まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

希薄な人間関係

2025-01-20 | 受け止め方
家族代行サービスのトラブル問題をテレビでやっていた。
家族代行サービスというのは、入院や施設入所、緊急時連絡先の身元保証や
買物や病院付き添いの支援、死後の葬儀・納骨、遺品整理などを
代行してくれるサービスで、単身の方だけでなく
身寄りはあっても「子どもたちには迷惑を掛けたくない」という人も
利用されており、利用者も右肩上がりだが
このサービス事業を開くにあたり特別な資格も必要なく
調査監督する省庁もないため、追加料金が発生したり
知らないうちに遺言書を作られていて財産をと奪われたなどのトラブルや
解約しても一銭も戻らないなどのトラブルを紹介していた。

友人レンタルなどの代行業もある。
結婚式の参列者数を合わせるためにレンタル出席者をレンタルしたり
家族イベントの一員としておじいちゃんをレンタルしたり、
音楽イベントなどの観客動員するために利用できる。

単身の高齢者などそういうことを必要とする方々にとっては
本当にありがたいサービスなのだろう。
けれどもそれだけ人間関係が希薄になってきている表れでもある。

未だになくならないオレオレ詐欺や還付金詐欺
国際ロマンス詐欺なんてものも一人で悩むから被害に遭っている。
中には息子からの電話で詐欺に引っかかったけれど、
息子さんは2階にいたなんてニュースもあるくらいだ。

とにかくメールやLINEで簡単に済まそうとする傾向にある。
私の父なら、お金を出してもらいたかったら
直接実家まで来て、ちゃんと説明して頭を下げろと言われそうだが
親の方も優しくて友達が受け取りに来ても渡してしまうことが
犯罪を助長しているとも考えられる。

何でも簡素化にして便利なように思えるけれど
なにか大切なものが抜け落ちているような気がしてならない。

とある知人に「いいお正月だったか?」と尋ねると
「一緒や。普段と何も変わらない。」という言葉が返ってきた。
お正月というものは、わざわざお迎えしないとやってこない。
普段と同じ生活をしていては、いつもと同じように
太陽が昇り沈んでいくだけで、テレビ番組が正月バージョンになるくらいで
お正月をお迎えするために何日も前からお掃除をして
おせち料理を作り、年賀状を書き、鏡餅をお供えして
しめ縄を飾り付ける。そうやって普段と異なる準備をして
お正月をお迎えしないことにはお正月はやってこない。

おせち料理も作らず買う時代になったが、
なにもおせち料理が食べたい訳ではないと買うのもやめ、
年賀状も書くのもやめて、鏡餅もしめ縄もやめて・・・となれば、
盆も正月も決してめでたい行事ではなくなっていく。

年賀状終いする年代は、まだまだ若いからメールやLINEで十分に思えるけれど
配偶者も亡くなり、寂しいお正月になった時にこそ
年賀状のありがたさが感じてくるような気もしていく。
私はたとえ時代遅れになっても昔ながらの生き方にこだわっていきたいと思う。

参考:「家族代行」…高齢者サポート事業 カンテレニュース

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