。

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「民子」浅田次郎著(角川書店刊)

2008年06月25日 | Bookっり箱
またまた古本屋でお宝を見つけました。
猫好きで知られる小説家・浅田次郎氏が原作を書き下ろした、マルハペッ
トフードのCMを写真集として編集した作品「民子」です。
CMは、著者が過去に飼っていた猫・民子が不遇な時代を支えてくれた
様子、長編小説の完成を目前にその猫が行方不明になってしまう結末・・
などをノスタルジックな映像で綴っています。
私自身はこのCMを見逃しているのですが、この写真集をめくるだけで、
その切ない内容に思わず涙してしまいます。
「民子」の他に、CM化はされなかった浅田氏の書き下ろし短編
「ポスト」「キャラとトモコ」も収録されていて、こちらもなかなか
味わい深い作品です。
三作品とも四百字程度の本当に短い小編なのに、その中でホロッとさせて
しまう浅田氏の力量・・・流石です。
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島ネコマイケルの大引っ越し

2008年05月15日 | Bookっり箱
小笠原諸島は海洋島として独特の生態系を持ち、固有種・希少種
の生物が数多く生息しています。
しかし、近年では外来種の流入や、野生化した外猫の捕食などにより、
希少な生物の命が危機にさらされていました。
そこで環境省や林野庁などが野良猫を捕獲、島外へ搬出し、東京都
獣医師会がそれらの猫を引き取って、個々の病院で人に馴らしてから
里親を募集する…という活動が行われています。

この絵本ではマイケル君という実在の猫を主人公にして、上記のような
活動を写真やイラストでわかりやすく説明しています。
環境省の発行物ですが全く堅苦しい本ではありません。
特に島ネコ時代のマイケル君が、カツオドリをくわえている写真は
ワイルドで圧巻、是非見て頂きたいものです(笑)。
市販されている本ではないので、東京都獣医師会に加入している動物病院
でしか見られませんが、もし機会がありましたらご覧になってみて下さい。
お問い合わせは環境省関東地方事務所ホームページまで。
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わたしは真悟

2008年03月12日 | Bookっり箱
楳図かずおの「わたしは真悟」。
大隅さんの推薦です。
究極の純粋な愛のかたちが描かれています。
お話は、産業用ロボットが出てきた1982年から
はじまります。
小学生のサトルとマリンの恋が大人たちに引き裂かれて
ふたりは、東京タワーから飛び降り・・・
でもその子どもとして生まれた腕だけのロボットが
動き出して世界を歩く。
父と母を捜し求めて。

何より最後にマリンのメッセージをサトルに伝えるのに
動力がなくなり、21文字のメモリーをひとつづつ消して
アイという二文字だけを伝えるシーンは、せつないです。
楳図さんの後期の傑作です。
amazonブック案内「わたしは真悟」


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犬のルーカス

2008年03月02日 | Bookっり箱
古本屋さんで犬の素敵な絵本を見つけたので、ご紹介。
銅版画家の山本容子さんが、雑種の子犬を拾いルーカス
と名付けて育てた体験を描いた絵本。
キツネのようなルーカス君の絵が、
とてもユーモラスで愛らしい。

ルーカスの悪戯や脱走癖に手を焼いたりする反面、
乳歯を大事にとっておいたり首輪を旅先で幾つも買ってやったり…
作者の犬への愛情がストレートに伝わってきて共感します。
愛犬家にお薦めしたい一冊です。

ちなみに…この絵本を購入したのは、
学芸大駅前にある「流浪堂」という古本屋さん。
なかなか品揃えもよく店構えが又アートな本屋さんです。
絵本や美術書など趣味の本が充実していて、行くと必ず何か買ってしまいます。
流浪堂の場所
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