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ある日カッパ姉ちゃんとカメラおじさんの家に一匹の子犬がやってきた。
日々のうつろいの発見と冒険を胸に生きていこう!

ロンサム・ジョージの気持ち

2007年05月30日 | めんちゃん日記
昼間ねこ先生の病院でお気に入りの
ネコかごで昼寝したよ。
とくにおしっこ用にきれいな新聞紙なんか新しく敷きつめた
ときなんか猫のダッテにはわるいけどちょうー気持ちいいんだ。
 そのビリビリにされた新聞にゾウガメさんがのってたよ。
ガラパゴス諸島のピンタ島に住むロンサム・ジョージおじさんだ。
「親戚がDNA調査でイザベラ島で一頭見つかった」らしい。
「島ごとにカメの種類が違って11亜種ある。ただピンタ島系の
 その一頭もかなりジョージから遠い」って。
うーん。でもピンタ島でおよそ80才になってひとりぽっちでいること
には変わりないんだ。
絶海の孤島で独りっきりってどんな気持ち?
ぼくは、目をつむって思ったよ。
人間が船で航海するときに食料調達で島のゾウガメを捕まえては
旅の途中で食べていたために数が少なくなって
ついにピンタ島では、1970年に調査団によって発見された時
ジョージだけだった。
それから他の島からカメのお嫁さんを人間が何回も紹介したけど
繁殖に失敗。頑なにジョージは純潔を守ってる。どんなメスを連れて来ても。
なぜか?

ジョージが最後に別れた初恋のカメちゃんが人間に捕まり
夕日の海原へ消えた、あのとき以来。
ジョージは、無口になったんだ。そして心を閉ざしてしまったよ。
いつも夕方になると浜辺で海を見て泣いている姿を目撃されているって。
ぼくは、ジョージおじさんに逢いたくなったよ。
たったひとりで生きているロンサム・ジョージおじさんに。
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