まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

結納の品

2024-06-20 | 感謝
義母の家を整理していたら
私たち夫婦の結納の品が出てきた。
私たち夫婦や私の両親はそういう儀式の必要性は
あまり重視しない性格だが
妻のお母さんがきちんとした性格であり
義母の希望により結納式を執り行った。
私たち夫婦は職場結婚であったために
当時は夫婦で同じ職場で働くことを良しとしない風潮があり
正社員でなかった妻には転勤命令が出来ず
正社員の私に転勤の内示があったのだが
娘を嫁にやる時は、白無垢という考えから
仕事も辞めさせると言われ、
所長からなんとかお義母さんを説得して
妻には仕事を続けてもらい、
私に転勤するようにとお願いされたが聞き入れず、
私の転勤の話がなくなった。



結納の品は父と私たち夫婦で松屋町に買いに行き、
見場のいい中の一番安価な商品を選んだ。
当日は、仲人さんにはご迷惑を掛けないよう
私たち夫婦と私の両親、義母だけで執り行ったが
私の母はよっぽど興味がなかったらしく、
途中で居眠りをしていたのを覚えている。

当の義母本人は認知症が進み、そんな思い出も記憶から消えている。
今回の片付けでは、妻の七五三の時の帯もきれいに保管されており、
もし私たち夫婦に娘が居たら、その孫に
七五三の時に着せようと思っていたのかと思うと
母親として娘を思いやる優しい気持ちを感じて妻の目が潤んだ。
きっと「お母さんありがとう」と思っていたに違いない。

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