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衝撃事件の核心

2021-03-09 20:38:15 | 事件
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ストーカー

2021-03-02 20:25:35 | 事件
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桶川女子大生ストーカー殺人事件

【 事件発生 】

1999年(平成11年)10月26日午後0時53分ころ、埼玉県桶川(おけがわ)市若宮1丁目、JR桶川駅西口のロータリーを挟んだ東武ストア「桶川マイン」の1階入口から10メートルほど南側の所で、何者かがナイフで若い女性を刺して逃げた。女性は上尾(あげお)市泉台に住む跡見学園女子大学文学部国文科2年の猪野詩織(21歳)で、左胸と右脇腹を刺されていた。その後、救急車で上尾中央総合病院に運ばれたが、出血多量で死亡した。

詩織はこの日、午後の講義に出るため午後0時40分ころ、自転車で自宅を出た。その後、桶川駅から電車に乗り新座市にある大学に向かう予定であったが、桶川駅で自転車を置いた直後に襲われたらしく、荷台に荷物が残っていた。

【 犯行に至るまでの過程 】

1999年(平成11年)1月6日、埼玉県大宮市(現・さいたま市/以下同)のゲームセンターで友人と一緒だった詩織が小松和人(当時26歳)ら2人に声をかけられたことがきっかけとなり交際を始めるようになった。和人は自分を「誠」と名乗り、年齢を23歳と偽った。また、和人には東京消防局板橋消防署で消防士を務めている兄の武史がおり、その武史とともに池袋で7軒のファッションヘルスを共同経営していた。だが、詩織にはクルマのディーラーの他に貴金属や不動産も扱う青年実業家だと言っていた。ベンツ2台を乗り回し、収入は武史と折半で月に70~100万円あったという。

交際を始めた頃、詩織は週に一度、食事やドライブに誘われる程度であり、特に和人に対して不審に思うようなこともなかった。だが、2月に入る頃になると、買い物に誘われるようになり、ヴィトンのバッグやグッチのスーツなど100万円近くのプレゼントを押しつけられた。受け取りを拒否すると人前をはばからず大声で怒鳴られた。また、和人に携帯電話の番号しか教えていないはずなのに自宅にも電話がかかってきたことがあり、こうしたことから詩織は交際を続けていくことに不安を抱くようになっていく。

3月中頃、詩織が和人の住むマンションに遊びに行ったとき、室内にビデオカメラが仕掛けられていることに気付き、和人にその理由を訊くと和人はいきなり激怒し、壁にもたれた詩織の顔をかすめるように拳で壁を何度も殴った。殴りながら「俺は親に捨てられたんだ」と泣きわめいた。

詩織は恐くなり別れたいと切り出したが、和人は「俺に逆らうのか」「貢いだ100万円を返せ」「返せなければ風俗で働け」などと脅迫し交際を続けることを強要した。その後、交際を断れば殺されるかもしれないという恐怖心を抱いた詩織に対し和人は間断なく携帯電話をかけ行動を束縛した。

3月24日、詩織は友人に「私、殺されるかも・・・」と相談。以後、友人に相談するようになる。

3月30日、詩織は家族と数人の男女の友人に宛てた「遺書」まで書いた上、和人に会い、別れ話を持ち出したが、和人は自分と別れるなら「家族をメチャクチャにしてやる」「親父をリストラさせてやる」「長男は浪人生だよな。次男はまだ小学生だよね」などと危害を加えることをほのめかして脅迫し、交際を続けていくことを強要した。

4月中旬、さらに和人は「精神的に追いつめて天罰を加えてやる」「お前は2000年を迎えられない」「金で動く奴はいくらでもいる」などといったことを吐いた。

5月18日、この日は詩織の21歳の誕生日で和人からロレックスの時計をプレゼントされるが、受け取りを拒否した。

<5月頃>というタイトルのカセットテープがあり、和人が詩織を恫喝する次のような声が残されている。

<5月頃>

「お前、世の中なめすぎてんだよ、まったくよ。嫌いになって別れてそれで済むと思ったら大間違いなんだ。コケにされて騙され続けてよ。そんな人間どこにいるよ、お前。あん、それでバイバイなんて言う人間じゃねえんだよ、俺は。自分の名誉のためだったら、自分の命も捨てる人間なんだよ。そういう人間なんだよ、それだけお前を愛してたんだよ。それに対してなんだ、テメー、なんだよ、お前。信用なくしただ? ふざけんじゃねーよ、コノヤローテメー。・・・・・・俺は人間ってもんがどんなもんか、テメーに教えてやるよ。わかったかよ」

「分かりました」

「分かったか、コノヤロー。人間てそんな軽くねえんだよ。ちゃんと誠意ある態度示せよ」

6月14日、詩織は池袋駅構内にある喫茶店で毅然とした態度で和人に別れる意思を告げた。これに怒った和人が兄の武史、知人のYをともない、午後8時半ごろ、詩織の自宅を訪れた。兄の武史が和人の勤務先の上司、Yが同じ勤務先の社長を装い、その場に居た詩織と母親に対して、「こいつ(和人)が会社の金を500万円横領した。お宅の娘にモノを買って貢いだ。精神的におかしくされた。娘も同罪だ。500万円の半分の250万円を支払え。誠意を示せ」などと言って1時間以上に渡って脅迫した。午後9時すぎに父親が帰宅した。だが、武史はかまうことなく詩織に対し恐喝した。父親は短髪にパンチパーマをかけ、小太りで金のネックレスをしている武史を普通の会社員でないと思い、「話があれば警察で聞く! 行こう!」「女、子どもしかいないところに上がり込んで、一体、何をやっているんだ」「贈られたモノがあるから、持って帰ってくれ」と言うと、武史が「そんなものは要らない」、続けて和人が「返してもらっても困るんだよ」と言い放った。間もなくして、男たちは退散するが、そのとき玄関で「会社に内容証明付きの文書を送り付けるから、覚えておけ!」「ただではおかない!」という捨て台詞を吐いた。詩織はこの日の男3人とのやりとりを相手に気付かれないように録音しておいた。

6月15日、詩織と母親が埼玉県警上尾署に前夜のテープを持参して相談に訪れた。テープを聞いた比較的若い署員が「これはひどい、恐喝だ!」と言ったが、年輩の署員たちが口を揃えて「これは民事かどうか。ギリギリのところだ」「ダメダメ、これは事件にならないよ」「民事に首を突っ込むと、あとから何を言われるか分からないから、こちらも困るんですよ」と言った。

同日、「プレゼントは返してもらっても困る」と和人が言っていたにもかかわらず、和人の仲間の伊藤嘉孝が猪野宅に電話をかけて「田中」と名乗り、「プレゼントは全て送り返してください」と言った。また、これ以降、詩織殺害事件が起きるまで毎日のように1日平均20回も無言電話がかかってくるようになる。

6月16日、詩織、母親、父親の3人で再び上尾署を訪れたが、対応は変わらなかった。さらに、ある署員は諭すように「3ヶ月ほどじゃ、相手の男も一番燃え上がってるところだよね」「そんなプレゼントをもらっておいて、別れると言えば、男も普通怒るよ。あなたもいい思いをしたんだから。これは男と女の問題だ。立ち入れないんだよね」「また、何かあったら、来てください」などと言った。

母親は署員に市役所には無料法律相談所があると教えてもらい、上尾市商工会議所内の無料相談所を訪ねたが、当番弁護士は「・・・でも、娘さんはいろいろ買ってもらっていたわけでしょ」と言った。相談に割り当てられた時間は10~15分程度だった。

同日、詩織は和人から「よりを戻したい」という電話を受け取る。

6月17日、和人から「会いたい」という電話を受け取るが、詩織が「警察の指示で生活しているから会えない」と言うと、和人は「警察?」と激怒し「どこの警察だ?」と問い質したあと、そそくさと電話を切った。

6月21日、詩織は和人から贈られたプレゼントを宅配便で送り返した。この日も詩織は和人から復縁を迫る電話を受け取っているが、断っている。猪野宅の電話番号が変わる。午後11時ごろ、和人が風俗店店員Kと猪野宅前に駐車して、「詩織、出て来い!」と叫んだ。詩織と両親が外に飛び出して車のナンバープレートを写真に撮った。

6月22日、和人の指令を受けた武史が久保田祥史(よしふみ)に詩織殺害の相談をもちかけた。久保田は小松兄弟が経営する風俗店で店長を務めたことのある男だった。武史は何度も頼み込んだ。これまで高い給料をもらって優遇されてきたこともあり、恩義に報いなければならないと考えるようになり、知人の伊藤嘉孝と川上聡を誘って決行することにした。

その後、3人は具体的な計画を立て上尾市に行って詩織の自宅付近や桶川駅などを下見した。武史からもらった詩織本人の写真も確認した。

6月23日、和人から猪野宅の留守番電話に「なんで電話番号変えるんだよ」という伝言が入る。

6月24日、母親が上尾署に出向いて「電話番号変えたのに(和人から)またかかってきたんです」と相談すると、Y主任は「また変えたほうがいいですね」と言った。

7月5日、和人は武史に現金2000万円入りの紙袋を渡した。それからアリバイ工作のため和人は沖縄に行き、しばらく滞在することになった。

7月13日早朝、一見してピンクチラシと見間違うようなB5判の大きさの極彩色の中傷ビラが、猪野宅とその周辺の民家の外壁にズラリと貼られていた。そのチラシには<WANTED 天にかわっておしおきよ!! FREEZE 猪野詩織><この顔にピンときたら要注意、男を食い物にしているふざけた女です。不倫、援助交際あたりまえ>などと書かれたキャッチコピーとともに詩織の顔写真と合成なのか不明だが、裸の写真がプリントされていた。詩織の学校、父親の会社の塀にも貼られており、全部で約300枚あった。また、自宅の郵便受けにも約200枚投函されていた。

午前8時半すぎ、母親は被害を受けたことを申告するため上尾署を訪れた。母親は応対した刑事第2課長のKに「すぐに来てください」と懇願したにもかかわらず、Kは「すぐには行けない。家に帰って待っていてください」などと答え、簡単に事情聴取しただけで母親を帰らせた。その後、Kの部下である刑事第2課係員のHがもう1人の課員と猪野宅に出向いて実況見分を行なった。

7月15日、詩織と母親は上尾署を訪れた。このときはKとHが応対し事情聴取を行なった。詩織は和人から何度も電話があることや無言電話もあること、6月21日の深夜にも和人が車で自宅周辺を徘徊していたことなどを説明した上で早く和人を捕まえてほしいと訴えた。ところがKは詩織に対し「警察は告訴がなければ捜査できない」「嫁入り前の娘さんなんだし裁判になればいろいろなことを訊かれて辛い目に遭うことがいっぱいありますよ」「告訴は試験が終わってからでいいじゃないですか」などと言った。

7月20日ころ、都内で<大人の男性募集中>と記載された詩織の顔写真と電話番号入りのカードが大量にバラまかれる。インターネットにも同様の書き込みがされた。

7月22日、試験を終えた詩織と母親が上尾署を訪れた。約束通り告訴に応じてもらうつもりだったが、応対したKは「今日は事件があって担当者がいないので、また改めて来てもらえますか」などと言った。

7月29日、詩織と母親は改めて上尾署を訪れた。応対したKとH、別の係員が詩織から事情聴取を行なった。そして、やっと詩織の名誉毀損の告訴状を受理した。詩織は「犯人は小松和人しか考えられない」と言ったにもかかわらず、告訴状には<誰がこのようなことをしたのかわかりません>と記されていた。でも、これでやっと警察は捜査してくれるものと思っていた。だが、その後、警察が動いた形跡はなかった。詩織は何度も上尾署に電話を入れて捜査の状況を訊いてはみるものの、署員たちの要領の得ない答えが返ってくるだけだった。

8月23・24日、詩織の父親の勤め先に397通、その親会社にも391通もの誹謗中傷の手紙が届いた。内容は詩織が不倫や援助交際しているとか、父親はギャンブル好きでその上、借金地獄などとでたらめなものだった。父親はその封筒全部を上尾署に持って行って、「警察から犯人に接触してください! 脅迫ですよ! なんとかしてください!」と言ったが、署員はまともに取り合わず、「全部切手貼ってますね。いいコピー用紙を使ってますね。これは金がかかってますよ。たいしたもんだ。相手側に警察が出向くのはケースバイケースですのでね」と言った。

8月30日、Kはようやく上司である上尾署の刑事で生活安全担当次長のMに決裁をあげた。だが、MはKに対し事件記録をKの机に放り投げ、怒った口調で「犯人が特定されていないんだから何も告訴状を取らなくても被害届で捜査すればよかったんじゃないか」(実際は詩織が犯人を和人と特定している)と言った。Mは上尾署の未処理の告訴件数が増えてしまい、成績が下がってしまうことに腹を立てたのである。

その2、3日後、Kは詩織らから被害届を提出してもらうことにした。そしてこの被害届を受けて捜査を開始したということにすれば県警本部に報告する義務を回避し、告訴事件として迅速な事件処理を迫られることがなくなると思い、Hに対し「あれは告訴ではなく、被害届でよかった。被害届を取ってきてくれ」と指示した。

被害者が「告訴」すると、警察は必ず送検しなければならないが、「被害届」の場合は、当事者同士の話し合いで決着すれば、必ずしも送検しなくてもいいことになっている。

9月7日、Hは猪野宅を訪れ、詩織から被害届を提出してもらった。

9月21日、Hは猪野宅を訪れ、応対した母親に「告訴を取り下げてもらえませんか?」などと頼んだ。母親は告訴は取り下げられないと言うと、Hは「告訴状は犯人が捕まってからでも間に合います。また簡単に出せます」などと言った。

刑事訴訟法237条2項では「告訴の取消をした者は、更に告訴をすることができない」と規定されており、Hの言うことは明らかにウソであった。

のちに、詩織の供述調書中、加害者を「告訴」する旨の記載を被害の「届出」に書き換えた。また、Kらは実況見分調書の作成日を遡らせたり、重要な証拠物を領置していなかったにもかかわらず領置したかのごとく、領置調書や捜査報告書、実況見分調書、さらには母親の供述調書まで書き換えた。

10月16日深夜、2台の車が猪野宅の前に停まり、カーステレオで音楽を大音響でガンガン鳴らした。このとき、母親が証拠にするため2台の車を写真に撮り、110番通報したが、結局、犯人を捕まらえることはできなかった。

10月26日(犯行当日)午前8時ごろ、池袋で久保田祥史(当時34歳)、伊藤嘉孝(当時32歳)、川上聡(当時31歳)の3人が集まり、川上の運転するマークIIの助手席に久保田が乗り、伊藤がリベロに乗って桶川に向かった。

午前9時、桶川に到着。伊藤が猪野宅から少し離れた路上に車を停めて詩織の行動を見張った。

午後0時40分、伊藤から久保田の携帯電話に詩織が自宅を出て駅に向かっているという連絡が入った。川上は車を桶川駅の方へ移動して駅近くで久保田を降ろした。

午後0時53分ころ、久保田は詩織が自転車を降りたところに背後から近づき右脇腹を突き刺し、詩織が振り返ったところで、さらに左胸部を刺して逃げた。その後、伊藤は武史(当時33歳)に電話して「久保田がやった」と報告した。

【 その後 】

午後5時ころ、武史は久保田、伊藤、川上の3人に対し赤羽にあるカラオケ店に来るように携帯電話で連絡した。

午後6時ころ、3人がカラオケ店の個室に到着。武史は7月5日に和人から沖縄に出発する前に渡された2000万円のうち、久保田に1000万円、伊藤と川上にそれぞれ400万円を手渡した。残りの200万円は7月13日の中傷ビラの印刷費用などに消えていた。さらに、武史は遅れて到着した中古車販売会社経営のYに犯行に使用した2台の車の処理を指示した。

その頃、上尾署に捜査本部が設置されたが、その後の記者会見で詩織が当日身に付けていた遺品について、「バッグはプラダ」「靴は厚底ブーツ」「黒いミニスカート」などと意図が感じられる具体的な説明した。

さらに事件から2週間ほど経った頃、週刊誌やワイドショーが詩織に対するデマ報道を流し始めた。「ブランド依存症の女子大生だった」「キャバクラ嬢だった」「風俗嬢だった」・・・こんな酷い殺され方をする人には何か理由があるはず、という前提があるように感じられる内容が多かった。

詩織は事件が起きる1年ほど前に2週間ほどアルバイトしたことがあった。大宮市内の南銀座商店街にあるその店はクラブやキャバクラとはほど遠いごく普通のスナックだった。だが、ある雑誌がその店を「風俗店」と決め付けたことがデマの起点になっていた。その店には1人で働くには心細いという友人に付き合うような形で勤め始めたのだが、結局、お酒を飲んだ人の相手はできないという理由で、2週間分のアルバイト代も受け取らずに辞めたという。

しかし、詩織の作られたイメージは勝手にひとり歩きを続けた。「女子大生でありながら風俗嬢で、男遊びが激しく、男にいろいろなおねだりをし、貢ぎものを受け取っていたのに、あるときから手のひらを返したように冷たくしたため、男の怒りを買い、遂に殺されてしまったのだ」と。世間は自ずと「被害者にも問題があった」という見方を強めていくことになる。

12月19日、殺害実行犯の久保田祥史が殺人容疑で逮捕される。

12月20日、小松武史、伊藤嘉孝、川上聡の3人が殺人容疑で逮捕される。

2000年(平成12年)1月9日、殺人罪で武史ら4人が起訴される。

1月16日、中傷ビラ配布の実行犯ということで名誉毀損容疑で新たに8人(小松兄弟が経営する風俗店の店長や従業員など)が逮捕され、武史ら4人が再逮捕された。小松和人は詩織の殺害に関与したという証拠がないということで殺人容疑ではなく名誉毀損容疑で指名手配された。

1月27日、和人が北海道の弟子屈(てしかが)町の屈斜路湖で水死体で発見された。捜査本部は自殺と断定した。湖畔に遺留されたバッグの中には遺書めいたメモが入っていた。また、宿泊していた北海道内のホテルから所持品を実家に配送していたが、その所持品の中にも両親に宛てた遺書(メモ)があった。遺書には「4000万円の生命保険があるので安田生命から受け取ってください」といった内容の文面があった。和人の携帯電話の通話記録から詩織殺害事件の翌日の27日夕方、安田生命(現・明治安田生命)池袋支社に電話していることが分かっている。このことから事件直後から自殺する決意をしていたと思われる。

3月4日、『ザ・スクープ』(テレビ朝日)で「桶川女子大生殺害事件の真相 第1弾」放送される。

3月7日、参議院予算委員会で民主党議員の竹村泰子が桶川の事件について質問したが、警察庁の林則清刑事局長が「いいかげんに扱ったことはないと承知している」と答える一方で「消極的な印象を与えるような言動、対応があったならば、大変遺憾なことだ」と話した。また、竹村が不適切な対応を取ったとされる同署の刑事の現在の部署について「予告してある質問」と追及したのに対し、林局長が「存じておりません」「怠慢でございました」と頭を下げたことをめぐり、審議がストップする一幕もあった。警察庁田中節夫長官が代わって「怠慢という答弁は誠に不適切。調査していないので後刻報告する」と釈明した。

3月8日、参議院予算委員会で警察庁の林則清刑事局長は、桶川の事件について、捜査員が「公判でプライバシーが明らかになってもいいのか」「告訴は容疑者がつかまってからでもできる」などと被害者らに言った事実を認めた。林局長は「告訴を下ろせという印象を与える発言は極めて不適切だ」として、埼玉県警にさらに確認を進めるよう指導したことを明らかにした。

3月10日、埼玉県警が調査プロジェクトチームを設置。

3月17日、参議院予算委員会で警察庁の田中節夫長官は桶川の事件について「上尾署の刑事2課員が告訴の取り下げを依頼したと受けとめられるような不適切な発言をしたことが判明した」とする中間報告を行った。田中長官は「いかなる真意であれ、真摯に被害を訴えてきた方に対し、捜査に消極的であるかのような言動を取ることは極めて不適切だ」と述べた。

4月6日、埼玉県警が調査報告書を発表した。

埼玉県警の刑事2課長のK警部(当時48歳)、刑事2課捜査第1係長のF警部補(当時54歳)、刑事2課捜査第1係員のH巡査長(当時40歳)の3人が調書改ざんの虚偽有印公文書作成容疑などで書類送検された。F係長の指示でH係員が調書を改ざんし、K課長が了承していたとされる。

○K、F、Hの3人を懲戒免職処分

○N埼玉県警本部長(当時55歳)を減給100分の10(1ヶ月)

○M県警刑事部主席調査官(当時48歳/当時・上尾署刑事生活安全担当次長)を減給100分の10(4ヶ月)

○Y刑事部長(当時40歳)を減給100分の5(1ヶ月)

○W上尾署長(当時55歳)を減給100分の10(2ヶ月)

○Y上尾署刑事生活安全担当次長(当時46歳)を減給100分の10(1ヶ月)

○S上尾署副署長(当時59歳)とK3県警監察官(当時57歳/当時・上尾署副署長)を戒告などの処分となった。

N埼玉県警本部長が猪野宅を訪れて謝罪した。

5月18日、ストーカー規制法(ストーカー行為等の規制等に関する法律)が成立。

9月7日、浦和地裁(現・さいたま地裁/以下同)は虚偽有印公文書作成、同行使容疑に問われたKとFに対し懲役1年6ヶ月・執行猶予3年、Hに対し懲役1年2ヶ月・執行猶予3年を言い渡した。

10月26日、詩織の両親が小松武史ら計17人に対し、慰謝料など約1億1000万円の損害賠償請求訴訟を浦和地裁に起こした。この日は詩織が殺害された日で一周忌に提訴に踏み切った。

11月24日、ストーカー規制法が施行される。

12月22日、詩織の両親は埼玉県(埼玉県警)を相手取って警察の責任を追及する約1億1000万円の国家賠償請求訴訟を浦和地裁に起こした。

2001年(平成13年)3月3日までに、この桶川での殺人事件の刑事裁判を担当する浦和地裁(中込秀樹裁判長)の刑事部所属の男性判事S(当時47歳)が公判で居眠りをしていると傍聴人から指摘されたことが分かった。判事は「居眠りはしていないが、誤解を受ける行動があったかもしれない。申し訳ない」と答えているという。中込裁判長は「病気かもしれないが、指摘を受けること自体が遺憾。病院での検査を待ち、配置換えも検討する」と話している。事件の公判は合議制でこの判事は傍聴席から見て左に座っている。公判では、ほおづえを突くような姿勢を見せたほか、目を閉じたまま上体を揺らすこともあったらしい。

5月1日、浦和市、大宮市、与野市が合併して人口約103万人の「さいたま市」が誕生した。同日、浦和地裁も「さいたま地裁」に名称変更された。

7月17日、さいたま地裁は求刑通り殺害実行犯の久保田祥史に懲役18年、見張り役の伊藤嘉孝に懲役15年を言い渡した。後に久保田が控訴した。小松武史と川上聡の2人に対する刑事裁判は2人が起訴事実を否認していたため分離公判が遅れていた。

10月26日、詩織の命日に当たるこの日、さいたま地裁は詩織の両親が小松武史ら17人に慰謝料などの損害賠償などを求めた訴訟で名誉毀損行為への関与を認めた5人に対し計490万円の支払いを命じる判決を言い渡した。17人のうち1人とはすでに和解が成立していた。

11月16日、さいたま地裁は詩織の両親が小松武史ら17人に慰謝料などの損害賠償などを求めた訴訟で殺害実行犯の久保田と見張り役の伊藤の2人に対し計9867万円の支払いを命じる判決を言い渡した。民事訴訟継続中の被告は残り9人となった。

しかし、被告たちに支払い能力がほとんどなく、中には「月1万円のローンでお願いします」という者もいて、その条件を受け入れるしかなかった。

2002年(平成14年)3月29日、実行犯の久保田が控訴を取り下げ、懲役18年が確定した。

『新潮45』(2002年4月号/新潮社)に、詩織の父親による手記「桶川ストーカー殺人事件 私たちの娘が何をされたか」が掲載される。

6月27日、さいたま地裁は運転手役の川上聡に対して、求刑通り懲役15年を言い渡した。

2003年(平成15年)2月26日、さいたま地裁で詩織の両親が埼玉県(埼玉県警)を相手取った警察の責任を追及する約1億1000万円の国家賠償請求訴訟の判決があった。広田民生裁判長は「詩織さんが名誉棄損の被害を受ける恐れが客観的に認められたのに、警察が適正な捜査をするという期待を、捜査を怠って侵害した」と述べ、計550万円の支払いを命じた。しかし広田裁判長は、「県警の捜査と詩織さん殺害との因果関係はない」などとして、他の請求については退けた。

2月27日、詩織の両親は前日の判決を不服として控訴。

3月4日、2月13日に県警本部で警察署協議会代表者会議が開かれたが、この県警幹部のほか各地域の有識者らも出席する公式の会議の席でS県警本部長が国家賠償請求訴訟の件に触れ、「原告もあまりお金を取れないと『高等裁判所に控訴しましょう』となるのではないか」などと発言していたことが分かった。また、県警がまとめた事件の調査報告書について「警察庁から『こんな報告書では世論は持たないぞ警察にもっと非があったのだろう』と言われて、不確かなことまで書いてしまった」とも述べていた。

S本部長は、「ご遺族の心情などに配慮を欠いた不適切な発言を行い、調査・捜査を尽くした上で作成された調査報告書に関して不適切な発言を行ったことを深く反省しています」と陳謝。「(捜査怠慢と殺人の)因果関係が否定されると遺族が納得しないので、当然、控訴するでしょうというのが真意だった」と釈明した。警察庁の指導は「正確な真実を包み隠さず調査しなさいというものだった」と自身の発言を修正した。

3月20日、S本部長を国家公安委員長訓戒処分にした。

5月31日、国賠訴訟を支援する会が発足し、支援者が東京都内で集会を開いた。初会合には田島泰彦上智大教授らが呼び掛け、約50人が参加。捜査に着手しなかった埼玉県警の怠慢と殺害との因果関係を認めなかった1審判決を批判した。

8月25日、詩織の両親が県に損害賠償を求めた訴訟で、県側は2月に550万円の支払いを命じたさいたま地裁判決を不服として控訴した。県側は「詳細な反論や控訴理由の説明は3~4ヶ月後に行う」としており、両親は「(引き延ばしを図る)県の対応は不誠実。地裁の時と同じだ。再びこういう状況で闘わなければならないのか」と怒った。両親側は殺害と捜査の因果関係を否定されたことから控訴しており、同日、東京高裁で開かれた第2回口頭弁論で県側が準備に3~4ヶ月かかることを表明。秋山寿延(としのぶ)裁判長は、「訴訟指揮として認められない。2ヶ月でできる限り主張して下さい」と迅速な対応を促した。民事訴訟法には、控訴された側は期限が過ぎても控訴できるという規定がある。

10月25日、詩織の両親と支援する会などがさいたま市大宮区のJR大宮駅西口で公正な裁判を求める署名活動を行った。

12月25日、さいたま地裁は主犯格の小松武史に対し、求刑通り無期懲役を言い渡した。 被告は即日控訴した。

2005年(平成17年)1月26日、東京高裁で詩織の両親が埼玉県(埼玉県警)を相手取った警察の責任を追及する約1億1000万円の国家賠償請求訴訟の判決があったが、怠慢捜査の一部を認定し550万円を支払うよう命じた1審・さいたま地裁判決を支持し、原告、県双方の控訴を棄却した。

12月20日、東京高裁は主犯格の小松武史に対し、1審・さいたま地裁での無期懲役判決を支持し控訴を棄却した。被告側は即日、上告した。

2006年(平成18年)3月31日、さいたま地裁で詩織の両親が小松武史とその両親ら4人を相手に、計約1億2000万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決があった。石原直樹裁判長は小松ら4人に計約1億250万円を支払うよう命じた。詩織の両親は、小松ら17人を訴えたが、13人は既に和解や訴訟取り下げ、支払いを命じる判決が出ている。これまでに被告1人が取り下げ、4人と和解、8人に計1億846万円の支払いを命じる判決が出ている。このうち1人とは判決後に和解している。

4月、小松と両親の3人が、3月のさいたま地裁での民事訴訟の判決を不服として控訴。

6月23日、東京高裁は民事訴訟で小松武史と両親の3人が訴訟費用となる収入印紙49万3500円分などを期限の17日までに納付しなかったため小松側の控訴を却下した。

8月30日、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は詩織の両親が「県警の捜査怠慢が原因」として埼玉県(埼玉県警)に約1億1000万円の賠償を求めた訴訟で、詩織両親の上告を棄却する決定を出した。県側の付帯上告(相手方の上告に合わせた上告)も棄却した。ストーカー行為に対する捜査怠慢を認めて慰謝料550万円の支払いを命じる一方、捜査怠慢と殺害との因果関係を認めなかった1、2審判決が確定した。

9月6日、最高裁は主犯格の小松武史に対し上告を棄却した。これで無期懲役が確定した。

2008年(平成20年)5月21日、20代の女性にストーカー行為をしたとして、東京都文京区千石3、宇都宮地裁判事で、桶川女子大生ストーカー殺人事件の刑事裁判を担当した浦和地裁(中込秀樹裁判長)での刑事部所属だった男性判事S(当時55歳)がストーカー規制法違反容疑で逮捕された。宇都宮地裁によると、ストーカーの被害女性は裁判所職員。調べでは、Sは甲府地家裁都留支部長だった2008年(平成20年)2月19日~3月19日、山梨県内の女性の携帯電話に「今度いつ会えるかなあ」などのメールを匿名でインターネットカフェなどのパソコンから16通送信し、女性に不安を与える行為をした疑い。恋愛感情が受け入れられず恨んでいたらしい。女性は3月18日に山梨県警に相談、4月10日に告訴していた。

5月21日、Sは山梨県警の要請に基づき出頭した。山梨県警はストーカー規制法に基づく警告は出していなかった。山梨県警は容疑の認否については明らかにしていない。Sは1981年(昭和56年)、司法試験に合格後、浦和地裁(現・さいたま地裁)に就任。ここではこの桶川の殺人事件を担当していたが、2001年(平成13年)、公判中に居眠りしていることを傍聴人に指摘されている。

Sはその後、東京地裁などを経て、2004年(平成16年)4月~2008年(平成20年)3月まで甲府地家裁都留支部に勤務していた。宇都宮地裁によると、Sは4月3日、宇都宮地家裁足利支部長に着任。しかし、4月10日、東京高裁から宇都宮地裁に女性が被害を訴えたと連絡があった。同日、西岡清一郎地裁所長はSを地裁に呼んで事情を聴き、同日以降、自宅待機とした。その後、自宅待機のまま支部長職にとどめ続けるのは難しいと判断し、23日、地裁第2民事部付に異動させた。西岡所長は会見で「現職の裁判官が逮捕されたのは極めて遺憾。捜査状況を見ながら厳正に処分する」と話した。

8月8日、甲府地裁はSに対し、懲役6ヶ月・執行猶予2年(求刑・懲役6月)を言い渡した。

8月12日、S、甲府地検ともに控訴する権利を放棄したため、刑が確定した。

8月28日、国会の裁判官訴追委員会(委員長・臼井日出男衆院議員)は調査小委員会を開き、「(裁判官弾劾裁判所に弾劾裁判を請求する)訴追に該当する」との結論に達した。翌9月上旬に開かれる訴追委員会に報告され、訴追が決定される見通し。

最高裁によると、現職裁判官の逮捕は3例目とみられる。1981年(昭和56年)に破産管財人からの収賄容疑で逮捕された東京地裁判事補(起訴猶予)と、2001年(平成13年)に少女を買春するなどした児童買春禁止法違反容疑で逮捕された東京高裁判事のM(懲役2年・執行猶予5年が確定/事件の概要 → 其の他)は、いずれも裁判官弾劾法により罷免されている。

12月24日、国会の裁判官弾劾裁判所(松田岩夫裁判長)はSに対し罷免の判決を言い渡した。判決は確定し、Sは法曹資格を失った。

○桶川女子大生ストーカー殺人事件と同時期に起きた主なストーカー事件に次のようなものがある。

[ 西尾市女子高生ストーカー殺人事件 ] 1999年(平成11年)8月9日午前8時半ころ、愛知県西尾市志篭谷町の国道23号バイパスの側道で、県立西尾東高校2年の永谷英恵(16歳)が血を流して倒れていると住民から119番通報があった。永谷は胸などを刺され、同市内の病院で手当てを受けたが、間もなく出血性ショックで死亡。愛知県警西尾署は、現場付近にいた西尾市内の無職の少年(17歳)が殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。少年は永谷に中学時代から好意を寄せており、調べに対し、「申し訳ないことをした。相手にされなかったので殺してやろうと思い、7月14日ごろ、コンビニでナイフ2本を買った」とストーカー的な犯行を繰り返していたことを供述した。少年は1997年(平成9年)の神戸須磨児童連続殺傷事件の「酒鬼薔薇聖斗」(当時14歳)を尊敬し、「悪い自分」を「猛末期頽死(もうまつきたいし)」と呼んでいた。事件当時は高校を中退して引きこもり状態で、犯行前日まで、英恵を拉致して殺害する計画や妄想を日記に書き付けていた。2000年(平成12年)5月15日、名古屋地裁岡崎支部は求刑通り懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡した。2003年(平成15年)2月4日、名古屋地裁岡崎支部は加害者の事件当時17歳の少年とその両親に、慰謝料など1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決があった。裁判長は両親の監督責任も認め、少年と両親に計8900万円の支払いを命じた。8月6日、名古屋高裁での民事控訴審でも1審を支持し控訴棄却で計8900万円の支払いを命じた。

[ 沼津市女子高生ストーカー殺人事件 ] 2000年(平成12年)4月19日午前8時ころ、静岡県沼津市のJR沼津駅北口にある市営第2自転車駐輪場で登校途中の日大三島高校3年の大嶽万記(おおたけまき/17歳)が胸や腹など20ヶ所を刺されて死亡した。同日夜、万記と交際していた新宿区中落合3、無職の平栗(ひらぐり)秀正(当時27歳)が出頭して殺人容疑で逮捕された。万記の部屋から<切れると恐い><脅されている><もう付き合えない>と平栗への恐怖心をつづったメモが見つかっており、平栗がしつこく交際を迫った末に長期間に渡ってストーカー行為に及んでいたと見ている。平栗は1992年(平成4年)、20歳のときにも交際をめぐるトラブルから同じ手口で女性(当時19歳)を待ち伏せし包丁で全身30ヶ所以上刺すという殺人未遂事件を起こし、翌年、懲役2年6ヶ月の実刑判決を受け服役していた。2004年(平成16年)1月29日、静岡地裁沼津支部は死刑を求刑された平栗に対し無期懲役を言い渡した。その後、検察側が控訴。2005年(平成17年)12月22日、東京高裁で控訴棄却。

[ 久保純子ストーカー事件 ] 2000年(平成12年)4月19日、NHKのアナウンサーの久保純子(当時28歳/現・フリー)の両親に対し「純子さんと付き合わせろ」「殺すぞ」などと電話で脅したとして、東京都北区、無職の男(当時33歳)が脅迫の疑いで逮捕された。調べによると、男は久保アナの結婚報道を知った後の同年2月下旬から両親宅に<結婚者と別れて自分と付き合ってくれ><純子さんのブルマ姿が見たい>などと、久保アナへの思いをビッシリ綴った手紙を送付。3月下旬からは「ぶっ殺すぞ」「100万円用意しろ」などと早朝、深夜を含め数十回に渡る嫌がらせ電話をかけていた。同年1月24日、久保の28歳の誕生日で大安のこの日、結婚届を提出していた。相手は大手広告代理店「電通」の社員(当時29歳)。2人は慶応大学の同級生だったが、名前だけは知っていた程度だったという。

ストーカー事案に関する警察への相談件数は、1997年(平成9年)は6134件、1998年(平成10年)は6032件、1999年(平成11年)は8021件だったが、2000年(平成12年)は2万6162件と前年の約3.3倍に増えている。2001年(平成13年)は2万5145件、2002年(平成14年)は2万1696件。

桶川ストーカー事件に続いて、警察の適切な対応がされていれば、もしかしたら犠牲者を出さずに済んだかもしれないと思われる栃木リンチ殺人事件、さらに、被疑者に任意同行を拒まれ、被疑者の自殺を食い止めることができなかった京都日野小児童殺害事件、監禁されていた少女を何度も保護できる機会がありながら見逃していた新潟少女監禁事件が発覚する。

写真週刊誌『FOCUS』(新潮社)のカメラマン、後に同誌の記者に転じた清水潔(現・日本テレビ記者)が桶川ストーカー事件を取材し、その後、 『遺言 桶川ストーカー殺人事件の深層』(新潮社/2000)を刊行。これにより、2001年(平成13年)、日本JCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞を受賞するが、これを原作としたドラマが、2002年(平成14年)10月28日、日本テレビ系列の『スーパーテレビ特別版』で「実録ドラマ 遺言・桶川ストーカー殺人事件」(出演・椎名桔平&内藤剛志&・・・)というタイトルで放送された。テレビ朝日系列のニュース番組『ザ・スクープ』でキャスターの鳥越俊太郎の桶川ストーカー事件に対する取材姿勢が評価されて、2001年(平成13年)、日本記者クラブ賞を受賞した。その一方で、『FOCUS』の実売部数の激減のよる休刊(2001年8月7日号が最終号)、『ザ・スクープ』の視聴率低迷による番組の打ち切り(2002年9月末の打ち切り後、年5回をめどに日曜日午後2時から約90分の放送で『ザ・スクープSP』として復活)という個人的に残念なニュースもあった。『桶川女子大生ストーカー殺人事件』(メディアファクトリー/鳥越俊太郎/2000) と 『虚誕 警察につくられた桶川ストーカー殺人事件』(岩波書店/鳥越俊太郎&小林ゆうこ[共著]/2002)を原作としたドラマが、2003年(平成15年)12月13日、テレビ朝日系列の『土曜ワイド劇場』で「ひまわり ~桶川女子大生ストーカー殺人事件~」(出演・内山理名&渡瀬恒彦&金子賢&・・・)というタイトルで放送された。

鳥越俊太郎・・・1940年、福岡県浮羽郡吉井町(現・うきは市)生まれ。1965年、京都大学文学部卒業、毎日新聞社へ入社。新潟支局社会部。1988年、『サンデー毎日』の編集長になる。1989年、同社退社。2003年から関西大学社会部教授に就任。他の主な著書・・・『人間力の磨き方』(講談社/2006) / 『ニュースの職人 「真実」をどう伝えるか』(PHP研究所/2001) / 『うちのお父さんは優しい 検証 金属バット殺人事件』(明窓社/2000) / 『「拉致疑惑」と帰国 ハイジャックから祖国へ』(河出書房新社/よど号グループ[著]/鳥越俊太郎[検証]/2013.4)

参考文献・・・
『桶川女子大生ストーカー殺人事件』(メディアファクトリー/鳥越俊太郎&取材班/2000)
『虚誕 警察につくられた桶川ストーカー殺人事件』(岩波書店/鳥越俊太郎&小林ゆうこ/2002)
『人はなぜストーカーになるのか』(文春文庫/岩下久美子/2001)
『事件 1999-2000』(葦書房/佐木隆三+永守良孝/2000)
『新潮45』(2002年4月号)
『毎日新聞』(2000年3月8日付/2000年3月9日付/2000年3月18日付/2000年4月6日付/2000年4月19日付/2000年5月16日付/2000年6月22日付/2000年10月26日付/2001年3月4日付/2001年10月26日付/2001年11月16日付/2002年6月27日付/2003年2月4日付/2003年2月26日付/2003年3月4日付/2003年3月20日付/2003年5月31日付/2003年8月6日付/2003年8月25日付/2003年9月27日付/2003年10月25日付/2003年12月25日付/2004年1月29日付/2005年1月26日付/2005年12月20日付/2005年12月22日付/2006年3月31日付/2006年6月24日付/2006年8月30日付/2006年9月7日付/2008年5月21日付/2008年5月23日付/2008年5月24日付/2008年8月13日付/2008年12月24日付)

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Genocide

2021-02-18 09:22:31 | 事件
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Genocide
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Late Ottoman genocides
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World War II (1941–1945)
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List of cultural genocides[edit]
The term has been used to describe the destruction of cultural heritage in connection with various events:

In reference to the Axis powers (primarily, Nazi Germany)'s policies towards some nations during World War II (ex. the destruction of Polish culture).[13]
The persecution of Baháʼís in Iran as a case of religious persecution has been called a cultural genocide.[14][15][16]
In the Bosnian War during the Siege of Sarajevo, cultural genocide was committed by Bosnian Serb forces. The National and University Library of Bosnia and Herzegovina was specifically targeted and besieged by cannons positioned all around the city. The National Library was completely destroyed in the fire, along with 80 percent of its contents. Some 3 million books were destroyed, along with hundreds of original documents from the Ottoman Empire and the Austro-Hungarian monarchy.[17]
The Stolen Generations in Australia where half-caste children were removed and bred with white people in order to destroy their race.[citation needed]
2004 unrest in Kosovo.[18] In an urgent appeal,[19] issued on 18 March by the extraordinary session of the Expanded Convocation of the Holy Synod of Serbian Orthodox Church (SPC), it was reported that a number of Serbian churches and shrines in Kosovo had been damaged or destroyed by rioters. At least 30 sites were completely destroyed, more or less destroyed, or further destroyed (sites that had been previously damaged).[20]
Francoist Spain: the alleged prohibition of the use of minority languages such as Catalan in the public space, from schools to shops, public transport, or even in the streets, the banning of the use of Catalan birth names for children, the persecution and destruction of books in Catalan language,[citation needed] renaming of cities, streets and all toponyms from Catalan to Spanish, and the abolition of government and all cultural institutions in Catalonia, with the goal of total cultural suppression and assimilation.[21]
John D. Hargreaves writes that "A policy of cultural genocide was implemented: the Catalan language and key symbols of Catalan independent identity and nationhood, such as the flag (the senyera), the national hymn ('Els Segadors') and the national dance (the sardana), were proscribed. Any sign of independence or opposition, in fact, was brutally suppressed. Catalan identity and consequently the Catalan nation were threatened with extinction."[22]
However, these allegations can be contested: Josep Pla and other Catalan authors published books in Catalan in the 1950s, and even there were prizes of Catalan Literature during Francoism like the Premi Sant Jordi de novel·la. Other prominent case of popularization of Catalan was Joan Manuel Serrat: he could compose Catalan songs and gained certain notoriety. So there were no official repression on using the Catalan but a political one.[23]
In reference to the newly-unified Vietnam after the end of the Vietnam War (particularly its policies towards South Vietnam).[citation needed]
In reference to the Khmer Rouge rule of Cambodia (particularly the Khmer Rouge's policies towards both the Kingdom of Cambodia and the Khmer Republic).[citation needed]
The destruction by Azerbaijan of thousands of medieval Armenian gravestones at a cemetery in Julfa, and Azerbaijan's subsequent denial that the site had ever existed, has been cited as an example of cultural genocide.[24][25]
Branch of the Japan Society for the Promotion of Science, the German occupation of Poland and the Japanese occupation of Korea have also been cited as cases of cultural genocide.[26]
In 1989, Robert Badinter, a French criminal lawyer known for his stance against the death penalty, used the term "cultural genocide" on a television show to describe what he said was the disappearance of Tibetan culture in the presence of the 14th Dalai Lama.[27] The Dalai Lama would later use the term in 1993[28] and he would use it again in 2008.[29]
Historian Jean Brownfield cited the 1638 Treaty of Hartford as a "clear and explicit historical example of a cultural genocide, in which the Pequot language and name were outlawed and there was a clearly stated intention that this cultural entity would simply cease to exist."[30]
Armenian cultural heritage in Turkey.[citation needed]
The persecution of Native Hawaiian culture in annexed Hawaii.[citation needed]
The persecution of Native Taiwanese culture under the martial law.[citation needed]
ISIL forced conversions in its territory and destroyed ancient Assyrian, Roman, Yazidi and Christian heritage sites and museums.[31]
Indigenous peoples in Canada.
In 2007, a Canadian Member of Parliament criticized the Ministry of Indian Affairs' destruction of documents that were evidence to the "cultural genocide" imposed on Indigenous peoples within Canada.[32]
The Indian Residential Schools Truth and Reconciliation Commission of Canada concluded that the Canadian Indian residential school system "can best be described as 'cultural genocide.'"[33]
In 2015, Chief Justice Beverly McLachlin, of the Supreme Court of Canada, stated in a speech to the Global Centre for Pluralism that Canada's historical treatment of Indigenous peoples was an attempt at cultural genocide, and "the worst stain on Canada's human-rights record."[34]
Hmong persecution in Laos.[citation needed]
Ireland has been described as enduring cultural genocide under British rule, which aimed to eradicate the Irish language, Irish culture, and the Catholic faith.[35][36][37] Ireland's cultural genocide is discussed in the Dictionary of Genocide (2007), as well as by Christopher Murray (1997) in reference to the suppression of the Irish language;[38] Hilary M. Carey (1997) in reference to the transportation of Irish convicts to Australia;[39] and by Tomás Mac Síomóin (2018).[40]
The Uyghur genocide in China. Reportedly, some one million members of China's Muslim Uyghur minority have been detained in mass detention camps, termed "reeducation camps," which are aimed at changing the political thinking of detainees, their identities, and their religious beliefs.[41] Satellite evidence suggests that China has also razed more than two dozen Uyghur Muslim religious sites to the ground.[42]
See also[edit]
icon Genocide portal
Cultural conflict
Cultural imperialism
Culture war
Ethnic cleansing
Ethnocide
Forced assimilation
Institutional racism
Linguistic discrimination (includes Linguicide)
Language death
Policide
Religious cleansing
Stolen Generations
List of destroyed heritage
Uyghur genocide


Ethnicity
Related concepts
Clan Ethnic group Ethnographic group Ethnolinguistic group Ethnoreligious group Ethnographic realism Hyphenated ethnicity Indigenous peoples Ingroups and outgroups Meta-ethnicity Metroethnicity Minority group Monoethnicity Nation Nationality Panethnicity Polyethnicity Population Race Symbolic ethnicity Tribe
Ethnology
Anthropology Ethnic studies Ethnoarchaeology Ethnobiology Ethnobotany Ethnomycology Ethnozoology Ethnoecology Ethnocinema Ethnogeology Ethnography Autoethnography Clinical Critical Cyber- Institutional Netnography Online Person-centered Salvage Transidioethnography Video Ethnohistory Ethnolinguistics Ethnology Ethnomathematics Ethnostatistics Ethnomedicine Ethnomethodology Ethnomuseology Ethnomusicology Ethnophilosophy Ethnopsychopharmacology Ethnopoetics Ethnoscience Ethnosemiotics Ethnotaxonomy
Groups by region
Africa Americas Indigenous Canada Greenland Mexico United States Central America Caribbean South America Asia Central Asia East Asia Northern Asia South Asia Southeast Asia West Asia Australia Aboriginal groups Torres Strait Islanders Europe Oceania Indigenous European
Identity and
ethnogenesis
Cross-race effect Cultural assimilation Cultural identity Demonym Development Endonym Ethnic flag Ethnic option Ethnic origin Ethnic religion Ethnicity in census Ethnofiction Ethnonym Folk religion Historical Imagined community Kinship Legendary progenitor Lineage-bonded society Mythomoteur Mores Nation-building Nation state National language National myth Origin myth Pantribal sodality Tribal name Tribalism Detribalization Neo-Tribalism Urheimat White ethnic
Multiethnic society
Civilization state Consociationalism Cultural appropriation Diaspora politics Dominant minority Ethnic democracy Ethnic enclave Ethnic interest group Ethnic majority Ethnic media Ethnic pornography Ethnic theme park Ethnoburb Ethnocracy Ethnographic film Ethnographic village Indigenous rights Middleman minority Minority rights Model minority Multinational state
Ideology and
ethnic conflict
Allophilia Ethnic bioweapon Ethnic cleansing Ethnic hatred Ethnic joke Ethnic nationalism Ethnic penalty Ethnic slur Ethnic stereotype Ethnic violence Ethnocentrism Ethnocide Ethnosymbolism Indigenism Indigenization Separatist movements Xenocentrism Xenophilia Xenophobia
hidevte
Genocide
Genocides
(list by death toll)
Dzungar Mongols (1750s) Circassians (1860s) Selk'nam (1890s–1900s) Herero and Namaqua (1904–1907) Greek (1914–1923) Assyrian (1914–1925) Armenian (1915–1923) Holodomor (1932–1933) Chechens and Ingush (1944) The Holocaust (1941–1945) Porajmos (1941–1944) Serbs in Croatia (1941–1945) Bangladesh (1971) East Timor (1974–1999) Cambodia (1975–1979) Guatemala (1981–1983) Isaaq (1982–1989) Anfal (1986–1989) Burundian (1972, 1993) Rwanda (1994) Bosnia (1992–1995) Darfur (2003–) Uyghur (2014-) Yazidis (2014) Rohingya (2017–)
Terms
Democide Autogenocide Politicide Classicide Eliticide Ethnocide Cultural genocide Eugenics Gendercide Genocidal massacre Genocide of indigenous peoples Policide Utilitarian genocide
Methods
Genocidal rape Extermination camp Killing Fields Death marches Death squads Incitement
Genocide denial
The Holocaust trivialization Armenian Serbian Bosnian Rwandan Holodomor Cambodian
Issues
Definitions Genocide law Prevention Effects on young survivors Genocide recognition politics Genocide justification
Legal proceedings
Nuremberg trials subsequent Nuremberg trials International Criminal Tribunal for the former Yugoslavia Radovan Karadžić Ratko Mladić Slobodan Milošević International Criminal Tribunal for Rwanda Khmer Rouge Tribunal



差別用語

2021-02-16 10:00:34 | 事件
差別用語(さべつようご)とは、「他者の人格を個人的にも集団的にも傷つけ、蔑み、社会的に排除し、侮蔑・抹殺する暴力性を持つ言葉」[1]のことをいう。差別語(さべつご)とも[1]。

Contents
1 概要
2 差別用語への対応
3 差別用語の種類
4 差別用語と対外情緒
4.1 日本語で各国人を差別・侮蔑するための用語
4.1.1 特定の人種・民族
4.2 日本語以外の言語で各国人を差別・侮蔑するための用語
4.2.1 特定の国籍・人種
5 差別語の歴史
5.1 日本
6 脚注
7 関連項目
8 外部リンク
概要[edit source]
具体的には、特定の属性(国籍、人種、少数民族、被差別階級、性別、宗教、同性愛者、障害者、特定疾患の罹患者、職業など)を持つ人々に対する否定的差別を意図して使用される俗語や表現を指し、侮蔑するための蔑称を含む。差別語と公的に認定されていなくても差別的に使用される表現は「差別語」または「避けられるべき言葉」とみなされることがあり、言葉によっては議論の結果、「差別語」とされないこともある(人によってとらえ方は違うので、正解はない)。また過度な侮蔑は差別的とされる[1]。
差別用語への対応[edit source]
差別用語への対応としては、以下のようなものがある。
一般に日常会話においては禁句、主要メディアにおいては放送禁止用語として扱われる。
差別用語の使用自粛 - 「自主規制」と呼ばれる。
差別用語の言い換え - 差別糾弾を表面的に回避する手段の一つとして商業メディアでは差別用語の言い換えが行われており、アメリカ合衆国においてポリティカル・コレクトネスと呼ばれ発展してきた。日本においては、差別用語の一部もしくは全部の言い換えに反対する人々から、この差別用語の言い換えを、言葉狩りや文化破壊として批判されている。また、差別に反対する側からも「単なる言い換えでは、現実を覆い隠すのみ」とした批判がある。
やむを得ず「差別用語(放送禁止用語)と同じ発音」の言葉を使用する場合、当該の差別用語を連想させないよう、別の言葉に言い換えられることもある[要出典]。
例 - 「米軍基地や軍事施設などの敷地外」は字義的に「基地外」となるが、「きちがい(キチガイ・気違い)」(1975年以降)の連想を避けるよう「基地の外」(きちのそと)と言い換えられる。[2]。
動植物の標準和名の成分として用いられている語の中にも、差別用語が含まれているとして、改名の動きがある(ザトウクジラ、メクラウナギ、シナモクズガニなど)。
規制の違う時代に発表された文学・映像作品についても、再版や放映に際しては、現代的基準で差別用語を書き換える、発言部分の音声を消去するなどの対応が取られたが、近年では、表現の自由やオリジナリティなどの観点から「差別を助長する意図はない」「作品のオリジナリティを尊重する」旨の注釈を加えた上で、オリジナルのまま出版、放送するケースが多い[要出典]。
映画化やアニメ化の際、原作者が差別的発言をしていた事が発覚し、主要陣が全員降板し、のちに制作中止となった例がある。[3]
差別用語の種類[edit source]
「差別用語」とされる言葉には、以下のようなものがあげられるが、もともと差別用語ではなかった言葉や、蔑称、差別と無関係な言葉もある。使用者本人が「差別」に当たらないと考えていたとしても相手の捉え方次第では「差別」とみなされることがある。
職業・階級・身分に関するもの(「上級国民」、「」、「」、「酋長」、「」、「ポリ公」、「転売ヤー」、「木っ端役人」、「乞食」、「ルンペン」、「よつ」、「雲助」、「坊主」、「ポンコツ屋」、「ニコヨン」、「百姓・どん百姓」、「山猿」、「土方(どかた)・ドカチン」、「旗振り・立ちんぼ」、「屋」、「お水」、「汚穢屋」、「汲み取り屋」、「バタ屋」、「ゴミ屋」、「株屋」、「犬殺し(野犬捕獲員)[4]」、「人夫[4]」、「高卒」、「中卒」、「ナマポ[5]」など)
移民に関するもの - (「肌色[6]」、「外人」、「異人」、「異国人」)
特定の趣味において外野からの野次等(「パチンカス」、「スロッカス」、「ドルオタ(アイドルオタクの蔑称。「オ」を「ヲ」に置き換えるケースもあり)」、「○○豚(主にネットで流行っている物の熱心なファンに対して付けられるもの)」、「腐女子」、「指摘おじさん(ミリタリー界隈を中心に用いられる言葉。間違っているものに対して、自分の知識でマウントを取る様子)」、「ホスト狂い」、「成金」など)
元は差別とは無関係であるが、差別に使われることが多いもの(「」、「」[4]、「キムチ」、「三国人」)
フェミニズムに関するもの(「フェミナチ」、「ツイフェミ」、「フェミ[7]」など)
アニメ調のイラストに肯定的、擁護的発言をした女性[8][9]や、男性的価値観を持つ女性政治家に向けて発せられることがある[10]もの。-「名誉男性」
対象に対して揶揄的であるもの(「ロンパリ」、「アル中」、「ニート」、「子供部屋おじさん」、「ぶつぶつ」など)
皮膚病や怪我をはじめとする疾患に対しての発言(過去にはピカ(原子爆弾の略称。ピカドンとも)の毒が移ると被爆者が差別にあっていた例がある[11]) - 「感染る」、「〇〇菌」
本来は否定的な意味ではなかったが、語感が差別的に感じられるもの(「女々しい」、「土人」、「裏日本」、「土方(どかた)」、「在日」、「ザコ」など)
政治思想が異なる相手へ使われるもの(「非国民」、「ネトウヨ」、「パヨク」、「お花畑」など)
主にネット右翼が気に入らない相手に向けて勝手に「〇〇人(等)」と認定すること(ここでは人名を上げずに事例を書く)- 鼻の形や名前から「ユダヤ認定」された事例。中国や韓国のような名前、仕草などから「在日」と認定された事例。金糸雀(ローゼンメイデン)→キム・シジャン(김 사작)[12]
本来は同音語との混同を避けるための区別目的であるが、語感が差別的に感じられるもの(「ナマポ[5]」、「糖質」、「池沼」、「ウツボ」など)
語感が障害者や身体的欠陥・病気または身体的特徴を連想させるもの(「めくら」[4](1976年以降)、「つんぼ」[4]、「おし」[4]、「どもり」、「尻軽」、「ニキビっ面」、「ちんば」、「びっこ」、「あしなえ」、「ぼっこ(先天性なアポトーシス不全もしくは火傷などにより手指の四指や五指が癒合している状態:手部が棒状になっている意味の差別用語)」(1976年以降)、「かたわ」、「きちがい(1975年以降)」、「片手落ち[13][14]」、「黒ん坊(クロンボ)」、「白痴」、「廃人」、「かったい」(ハンセン病患者)、「目眩まし」、「ブラインドタッチ」、「チビ」、「クソガキ」、「餓鬼(ガキ、がき)」、「ピネガキ」、「低能・無能」、「ハゲ」、「ジジイ・ババア」、「デブ(「肥満児」を含む。)」、「ピザデブ」、「ブス」、「化け物」、「ぎっちょ」、「ガイジ」、「コミュ障」、「パニ障」、「LD」、「アスペ(アスペルガー症候群の略)」、「統失」、「身障(しんしょう)」「知障(ちしょう)(「障害児」を含む。)」など)
LGBT等の性問題に対して、安易に使われるもの(「ホモ」、「レズ」、「オカマ」、「バイ」など。しかし、表現上他に表現方法が無い場合や、その場で思いつかない場合もあるので一概に「差別的」とは言えないのが現状である。)
その他、人に対して用いられないもの(「プリウスミサイル」、「中国製」、「ベクレてる[15](れいわ新撰組の代表、山本太郎が福島の食材に対して用いた言葉)」など)
差別用語と対外情緒[edit source]
「人種差別」および「Category:民族差別用語」を参照
対立した国やその国民に対し、差別的な語を用いて侮蔑を行うことは世界の歴史上無数に行われてきた。
日本語で各国人を差別・侮蔑するための用語[edit source]
今日、「差別語」とされることがある言葉を挙げるが、「支那」などは、もともと差別的な意図なく使われてきた(あるいは今も使われている)歴史があり、公共の場で排除することが妥当であるか議論がある用語も多い。
白人 - 毛唐、紅毛人、白豚、シロンボ(『黒ん坊』から派生)
黒人(広義で褐色人種にも) - ニガー(英語のniggerが由来)、黒ん坊、クロンボ[4]、黒奴(黒人奴隷の略)
黄人 - 黄色い猿(イエローモンキー、モンキー)、猿共(複数形)
アカ - (東側諸国、共産主義を象徴する赤旗が由来)
特定の人種・民族[edit source]
ロシア人 - 露助(ロスケ)、野蛮人(ロシアではなくソ連だが日ソ不可侵条約破棄後侵攻してきた際に使用された模様)
アメリカ人 - アメ公、米帝、ヤンキー(Yankee)、鬼畜米帝、鬼畜
中国人 - チャンコロ、チャン、支那畜、アカ、虫国[3]
韓国・北朝鮮人(朝鮮半島全般を指すこともある) - 朝鮮人(名称だけでも差別に当たる場合がある)、チョン、怪鮮人、キムチ、不逞鮮人
イギリス人 - ブリカス(British=ブリティッシュのカスという意味)、ジョンブル(John Bull)
ユダヤ人 - ユダ公
ドイツ人 - ナチ公
フィリピン人 - ピーナ(女性)、ピーノ(男性)
日本語以外の言語で各国人を差別・侮蔑するための用語[edit source]
黄色人種・アジア系全般もしくは範囲が不明瞭なもの
英語 - イエローモンキー(Yellow Monkey, 東洋人全般)、チン・チャン・チョン(ching chang chong / 日本人、中国人、韓国人など)(チン・チャン・チョン(英語版)チン・チョン・チャンの別順もあり)
東夷、西戎、南蛮、北狄 - これらは漢民族が中華思想に基づいて中国周辺の異民族を卑しんで称した蔑称。四夷
ドイツ語 - チン・チャン・チョン(Tching Tschang Tschung、ジャンケンポンの意)、シュリッツアウゲン(schlitzaugen、細目)、ゲルバー(Gelber、黄色人)
ヨーロッパ系
中国語 - 洋鬼、洋鬼子
原住民 - エスキモー(Eskimo、カナダ北部)、インディアン(Indian、西アメリカ)、アボリジニ(Aborigine、アボリジニー)[要出典]
黒人
英語 - ニガー(Nigger)、サンボ(Sambo)
有色人種、非白人
カラードピープル(colored people)
ヨーロッパ系
ユーロトラッシュ(Eurotrash、欧州のゴミ)
特定の国籍・人種[edit source]
日本人
ロシア語 - ヤポーシキ(япошки, 「Jap」の意)(ヤポーシカ、япошка - 単数)
中国語 - 日本鬼子、小日本 (下関市旧菊川町のことではない)、小日本鬼子、日本狗(日本犬)、日本猪、東洋鬼、四腳仔 (畜牲、カエル)
英語 - ジャップ (Jap) 、ニップ (Nip)
韓国語 - チョッパリ(쪽발이)、ウェノム(倭奴(わど)、 왜놈)、ジェブス(잽스、Japの意味)、ケダジャク(下駄、게다짝)、チャゲパル(割れた足、짜개발)、タルカッパリ(딸깍발이)、倭人(왜인)、倭敵(왜적)、倭女(왜녀)、ウェッチ(倭人、왜치)、ウェグァンデ(倭役者、日本人役者の事、왜광대)、倭寇(왜구)、島夷(도이)、ソムオランケ(島の野蛮人、섬오랑캐)
中国人
英語 - チンク(Chink)、チャイナマン(Chinaman)
韓国語 - テノム (되놈)、チャンケ (짱깨)
在日韓国・朝鮮人
韓国語 - パンチョッパリ(반쪽발이)
朝鮮語 - チェポ(째포)
インド人
中国語 - 阿三
ユダヤ人
英語 ジュー(Jew)、カイク(Kike)、ユダ(jude)
ドイツ人
英語 - ジェリー(Jerry, Gerry)、クラウト(Kraut、キャベツ野郎という意味)、フリッツ(ドイツ人の名前Fritzから)、ナチ(Nazi)
オランダ人
ダッチ(Deuch)
イギリス人
英語 - ポム(Pom、オーストラリア人が使用)、ライミー(Limey、ライムという意味)、ブリット(Brit、Britishの略)
フランス人
英語 - フロッグ(Frog、蛙という意味)、サレンダーモンキー(surrender monkeys、降伏する猿)
イタリア人
英語 - ウォップ(Wop)
アメリカ人
英語 - ヤンキー(Yankee)
スペイン語 - グリンゴ(gringo)
差別語の歴史[edit source]
日本[edit source]
1958年6月25日の毎日新聞で大江健三郎は「女優と防衛大生」という文章において防衛大学生を「恥辱」と呼んだ。
1962年には日本民間放送連盟が『放送用語』「避けたいことば」が作成される[16]。
1969年に左翼でマルクス主義経済学者の大内兵衛が岩波書店の雑誌『世界』1969年3月号で「大学という特殊」という論文を発表。解放同盟から糾弾され、雑誌は回収され、大内は謝罪した[16]。
1970年代
1973年にはフジテレビの番組「3時のあなた」で玉置宏が「芸能界は特殊」と発言し、番組内で謝罪訂正したが、解放同盟から糾弾され、玉置は1973年12月25日の同番組で再度謝罪した[16]。この事件をきっかけにマスコミでは『言い換え集』が作成される[16]。
「問題」を参照
1974年にテレビドラマ「新・荒野の素浪人(第22話・くノ一情話)」で「きちがいに刃物」という表現が使われ、これが精神障害者への差別として抗議された[16]。翌年1975年以降差別用語に。
1976年には小学館刊の『ピノキオ』のなかで「びっこ・めくら」という差別表現が使用されており、身体障害者への差別を助長すると名古屋の市民によって抗議をうけた[16]。
1980年代
1980年代には夏目漱石などの過去の文学作品におけるという表現などについて抗議がはじまる[16]。アメリカでは日本で出版されている「ちびくろサンボ」や黒人マネキンが黒人差別であるとして絶版にいたる[16]。
1984年にはトルコ風呂という呼称についてトルコ人留学生から抗議され、社会問題となる[16]。
1988年7月24日、渡辺美智雄が「アメリカの黒人は破産してもアッケラカーのカーだ」と発言し、非難される[16]。
1989年には浅田彰が『文学界』2月号で昭和天皇の病気治癒を願って皇居で記帳している日本国民を「土人」と読んだ[17]。
1990年代
このような動きのなかで1990年にはカルピスのシンボルマークも使用中止となり、タカラ(現・タカラトミー)も「ダッコちゃん」の登録商標を使用中止とした[16]。
この年に、『ジプシー』が差別用語となり、山口百恵のシングル『謝肉祭』が自主規制され、2005年のアルバム『コンプリート百恵回帰』の発売による解禁まで、この曲が入っているCD・アルバム・ライブDVDが世に出回らなかった。
1991年には手塚治虫のマンガにおける表現や、1995年には「あんみつ姫」において外国人の家庭教師を「ふつうじゃない!人間じゃない!気に食わないと、相手を食べたり、頭の皮をはいだり」と想像するシーンがあり、黒人差別をなくす会から抗議をうけ回収される事件も起きた[16]。
1993年には筒井康隆の小説がてんかん差別であるとして抗議をうけた[16]。
2010年代
詳細は「チーズ牛丼 (ネットスラング)」を参照
2018年7月19日、ネット掲示板にて「就労移行支援で面白かったのは利用者の若い男が皆同じ顔をしてた事」〔ママ〕という本文と共に、眼鏡をかけた表情の暗い青年が「すき屋」の定番メニューである「とろ〜り3種のチーズ牛丼」を大盛かつ、温玉のトッピングを追加注文するというイラストが添付された[18]。そこから派生して、「チーズ牛丼」または「チー牛」が、差別的な意味合いで使われることが散見されるようになった[19]。
脚注[edit source]
[脚注の使い方]
^ a b c 小林健治『差別語・不快語』にんげん出版〈ウェブ連動式 管理職検定02〉、2011年、18頁。ISBN 978-4-931344-31-0。
^ もっとも、最近では「基地の外」という言葉が、逆に「きちがい」の隠語として差別的に使用された事例もある(例:ニュース女子の沖縄リポート放送をめぐる騒動)
^ a b “原作者の差別発言で主演声優全員一挙降板、「二度目の人生を異世界で」アニメ化中止で小説版は出荷停止に”. 2020年8月8日閲覧。
^ a b c d e f g 『現代人のための 日本語の常識大百科』池田彌三郎、講談社、東京都文京区、1982年2月15日、212頁。ISBN 4-06-123890-6。
^ a b 漢字表記は「生保」で、本来の読みは「セイホ」。生命保険の略称である「生保」と同音同字で混同することから区別のために「ナマポ」と呼称することもあるが、基本的には生活保護受給者に対する侮蔑用語として用いられている。
^ “クレヨンの「肌色」は人種差別? 乾貴美子がブログで疑問呈す。” (日本語). ライブドアニュース. 2020年5月23日閲覧。
^ “フェミニズムとは何か?:なぜ女性の権利ばかりが主張されるのか”. The HEADLINE (2020年7月21日). 2020年8月30日閲覧。
^ “名誉男性”. 2020年8月30日閲覧。
^ “キズナアイやラノベ表紙を「女性差別」と言う人にモヤモヤします”. 2020年8月30日閲覧。
^ “女性政治家は、本当に"名誉男性"なのか”. 2020年8月30日閲覧。
^ “ピカドンの毒が移る」と言われ、浴場で泣いた。被爆70年の増野幸子さん”. 2020年8月8日閲覧。
^ “在日認定”. 2020年8月30日閲覧。
^ 元NHK職員の池田信夫は、「NHKのニュース解説で「片手落ち」という言葉を使ったのはけしからん、と解放同盟の地方支部の書記長がNHKに抗議にやってきた。協議の結果、この言葉は放送で使わないことに決まった」と証言している。池田信夫 blog(旧館)2006-11-16「のタブー」による。
^ 1988年5月15日付の朝日新聞大阪版投書欄における「許せぬNHK、片手落ち放送」との見出しが解放同盟関係者から抗議を受け、以後、同紙でもこの語は禁句となった(江上茂『差別用語を見直す』花伝社,2007,p.61による)。なお、同書のp.5 - 12では一章を割いてこの語に対する規制問題を扱っている。
^ “山本太郎議員「国会議員に出す弁当はベクレてる」 西日本、九州、海外から食材「お取り寄せ」”. 2020年8月30日閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l m 加藤, 夏希 (2010-1). “差別語規制とメディア ちびくろサンボ問題を中心に”. リテラシー史研究 (早稲田大学) (3): 41-54 2018年9月29日閲覧。.
^ 『文学界』1989年2月号
^ http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1531985788/301
^ “あの「チー牛」について、すき家に聞いてみた ネットでなぜか流行語化”. J-CASTニュース. (2020年6月18日) 2020年11月10日閲覧。
関連項目[edit source]
レッテル
侮蔑
放送禁止用語
社会問題 - ポリティカル・コレクトネス
詐欺
ヘイトスピーチ
政見放送削除事件
List of ethnic slurs
障害者差別
在日
集団主義
ジプシー
生活保護