まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

幸せなこと

2024-06-19 | 感謝

先日妻が60歳の誕生日を迎えた。
「女性に年齢を尋ねるのはよくない」と言われ
年齢を隠している女性は少なくないが
妻は年齢を訊かれたらきちんと答える。
それは年齢を重ねられていることがありがたいからである。
妻の父親も姉や兄も若くして亡くなってしまい
50歳も迎えられなかったからである。
その中でも一番長く生きた父親の年齢を越えた時から
自分がその年齢を迎えられたことを毎年素直に喜び、
私が年齢を重ねていくことにも喜んでくれている。
もし妻に出会ってなければ同じように喜べたかどうかは疑問だが
毎年お互いの誕生日は祝ってもらうのではなく
自身が感謝する日になっている。

そんな妻とは、先月で35年目の結婚記念日を迎えたが
自分が好きな人に巡り会えるのがありがたい。
好きな人があれば、その人のことを考えているだけでうれしくなる。
その人と一緒に何かをしていると想像するだけでも楽しい。
そしてその人が自分を好きでいてくれたらもっとうれしい。
自分が一方的に相手の人を好きになることは誰でも出来るけれど
その相手が自分のことを好きになってくれることはなかなかない。
私自身も人づてに彼氏がいることを耳にしたり
決意して告ってフラれてを何度も心を折られ続けてきた。
それでも「彼女が幸せであればそれでいい」と自分に言い聞かせて
乗り越えてきたが、そもそも世の中に沢山の人々が居り、
その人たちがそれぞれに他人を好きになる。
それが互いに一致する順列組み合わせを考えたら
とてつもなく低い確率であることは一目瞭然である。
いちいち心が折れている余裕なんてないのは分かっているが
舌の根の乾かぬ内に次の女性に声を掛ける男性のようにはいかない。

そしてお互いに好きになった人との価値観が一緒なのがうれしい。
自分がもしイケメンだったらと考えてみたことはあるが
美女やイケメンが必ずしも幸せにはなっていない。
それが証拠に芸能ニュースを見ていると別れ話がよくある。
妻とも初めから価値観が一致していた訳ではない。
何度も何度も衝突し、その度にお互いが対等の立場であることを意識しながら
根気よく話し合いを続けて現在のように互いの価値観を合わせてきた。
正にそれは上流の岩が中流、下流へと転がりながら丸くなっていくようなものだ。
上流だった新婚当時は岩もトゲトゲしていて傷つきやすい。
互いに相手のことを思いやる心で守り合っていかなければ大怪我を負うことになる。

そうして妻とともに人生を歩めることがうれしい。
妻と出会えたことに感謝し、妻が居てくれていることに感謝し
私のことを大切に思ってもらえていることに感謝して
毎日その感謝の言葉を言うようにしてきた。
それは過去の恋愛における失敗や高校生の頃に読んだエロ本に
「お店に来てくれるのはありがたいけれど、奥様の悪口は聞きたくない」
という話が書いてあったのが印象に残っているからだ。

こうして妻と共に添い遂げられたらそれ以上、言うことはない。


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