一昨年秋、水耕栽培の甘いトマトに憧れて始めた水耕栽培の真似事。
そして、去年の春に念願のトマトの初植え。

2013/4/8定植
ところがです、色々改良の余地はありましたが、育ってきたトマトに尻腐れ病が発生します。
<水耕栽培 6月21日から現在まで 尻腐れ病発生!>
菜園をしていると、虫に食べられたり、病気を発症したりと言うことは良くありますし、あきらめなくてはいけない事も多いですが、どうにか出来る事は、出来るだけやってあげたい。
水耕栽培をするようになって特に思ったのは、もちろん露地栽培に負ける事も多いですが、植物の根にかかるストレスを出来るだけ軽減してあげると、どんどん育つという事です。
そして、そんな栽培地を用意出来るように試行錯誤して作って来たのですが、やはり根が地面の下にある露地栽培より夏の暑さがダイレクトに伝わったみたいです。

養液の温度上昇を出来るだけ抑えるために、45Lあるタンクを土に埋設していました。
だけど、栽培漕の断熱は全くしていませんでした。
WEBで調べてみても、個人での水耕栽培ではあまりそういう事を書いてる所は皆無で、私もそんなに気にしてはいませんでした。
井戸が完成した7月22日の午後、ホームハイポニカ花菜ちゃん501の養液タンク

35℃です。
これぐらいになると、手を浸けても温く感じます。(^_^;)
トマトもそうなのですが、養液の温度が27 8℃位から葉がダル~となって、成長も遅くなってきます。
根の色も黄色がかってきます。(それまでは白い綺麗な根でした。)
井戸を掘りながら、どう冷やすかずっと考えて、色々実験していましたが、一番良かったのがラジエターを使った物でした。

とりあえず中古のバイクのラジエターでした。

気持ち悪いので何度となく洗い、一つには常温の水、もう一つには冷水を入れ。
常温の方にラジエター、冷水の方にはポンプを繋ぎ、循環します。
すると、5分も経たない間に両方の水の温度が同じレベルになります!
当たり前ですが、スゴイ(^^)
それで気を良くして、養液の冷却に取りかかります。

もう一つ買っていたラジエターをトマトの養液漕に入れ、配管しました。
毎日、気が付いたときにせっせとガチャポンでポンプの入っているタンクに水を入れ、冷やす毎日です。
ところが、10日程たった頃からトマトに異変が出始めます。

7月30日撮影
下の葉が少しずつ枯れ始めます。
ちょっと焦りましたがもう少し様子を見る事に、もしここでやめても結局、養液は高温状態に戻るだけです。

8月4日撮影
それでもそれは止まらず、どんどんと枯れていきます。

8月29日撮影
もう下葉から半分くらいは枯れました。
花は咲いても実を付ける事はありません。

9月15日撮影
半月ぐらい前から枯れはそんなに進んではいませんが、樹勢が弱ったのでどうもウィルス性の病気にかかったようで、残念ですが撤収。

根は7月末に確認した時は全体に茶色がかっていました。
ところが、その後から生えだした根は白くて綺麗です。
かわいそうな事をしました。
反省です。
最初からうっすらと気づいてましたが、35℃くらいの養液温度から井戸水で一気に25℃くらいまで冷却したおかげで根がショックを起こして壊死したようです。
やはり急激な温度変化には対応出来ないでしょう。
ただ、あの時点では一日に何回かそうするのが精一杯の状態でしたので仕方なかったと思っています。
そのあと、冬の栽培でも同じような経験をしたので、次こそ快適な根の環境を作りたいと思います。
2014年の水耕栽培に続く