まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

福岡県の温泉旅⑦

2024-02-19 | 旅行記
夕食会場に着いた。
今夜は「カニとステーキ付きのバイキング」で、コロナ前のように自由に皿に盛る。
しかもアルコールやソフトドリンクも飲み放題で、日本酒もさまざまな銘柄がある。
夕食会場にはこんなにも宿泊客が居たのかと思わされるくらいに満席状態で、
食事時間は開始時間に伴う入れ替え制であることを考慮すれば
このホテルの宿泊者が相当数居られるということのようだ。



先ずは茹でカニを大量にテーブルに運び、食べて食べて食べまくる。
ある程度カニに満足をして剥くのが面倒になってくれば他の料理を取りに行く。
食べ過ぎたはずの朝食、昼食の反省も忘れて何往復もする。
寄せ鍋にはミニ囲炉裏付きで火を付けてからテーブルに運べば時短にもなる。
しかし食べている最中に出汁が入ってないことに気付き、慌てて火が付いて熱いまま
テーブルから戻して好きな出汁を投入することになり、危険な行為をしてしまった。
まあ失敗もしながらも愉しく満足のいく夕食であった。



夕食後、大浴場に入りに行くと韓国か中国の言葉ばかりが聞こえてくる。
夕食バイキングでは日本語中心に聞こえていたがインバウンドの方々が多いようだ。
有料の脱衣ロッカーの前に何人もの外国の方が群がって揉めている。
何かしらお手伝いできることはないかと考えたが、そもそも言葉が分からない。
どうやら有料のロッカーにお金を入れずに預けた衣類が見つからず探しているようだ。
言葉が分からない私は仕方なく、知らない振りをして入浴したが
なんとなく自分が脱いだ衣類が気になってしまい、結局ゆっくりとは入れず上がった。

旅行に行く際にネットをよく利用するが、原鶴温泉のように本当に上質な温泉を
見つけることはなかなか容易ではない。
日本人は温泉の泉質の良し悪しよりもネームバリューを優先して訪れる人が多いせいか
メジャーな温泉ばかりがヒットする。
しかし私たち夫婦が求める温泉は、地元では昔からある知られた良質な温泉ながら
メジャーでなければなかなかヒットしてこない。
しかしそんな温泉を何とか駆使して見つけて訪れると、インバウンドの方々が多く
彼らはいったいどうやって見つけてくるのだろうか?といつも思う。
それって洋服やカバンを選ぶ際に、生地の縫製の良し悪しを見て選ばずに
その商品のブランドやブランドのマークを優先して購入する日本人気質と
よく似ている気がしている。
テレビで紹介される温泉地も有名な所ばかりで、売れているタレントや芸人が
「それ安い!」と言っているけれど庶民にとっては全然安いことはない。
特にコロナ前に比べると全国的に宿泊料も上がってきている。
温泉でもカバンでもブランド力が弱くても本当に安くて良いものを見つけることが
もっと見つけられれば、旅の楽しさがもっと広まるように思う。

福岡県の温泉旅⑥

2024-02-18 | 旅行記
    

JR筑後吉井駅から送迎車で「原鶴温泉グランドスカイホテル」に到着した。
このBBHホテルグループは津山や高崎でも利用したことがあり、
古いホテルなどを買い取ってリニューアルする方法で展開されている。
チェックインを終えて部屋に訪れて分かったことだが、いかにも温泉付きのマンション
(コンドミニアム)をリニューアルした感じがして、バブル期の産物かもしれない。

    

部屋にはミニキッチン付きの1LDK という感じで、面白い作りになっている。
バブル期だったらいくらくらいしたんだろうか?と思いを寄せながら、
先ずはチェックイン時に予約していた無料で利用出来る貸切家族風呂へ向かう。
畳敷きの中央に1人用のバスタブがドン!と鎮座している。
アルカリ単純硫黄泉のお湯は無色透明だが少しとろみがあって気持ちよく、
貸切時間の40分間の入浴でも十分に温まる。

   

続いて無料のウエルカムドリンクコーナーへ行く。
生ビールやスパークリングワインもあり、最近はアルコールを控えていたが少し頂く。
ミニ豚まんやおでんもあるが、今食べれば夕食が食べられなくなるというのに、
沢山食べておられる家族連れがある。夕食抜きのコースなのかと考えさせられる。
続いて無料カラオケの時間がきた。これもチェックイン時に予約していた。
卓球室の中にあるというから行ってみたら、卓球場の奥に個室があった。
時より打ち損じたピン球が「コン、コン」とカラオケの扉に当たるから、
おそらくこちらの歌声も聞こえているのだろう。
コロナ禍以降久しぶりのカラオケで、十八番の歌も忘れている。
私たちが青春時代を送った頃の歌ならたいがいの歌は口ずさめるのだは、
何より伴奏が鳴り始めるだけで、当時の頃に意識を持っていかれて懐かしくて堪らない。
しかし歌い慣れていないせいか、声は意外に出にくくなっていた。
カラオケ終了時間に近づくとカギをフロントに返して夕食会場に向かう。

福岡県の温泉旅⑤

2024-02-17 | 旅行記




白壁通りを歩いていると、妻がパン屋さんを見つけた。「パンのもっか」というお店だ。
店前には訪れるお客の車がひっきりなしにやってくる人気店だ。
私は外で待っている間に妻はたくさんのパンを買ってきた。
今晩はバイキングだし、「いつ食べるんや?」と問うが、
あまりに美味しそうなパンが並んでいて、つい衝動買いしてしまったらしい。
パンには目がない妻のことだからしょうがない。こんな奴と37年も居るんだから
今に始まったことでないとあきらめて、マップでも勧めている居蔵の館に向かう。



居蔵の館は、かつて蝋燭業を営んでいた松田家住宅で、無料なので入ることにした。
130年前の住宅で立派な神棚や仏間のほか、竈門や御主人様用と使用人用の
五右衛門風呂や厠など、地元のボランティアのおばさまたちが丁寧に説明して下さる。
歴史嫌いな私たち夫婦でさえも好感を感じる丁寧な説明でよく理解もできた。
ここはお勧めの観光スポットであることは間違いない。
説明の最中に、托鉢に回るお坊さんのお経が聞こえてきたので隣宅に見に行った。



ボランティアのおばさまたちの丁寧な説明はいくらでも聞きたいけれど
気が付けば筑後吉井駅を降りて2時間半の時間が過ぎており、
宿のお迎えの送迎車の時間が近づいてきたので白壁通りの見学を終了して駅へと急いだ。

福岡県の温泉旅④

2024-02-16 | 河童
   

町並み交流館商家を出ると、すぐ並びに私たち夫婦の好きな河童が目に付いた。
昭和40年から続く老舗和菓子店「あけぼの河童菓庵」で、お店の前には
たくさんの河童たちが出迎えてくれた。初代の河童好きが高じて屋号にも入れたそうだ。
店の周囲にもいろいろな河童の石像が並んでいる。
河童好きの私たちは写真を撮りまくった。

   

今回の旅は、河童のいる町を選んで訪れた訳ではないがよく出会った。
河童好きは、子どものいない夫婦だからということもあるが
妻が仕事でなめられた行為を受けて悲しんでいた時、
「河童になって負けといてやれ」と自分がやってきた我慢法を
明かしたことをきっかけに妻も乗り越えてきたことに由来する。
ある意味、河童が私たち夫婦の守り神となって守ってくれているように思え、
姿は見えなくても、私たちの周囲に絶えず付いてくれており、
美味しいお店に案内したり、危険をそれとなく避けたりしてくれている。

   

買物をしなかったので店内へは入らなかったが、河童のおひな様も見たかったなあ。
妻も「かっぱ九千坊」を買えばよかったと言っている。
参考:あけぼの河童菓庵

福岡県の温泉旅③

2024-02-15 | 美味しい店


町並み交流館商家で高齢の女性たちが食事しておられる姿に惹きつけらた私たち夫婦は、
「予約してませんが食べられますか?」と声を掛けて昼食を摂ることにした。
朝食のパンを少し食べ過ぎていたので、本当は昼食は控え目にするつもりだったが、
あまりにおば様たちが美味しそうに食べておられたので、つい釣られてしまった。
宿のチェックインまでは3時間もあり、これから訪れる白壁通りだけで
時間を潰さなければならないんだから、昼食くらいゆっくりと食べないと持たない。
駅からここまでの途中にも行列の出来ている麻婆豆腐店もあったが、
せっかく筑後吉井伝統的建造物群保存地区や白壁通りに来たのだから
いくら評判が良くても、町中華はあり得ない。



メニューを見ると、どれもそこそこ「いい値段」で驚いた。ここにおられるおば様たち
は、おそらく「しらかべ膳」の松か竹を食べておらるんだろうと思いながら
私はとんかつ御膳、妻はしらかべ膳(梅)を注文した。
さすがに大阪のお店のようにすぐには持って来られないだろうと思いながら
気を長くして待っていると、比較的早く食前酒と前菜を持って来られた。



妻の注文した、しらかべ膳には食前酒と前菜は付いていそうだが
とんかつ御膳には付いていると思っていなかったため、
思わず「注文してませんけど」と言いそうになったが、メニューに記載されている。
口にしてみると、上品でとても美味しい。このあとの食事がさらに楽しみになった。





続けて私のとんかつ御膳と妻のしらかべ膳(梅)を持って来られた。
どちらも豪華で美味しそうな膳になっており、メニューを見て感じた「いい値段」
という概念は、この内容でこの価格ならむしろお得感が感じられる。
地元のおば様たちが団体でランチに来られる気持ちも十分理解できる。
早速頂いたが、温かいものは温かく、カツの衣もカラっと揚っていて
とても上品でとても美味しい。
食後、おば様たちは和室や二階も見学して帰られた。
私たちはここで頂いたマップを頼りに白壁通りを見学することにした。
お食事をされている姿を偶然見つけ、たまたま入店したけれどいいお店だった。