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船名（せんめい）とは船の名前である。狭義には軍艦以外の船舶の名前を指し、その場合、軍艦の名前は「艦名」と呼ばれる。
船舶には（車両や航空機とは異なり）一隻ずつ固有の名前が与えられることが多い。
Contents
1 商船の命名慣例
1.1 日本の船名
2 軍艦の命名慣例
2.1 概要
2.1.1 級名
2.1.2 頭語
2.2 アメリカ
2.2.1 第二次世界大戦終了頃まで
2.2.2 原子力推進艦登場以降
2.3 イギリス
2.4 イタリア
2.5 ウクライナ
2.6 オーストラリアとニュージーランド
2.7 ソ連・ロシア
2.8 中国
2.9 台湾
2.10 ドイツ
2.11 日本
2.11.1 海軍
2.11.2 陸軍
2.11.3 海上自衛隊
2.11.4 海上保安庁
2.12 フランス
2.13 移籍艦
3 女性の名前
4 脚注
5 参考文献
6 関連項目
商船の命名慣例[edit source]
日本の船名[edit source]
日本丸II世の船名および船籍港表示
日本に船籍を持つ船は、船舶法により、船名と船籍港を管海官庁（地方運輸局等）に登録することが求められる。登録が受理されると、管海官庁から20トン以上の船には船舶国籍証書、20トン未満の船には船籍票が交付される。それには船名と船籍港その他が記載されており、航海中の船長は必ず所持していなければならない。また船首両側と船尾外部の見やすいところに船名を表示することが求められる。
日本では「日本丸」のように、名前の最後に「丸」を付した船名が多い。1900年に制定された「船舶法取扱手続」（明治33年逓信省公達第363号）では「船舶ノ名称ニハ成ルベク其ノ末尾ニ丸ノ字ヲ附セシムベシ」（船舶の名称はなるべく、最後を丸とすること）と「丸」の付加を推奨していた[1][2]（2001年の訓令改正でこの条項は削除された[1]）。
企業が所有する船舶の場合は各企業ごとに命名の慣例があり、海運会社ではその所有するフェリーに河川や花の名前を付して特徴を出している（「さんふらわあ」とひらがな書きにするなど。）。
記録に残るもので「丸」の語尾を持つ最古の船は、1187年の仁和寺の文書に記された紀伊国住人源末利所有の「坂東丸」である[1][3]。江戸時代には、軍船（将軍御座船「安宅丸」など）や、弁才船などの商船に多くの例がみられる。近代の船舶法取扱手続の規定もそれを踏まえたものであるが、そもそもなぜ「丸」が日本の船名に付けられたのかは諸説があって判然としない[1]。説のいくつかは、「まろ（麻呂・麿）」の転化から「丸」が人名に使われたこととの関連がある[1]。
人格説[1][3]
古来、船を人に見立て、名や位階を与える慣習があった（752年の遣唐使船のうち帰国した2隻は「播磨」「速鳥」の名を持ち、758年に従五位下に叙されている）。人名に「丸」が用いられることから、船にも「丸」が与えられたとするもの。
愛称説[1][2][3]
平安期以降、刀や犬のように、広く愛されるような所有物（あるいは大切な所有物）に対して、人名に準じて「丸」をつける慣習が生まれた（刀では鬼丸・膝丸など）。船にもその慣習が及んだとするもの。
境界説
童名を意味する「丸」が船にも用いられたとする説。網野善彦によれば、中世社会の人々は「童」に神仏の世界につながる力を見出しており、「丸」という字も神仏世界と俗界を媒介する役割を果たすと考えた。船や武器や楽器に「丸」が付けられたのはこれに関係するという[4]（幼名#備考を参照）。
城郭説[1][3]
城郭の曲輪を「丸」と呼ぶことに由来するとの説。船を城に見立たもの。
問丸説[2][3]
中世の問丸が所有する船に「丸」を用いたとする説。
「丸」は日本船の名前の特徴として海外でも知られており、日本船はマル・シップ Maru-ship として知られる[2]（日本の船主が外国に船体を貸し出し、外国船員を乗り組ませてチャーターする方式もマルシップと呼ばれる[5]）。海外のフィクションにも「丸」の名を持つ船は登場する（たとえば『スタートレック』シリーズの「コバヤシマル」）。
軍艦の命名慣例[edit source]
概要[edit source]
国家の所有物である艦艇の名前は国ごとに特徴があり、日本のように艦種毎に慣例が決まっている国もあれば、イギリスのように融通無碍に決めている国もある。国を問わずよく使われるのは自国内・領有主張している地域の地名（建造費用を寄付した地域の名をつけることもある）、国外戦勝地名、歴史上の人物や戦功ある軍人の人名、神話伝説にちなんだ名である。ただかつての大英帝国をはじめ艦艇数が多い国ほどこれだけでは足りなくなり、動植物、天象気象、印象のよい抽象名詞・形容詞など多彩な名前が使われる。多数が建造される補助艦では「伊17」「一号海防艦」「PT109」など記号・数字のみのことも多い。
級名[edit source]
一般に軍用艦艇は運用上の便利とコスト抑制のため共通の設計から複数の船を建造しており、同一の設計からなる船をまとめて「級」(Class) や「型」(Type) と呼ぶ。級や型の名前はたとえば「秋月型駆逐艦」のようにその中で最初に建造された船（ネームシップ、一番艦、Lead ship）の名前を取るのが原則である。事情により建造が一隻だけの場合は個艦名が級名・型名と等しくなる。ただし「フラワー級コルベット」のように艦名を共通のカテゴリーの単語で揃えてその意味を級名とするもの、「O級駆逐艦」のように頭文字を揃えてその文字を級名とするもの、「42型駆逐艦」のように数字だけのものもある（さらに「22型フリゲートバッチ2」のように細分する）。同じ級・型の艦を互いに「姉妹（しまい）艦」と言うことがある。
頭語[edit source]
艦艇の場合、正式名称には艦名に頭語 (prefix) を付けることも多い。ひとつには文章中で艦名の元になった単語（特に固有名詞）や他国の艦艇、民間の船との混同を防ぐためである。アメリカ海軍では「USS」(United States Ship) であり、例えば「ロング・ビーチ」は「USS Long Beach」が正式名称である。同様にイギリス海軍などでは普通「HMS」（His または Her Majesty's Ship）が用いられる（His/Herは君主の性別に合わせる）。フランス海軍では「FS」(French Ship)、または「FNS」(French Navy Ship)、韓国海軍は「ROKS」(The Republic Of Korea Navy Ship) を艦名に付けた物がその艦の正式名称となる。一方でドイツ海軍や日本の大日本帝国海軍にはこのような慣習が無く艦名はそれ自体が艦の正式名称である。海上自衛隊では外国語名称に「JDS」(Japan Defense Ship) を付与してきたが、近年[いつ?]「JS」へと変更された。同様に中国人民解放軍海軍の艦艇も頭語を持たないが台湾の海軍には「ROCS」(Republic Of China Ship) の頭語がある。
以下各国の命名状況を解説する。記載は国名の五十音順による。
アメリカ[edit source]
アメリカ合衆国軍艦を示す USS は UNITED STATE'S SHIP（またはSTEAMER）の略。最近まで[いつ?]命名は艦種ごとに明らかであったが、特に原子力推進艦登場以降規則が崩れてきている。戦没艦の名称を顕彰の意を込めて新造艦の艦名として即座に継承することも特徴である。イギリスとの重複を避けるためか地名・人名の固有名詞が多い。
第二次世界大戦終了頃まで[edit source]
戦艦：州名 - ワシントン、ニューヨークなど
巡洋艦：都市名 - ボルチモア、インディアナポリスなど
正規空母：古戦場名、独立戦争等の殊勲艦名 - ヨークタウン、バンカー・ヒルなど
護衛空母：湾名、海峡名、後に戦場名も - コメンスメント・ベイ、ケープ・グロスターなど
駆逐艦：人名（海軍の将官や艦長が基本。海軍パイロット（マクラスキー等）、アメリカ海兵隊将兵（ニコラス、オバノン等）などの例外もある）
潜水艦：水棲生物名 - ブラックフィッシュ、ブルーバックなど
原子力推進艦登場以降[edit source]
弾道ミサイル搭載原子力潜水艦
アメリカ最初の潜水艦発射弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦 SSBN-598 には「ジョージ・ワシントン」（George Washington、初代大統領）の名前が与えられ、以後はイーサン・アレン級、ラファイエット級、ジェームズ・マディソン級、ベンジャミン・フランクリン級などのように人名から艦名がとられていた。
1981年に一番艦が就役したオハイオ級からは、かつて海軍の主力艦であった戦艦と同様にアメリカの州名を当てている。
攻撃型原子力潜水艦
世界最初の原子力潜水艦が「ノーチラス」（Nautilus SSN-571、オウム貝）と名づけられたように、当初は第二次世界大戦と同様に水棲生物の名前から取られていたが、1976年に一番艦が就役したロサンゼルス級からは、かつて重巡洋艦に採用された都市名が使用されている。続くシーウルフ級では建造された三隻がそれぞれ「シーウルフ」（SN-21、オオカミウオの一種。水棲生物名）、「コネティカット」（SSN-22、州の名前）、「ジミー・カーター」（SSN-23、元大統領の名前。人名）という、三隻とも異なる命名源から取られた艦名を持ち、続くバージニア級では州名が使用されている。
原子力巡洋艦
最初の原子力巡洋艦には「ロングビーチ」（Long Beach CGN-9、都市名）の名前が与えられたが、以後はカリフォルニア級、バージニア級のように主に州名から取られている。ただし「トラクスタン」（Truxtun CGN-35、人名）は例外である。
イージスシステム搭載艦
イージス巡洋艦の一番艦は「タイコンデロガ」（Ticonderoga CG-47、アメリカ独立戦争の激戦地）と命名され、以後は戦場名を基本にしているが例外も多い。イージス駆逐艦の一番艦は「アーレイ・バーク」と命名され、以後は人名を基本としている。
航空母艦
CV-1ラングレーは人名から取られた。CV-2レキシントン及びCV-3サラトガは巡洋戦艦からの改造である。以降の航空母艦は帆船時代からの殊勲艦名が引き継がれている。
第二次世界大戦後に建造された通常型空母であるフォレスタル級とキティホーク級までは殊勲艦名を中心として、地名、人名などが混じる命名がなされていたが、ニミッツ級原子力空母以後は人名を基本（ジョージ・ワシントン、ロナルド・レーガンなど）としている。
揚陸艦
ヘリコプターとV/STOL機を運用する空母型の強襲揚陸艦には「イオー・ジマ」（硫黄島、太平洋戦争の激戦地）、「タラワ」（Tarawa、同左）、「インチョン」（仁川、朝鮮戦争で唯一の上陸戦が行われた）等のアメリカ海兵隊が参加した過去の激戦地の地名を用いていたが、ワスプ級以降は殊勲艦名が使用されている。
またドック型揚陸艦では「ホイッドビー・アイランド」(Whidbey Island) のように地名が使用されている。
イギリス[edit source]
イギリスの艦船命名は原則が定まっておらず、艦種ごとの命名法は重巡洋艦に州名を当てたカウンティ級重巡洋艦・ヨーク級重巡洋艦程度である。
艦名は王族・軍人・政治家・神話の人名、戦勝地などの地名、建造物名、勇壮な意味を持つ単語などからとられることが多い。また英軍が敵艦（例えばフランス艦）を捕獲して編入した場合、フランス語風の名前をつけることが多かった。
また国王の即位前後に進水する艦にその名をつける慣習があった。この例外は「キング・ジョージ5世」で、国王のジョージ6世のリクエストで 父王であるジョージ5世の名で命名され、ジョージ5世時代のキング・ジョージ5世級戦艦の1番艦と同名となった。
同じクラスの艦には同種の名を付ける傾向があり、その場合それが級名となる。フラワー級コルベット（花名）、リバー級フリゲート（河川名）、トライバル級駆逐艦（世界各国の種族名）などであり、いずれも「フラワー」「リバー」「トライバル」という艦は存在しない。また同型艦の頭文字を統一する命名慣習もあり、それにもとづいてR級戦艦、C級巡洋艦（30隻近く建造）などと呼称することがある。この慣習はイギリスの影響が強いインドやシンガポールの海軍などにも見られる。
大英帝国時代には非常に艦艇数が多く、外国の陸軍軍人（en:Marshal Ney-class monitor）、シェイクスピアの戯曲の登場人物（en:Shakespearian-class trawler）など珍しい名づけ方も見られた。
なお上記の「HMS」についてだが、各時代の「シップ」の定義に含まれない艦艇、例えばスループやカッター、さらにかつては基地や軍刑務所など陸上施設についても「HM スループ」のような接頭辞が付いた。その後「HMC」（HM カッター）のように3文字で略記されるようになり、ほとんどの艦艇と陸上設備の接頭辞は「HMS」に統一された。
イタリア[edit source]
イタリア海軍では艦の艦名に人名を主用しており、それに多少の地名などが混じる命名がなされている。用いられる人名には古代ローマ時代を含むイタリア史に登場する偉人の名前の多くが採られている。それらは政治家や軍人にとどまらず弩級戦艦の「ダンテ・アリギエーリ」(Dante Alighieri) や、コンテ・ディ・カブール級戦艦とサウロ級潜水艦の共に三番艦に「レオナルド・ダ・ヴィンチ」（S-520、Leonardo da Vinci）のような文化人としても有名な人物の名前を含む。
用いられる地名には、「ローマ」(Roma) やボルツァーノ (Bolzano) といった戦勝地が多い。
また、マエストラーレといった気象や、アクイラ（ワシ）といった鳥などの自然や、キメラなど神話からの命名もある。ただしキリスト教由来の命名はサン・マルコ（聖マルコ）他を除いて非常に少ない。 その他「リットリオ」（Littorio、ファシスト党のシンボル。後に「イタリア」と改名）などの第二次世界大戦中に建造されたヴィットリオ・ヴェネト級戦艦の艦名はファシスト党主導で命名されたため例外的な名称が用いられている。
特定の人名は多用されており、イタリア統一の英雄である「ジュゼッペ・ガリバルディ」(Giuseppe Garibaldi) や「コンテ・ディ・カヴール」(conte di Cavour)、アンドレア・ドーリア (Andrea Doria) などは何度も使用されている。これら人名の一部（王族の人名）はアメリカ海軍の様に「ファーストネーム+ラストネーム」ではなく、称号を併記しているものがある点がイタリア海軍の特徴となっている[6]。このような名前は日常会話や戦闘通信において省略された形で用いられているが、このような慣用名称は記録されることが少ないため、資料などではあくまで長い正式名称で通すことになる。
ウクライナ[edit source]
種類に関わらず原則として都市名・地域名が艦名として与えられている（「ルーツィク」、「ドンバス」など）。その他には人名も見られるが、数は少ない（「ヘーチマン・サハイダーチュヌィイ」など）。内訳はウクライナ・コサックかソ連時代のウクライナの著名人など比較的ウクライナ人の民族アイデンティティーと結び付けやすい時期の人名が多く、キエフ大公国やハールィチ・ヴォルィーニ大公国などあまりに古い時代のウクライナの著名人の名は用いられていない。特殊な例としては、「ザポロージャ・シーチ」（ザポロージャ・コサックの根拠地の名称）と名付けられた艦が存在する。
ウクライナ海軍の艦艇は旧ソ連海軍の黒海艦隊の約半分を受けついだものだが、艦名はほとんどがソ連時代の名称から変更されている。ただし、「コスチャントィーン・オリシャーンシクィイ」はソ連時代の名称（ロシア語名）をウクライナ語名に直しただけである。ウクライナ国家国境庁の管轄である海上警備隊艦艇も同じような状況であるが、こちらにも「ザポロージャ・シーチ」と命名された艦艇が存在する。
かつて存在したウクライナ人民共和国やウクライナ国の海軍では、ロシア帝国の黒海艦隊の艦艇を引き続き運用した。ウクライナ人民共和国海軍では艦艇の名称はロシア帝国およびロシア共和国海軍時代のものを使用していたが、ウクライナ国海軍では民族主義者に対する懐柔政策の一環としてウクライナの事物に因んだ改名が実施された。その結果選ばれた名称はウクライナの都市名やウクライナ史上の人名であったが、他国と比較した場合、人名に政治・文化の分野で活躍した人物（文人）が多く含まれていた点が特徴として挙げられる。これは、ウクライナ史上の著名人物のほとんどがウクライナ・コサックであるか、ウクライナの言語や文化、歴史の研究家であるか、作家・詩人であるかに限られたためである。軽巡洋艦「タラース・シェウチェーンコ」（タラス・シェフチェンコはウクライナの作家、詩人、歴史研究家）や防護巡洋艦「ヘーチマン・イヴァーン・マゼーパ」（イヴァーン・マゼーパはウクライナ・コサックのヘーチマン）がその典型例である。ただ、これらの改名は一貫した規則のあるものではなく、一般に巡洋艦には人物名が付けられることが多かったものの、駆逐艦にもやはり人名は見られた（ウクライナ近代文学の始祖イヴァーン・コトリャレーフシクィイなど）。また、改名はすべての艦艇には浸透せず、ロシア時代の艦名を引き続き使用したものも多かった。
オーストラリアとニュージーランド[edit source]
イギリス連邦に所属しているオーストラリアは国家元首がイギリスの君主であるため、オーストラリア海軍 (Royal Australian Navy; RAN) 軍艦の正式な艦名にはHMAS (Her Majesty's Australian Ship) が艦名の前に付く。同様にニュージーランド海軍 (RNZN) の艦名にはHMNZSが付く。
オーストラリア海軍では、かつてはイギリスと同様な命名方法を取っていたが、小所帯な海軍であるため現在では主要な艦艇は地名で事足りている。コリンズ級潜水艦では人名が採用されたが、アメリカやイタリアなどとは異なりラストネームのみを艦名としている。
オーストラリアとニュージーランドが共同で開発したアンザック級フリゲートのオーストラリア側の8隻には主に都市名が採用されているが、そのうちの「パラマッタ」(Parramatta)、「トゥウンバ」(Toowoomba) などは元々アボリジニの言葉からとられている。一方のニュージーランドでは取得分の2隻に「テ・カハ」（Te Kaha、勇気の意）、「テ・マナ」（Te Mana、身分、権威の意）という先住民族であるマオリ族の言葉から艦名が取られている。ニュージーランド海軍の主要な艦艇はこの2隻で全てであるが、これ以前に主力としていたイギリスのリアンダー級フリゲートや現用の掃海艇などにもマオリ語と思われる単語が見うけられる[疑問点 – ノート]。このように自国独自の言語を使うことで他の英語国の艦名との重複を避けることができる。
ソ連・ロシア[edit source]
ソ連・ロシアでは都市名、人名が主要な命名源となっている。ソ連海軍では「第二十六回共産党大会記念」（Imeni XXVI syezda KPSS、デルタIV型のK-51）や「ムルマンスク青年共産党員」（Murmansky Komsomolets、ヴィクターIII型のK-358に与えられた名誉艦名）のような共産党を称える艦名が見うけられたが、ソビエト連邦の崩壊後は次々に改名されて、現在のロシア海軍にはほとんど在籍していない。
例えばソ連海軍初の本格的空母である11435型重航空巡洋艦の一番艦は設計時点では「ソビエト連邦」(«Сове́тский Сою́з») と命名され、以降「リガ」(«Ри́га»)、「レオニード・ブレジネフ」(«Леони́д Бре́жнев»)、「トビリシ」(«Тбили́си») と次々に改名された挙句に「ソビエト連邦海軍元帥クズネツォフ」（«Адмира́л фло́та Сове́тского Сою́за Кузнецо́в»、通称アドミラル・クズネツォフ）に落ち着いた。同二番艦は「リガ」から「ヴァリャーグ」(«Варя́г») 」に改名されたが、ソ連が崩壊し建造地であったウクライナから未完成のまま中国にカジノ施設用途のスクラップとして売却されたが、結局は「遼寧」として完成された。同様にキーロフ級原子力ミサイル巡洋艦は、一番艦が「キーロフ」(«Киров») から「アドミラル・ウシャコフ」(«Адмирал Ушаков») へ、二番艦「フルンゼ」(«Фрунзе») が「アドミラル・ラザレフ」(«Адмира́л Лазарев») へ、三番艦「カリーニン」(«Кали́нин») が「アドミラル・ナヒーモフ」(«Адмирал Нахимов») へ、四番艦が「ユーリ・アンドロポフ」(«Юрий Андропов») から「ピョートル・ヴェリーキー」（«Пётр Вели́кий»、ピョートル大帝）に改名されている。このように現在のロシア海軍ではかつての連邦国家に所属し、現在は独立国家となった国々の地名や共産党に関連する名前を廃し、帝政ロシア時代との連続性を強調する命名を行っている。
ソ連では潜水艦に個艦名が無くK-19、K-219の様に番号で呼ばれていた。同一設計からなる艦のグループを指す場合は開発計画番号で呼ばれている。イギリスやドイツでも本来の級名とは別に計画番号で呼ばれることがあるが、ソ連では計画番号のほうが主用されていた。例えば攻撃型原子力潜水艦の現在の主力は971型である。最近のロシア海軍では潜水艦に固有の艦名を持たせているが、これは乗組員の請願によるものであり最初のうちは帝政ロシア海軍に所属していた潜水艦の名前を踏襲した動物の名前を採用していたが最近は海軍に資金援助を行った都市や企業の名前に改名する艦（ペルミ市役所からの援助で改装を行ったヴィクターIII型攻撃原潜B-292など）が多い。80年代には潜水艦に与えるNATOコード名がアルファベットを一巡したため、NATOではコード名に新たにロシア語の単語を用いる事とし、971型がアクラ（Akula、ロシア語でサメの意）と命名され、941型がタイフーン（台風）と命名された。アクラの名前が採用されたことは少なくない混乱を生んだ。すなわちソ連にはアクラの名を持つ開発計画があり、この計画によってタイフーン級が建造された他、後に潜水艦が固有名を持つ事になった時、アクラの個艦名を持つ潜水艦 (K-284) が誕生したためである。
ソ連では個々の兵器の名称を非公開としていたため、西側諸国では識別のために北大西洋条約機構が中心となってNATOコードネームを与えて使用していた。ソ連当局でも防諜のために自らの兵器をNATOコードネームで呼ぶことがあった。主要な水上艦艇は例外的に艦名が公開されていたものが多かったが潜水艦に関しては秘匿対象となっていたためコードネームが与えられていた。潜水艦はNATOに識別された順番に英語の単語が与えられていた。命名源は主に通信符牒の単語がアルファベット順に使用された。これらの経緯からNATOコードネームは艦の「型」(Type) であり「級」(Class) ではないとする主張が存在し、実際にそのような書分けを行う資料もある。ソ連では、通常通り1番艦の名称から「級」名を定めていたが、プロジェクト番号やプロジェクト名称の方がより多く使用されている。
最近のロシア海軍は情報公開に積極的でソ連時代のように個艦名を秘匿していない。ソ連時代の情報も充分に公開されておりコードネームの必然性は薄れているが、特に艦型・艦級についてはプロジェクト番号では覚えにくいこともあって冷戦時代の多くの文献で用いられていたNATOコードネームの使用を続ける人々も日本では少なくない。
中国[edit source]
詳細は「海軍艦艇命名条例」を参照
中国人民解放軍海軍の命名基準は、海軍艦艇命名条例（1978年公表、1986年補足、修正）に定められたものを使用している。地名が多く用いられ、艦隊の管轄区分に沿った命名となっており、重複や交錯しないようになっている。北海艦隊の管轄地域では華北、東北、西北の14省、市、区の地名、東海艦隊の管轄地域では華東7省、市と新疆ウイグル自治区の地名、南海艦隊の管轄地域では華南、西南の9省、市、区の地名が用いられる。原子力潜水艦や巡洋艦、戦艦、航空母艦は総参謀部が艦名を定め、駆逐艦やフリゲート、潜水艦などは海軍が命名を行う。新たな艦艇の建設や導入、改名をする際には、認可、命名する指導機関が艦名、舷号を与え、「艦艇命名証書」を発行し、艦艇は「艦艇条令」の規定に従って命名式が行われ、艦艇の命名は「終身制」が取られ、改名は一般的には行わなれず艦艇が退役する際には、その艦名、舷号は命名機関が取り消し、後続の艦艇には付与されない。
海軍艦艇条例による命名基準は以下の通り。
巡洋艦、戦艦、航空母艦：省、自治区、直轄市。
駆逐艦、フリゲート：大、中型都市。
原子力潜水艦：「長征」に通し番号。
通常動力型ミサイル潜水艦：「長城」に通し番号。
通常動力型潜水艦：「遠征」に通し番号。
掃海艦：村。
ミサイル艇、機雷敷設艦：県。
大型揚陸艦：山。
中型揚陸艦：河川。
補助艦艇：所在海区と性質の名称に通し番号。
なお命名条例に「世界の他の国や地域の船名と異なる」名という条件があり、台湾海軍が先に付けた艦名は自国の地名でも使えなくなる。
台湾[edit source]
台湾の海軍である中華民国海軍でも人名・地名が多い。例えば「成功」(Chengkung) 級は中国史の有名人物の名前から、「康定」(Kangding) 級は大陸本土の都市名から名付けられている。アメリカから導入したキッド級は「基隆」DDG-1801 (Keelung)、「蘇澳」DDG-1802 (Suao)、「左営」DDG-1803 (Tsoying)、「馬公」DDG-1804 (Makung) と名づけられた。これらはいずれも都市名で、台湾海軍の艦隊基地が置かれた軍都として知られている。
語頭/語尾を同じ漢字にそろえる命名慣用もある。たとえば「丹陽」12 (Tangyang) や「建陽」912 (Chienyang) のように「陽」を語尾とする二字から成る一連の艦名があり、近年導入されたアメリカのノックス級フリゲイトも「済陽」932 (Chinyang) のように同様の命名慣用によって命名されている。また語頭の字を潜水艦では「海」、掃海艇では「永」、揚陸艦では「中」にそろえており、たとえば現用潜水艦の四隻は「海獅」791 (Haishih)、「海豹」792 (Haibao)、「海龍」793 (Hailung)、「海虎」794 (Haihu) と命名されている。イギリス海軍で頭文字をそろえた級を本来の級名のほかにC級やR級のような頭文字で呼ぶ事があるように、台湾でも字をそろえた級を「陽字号」、「永字号」などと呼称する事がある。
ドイツ[edit source]
ドイツ海軍では州名や都市名などの地名、人名などが艦名に用いられる。ただし潜水艦（Uボート）については諸外国のような固有名は与えられず、U103などのように、U○○（○○は、1桁から4桁の数字）を割り振る。
陸軍大国であるドイツでは海軍の船に陸軍軍人の名前が用いられる事が多く、第一次世界大戦の帝政ドイツ大洋艦隊には「フォン・デア・タン」(Von der Tann)、「モルトケ」(Moltke) など多くの陸軍軍人が在籍し、大西洋で戦った。帝政期には艦名の前に「皇帝陛下の艦」を意味するSMS（Seine Majestät Schiff の略）という称がつけられていた。このほか小型艦艇については、勇猛な鳥獣の名前を用いる事例があり動物の名前を持つ級は猛獣級、鳥の名前を持つ級を猛禽級などと称した。
これらの傾向は20世紀を通じて特に変化が無い。第二次世界大戦後の新生ドイツ海軍に就役したケルン級フリゲートには「エムデン」を含む地名の艦名が与えられており、戦後に建造された最初のミサイル駆逐艦（リュッチェンス級）には第二次世界大戦で活躍した三軍の軍人から「リュッチェンス」（Lütjens、海軍軍人）、「メルダース」（Mölders、空軍軍人）、「ロンメル」（Rommel、陸軍軍人）の名前が与えられている。
日本[edit source]
日本では、艦名撰定の標準を設け、艦船に体系的に名前を与えるようになったのは、1874年8月に当時の海軍大輔川村純義が定めて以降のことである[7]。江戸幕府の海軍には「咸臨丸」など「丸」の語尾を持つ軍艦があったが、後に「艦」に改められて「蟠竜艦」などと称した。明治維新の後に「艦」が無くなって現在のような表記となった。
使う文字は敗戦までが漢字のみ（陸軍の船艇で一部ひらがな）、戦後は自衛隊・海上保安庁ともひらがなのみである。
明治以後の日本の特徴として、艦船名に人名を当てないことがあげられるが、これは明治天皇から艦名についての下問があり、臣下が諸外国では偉人の名前をとることがある旨奏上したところ、同意が得られず、以後日本では艦名に人名を使用しないこととなった[8]。しかし1982年（昭和57年）に防衛庁（当時）所有の砕氷艦の艦船名を公募したところ、日本で初めて南極探検を敢行した白瀬矗陸軍中尉に因む「しらせ」が上位となった。防衛庁は「しらせ」を艦船名に採用するにあたり、人名ではなく昭和基地近くの地名である『白瀬氷河』（白瀬矗に因む地名）に由来することとし、人名を艦船名には採用できないという問題をクリアしている。
海軍[edit source]
沿革[7]
明治元年、徳川幕府および諸藩から上納された艦船の名称をそのまま使用するが、爾後製造購入する艦船名は海軍卿が選名案を太政大臣に提出することとした。
1874年（明治7年）8月、海軍大輔川村純義は本邦の名山、大川、国名または著名な人名を艦船名とすることを太政大臣経由で天皇に上請奏聞し、同月31日治定する。
1885年（明治18年）12月、海軍大臣は命名に当たって複数の候補艦名を選定し、侍従長経由で天皇に奏聞し治定することが定められる。
1897年（明治30年）3月22日、水雷艇の命名は海軍大臣に委任される。
1905年（明治38年）8月1日、戦艦を国の名、一等巡洋艦を「山の名」とする命名標準および特別・特殊な名称の襲用に関することが定められる。
1921年（大正10年）1月14日、戦艦、巡洋戦艦、巡洋艦以外の艦船の命名は海軍大臣に委任される。
1933年（昭和8年）12月19日、航空母艦の命名に際しては戦艦等と同様に天皇の治定を仰ぎ、命名標準を「特殊名」とすることが定められる。
海軍創生の時期は、海軍省から提出された案を天皇が決定するというものであったが、1921年（大正10年）からは戦艦、巡洋戦艦および巡洋艦以外の艦船は海軍大臣が決定[7]し、その名称を天皇に報告することとなった。
大日本帝国海軍は艦艇の名前に旧国名、山名、河川の名前を使用した。1905年（明治38年）4月23日、当時の海軍大臣山本権兵衛が選定の標準について案を作成し、明治天皇へ内意を伺った。その後明治天皇から下問があったため一部を修正、同年8月1日に至り、戦艦を国の名、一等巡洋艦を山の名とすること、秋津州等の特別な名称の使用、その他沈没艦名の襲用に要する年数などが規定された[7]。計画変更や類別変更、改造によって他艦種となった艦の多くは、元の艦名のまま計画・建造を続行し、あるいは就役し続けていた（戦艦から空母へ艦種変更となった「赤城」、「加賀」。また水上機母艦から空母に改造された「千歳」等）。なお諸外国とは異なり戦没艦、あるいは事故や遭難によって喪失した艦の名は一部を除き襲名されなかった。
以下は、日露戦争以降、太平洋戦争（大東亜戦争）終結までの艦艇の命名基準である。
戦艦：旧国名 - 例外として日本の異称である「扶桑」も艦名に使われた。
航空母艦：特殊名[7]。昭和18年には山岳名が命名基準に追加された。
一等巡洋艦（重巡洋艦）、巡洋戦艦：山の名前。
二等巡洋艦（軽巡洋艦）：河川の名前。
練習巡洋艦：神社の名前。
駆逐艦：天象、気象、海洋、季節に関係のある名、および植物名。八八艦隊計画の進行中は一時的に「第○○駆逐艦」「第○○号駆逐艦」の番号名も用いられた。等級が定められてからは以下のとおり区分けが行われた。
一等駆逐艦：天象、気象、海洋、季節などに関係のある名。昭和18年には植物名が追加された。
二等駆逐艦：植物名。
潜水艦：当初は「第○○潜水艦（潜水艇）」「第○○号潜水艦」と大きさに関係なく通し番号が付与されていたが、等級が定められてからは以下のとおり区分けが行われた。
一等潜水艦：「伊号第○○潜水艦」。
二等潜水艦：「呂号第○○潜水艦」。終戦直前に建造された基準排水量500トン未満の潜水艦は「波号第○○潜水艦」と命名された。
水雷艇：鳥の名前。
海防艦：島、島嶼、列島の名。「多くの島」を意味する八十島と五百島も艦名に使われた。太平洋戦争末期に建造された艦は番号名（丙型：奇数番号、丁型：偶数番号）も使われた。
水上機母艦：過去の戦役における武勲艦名、抽象名詞。
敷設艦：機雷の敷設を主任務とする艦は古戦場名、過去の戦役における武勲艦名。設網を主任務とする艦は鳥の名。
敷設艇：島、島嶼、岬の名および番号名。
砲艦：名所古蹟の名。
潜水母艦：鯨が末尾に付く名。
掃海艇・駆潜艇・哨戒艇・輸送艦：番号名。
特務艦：海峡、水道、瀬戸、港湾、岬、半島の名。
雑役船：番号名（公称第○○号）もしくは番号+名詞（第○黒潮など）。1937年から、600トン以上の大型雑役船、曳船および救難船の新造船については、泊地にちなんだ地名（市町村名、地域名など）を使用することができるようになった。[9]
日清戦争・日露戦争期の戦艦・巡洋艦には、「三笠」「松島」「畝傍」など名所古蹟の名を採用したものが多かった。また、日清戦争における清からの捕獲艦はそのまま旧名を使用した（「鎮遠」など）。
天象気象、名所古蹟に由来する艦名には、「（「須磨」「明石」など）源氏物語みたい」（阿川弘之「海軍こぼれ話」[要出典]）、外国人による「軍艦らしくない感傷的な名前」[10]という声もあった。
陸軍[edit source]
「陸軍特種船」も参照
大日本帝国陸軍は陸軍運輸部兼船舶司令部を長とする船舶部隊（陸軍船舶部隊）を擁しており、主に兵員や物資の海上輸送を自前で行っていた（なお、陸軍が海軍とは別に揚陸や輸送を目的とする独自の船舶部隊を保有する事は、日本陸軍だけでなく同時期のアメリカ陸軍でも大々的に行われていた行為である）。大半は民間商船（および民間船員）のチャーター・徴用によって輸送は行われていたが、古くより上陸戦に理解のあった日本陸軍は特種船と称す先進的な揚陸艦（上陸用舟艇母船）を世界に先駆けて多数開発・運用していた。
これら特種船を中心とする日本陸軍の保有船ないし事実上の保有船には、原則として民間商船と同様に「〜丸」の船名が用いられていた。命名において日本海軍の様な厳格な基準は設けられていないが、特種船の多くは上陸戦という用途に因み「船の停泊する場所（港・泊地・碇泊場）」といった意味を持つ「つ」ないし「津」の一文字が使用され（「あきつ丸」・「玉津丸」・「吉備津丸」・「摂津丸」・「にぎつ丸」等）、強力曳船の多くは「海」の一文字が使用（「照海丸」、「映海丸」、「南海丸」、「北海丸」など）された。
しかしながら例外も多く、陸軍がまず最初に上陸戦の研究・訓練用として購入した軍隊輸送船である「宇品丸」は、陸軍運輸部の本部も置かれている一大拠点である広島県宇品（宇品港）の地名に由来し、次に建造・保有した日本初にして世界初のドック型揚陸艦（および強襲揚陸艦の先駆け的存在）である「神州丸」の「神州」は、海軍艦艇の「扶桑」等と同様に日本の異称・雅称であった。この他、後の量産特種船においても「摩耶山丸」・「熊野丸」・「日向丸」が該当する。変わったところでは、うらる丸やりま丸、伯剌西爾丸など外国の地名がついているものもある。これらは民間から徴用された船であり、徴用される前の名前のまま、運用された。
もっとも、他の船舶および舟艇においては「丸」が付かない例外もあり、高速偵察艇である高速艇甲(HB-K)は「稲妻（1号艇）」・「鳴神（2号艇）」・「飛龍（3号艇）」・「吹雪（4号艇）」・「神風（5号艇）」、砲艇である装甲艇（AB艇） には「さきがけ（1号艇）」・「勝鬨（2号艇）」、戦車揚陸艦に相当する機動艇（SS艇）は「蛟竜（1号艇）」・「蟠龍（2号艇）」・「海龍（3号艇）」と、愛称相当の固有船名がそれぞれ命名されていた。しかしながらこれらの艇名（船名）は試作艇とも言える初期生産艇に限られ、以降の量産艇は命名されておらず、機動艇は「機動第3号艇（旧：海龍）」等と改称されている。同様に多数が量産される船舶・舟艇は固有名を持たないものが多く、機動艇の様に「第○号艇」（○は数字）と称された他、輸送潜水艇である潜航輸送艇（マルゆ）は造船所毎の建造順に数字が与えられ「ゆ1」（日立製作所製）、「ゆ1001」（日本製鋼所製）、「ゆ2001」（安藤鉄工所製）等と称されていた。
海上自衛隊[edit source]
海上自衛隊の命名基準は「海上自衛隊の使用する船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令」（昭和35年（1960年）海上自衛隊訓令第30号）[11]に定められている。人名、都市名は使用しない、艦名の表記はひらがなのみ、同型艦には基本的に同じ系統の名前を使用する（はつゆき型なら「ゆき」がつくなど）などである。
護衛艦の艦名では、あぶくま型護衛艦の「ちくま」「とね」までは文字数も揃えられていた。01DEで文字数が同型艦の4文字から変更されたのは、当時の海幕総務課の担当者の「何処にあるか判らん川の名前を使えるか」というセンスであったが、同様の非公式のルールもある。その1つに「命名した艦が、物理的に存在する場合はその艦名を用いない」というものがある。 あさひ型護衛艦の2番艦においては、先代であるあさひ型護衛艦の2番艦「はつひ」が踏襲されると予想されていた。「はつひ」は1978年にフィリピン海軍に供与され「ラジャー・フマボン」となっており、同艦は2018年3月15日に退役[12]した。あさひ型護衛艦の二番艦は、2017年10月12日に「しらぬい」と命名された。
この非公式ルールを破ったのは、「しらせ (砕氷艦・2代)」だが、政府の南極地域観測統合推進本部が艦名の公募事務を行い、さらに公募要領で明記していた「防衛省海上自衛隊所属の砕氷艦になることから、防衛省で現在使われている艦艇名は付けられません。」とされていた基準[13]を取り下げ、「応募と手紙を合わせれば1位となる」と強弁し、公募時には基準外であった名称「しらせ」を基準内とした。公募での1位は「ゆきはら」であった。
戦闘に従事する護衛艦では、旧日本海軍の艦名を引き継いだ例が多い。 ただし、はつゆき型・あさぎり型には初の艦名が多いが、これは前述の文字数制限もあり、「ふぶき」「みゆき」「さぎり」などが使えなかった事も一因である。また、深雪は事故喪失艦というのも使われなかった理由であろう。 他に使われない艦名には「やまと」(事実上の永久欠番)[要出典] 、「かみかぜ」(戦後の復員輸送中に難破し喪失。また、神風特別攻撃隊を連想させる)、「すずや」(ロシアのサハリン州となった樺太の鈴谷川に由来)、「くま」・「たま」(動物で護衛隊を編成できるかという難問がある)などなど実は多くある。
護衛艦の命名について政治的な配慮がなされることがある。周知の事例としては、護衛艦「しらね」は、本来は別の艦名が予定されていたとされるが、当時の防衛庁長官金丸信の地元である山梨県にある白峰三山（しらねさんざん）の名称を採用した[14][15]（旧海軍に「しらね」に該当する艦名の一等巡洋艦、巡洋戦艦は存在しなかった）。
ヘリコプター搭載護衛艦 (DDH)：地域名（＝旧国名）・山岳名。ひゅうが型以降は旧国名が採用されている。
はるな型などこれまでのヘリコプター護衛艦は山岳から名を取っており、旧海軍の一等巡洋艦（重巡洋艦）・巡洋戦艦の名が与えられていた。一方、2007年に進水した実質的なヘリ空母であるひゅうが型は、命名基準にある「地域名」の範疇として、旧海軍で戦艦の名（伊勢型2番艦「日向」と同名）とされていた旧国名をDDHとして初めて採用した。2番艦「いせ」も、同じく伊勢型戦艦1番艦の名前である。
ミサイル護衛艦 (DDG)：山岳名・天象気象。こんごう型以降は山岳名が採用されている。
以前の艦隊防空用艦対空ミサイルを搭載したミサイル護衛艦には、「あまつかぜ」以来「〜かぜ」の艦名が与えられていた。しかし、こんごう型以降のイージスシステムを搭載したミサイル護衛艦には山岳名がつけられるようになった。
汎用護衛艦 (DD)：天象気象。
はるかぜ型（戦後初の国産自衛艦）の命名にあたり、「はるかぜ」と「ゆきかぜ」が用いられたことに始まる。以後の国産汎用護衛艦 (DD) は「〜なみ」、「〜あめ」、「〜くも」、「〜つき」、「〜ゆき」、「〜きり」とつづき、21世紀に入ってふたたび「〜あめ」、「〜なみ」、「〜つき」が使用されるようになった。
地方隊用護衛艦 (DE)：河川の名前。
初期には「あさひ」「あけぼの」などもあったが、いすず型以降は、河川の名前が定着した。後継となるもがみ型護衛艦(FFM)においても、2020年11月19日に進水した2番艦「くまの」共々河川の名前を採用している。
潜水艦：海象・水中動物・瑞祥動物。
海上自衛隊初の潜水艦としてアメリカから貸与されたガトー級潜水艦「ミンゴ」(Mingo, SS-261) に「くろしお」の名前が与えられたことに始まる。2007年11月5日付の改正で「瑞祥動物」が追加された。瑞祥動物は「そうりゅう」が最初の採用例である。水中動物の名前が与えられた潜水艦はこれまで登場していなかったが、2020年10月14日に進水した「たいげい」において初めて採用された。
掃海艦・掃海艇：島の名前。
掃海母艦：海峡の名前。
大型の輸送艦：半島の名前。
補給艦：湖沼の名前。
潜水艦救難艦：城郭の名前。
練習艦：神社の名前。
砕氷艦：氷河の名前。
小型艇：番号・鳥の名前。
海上保安庁[edit source]
海上保安庁が保有する巡視船名の表記はいずれもひらがなのみだが、海上自衛隊とは異なり促音、拗音に小さな文字を使用しない。測量船のみ漢字表記が用いられている。脚韻を踏む慣用も採用されており、同じ級の船名は一つの命名基準によって命名されるが、近年は[いつ?]複数の命名源が使用されることもある。
大型巡視船の船名には地名が主用されており、ヘリコプター搭載巡視船は日本国の異名（2機搭載型）や旧国名・海峡・水道・山岳（1機搭載型）から、大型巡視船 (PL) は半島・島嶼・岬・湾・海岸から、中型巡視船 (PM) は河川・島嶼から、小型巡視船 (PS) は山岳からとなっている。小型巡視船は天象気象、花卉、星や星座の名前が使用されている。このうち天象気象名は海上自衛隊と同様の命名がなされており、「〜かぜ」、「〜きり」、「〜くも」など旧海軍の駆逐艦、海上自衛隊の護衛艦と同名の巡視船も多い。また、消防船 (FL) は「〜りゆう」（「ひりゆう」FL-01など）、消防艇 (FS) は滝の名（きよたき型消防艇）、灯台見回り船は「〜うん」（「せきうん」LM-203など）、「〜ひかり」（「にじひかり」LS-235など）、「〜こう」（「げつこう」LS-187など）、測量船は「〜洋」（「昭洋」HL-01など）の語尾が採用されている。花卉の一部や星、星座名を使用する巡視艇、監視取締艇では「こすもす」CL-246、「こめつと」SS-30といった日本語に由来しない名前も多く採用されている。星、星座名では「おりおん」SS-51のように日本で慣用的に使用されている発音が採用されており、「オライオン」のような英語の発音ではない。「あいりす」CL-239と「あやめ」CL-134、「ぽらりす」SS-35と「ぽおらすたあ」SS-36のように、そもそも原義が同じ単語も採用されている。現在は在籍していないが、Mナンバーの雑船は、個船名は付されずにそのまま「M+3桁の番号」で呼ばれていた。
海上保安庁では地域性に即した活動を目標として各地の海上保安部に近接する地名をその保安部に所属する巡視船に命名している[16]ため、配属替えに伴って船名を変更する慣例がある。配属替えは頻繁に行われるので船名変更もまた頻繁に行われている。例えば平成16年度には福岡海上保安部所属の「げんかい」PL-121が横浜海上保安部に配属が変更されて「あまぎ」に改名され、横浜海上保安部から石垣海上保安部に異動した「あまぎ」PL-128は「よなくに」に改名された[17]。この慣例によって巡視船の一生で変わらない物は番号のみとなっている。（PM-95「あまみ」は除く）
フランス[edit source]
フランス海軍では欧州各国と同じく地名、人名などが艦名に用いられる。例えば人名では「クールベ」は清仏戦争で功績を挙げたアメデ・クールベ提督から、また、地名由来では「ダンケルク」などがある。なお、人名は基本は姓のみが慣わしであるが、同名同語による誤解を避けるためにフルネームにしたり、知名度の低い人物の場合は[要出典]役職名（例：アミラル＝提督）を付ける事もある。人名での有名どころはルイ13世時代の宰相・枢機卿「リシュリュー」、百年戦争における救国の乙女「ジャンヌ・ダルク」、第5共和制初代大統領「シャルル・ド・ゴール」などがある。
他には軍事には関係の薄い政治家や科学者を準弩級戦艦や巡洋艦の艦名に採用しており、政治家では「ダントン級」が最多で、「ダントン」、「ミラボー」、「ディドロ」、「コンドルセ」、「ヴォルテール」とフランス革命の時代とそれに先立つ啓蒙思想時代の人物で統一してある。共和国の歴史を誇りとするフランスにとって、これらの革命家、思想家たちは他国の独立の父たちに類似した存在である。科学者では質量保存の法則の「ラヴォワジェ」、哲学者では『方法序説』の著者「デカルト」などが巡洋艦で存在する。その他には「栄光」の意味を持つ「グロワール」、国歌「マルセイエーズ」、フランス革命暦「フロレアル」などがある。
珍しい命名としてフランスの探検家であるジャン＝バティスト・シャルコー（英語版）がモットーとし、自身の船名にもしていたプルクワ・パ?（「なぜ駄目なのか？」の意）がある。
移籍艦[edit source]
平時の譲渡、戦中の接収、戦後の賠償、さらには新たな国家の成立などで軍艦が別の国に移籍することがある。通常は新たな艦名が付けられるが、使用文字が同系の場合は「鎮遠」（清国→日本）、「Guerriére」 (en:HMS Guerriere (1806)) （フランス→イギリス、綴りのアクサンが取れた）のように字はそのままで読みだけを自国風に変えて使用する例もある。また艦名の意味をそのままに自国語に翻訳して改名した例もある。アメリカの空母「ベロ―・ウッド」はフランスの地名（ベロ―の森）に由来する名だが、戦後フランスに譲渡されて同じ意味のフランス語「ボア・ベロ―」と改名された。日本の通報艦満州は元ロシア帝国の汽船マニジューリヤで同じ意味であった。
女性の名前[edit source]
日本では人名を艦名に採用する例がなく、あっても○○丸などのように中世の男児の幼名のような形となる場合が多い。しかし、日本以外では人名を付すことがあるため、当然ながら女性名を命名した艦がある。
女性君主の名を採用した例ではイギリス戦艦クイーン・エリザベスや、ロシア戦艦エカチェリーナ2世などがある。フランスには歴代のジャンヌ・ダルクがある。アメリカも古くから小型艦艇に実在の女性の名前を付けてきた。また、キリスト教国では聖女の名を艦名に選ぶことも多くあった。
なお英語圏では、船は女性名詞として扱われる。『船は女性名詞、男性が産める唯一の娘』という日本造船関係者の発言もある[18]。
船舶には（車両や航空機とは異なり）一隻ずつ固有の名前が与えられることが多い。
Contents
1 商船の命名慣例
1.1 日本の船名
2 軍艦の命名慣例
2.1 概要
2.1.1 級名
2.1.2 頭語
2.2 アメリカ
2.2.1 第二次世界大戦終了頃まで
2.2.2 原子力推進艦登場以降
2.3 イギリス
2.4 イタリア
2.5 ウクライナ
2.6 オーストラリアとニュージーランド
2.7 ソ連・ロシア
2.8 中国
2.9 台湾
2.10 ドイツ
2.11 日本
2.11.1 海軍
2.11.2 陸軍
2.11.3 海上自衛隊
2.11.4 海上保安庁
2.12 フランス
2.13 移籍艦
3 女性の名前
4 脚注
5 参考文献
6 関連項目
商船の命名慣例[edit source]
日本の船名[edit source]
日本丸II世の船名および船籍港表示
日本に船籍を持つ船は、船舶法により、船名と船籍港を管海官庁（地方運輸局等）に登録することが求められる。登録が受理されると、管海官庁から20トン以上の船には船舶国籍証書、20トン未満の船には船籍票が交付される。それには船名と船籍港その他が記載されており、航海中の船長は必ず所持していなければならない。また船首両側と船尾外部の見やすいところに船名を表示することが求められる。
日本では「日本丸」のように、名前の最後に「丸」を付した船名が多い。1900年に制定された「船舶法取扱手続」（明治33年逓信省公達第363号）では「船舶ノ名称ニハ成ルベク其ノ末尾ニ丸ノ字ヲ附セシムベシ」（船舶の名称はなるべく、最後を丸とすること）と「丸」の付加を推奨していた[1][2]（2001年の訓令改正でこの条項は削除された[1]）。
企業が所有する船舶の場合は各企業ごとに命名の慣例があり、海運会社ではその所有するフェリーに河川や花の名前を付して特徴を出している（「さんふらわあ」とひらがな書きにするなど。）。
記録に残るもので「丸」の語尾を持つ最古の船は、1187年の仁和寺の文書に記された紀伊国住人源末利所有の「坂東丸」である[1][3]。江戸時代には、軍船（将軍御座船「安宅丸」など）や、弁才船などの商船に多くの例がみられる。近代の船舶法取扱手続の規定もそれを踏まえたものであるが、そもそもなぜ「丸」が日本の船名に付けられたのかは諸説があって判然としない[1]。説のいくつかは、「まろ（麻呂・麿）」の転化から「丸」が人名に使われたこととの関連がある[1]。
人格説[1][3]
古来、船を人に見立て、名や位階を与える慣習があった（752年の遣唐使船のうち帰国した2隻は「播磨」「速鳥」の名を持ち、758年に従五位下に叙されている）。人名に「丸」が用いられることから、船にも「丸」が与えられたとするもの。
愛称説[1][2][3]
平安期以降、刀や犬のように、広く愛されるような所有物（あるいは大切な所有物）に対して、人名に準じて「丸」をつける慣習が生まれた（刀では鬼丸・膝丸など）。船にもその慣習が及んだとするもの。
境界説
童名を意味する「丸」が船にも用いられたとする説。網野善彦によれば、中世社会の人々は「童」に神仏の世界につながる力を見出しており、「丸」という字も神仏世界と俗界を媒介する役割を果たすと考えた。船や武器や楽器に「丸」が付けられたのはこれに関係するという[4]（幼名#備考を参照）。
城郭説[1][3]
城郭の曲輪を「丸」と呼ぶことに由来するとの説。船を城に見立たもの。
問丸説[2][3]
中世の問丸が所有する船に「丸」を用いたとする説。
「丸」は日本船の名前の特徴として海外でも知られており、日本船はマル・シップ Maru-ship として知られる[2]（日本の船主が外国に船体を貸し出し、外国船員を乗り組ませてチャーターする方式もマルシップと呼ばれる[5]）。海外のフィクションにも「丸」の名を持つ船は登場する（たとえば『スタートレック』シリーズの「コバヤシマル」）。
軍艦の命名慣例[edit source]
概要[edit source]
国家の所有物である艦艇の名前は国ごとに特徴があり、日本のように艦種毎に慣例が決まっている国もあれば、イギリスのように融通無碍に決めている国もある。国を問わずよく使われるのは自国内・領有主張している地域の地名（建造費用を寄付した地域の名をつけることもある）、国外戦勝地名、歴史上の人物や戦功ある軍人の人名、神話伝説にちなんだ名である。ただかつての大英帝国をはじめ艦艇数が多い国ほどこれだけでは足りなくなり、動植物、天象気象、印象のよい抽象名詞・形容詞など多彩な名前が使われる。多数が建造される補助艦では「伊17」「一号海防艦」「PT109」など記号・数字のみのことも多い。
級名[edit source]
一般に軍用艦艇は運用上の便利とコスト抑制のため共通の設計から複数の船を建造しており、同一の設計からなる船をまとめて「級」(Class) や「型」(Type) と呼ぶ。級や型の名前はたとえば「秋月型駆逐艦」のようにその中で最初に建造された船（ネームシップ、一番艦、Lead ship）の名前を取るのが原則である。事情により建造が一隻だけの場合は個艦名が級名・型名と等しくなる。ただし「フラワー級コルベット」のように艦名を共通のカテゴリーの単語で揃えてその意味を級名とするもの、「O級駆逐艦」のように頭文字を揃えてその文字を級名とするもの、「42型駆逐艦」のように数字だけのものもある（さらに「22型フリゲートバッチ2」のように細分する）。同じ級・型の艦を互いに「姉妹（しまい）艦」と言うことがある。
頭語[edit source]
艦艇の場合、正式名称には艦名に頭語 (prefix) を付けることも多い。ひとつには文章中で艦名の元になった単語（特に固有名詞）や他国の艦艇、民間の船との混同を防ぐためである。アメリカ海軍では「USS」(United States Ship) であり、例えば「ロング・ビーチ」は「USS Long Beach」が正式名称である。同様にイギリス海軍などでは普通「HMS」（His または Her Majesty's Ship）が用いられる（His/Herは君主の性別に合わせる）。フランス海軍では「FS」(French Ship)、または「FNS」(French Navy Ship)、韓国海軍は「ROKS」(The Republic Of Korea Navy Ship) を艦名に付けた物がその艦の正式名称となる。一方でドイツ海軍や日本の大日本帝国海軍にはこのような慣習が無く艦名はそれ自体が艦の正式名称である。海上自衛隊では外国語名称に「JDS」(Japan Defense Ship) を付与してきたが、近年[いつ?]「JS」へと変更された。同様に中国人民解放軍海軍の艦艇も頭語を持たないが台湾の海軍には「ROCS」(Republic Of China Ship) の頭語がある。
以下各国の命名状況を解説する。記載は国名の五十音順による。
アメリカ[edit source]
アメリカ合衆国軍艦を示す USS は UNITED STATE'S SHIP（またはSTEAMER）の略。最近まで[いつ?]命名は艦種ごとに明らかであったが、特に原子力推進艦登場以降規則が崩れてきている。戦没艦の名称を顕彰の意を込めて新造艦の艦名として即座に継承することも特徴である。イギリスとの重複を避けるためか地名・人名の固有名詞が多い。
第二次世界大戦終了頃まで[edit source]
戦艦：州名 - ワシントン、ニューヨークなど
巡洋艦：都市名 - ボルチモア、インディアナポリスなど
正規空母：古戦場名、独立戦争等の殊勲艦名 - ヨークタウン、バンカー・ヒルなど
護衛空母：湾名、海峡名、後に戦場名も - コメンスメント・ベイ、ケープ・グロスターなど
駆逐艦：人名（海軍の将官や艦長が基本。海軍パイロット（マクラスキー等）、アメリカ海兵隊将兵（ニコラス、オバノン等）などの例外もある）
潜水艦：水棲生物名 - ブラックフィッシュ、ブルーバックなど
原子力推進艦登場以降[edit source]
弾道ミサイル搭載原子力潜水艦
アメリカ最初の潜水艦発射弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦 SSBN-598 には「ジョージ・ワシントン」（George Washington、初代大統領）の名前が与えられ、以後はイーサン・アレン級、ラファイエット級、ジェームズ・マディソン級、ベンジャミン・フランクリン級などのように人名から艦名がとられていた。
1981年に一番艦が就役したオハイオ級からは、かつて海軍の主力艦であった戦艦と同様にアメリカの州名を当てている。
攻撃型原子力潜水艦
世界最初の原子力潜水艦が「ノーチラス」（Nautilus SSN-571、オウム貝）と名づけられたように、当初は第二次世界大戦と同様に水棲生物の名前から取られていたが、1976年に一番艦が就役したロサンゼルス級からは、かつて重巡洋艦に採用された都市名が使用されている。続くシーウルフ級では建造された三隻がそれぞれ「シーウルフ」（SN-21、オオカミウオの一種。水棲生物名）、「コネティカット」（SSN-22、州の名前）、「ジミー・カーター」（SSN-23、元大統領の名前。人名）という、三隻とも異なる命名源から取られた艦名を持ち、続くバージニア級では州名が使用されている。
原子力巡洋艦
最初の原子力巡洋艦には「ロングビーチ」（Long Beach CGN-9、都市名）の名前が与えられたが、以後はカリフォルニア級、バージニア級のように主に州名から取られている。ただし「トラクスタン」（Truxtun CGN-35、人名）は例外である。
イージスシステム搭載艦
イージス巡洋艦の一番艦は「タイコンデロガ」（Ticonderoga CG-47、アメリカ独立戦争の激戦地）と命名され、以後は戦場名を基本にしているが例外も多い。イージス駆逐艦の一番艦は「アーレイ・バーク」と命名され、以後は人名を基本としている。
航空母艦
CV-1ラングレーは人名から取られた。CV-2レキシントン及びCV-3サラトガは巡洋戦艦からの改造である。以降の航空母艦は帆船時代からの殊勲艦名が引き継がれている。
第二次世界大戦後に建造された通常型空母であるフォレスタル級とキティホーク級までは殊勲艦名を中心として、地名、人名などが混じる命名がなされていたが、ニミッツ級原子力空母以後は人名を基本（ジョージ・ワシントン、ロナルド・レーガンなど）としている。
揚陸艦
ヘリコプターとV/STOL機を運用する空母型の強襲揚陸艦には「イオー・ジマ」（硫黄島、太平洋戦争の激戦地）、「タラワ」（Tarawa、同左）、「インチョン」（仁川、朝鮮戦争で唯一の上陸戦が行われた）等のアメリカ海兵隊が参加した過去の激戦地の地名を用いていたが、ワスプ級以降は殊勲艦名が使用されている。
またドック型揚陸艦では「ホイッドビー・アイランド」(Whidbey Island) のように地名が使用されている。
イギリス[edit source]
イギリスの艦船命名は原則が定まっておらず、艦種ごとの命名法は重巡洋艦に州名を当てたカウンティ級重巡洋艦・ヨーク級重巡洋艦程度である。
艦名は王族・軍人・政治家・神話の人名、戦勝地などの地名、建造物名、勇壮な意味を持つ単語などからとられることが多い。また英軍が敵艦（例えばフランス艦）を捕獲して編入した場合、フランス語風の名前をつけることが多かった。
また国王の即位前後に進水する艦にその名をつける慣習があった。この例外は「キング・ジョージ5世」で、国王のジョージ6世のリクエストで 父王であるジョージ5世の名で命名され、ジョージ5世時代のキング・ジョージ5世級戦艦の1番艦と同名となった。
同じクラスの艦には同種の名を付ける傾向があり、その場合それが級名となる。フラワー級コルベット（花名）、リバー級フリゲート（河川名）、トライバル級駆逐艦（世界各国の種族名）などであり、いずれも「フラワー」「リバー」「トライバル」という艦は存在しない。また同型艦の頭文字を統一する命名慣習もあり、それにもとづいてR級戦艦、C級巡洋艦（30隻近く建造）などと呼称することがある。この慣習はイギリスの影響が強いインドやシンガポールの海軍などにも見られる。
大英帝国時代には非常に艦艇数が多く、外国の陸軍軍人（en:Marshal Ney-class monitor）、シェイクスピアの戯曲の登場人物（en:Shakespearian-class trawler）など珍しい名づけ方も見られた。
なお上記の「HMS」についてだが、各時代の「シップ」の定義に含まれない艦艇、例えばスループやカッター、さらにかつては基地や軍刑務所など陸上施設についても「HM スループ」のような接頭辞が付いた。その後「HMC」（HM カッター）のように3文字で略記されるようになり、ほとんどの艦艇と陸上設備の接頭辞は「HMS」に統一された。
イタリア[edit source]
イタリア海軍では艦の艦名に人名を主用しており、それに多少の地名などが混じる命名がなされている。用いられる人名には古代ローマ時代を含むイタリア史に登場する偉人の名前の多くが採られている。それらは政治家や軍人にとどまらず弩級戦艦の「ダンテ・アリギエーリ」(Dante Alighieri) や、コンテ・ディ・カブール級戦艦とサウロ級潜水艦の共に三番艦に「レオナルド・ダ・ヴィンチ」（S-520、Leonardo da Vinci）のような文化人としても有名な人物の名前を含む。
用いられる地名には、「ローマ」(Roma) やボルツァーノ (Bolzano) といった戦勝地が多い。
また、マエストラーレといった気象や、アクイラ（ワシ）といった鳥などの自然や、キメラなど神話からの命名もある。ただしキリスト教由来の命名はサン・マルコ（聖マルコ）他を除いて非常に少ない。 その他「リットリオ」（Littorio、ファシスト党のシンボル。後に「イタリア」と改名）などの第二次世界大戦中に建造されたヴィットリオ・ヴェネト級戦艦の艦名はファシスト党主導で命名されたため例外的な名称が用いられている。
特定の人名は多用されており、イタリア統一の英雄である「ジュゼッペ・ガリバルディ」(Giuseppe Garibaldi) や「コンテ・ディ・カヴール」(conte di Cavour)、アンドレア・ドーリア (Andrea Doria) などは何度も使用されている。これら人名の一部（王族の人名）はアメリカ海軍の様に「ファーストネーム+ラストネーム」ではなく、称号を併記しているものがある点がイタリア海軍の特徴となっている[6]。このような名前は日常会話や戦闘通信において省略された形で用いられているが、このような慣用名称は記録されることが少ないため、資料などではあくまで長い正式名称で通すことになる。
ウクライナ[edit source]
種類に関わらず原則として都市名・地域名が艦名として与えられている（「ルーツィク」、「ドンバス」など）。その他には人名も見られるが、数は少ない（「ヘーチマン・サハイダーチュヌィイ」など）。内訳はウクライナ・コサックかソ連時代のウクライナの著名人など比較的ウクライナ人の民族アイデンティティーと結び付けやすい時期の人名が多く、キエフ大公国やハールィチ・ヴォルィーニ大公国などあまりに古い時代のウクライナの著名人の名は用いられていない。特殊な例としては、「ザポロージャ・シーチ」（ザポロージャ・コサックの根拠地の名称）と名付けられた艦が存在する。
ウクライナ海軍の艦艇は旧ソ連海軍の黒海艦隊の約半分を受けついだものだが、艦名はほとんどがソ連時代の名称から変更されている。ただし、「コスチャントィーン・オリシャーンシクィイ」はソ連時代の名称（ロシア語名）をウクライナ語名に直しただけである。ウクライナ国家国境庁の管轄である海上警備隊艦艇も同じような状況であるが、こちらにも「ザポロージャ・シーチ」と命名された艦艇が存在する。
かつて存在したウクライナ人民共和国やウクライナ国の海軍では、ロシア帝国の黒海艦隊の艦艇を引き続き運用した。ウクライナ人民共和国海軍では艦艇の名称はロシア帝国およびロシア共和国海軍時代のものを使用していたが、ウクライナ国海軍では民族主義者に対する懐柔政策の一環としてウクライナの事物に因んだ改名が実施された。その結果選ばれた名称はウクライナの都市名やウクライナ史上の人名であったが、他国と比較した場合、人名に政治・文化の分野で活躍した人物（文人）が多く含まれていた点が特徴として挙げられる。これは、ウクライナ史上の著名人物のほとんどがウクライナ・コサックであるか、ウクライナの言語や文化、歴史の研究家であるか、作家・詩人であるかに限られたためである。軽巡洋艦「タラース・シェウチェーンコ」（タラス・シェフチェンコはウクライナの作家、詩人、歴史研究家）や防護巡洋艦「ヘーチマン・イヴァーン・マゼーパ」（イヴァーン・マゼーパはウクライナ・コサックのヘーチマン）がその典型例である。ただ、これらの改名は一貫した規則のあるものではなく、一般に巡洋艦には人物名が付けられることが多かったものの、駆逐艦にもやはり人名は見られた（ウクライナ近代文学の始祖イヴァーン・コトリャレーフシクィイなど）。また、改名はすべての艦艇には浸透せず、ロシア時代の艦名を引き続き使用したものも多かった。
オーストラリアとニュージーランド[edit source]
イギリス連邦に所属しているオーストラリアは国家元首がイギリスの君主であるため、オーストラリア海軍 (Royal Australian Navy; RAN) 軍艦の正式な艦名にはHMAS (Her Majesty's Australian Ship) が艦名の前に付く。同様にニュージーランド海軍 (RNZN) の艦名にはHMNZSが付く。
オーストラリア海軍では、かつてはイギリスと同様な命名方法を取っていたが、小所帯な海軍であるため現在では主要な艦艇は地名で事足りている。コリンズ級潜水艦では人名が採用されたが、アメリカやイタリアなどとは異なりラストネームのみを艦名としている。
オーストラリアとニュージーランドが共同で開発したアンザック級フリゲートのオーストラリア側の8隻には主に都市名が採用されているが、そのうちの「パラマッタ」(Parramatta)、「トゥウンバ」(Toowoomba) などは元々アボリジニの言葉からとられている。一方のニュージーランドでは取得分の2隻に「テ・カハ」（Te Kaha、勇気の意）、「テ・マナ」（Te Mana、身分、権威の意）という先住民族であるマオリ族の言葉から艦名が取られている。ニュージーランド海軍の主要な艦艇はこの2隻で全てであるが、これ以前に主力としていたイギリスのリアンダー級フリゲートや現用の掃海艇などにもマオリ語と思われる単語が見うけられる[疑問点 – ノート]。このように自国独自の言語を使うことで他の英語国の艦名との重複を避けることができる。
ソ連・ロシア[edit source]
ソ連・ロシアでは都市名、人名が主要な命名源となっている。ソ連海軍では「第二十六回共産党大会記念」（Imeni XXVI syezda KPSS、デルタIV型のK-51）や「ムルマンスク青年共産党員」（Murmansky Komsomolets、ヴィクターIII型のK-358に与えられた名誉艦名）のような共産党を称える艦名が見うけられたが、ソビエト連邦の崩壊後は次々に改名されて、現在のロシア海軍にはほとんど在籍していない。
例えばソ連海軍初の本格的空母である11435型重航空巡洋艦の一番艦は設計時点では「ソビエト連邦」(«Сове́тский Сою́з») と命名され、以降「リガ」(«Ри́га»)、「レオニード・ブレジネフ」(«Леони́д Бре́жнев»)、「トビリシ」(«Тбили́си») と次々に改名された挙句に「ソビエト連邦海軍元帥クズネツォフ」（«Адмира́л фло́та Сове́тского Сою́за Кузнецо́в»、通称アドミラル・クズネツォフ）に落ち着いた。同二番艦は「リガ」から「ヴァリャーグ」(«Варя́г») 」に改名されたが、ソ連が崩壊し建造地であったウクライナから未完成のまま中国にカジノ施設用途のスクラップとして売却されたが、結局は「遼寧」として完成された。同様にキーロフ級原子力ミサイル巡洋艦は、一番艦が「キーロフ」(«Киров») から「アドミラル・ウシャコフ」(«Адмирал Ушаков») へ、二番艦「フルンゼ」(«Фрунзе») が「アドミラル・ラザレフ」(«Адмира́л Лазарев») へ、三番艦「カリーニン」(«Кали́нин») が「アドミラル・ナヒーモフ」(«Адмирал Нахимов») へ、四番艦が「ユーリ・アンドロポフ」(«Юрий Андропов») から「ピョートル・ヴェリーキー」（«Пётр Вели́кий»、ピョートル大帝）に改名されている。このように現在のロシア海軍ではかつての連邦国家に所属し、現在は独立国家となった国々の地名や共産党に関連する名前を廃し、帝政ロシア時代との連続性を強調する命名を行っている。
ソ連では潜水艦に個艦名が無くK-19、K-219の様に番号で呼ばれていた。同一設計からなる艦のグループを指す場合は開発計画番号で呼ばれている。イギリスやドイツでも本来の級名とは別に計画番号で呼ばれることがあるが、ソ連では計画番号のほうが主用されていた。例えば攻撃型原子力潜水艦の現在の主力は971型である。最近のロシア海軍では潜水艦に固有の艦名を持たせているが、これは乗組員の請願によるものであり最初のうちは帝政ロシア海軍に所属していた潜水艦の名前を踏襲した動物の名前を採用していたが最近は海軍に資金援助を行った都市や企業の名前に改名する艦（ペルミ市役所からの援助で改装を行ったヴィクターIII型攻撃原潜B-292など）が多い。80年代には潜水艦に与えるNATOコード名がアルファベットを一巡したため、NATOではコード名に新たにロシア語の単語を用いる事とし、971型がアクラ（Akula、ロシア語でサメの意）と命名され、941型がタイフーン（台風）と命名された。アクラの名前が採用されたことは少なくない混乱を生んだ。すなわちソ連にはアクラの名を持つ開発計画があり、この計画によってタイフーン級が建造された他、後に潜水艦が固有名を持つ事になった時、アクラの個艦名を持つ潜水艦 (K-284) が誕生したためである。
ソ連では個々の兵器の名称を非公開としていたため、西側諸国では識別のために北大西洋条約機構が中心となってNATOコードネームを与えて使用していた。ソ連当局でも防諜のために自らの兵器をNATOコードネームで呼ぶことがあった。主要な水上艦艇は例外的に艦名が公開されていたものが多かったが潜水艦に関しては秘匿対象となっていたためコードネームが与えられていた。潜水艦はNATOに識別された順番に英語の単語が与えられていた。命名源は主に通信符牒の単語がアルファベット順に使用された。これらの経緯からNATOコードネームは艦の「型」(Type) であり「級」(Class) ではないとする主張が存在し、実際にそのような書分けを行う資料もある。ソ連では、通常通り1番艦の名称から「級」名を定めていたが、プロジェクト番号やプロジェクト名称の方がより多く使用されている。
最近のロシア海軍は情報公開に積極的でソ連時代のように個艦名を秘匿していない。ソ連時代の情報も充分に公開されておりコードネームの必然性は薄れているが、特に艦型・艦級についてはプロジェクト番号では覚えにくいこともあって冷戦時代の多くの文献で用いられていたNATOコードネームの使用を続ける人々も日本では少なくない。
中国[edit source]
詳細は「海軍艦艇命名条例」を参照
中国人民解放軍海軍の命名基準は、海軍艦艇命名条例（1978年公表、1986年補足、修正）に定められたものを使用している。地名が多く用いられ、艦隊の管轄区分に沿った命名となっており、重複や交錯しないようになっている。北海艦隊の管轄地域では華北、東北、西北の14省、市、区の地名、東海艦隊の管轄地域では華東7省、市と新疆ウイグル自治区の地名、南海艦隊の管轄地域では華南、西南の9省、市、区の地名が用いられる。原子力潜水艦や巡洋艦、戦艦、航空母艦は総参謀部が艦名を定め、駆逐艦やフリゲート、潜水艦などは海軍が命名を行う。新たな艦艇の建設や導入、改名をする際には、認可、命名する指導機関が艦名、舷号を与え、「艦艇命名証書」を発行し、艦艇は「艦艇条令」の規定に従って命名式が行われ、艦艇の命名は「終身制」が取られ、改名は一般的には行わなれず艦艇が退役する際には、その艦名、舷号は命名機関が取り消し、後続の艦艇には付与されない。
海軍艦艇条例による命名基準は以下の通り。
巡洋艦、戦艦、航空母艦：省、自治区、直轄市。
駆逐艦、フリゲート：大、中型都市。
原子力潜水艦：「長征」に通し番号。
通常動力型ミサイル潜水艦：「長城」に通し番号。
通常動力型潜水艦：「遠征」に通し番号。
掃海艦：村。
ミサイル艇、機雷敷設艦：県。
大型揚陸艦：山。
中型揚陸艦：河川。
補助艦艇：所在海区と性質の名称に通し番号。
なお命名条例に「世界の他の国や地域の船名と異なる」名という条件があり、台湾海軍が先に付けた艦名は自国の地名でも使えなくなる。
台湾[edit source]
台湾の海軍である中華民国海軍でも人名・地名が多い。例えば「成功」(Chengkung) 級は中国史の有名人物の名前から、「康定」(Kangding) 級は大陸本土の都市名から名付けられている。アメリカから導入したキッド級は「基隆」DDG-1801 (Keelung)、「蘇澳」DDG-1802 (Suao)、「左営」DDG-1803 (Tsoying)、「馬公」DDG-1804 (Makung) と名づけられた。これらはいずれも都市名で、台湾海軍の艦隊基地が置かれた軍都として知られている。
語頭/語尾を同じ漢字にそろえる命名慣用もある。たとえば「丹陽」12 (Tangyang) や「建陽」912 (Chienyang) のように「陽」を語尾とする二字から成る一連の艦名があり、近年導入されたアメリカのノックス級フリゲイトも「済陽」932 (Chinyang) のように同様の命名慣用によって命名されている。また語頭の字を潜水艦では「海」、掃海艇では「永」、揚陸艦では「中」にそろえており、たとえば現用潜水艦の四隻は「海獅」791 (Haishih)、「海豹」792 (Haibao)、「海龍」793 (Hailung)、「海虎」794 (Haihu) と命名されている。イギリス海軍で頭文字をそろえた級を本来の級名のほかにC級やR級のような頭文字で呼ぶ事があるように、台湾でも字をそろえた級を「陽字号」、「永字号」などと呼称する事がある。
ドイツ[edit source]
ドイツ海軍では州名や都市名などの地名、人名などが艦名に用いられる。ただし潜水艦（Uボート）については諸外国のような固有名は与えられず、U103などのように、U○○（○○は、1桁から4桁の数字）を割り振る。
陸軍大国であるドイツでは海軍の船に陸軍軍人の名前が用いられる事が多く、第一次世界大戦の帝政ドイツ大洋艦隊には「フォン・デア・タン」(Von der Tann)、「モルトケ」(Moltke) など多くの陸軍軍人が在籍し、大西洋で戦った。帝政期には艦名の前に「皇帝陛下の艦」を意味するSMS（Seine Majestät Schiff の略）という称がつけられていた。このほか小型艦艇については、勇猛な鳥獣の名前を用いる事例があり動物の名前を持つ級は猛獣級、鳥の名前を持つ級を猛禽級などと称した。
これらの傾向は20世紀を通じて特に変化が無い。第二次世界大戦後の新生ドイツ海軍に就役したケルン級フリゲートには「エムデン」を含む地名の艦名が与えられており、戦後に建造された最初のミサイル駆逐艦（リュッチェンス級）には第二次世界大戦で活躍した三軍の軍人から「リュッチェンス」（Lütjens、海軍軍人）、「メルダース」（Mölders、空軍軍人）、「ロンメル」（Rommel、陸軍軍人）の名前が与えられている。
日本[edit source]
日本では、艦名撰定の標準を設け、艦船に体系的に名前を与えるようになったのは、1874年8月に当時の海軍大輔川村純義が定めて以降のことである[7]。江戸幕府の海軍には「咸臨丸」など「丸」の語尾を持つ軍艦があったが、後に「艦」に改められて「蟠竜艦」などと称した。明治維新の後に「艦」が無くなって現在のような表記となった。
使う文字は敗戦までが漢字のみ（陸軍の船艇で一部ひらがな）、戦後は自衛隊・海上保安庁ともひらがなのみである。
明治以後の日本の特徴として、艦船名に人名を当てないことがあげられるが、これは明治天皇から艦名についての下問があり、臣下が諸外国では偉人の名前をとることがある旨奏上したところ、同意が得られず、以後日本では艦名に人名を使用しないこととなった[8]。しかし1982年（昭和57年）に防衛庁（当時）所有の砕氷艦の艦船名を公募したところ、日本で初めて南極探検を敢行した白瀬矗陸軍中尉に因む「しらせ」が上位となった。防衛庁は「しらせ」を艦船名に採用するにあたり、人名ではなく昭和基地近くの地名である『白瀬氷河』（白瀬矗に因む地名）に由来することとし、人名を艦船名には採用できないという問題をクリアしている。
海軍[edit source]
沿革[7]
明治元年、徳川幕府および諸藩から上納された艦船の名称をそのまま使用するが、爾後製造購入する艦船名は海軍卿が選名案を太政大臣に提出することとした。
1874年（明治7年）8月、海軍大輔川村純義は本邦の名山、大川、国名または著名な人名を艦船名とすることを太政大臣経由で天皇に上請奏聞し、同月31日治定する。
1885年（明治18年）12月、海軍大臣は命名に当たって複数の候補艦名を選定し、侍従長経由で天皇に奏聞し治定することが定められる。
1897年（明治30年）3月22日、水雷艇の命名は海軍大臣に委任される。
1905年（明治38年）8月1日、戦艦を国の名、一等巡洋艦を「山の名」とする命名標準および特別・特殊な名称の襲用に関することが定められる。
1921年（大正10年）1月14日、戦艦、巡洋戦艦、巡洋艦以外の艦船の命名は海軍大臣に委任される。
1933年（昭和8年）12月19日、航空母艦の命名に際しては戦艦等と同様に天皇の治定を仰ぎ、命名標準を「特殊名」とすることが定められる。
海軍創生の時期は、海軍省から提出された案を天皇が決定するというものであったが、1921年（大正10年）からは戦艦、巡洋戦艦および巡洋艦以外の艦船は海軍大臣が決定[7]し、その名称を天皇に報告することとなった。
大日本帝国海軍は艦艇の名前に旧国名、山名、河川の名前を使用した。1905年（明治38年）4月23日、当時の海軍大臣山本権兵衛が選定の標準について案を作成し、明治天皇へ内意を伺った。その後明治天皇から下問があったため一部を修正、同年8月1日に至り、戦艦を国の名、一等巡洋艦を山の名とすること、秋津州等の特別な名称の使用、その他沈没艦名の襲用に要する年数などが規定された[7]。計画変更や類別変更、改造によって他艦種となった艦の多くは、元の艦名のまま計画・建造を続行し、あるいは就役し続けていた（戦艦から空母へ艦種変更となった「赤城」、「加賀」。また水上機母艦から空母に改造された「千歳」等）。なお諸外国とは異なり戦没艦、あるいは事故や遭難によって喪失した艦の名は一部を除き襲名されなかった。
以下は、日露戦争以降、太平洋戦争（大東亜戦争）終結までの艦艇の命名基準である。
戦艦：旧国名 - 例外として日本の異称である「扶桑」も艦名に使われた。
航空母艦：特殊名[7]。昭和18年には山岳名が命名基準に追加された。
一等巡洋艦（重巡洋艦）、巡洋戦艦：山の名前。
二等巡洋艦（軽巡洋艦）：河川の名前。
練習巡洋艦：神社の名前。
駆逐艦：天象、気象、海洋、季節に関係のある名、および植物名。八八艦隊計画の進行中は一時的に「第○○駆逐艦」「第○○号駆逐艦」の番号名も用いられた。等級が定められてからは以下のとおり区分けが行われた。
一等駆逐艦：天象、気象、海洋、季節などに関係のある名。昭和18年には植物名が追加された。
二等駆逐艦：植物名。
潜水艦：当初は「第○○潜水艦（潜水艇）」「第○○号潜水艦」と大きさに関係なく通し番号が付与されていたが、等級が定められてからは以下のとおり区分けが行われた。
一等潜水艦：「伊号第○○潜水艦」。
二等潜水艦：「呂号第○○潜水艦」。終戦直前に建造された基準排水量500トン未満の潜水艦は「波号第○○潜水艦」と命名された。
水雷艇：鳥の名前。
海防艦：島、島嶼、列島の名。「多くの島」を意味する八十島と五百島も艦名に使われた。太平洋戦争末期に建造された艦は番号名（丙型：奇数番号、丁型：偶数番号）も使われた。
水上機母艦：過去の戦役における武勲艦名、抽象名詞。
敷設艦：機雷の敷設を主任務とする艦は古戦場名、過去の戦役における武勲艦名。設網を主任務とする艦は鳥の名。
敷設艇：島、島嶼、岬の名および番号名。
砲艦：名所古蹟の名。
潜水母艦：鯨が末尾に付く名。
掃海艇・駆潜艇・哨戒艇・輸送艦：番号名。
特務艦：海峡、水道、瀬戸、港湾、岬、半島の名。
雑役船：番号名（公称第○○号）もしくは番号+名詞（第○黒潮など）。1937年から、600トン以上の大型雑役船、曳船および救難船の新造船については、泊地にちなんだ地名（市町村名、地域名など）を使用することができるようになった。[9]
日清戦争・日露戦争期の戦艦・巡洋艦には、「三笠」「松島」「畝傍」など名所古蹟の名を採用したものが多かった。また、日清戦争における清からの捕獲艦はそのまま旧名を使用した（「鎮遠」など）。
天象気象、名所古蹟に由来する艦名には、「（「須磨」「明石」など）源氏物語みたい」（阿川弘之「海軍こぼれ話」[要出典]）、外国人による「軍艦らしくない感傷的な名前」[10]という声もあった。
陸軍[edit source]
「陸軍特種船」も参照
大日本帝国陸軍は陸軍運輸部兼船舶司令部を長とする船舶部隊（陸軍船舶部隊）を擁しており、主に兵員や物資の海上輸送を自前で行っていた（なお、陸軍が海軍とは別に揚陸や輸送を目的とする独自の船舶部隊を保有する事は、日本陸軍だけでなく同時期のアメリカ陸軍でも大々的に行われていた行為である）。大半は民間商船（および民間船員）のチャーター・徴用によって輸送は行われていたが、古くより上陸戦に理解のあった日本陸軍は特種船と称す先進的な揚陸艦（上陸用舟艇母船）を世界に先駆けて多数開発・運用していた。
これら特種船を中心とする日本陸軍の保有船ないし事実上の保有船には、原則として民間商船と同様に「〜丸」の船名が用いられていた。命名において日本海軍の様な厳格な基準は設けられていないが、特種船の多くは上陸戦という用途に因み「船の停泊する場所（港・泊地・碇泊場）」といった意味を持つ「つ」ないし「津」の一文字が使用され（「あきつ丸」・「玉津丸」・「吉備津丸」・「摂津丸」・「にぎつ丸」等）、強力曳船の多くは「海」の一文字が使用（「照海丸」、「映海丸」、「南海丸」、「北海丸」など）された。
しかしながら例外も多く、陸軍がまず最初に上陸戦の研究・訓練用として購入した軍隊輸送船である「宇品丸」は、陸軍運輸部の本部も置かれている一大拠点である広島県宇品（宇品港）の地名に由来し、次に建造・保有した日本初にして世界初のドック型揚陸艦（および強襲揚陸艦の先駆け的存在）である「神州丸」の「神州」は、海軍艦艇の「扶桑」等と同様に日本の異称・雅称であった。この他、後の量産特種船においても「摩耶山丸」・「熊野丸」・「日向丸」が該当する。変わったところでは、うらる丸やりま丸、伯剌西爾丸など外国の地名がついているものもある。これらは民間から徴用された船であり、徴用される前の名前のまま、運用された。
もっとも、他の船舶および舟艇においては「丸」が付かない例外もあり、高速偵察艇である高速艇甲(HB-K)は「稲妻（1号艇）」・「鳴神（2号艇）」・「飛龍（3号艇）」・「吹雪（4号艇）」・「神風（5号艇）」、砲艇である装甲艇（AB艇） には「さきがけ（1号艇）」・「勝鬨（2号艇）」、戦車揚陸艦に相当する機動艇（SS艇）は「蛟竜（1号艇）」・「蟠龍（2号艇）」・「海龍（3号艇）」と、愛称相当の固有船名がそれぞれ命名されていた。しかしながらこれらの艇名（船名）は試作艇とも言える初期生産艇に限られ、以降の量産艇は命名されておらず、機動艇は「機動第3号艇（旧：海龍）」等と改称されている。同様に多数が量産される船舶・舟艇は固有名を持たないものが多く、機動艇の様に「第○号艇」（○は数字）と称された他、輸送潜水艇である潜航輸送艇（マルゆ）は造船所毎の建造順に数字が与えられ「ゆ1」（日立製作所製）、「ゆ1001」（日本製鋼所製）、「ゆ2001」（安藤鉄工所製）等と称されていた。
海上自衛隊[edit source]
海上自衛隊の命名基準は「海上自衛隊の使用する船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令」（昭和35年（1960年）海上自衛隊訓令第30号）[11]に定められている。人名、都市名は使用しない、艦名の表記はひらがなのみ、同型艦には基本的に同じ系統の名前を使用する（はつゆき型なら「ゆき」がつくなど）などである。
護衛艦の艦名では、あぶくま型護衛艦の「ちくま」「とね」までは文字数も揃えられていた。01DEで文字数が同型艦の4文字から変更されたのは、当時の海幕総務課の担当者の「何処にあるか判らん川の名前を使えるか」というセンスであったが、同様の非公式のルールもある。その1つに「命名した艦が、物理的に存在する場合はその艦名を用いない」というものがある。 あさひ型護衛艦の2番艦においては、先代であるあさひ型護衛艦の2番艦「はつひ」が踏襲されると予想されていた。「はつひ」は1978年にフィリピン海軍に供与され「ラジャー・フマボン」となっており、同艦は2018年3月15日に退役[12]した。あさひ型護衛艦の二番艦は、2017年10月12日に「しらぬい」と命名された。
この非公式ルールを破ったのは、「しらせ (砕氷艦・2代)」だが、政府の南極地域観測統合推進本部が艦名の公募事務を行い、さらに公募要領で明記していた「防衛省海上自衛隊所属の砕氷艦になることから、防衛省で現在使われている艦艇名は付けられません。」とされていた基準[13]を取り下げ、「応募と手紙を合わせれば1位となる」と強弁し、公募時には基準外であった名称「しらせ」を基準内とした。公募での1位は「ゆきはら」であった。
戦闘に従事する護衛艦では、旧日本海軍の艦名を引き継いだ例が多い。 ただし、はつゆき型・あさぎり型には初の艦名が多いが、これは前述の文字数制限もあり、「ふぶき」「みゆき」「さぎり」などが使えなかった事も一因である。また、深雪は事故喪失艦というのも使われなかった理由であろう。 他に使われない艦名には「やまと」(事実上の永久欠番)[要出典] 、「かみかぜ」(戦後の復員輸送中に難破し喪失。また、神風特別攻撃隊を連想させる)、「すずや」(ロシアのサハリン州となった樺太の鈴谷川に由来)、「くま」・「たま」(動物で護衛隊を編成できるかという難問がある)などなど実は多くある。
護衛艦の命名について政治的な配慮がなされることがある。周知の事例としては、護衛艦「しらね」は、本来は別の艦名が予定されていたとされるが、当時の防衛庁長官金丸信の地元である山梨県にある白峰三山（しらねさんざん）の名称を採用した[14][15]（旧海軍に「しらね」に該当する艦名の一等巡洋艦、巡洋戦艦は存在しなかった）。
ヘリコプター搭載護衛艦 (DDH)：地域名（＝旧国名）・山岳名。ひゅうが型以降は旧国名が採用されている。
はるな型などこれまでのヘリコプター護衛艦は山岳から名を取っており、旧海軍の一等巡洋艦（重巡洋艦）・巡洋戦艦の名が与えられていた。一方、2007年に進水した実質的なヘリ空母であるひゅうが型は、命名基準にある「地域名」の範疇として、旧海軍で戦艦の名（伊勢型2番艦「日向」と同名）とされていた旧国名をDDHとして初めて採用した。2番艦「いせ」も、同じく伊勢型戦艦1番艦の名前である。
ミサイル護衛艦 (DDG)：山岳名・天象気象。こんごう型以降は山岳名が採用されている。
以前の艦隊防空用艦対空ミサイルを搭載したミサイル護衛艦には、「あまつかぜ」以来「〜かぜ」の艦名が与えられていた。しかし、こんごう型以降のイージスシステムを搭載したミサイル護衛艦には山岳名がつけられるようになった。
汎用護衛艦 (DD)：天象気象。
はるかぜ型（戦後初の国産自衛艦）の命名にあたり、「はるかぜ」と「ゆきかぜ」が用いられたことに始まる。以後の国産汎用護衛艦 (DD) は「〜なみ」、「〜あめ」、「〜くも」、「〜つき」、「〜ゆき」、「〜きり」とつづき、21世紀に入ってふたたび「〜あめ」、「〜なみ」、「〜つき」が使用されるようになった。
地方隊用護衛艦 (DE)：河川の名前。
初期には「あさひ」「あけぼの」などもあったが、いすず型以降は、河川の名前が定着した。後継となるもがみ型護衛艦(FFM)においても、2020年11月19日に進水した2番艦「くまの」共々河川の名前を採用している。
潜水艦：海象・水中動物・瑞祥動物。
海上自衛隊初の潜水艦としてアメリカから貸与されたガトー級潜水艦「ミンゴ」(Mingo, SS-261) に「くろしお」の名前が与えられたことに始まる。2007年11月5日付の改正で「瑞祥動物」が追加された。瑞祥動物は「そうりゅう」が最初の採用例である。水中動物の名前が与えられた潜水艦はこれまで登場していなかったが、2020年10月14日に進水した「たいげい」において初めて採用された。
掃海艦・掃海艇：島の名前。
掃海母艦：海峡の名前。
大型の輸送艦：半島の名前。
補給艦：湖沼の名前。
潜水艦救難艦：城郭の名前。
練習艦：神社の名前。
砕氷艦：氷河の名前。
小型艇：番号・鳥の名前。
海上保安庁[edit source]
海上保安庁が保有する巡視船名の表記はいずれもひらがなのみだが、海上自衛隊とは異なり促音、拗音に小さな文字を使用しない。測量船のみ漢字表記が用いられている。脚韻を踏む慣用も採用されており、同じ級の船名は一つの命名基準によって命名されるが、近年は[いつ?]複数の命名源が使用されることもある。
大型巡視船の船名には地名が主用されており、ヘリコプター搭載巡視船は日本国の異名（2機搭載型）や旧国名・海峡・水道・山岳（1機搭載型）から、大型巡視船 (PL) は半島・島嶼・岬・湾・海岸から、中型巡視船 (PM) は河川・島嶼から、小型巡視船 (PS) は山岳からとなっている。小型巡視船は天象気象、花卉、星や星座の名前が使用されている。このうち天象気象名は海上自衛隊と同様の命名がなされており、「〜かぜ」、「〜きり」、「〜くも」など旧海軍の駆逐艦、海上自衛隊の護衛艦と同名の巡視船も多い。また、消防船 (FL) は「〜りゆう」（「ひりゆう」FL-01など）、消防艇 (FS) は滝の名（きよたき型消防艇）、灯台見回り船は「〜うん」（「せきうん」LM-203など）、「〜ひかり」（「にじひかり」LS-235など）、「〜こう」（「げつこう」LS-187など）、測量船は「〜洋」（「昭洋」HL-01など）の語尾が採用されている。花卉の一部や星、星座名を使用する巡視艇、監視取締艇では「こすもす」CL-246、「こめつと」SS-30といった日本語に由来しない名前も多く採用されている。星、星座名では「おりおん」SS-51のように日本で慣用的に使用されている発音が採用されており、「オライオン」のような英語の発音ではない。「あいりす」CL-239と「あやめ」CL-134、「ぽらりす」SS-35と「ぽおらすたあ」SS-36のように、そもそも原義が同じ単語も採用されている。現在は在籍していないが、Mナンバーの雑船は、個船名は付されずにそのまま「M+3桁の番号」で呼ばれていた。
海上保安庁では地域性に即した活動を目標として各地の海上保安部に近接する地名をその保安部に所属する巡視船に命名している[16]ため、配属替えに伴って船名を変更する慣例がある。配属替えは頻繁に行われるので船名変更もまた頻繁に行われている。例えば平成16年度には福岡海上保安部所属の「げんかい」PL-121が横浜海上保安部に配属が変更されて「あまぎ」に改名され、横浜海上保安部から石垣海上保安部に異動した「あまぎ」PL-128は「よなくに」に改名された[17]。この慣例によって巡視船の一生で変わらない物は番号のみとなっている。（PM-95「あまみ」は除く）
フランス[edit source]
フランス海軍では欧州各国と同じく地名、人名などが艦名に用いられる。例えば人名では「クールベ」は清仏戦争で功績を挙げたアメデ・クールベ提督から、また、地名由来では「ダンケルク」などがある。なお、人名は基本は姓のみが慣わしであるが、同名同語による誤解を避けるためにフルネームにしたり、知名度の低い人物の場合は[要出典]役職名（例：アミラル＝提督）を付ける事もある。人名での有名どころはルイ13世時代の宰相・枢機卿「リシュリュー」、百年戦争における救国の乙女「ジャンヌ・ダルク」、第5共和制初代大統領「シャルル・ド・ゴール」などがある。
他には軍事には関係の薄い政治家や科学者を準弩級戦艦や巡洋艦の艦名に採用しており、政治家では「ダントン級」が最多で、「ダントン」、「ミラボー」、「ディドロ」、「コンドルセ」、「ヴォルテール」とフランス革命の時代とそれに先立つ啓蒙思想時代の人物で統一してある。共和国の歴史を誇りとするフランスにとって、これらの革命家、思想家たちは他国の独立の父たちに類似した存在である。科学者では質量保存の法則の「ラヴォワジェ」、哲学者では『方法序説』の著者「デカルト」などが巡洋艦で存在する。その他には「栄光」の意味を持つ「グロワール」、国歌「マルセイエーズ」、フランス革命暦「フロレアル」などがある。
珍しい命名としてフランスの探検家であるジャン＝バティスト・シャルコー（英語版）がモットーとし、自身の船名にもしていたプルクワ・パ?（「なぜ駄目なのか？」の意）がある。
移籍艦[edit source]
平時の譲渡、戦中の接収、戦後の賠償、さらには新たな国家の成立などで軍艦が別の国に移籍することがある。通常は新たな艦名が付けられるが、使用文字が同系の場合は「鎮遠」（清国→日本）、「Guerriére」 (en:HMS Guerriere (1806)) （フランス→イギリス、綴りのアクサンが取れた）のように字はそのままで読みだけを自国風に変えて使用する例もある。また艦名の意味をそのままに自国語に翻訳して改名した例もある。アメリカの空母「ベロ―・ウッド」はフランスの地名（ベロ―の森）に由来する名だが、戦後フランスに譲渡されて同じ意味のフランス語「ボア・ベロ―」と改名された。日本の通報艦満州は元ロシア帝国の汽船マニジューリヤで同じ意味であった。
女性の名前[edit source]
日本では人名を艦名に採用する例がなく、あっても○○丸などのように中世の男児の幼名のような形となる場合が多い。しかし、日本以外では人名を付すことがあるため、当然ながら女性名を命名した艦がある。
女性君主の名を採用した例ではイギリス戦艦クイーン・エリザベスや、ロシア戦艦エカチェリーナ2世などがある。フランスには歴代のジャンヌ・ダルクがある。アメリカも古くから小型艦艇に実在の女性の名前を付けてきた。また、キリスト教国では聖女の名を艦名に選ぶことも多くあった。
なお英語圏では、船は女性名詞として扱われる。『船は女性名詞、男性が産める唯一の娘』という日本造船関係者の発言もある[18]。
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282 25177 Darrell Schweitzer
283 25070 Keith Roberts
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285 25048 William F. Nolan
286 24988 Michael F. Flynn
287 24956 Laurell K. Hamilton
288 24947 P. Schuyler Miller
289 24857 Nina Kiriki Hoffman
290 24854 Jonathan Strahan
291 24750 Virgil Finlay
292 24699 Angela Carter
293 24673 Adam Roberts
294 24558 Brian Herbert
295 24509 William H. Keith, Jr.
296 24405 L. E. Modesitt, Jr.
297 24345 Mike Ashley
298 24312 Robert Moore Williams
299 24278 Doris Lessing
300 24222 Joe Abercrombie
301 24163 Michael Crichton
302 24157 Robert Holdstock
303 24004 Richard A. Lupoff
304 23997 Daniel Keyes
305 23966 James Patterson
306 23948 John Shirley
307 23935 Carol Emshwiller
308 23813 James P. Hogan
309 23796 Geoffrey A. Landis
310 23712 Jack Finney
311 23683 Mary Shelley
312 23648 Dan Abnett
313 23612 Forrest J. Ackerman
314 23544 John Kessel
315 23408 Guy Gavriel Kay
316 23338 Margaret Weis
317 23336 Kelley Armstrong
318 23323 Richard Powers
319 23313 Esther M. Friesner
320 23234 Groff Conklin
321 23193 John Clute
322 23151 H. Rider Haggard
323 23120 Rudyard Kipling
324 23109 村上春樹?
325 23085 George Zebrowski
326 23022 Lloyd Biggle, Jr.
327 22979 Ian R. MacLeod
328 22895 Jack Gaughan
329 22866 Kelly Link
330 22828 Charles Beaumont
331 22785 Aldous Huxley
332 22774 Hugo Gernsback
333 22701 David Gemmell
334 22532 Margaret St. Clair
335 22457 Chelsea Quinn Yarbro
336 22443 Steve Rasnic Tem
337 22438 Bram Stoker
338 22294 Thomas Ligotti
339 22264 Christopher Pike
340 22195 Martin Caidin
341 22153 John Jakes
342 22134 Mildred Bowers Armstrong
343 22122 Wilson Tucker
344 22091 Maureen F. McHugh
345 22034 John M. Ford
346 21993 Robert Aickman
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349 21855 Lawrence Watt-Evans
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352 21634 Joyce Carol Oates
353 21612 Robin Hobb
354 21600 Margaret Peterson Haddix
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356 21499 Shirley Jackson
357 21477 Christopher Anvil
358 21433 Olaf Stapledon
359 21424 Megan Lindholm
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361 21330 Ambrose Bierce
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365 21211 Catherynne M. Valente
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368 21078 Frank Kelly Freas
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371 20981 Ed Emshwiller
372 20902 J. Michael Straczynski
373 20898 Joseph Sheridan Le Fanu
374 20834 Eleanor Arnason
375 20833 Nora Roberts
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377 20781 Frank Frazetta
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379 20763 Henry Slesar
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401 20149 Dave Duncan
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409 19812 Michael Shea
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411 19717 Seanan McGuire
412 19698 Laird Barron
413 19680 Martha Wells
414 19677 John Gregory Betancourt
415 19654 Kit Reed
416 19599 Richard Bowes
417 19562 N. K. Jemisin
418 19529 Janet Asimov
419 19493 Jack Ketchum
420 19443 Edgar Pangborn
421 19443 Elizabeth Haydon
422 19439 Thomas F. Monteleone
423 19422 Dennis Etchison
424 19406 Barry B. Longyear
425 19386 David H. Keller, M.D.
426 19309 Charles L. Harness
427 19286 Cassandra Clare
428 19252 Karel Čapek?
429 19233 Katherine Kurtz
430 19221 Christopher Fowler
431 19213 E. Hoffmann Price
432 19201 Darrell K. Sweet
433 19116 Naomi Novik
434 19092 Alexei Panshin
435 19086 Daniel F. Galouye
436 19076 John Norman
437 19057 Garry Kilworth
438 19055 William Barton
439 19046 Michael Marshall Smith
440 19037 Joe Hill
441 19024 Dean Ing
442 19012 Charles Dickens
443 19004 Steven Barnes
444 18990 J. T. McIntosh
445 18972 M. R. James
446 18969 Robert W. Chambers
447 18969 Alan Moore
448 18943 Robert Arthur
449 18938 Linda Nagata
450 18918 Gary K. Wolfe
451 18918 Scott Lynch
452 18914 Diane Duane
453 18908 Stanley Schmidt
454 18868 Jerome Bixby
455 18847 Judith Tarr
456 18844 Frank M. Robinson
457 18837 David Pringle
458 18831 Bruce Coville
459 18827 John Berkey
460 18818 Sam Moskowitz
461 18764 Frank R. Stockton
462 18763 Tom Holt
463 18738 Neal Barrett, Jr.
464 18736 Christopher Golden
465 18731 Harry Bates
466 18729 Peter Crowther
467 18727 Carl Jacobi
468 18709 Tracy Hickman
469 18663 Sean Williams
470 18644 John C. Wright
471 18635 Dafydd ab Hugh
472 18628 Brian Jacques
473 18488 Bob Eggleton
474 18290 Susanna Clarke
475 18185 Suzy McKee Charnas
476 18174 Guy de Maupassant
477 18133 Richard Cowper
478 18130 Jasper Fforde
479 18079 Richard Adams
480 18053 William C. Dietz
481 18050 Colin Kapp
482 18042 Donald Wandrei
483 18026 Lisa Goldstein
484 17960 Paul Park
485 17915 Lewis Carroll
486 17905 Emma Bull
487 17905 Kij Johnson
488 17864 William Morrison
489 17817 Terri Windling
490 17800 Jim Burns
491 17791 Edmund Cooper
492 17775 Ward Moore
493 17760 William Morris
494 17743 Lavie Tidhar
495 17741 Lewis Shiner
496 17732 Raymond Z. Gallun
497 17725 Elizabeth Ann Scarborough
498 17694 Whitley Strieber
499 17676 Nathaniel Hawthorne
500 17662 Isabel Allende
Rank Views Author
1 221066 Isaac Asimov
2 208823 Harlan Ellison
3 158141 Ray Bradbury
4 149987 Robert Silverberg
5 148445 Poul Anderson
6 140413 Arthur C. Clarke
7 128932 Stephen King
8 128334 Robert A. Heinlein
9 125390 Philip K. Dick
10 110498 Terry Pratchett
11 109202 Ursula K. Le Guin
12 103298 Jack Vance
13 99448 Fritz Leiber
14 97010 Michael Moorcock
15 94529 George R. R. Martin
16 92965 Brian W. Aldiss
17 91748 Roger Zelazny
18 91141 Larry Niven
19 90615 Frederik Pohl
20 88093 A. E. van Vogt
21 87922 H. P. Lovecraft
22 86377 Gene Wolfe
23 85654 Robert E. Howard
24 82979 Andre Norton
25 81578 Clifford D. Simak
26 77209 Stephen Baxter
27 76261 Henry Kuttner
28 76220 Neil Gaiman
29 74948 Robert Bloch
30 74872 H. G. Wells
31 74325 Orson Scott Card
32 71952 Philip José Farmer
33 71891 Anne McCaffrey
34 71890 Richard Matheson
35 71078 Theodore Sturgeon
36 68029 Ben Bova
37 68000 Frank Herbert
38 67810 Gardner Dozois
39 67598 Harry Harrison
40 67119 John Brunner
41 64633 Robert Sheckley
42 63937 James Blish
43 63231 Edmond Hamilton
44 61904 Kim Stanley Robinson
45 61828 Fredric Brown
46 60785 Samuel R. Delany
47 60435 L. Sprague de Camp
48 60218 C. J. Cherryh
49 59859 Gregory Benford
50 59797 Jack Williamson
51 59780 Gordon R. Dickson
52 59757 Alan Dean Foster
53 59640 Connie Willis
54 59582 Alfred Bester
55 57109 Mike Resnick
56 56449 Harry Turtledove
57 56348 Alastair Reynolds
58 56179 Marion Zimmer Bradley
59 56008 Edgar Rice Burroughs
60 55973 Brandon Sanderson
61 55898 William Gibson
62 55753 Dean R. Koontz
63 55684 David Weber
64 54244 Tanith Lee
65 54210 Murray Leinster
66 54129 J. G. Ballard
67 53821 David Brin
68 53603 Ian Watson
69 53246 Clark Ashton Smith
70 53149 Vernor Vinge
71 53139 Damon Knight
72 53119 Charles de Lint
73 52837 Piers Anthony
74 52387 Greg Bear
75 51937 Manly Wade Wellman
76 51907 R. L. Stine
77 51603 R. A. Lafferty
78 51156 Dan Simmons
79 51030 Joe Haldeman
80 50842 John W. Campbell, Jr.
81 50578 Leigh Brackett
82 50298 Ramsey Campbell
83 50183 Kurt Vonnegut, Jr.
84 50003 Keith Laumer
85 49860 Charles Stross
86 49249 Lester del Rey
87 48949 Eric Frank Russell
88 48232 John Wyndham
89 47337 Algis Budrys
90 47271 Lois McMaster Bujold
91 46332 L. Ron Hubbard
92 45996 Clive Barker
93 45838 Iain M. Banks
94 45754 Kevin J. Anderson
95 45681 C. L. Moore
96 45533 Thomas M. Disch
97 45369 Ted Chiang
98 45114 Michael Swanwick
99 45016 Jane Yolen
100 44941 Terry Brooks
101 44641 James Tiptree, Jr.
102 44630 Mercedes Lackey
103 44488 Bruce Sterling
104 44481 Lin Carter
105 44451 Robert Charles Wilson
106 44048 Neal Stephenson
107 44032 Ian McDonald
108 43999 Roald Dahl
109 43965 China Miéville
110 43933 Jules Verne
111 43914 Jerry Pournelle
112 43861 Nancy Kress
113 43846 Hal Clement
114 43390 John Varley
115 43382 Jack McDevitt
116 43370 Edward E. Smith
117 43367 Paul Di Filippo
118 43106 Robert J. Sawyer
119 42997 Martin H. Greenberg
120 42866 Ellen Datlow
121 42862 Glen Cook
122 42467 Douglas Adams
123 42463 August Derleth
124 42370 David Drake
125 41675 James Patrick Kelly
126 41564 Barry N. Malzberg
127 41555 Lucius Shepard
128 41362 Greg Egan
129 40879 Brian Stableford
130 40845 Joe R. Lansdale
131 40167 Stephen R. Donaldson
132 39951 Avram Davidson
133 39829 F. Paul Wilson
134 39769 Timothy Zahn
135 39647 Peter F. Hamilton
136 39634 Jeff VanderMeer
137 39601 A. Bertram Chandler
138 39567 Octavia E. Butler
139 39428 Edgar Allan Poe
140 39344 Raymond E. Feist
141 39313 Simon R. Green
142 39290 Robert Reed
143 39242 J. K. Rowling
144 39136 Julian May
145 39049 Donald A. Wollheim
146 38983 Paul J. McAuley
147 38829 Michael Bishop
148 38698 Justine Musk
149 38584 Tim Powers
150 38310 Everett F. Bleiler
151 38102 R. A. Salvatore
152 38031 Kate Wilhelm
153 37585 Edward Bryant
154 37567 Kristine Kathryn Rusch
155 37480 C. S. Lewis
156 37378 Norman Spinrad
157 37143 Cordwainer Smith
158 36930 H. Beam Piper
159 36758 Fred Saberhagen
160 36582 Randall Garrett
161 36484 Ron Goulart
162 36410 Neal Asher
163 36409 Frank Belknap Long
164 36291 Mack Reynolds
165 36267 Boris Vallejo
166 35914 Arthur Conan Doyle
167 35779 Stephen Jones
168 35687 J. R. R. Tolkien
169 35608 M. John Harrison
170 35554 John Scalzi
171 35549 Karl Edward Wagner
172 35472 Robert Asprin
173 35131 Pat Cadigan
174 35001 Cory Doctorow
175 34896 Judith Merril
176 34319 Brian Lumley
177 34074 Joanna Russ
178 34060 Christopher Priest
179 34056 C. M. Kornbluth
180 34045 James E. Gunn
181 34036 Walter Jon Williams
182 33941 Charles L. Grant
183 33536 David Eddings
184 33400 Elizabeth Bear
185 33383 Allen Steele
186 33306 Spider Robinson
187 33090 Bob Shaw
188 32779 E. C. Tubb
189 32779 Diana Wynne Jones
190 32648 Geoff Ryman
191 32350 Howard Waldrop
192 32236 Steven Erikson
193 32143 Margaret Atwood
194 32130 James H. Schmitz
195 32064 John Barnes
196 31661 Jim Butcher
197 31639 Lord Dunsany
198 31555 Robert Jordan
199 31545 Tanya Huff
200 31286 Ray Cummings
201 31091 Charlaine Harris
202 31019 Terry Carr
203 30912 Anthony Boucher
204 30820 Eric Brown
205 30683 Eric Flint
206 30671 Kim Newman
207 30593 Sheila Williams
208 30592 Anne Rice
209 30519 Elizabeth Moon
210 30366 John Ringo
211 30314 Jack L. Chalker
212 30310 George Alec Effinger
213 30293 Charles Sheffield
214 30141 Terry Bisson
215 30055 Elsie Brown
216 29966 Patricia A. McKillip
217 29773 Kathryn Cramer
218 29650 uncredited
219 29649 Lloyd Alexander
220 29581 James White
221 29511 David G. Hartwell
222 29300 Kenneth Bulmer
223 29297 Catherine Asaro
224 29140 Kage Baker
225 29013 Mary Gentle
226 29004 Peter Watts
227 28861 Sheri S. Tepper
228 28681 David Gerrold
229 28653 James Morrow
230 28653 A. Merritt
231 28602 John Crowley
232 28507 John Christopher
233 28486 Richard Morgan
234 28445 Steven Gould
235 28282 Algernon Blackwood
236 28165 Jack Dann
237 28152 Daniel Abraham
238 28139 Caitlín R. Kiernan
239 28043 Michael Whelan
240 27854 Tad Williams
241 27834 Melissa Scott
242 27764 S. M. Stirling
243 27711 Elizabeth Hand
244 27469 Peter S. Beagle
245 27408 Joan D. Vinge
246 27392 Peter Straub
247 27331 Arthur Machen
248 27306 Gwyneth Jones
249 27283 Raymond F. Jones
250 27260 Alan E. Nourse
251 27191 Karen Joy Fowler
252 27168 Patrick Rothfuss
253 27134 William Tenn
254 27127 Jonathan Carroll
255 26842 Stanley G. Weinbaum
256 26748 David Langford
257 26683 Terry Goodkind
258 26682 Seabury Quinn
259 26624 Saki
260 26602 Walter M. Miller, Jr.
261 26567 Stanislaw Lem
262 26566 Ken MacLeod
263 26541 Vonda N. McIntyre
264 26540 George Orwell
265 26504 Robert F. Young
266 26413 Pamela Sargent
267 26308 Garth Nix
268 26011 E. Nesbit
269 25974 Jeffrey Ford
270 25818 Rudy Rucker
271 25781 William Hope Hodgson
272 25701 Lisa Tuttle
273 25700 Paolo Bacigalupi
274 25683 Steven Brust
275 25599 Paul Lehr
276 25574 John Sladek
277 25521 Joan Aiken
278 25471 K. W. Jeter
279 25323 Philip Pullman
280 25293 Robert Louis Stevenson
281 25183 Nalo Hopkinson
282 25177 Darrell Schweitzer
283 25070 Keith Roberts
284 25060 James P. Blaylock
285 25048 William F. Nolan
286 24988 Michael F. Flynn
287 24956 Laurell K. Hamilton
288 24947 P. Schuyler Miller
289 24857 Nina Kiriki Hoffman
290 24854 Jonathan Strahan
291 24750 Virgil Finlay
292 24699 Angela Carter
293 24673 Adam Roberts
294 24558 Brian Herbert
295 24509 William H. Keith, Jr.
296 24405 L. E. Modesitt, Jr.
297 24345 Mike Ashley
298 24312 Robert Moore Williams
299 24278 Doris Lessing
300 24222 Joe Abercrombie
301 24163 Michael Crichton
302 24157 Robert Holdstock
303 24004 Richard A. Lupoff
304 23997 Daniel Keyes
305 23966 James Patterson
306 23948 John Shirley
307 23935 Carol Emshwiller
308 23813 James P. Hogan
309 23796 Geoffrey A. Landis
310 23712 Jack Finney
311 23683 Mary Shelley
312 23648 Dan Abnett
313 23612 Forrest J. Ackerman
314 23544 John Kessel
315 23408 Guy Gavriel Kay
316 23338 Margaret Weis
317 23336 Kelley Armstrong
318 23323 Richard Powers
319 23313 Esther M. Friesner
320 23234 Groff Conklin
321 23193 John Clute
322 23151 H. Rider Haggard
323 23120 Rudyard Kipling
324 23109 村上春樹?
325 23085 George Zebrowski
326 23022 Lloyd Biggle, Jr.
327 22979 Ian R. MacLeod
328 22895 Jack Gaughan
329 22866 Kelly Link
330 22828 Charles Beaumont
331 22785 Aldous Huxley
332 22774 Hugo Gernsback
333 22701 David Gemmell
334 22532 Margaret St. Clair
335 22457 Chelsea Quinn Yarbro
336 22443 Steve Rasnic Tem
337 22438 Bram Stoker
338 22294 Thomas Ligotti
339 22264 Christopher Pike
340 22195 Martin Caidin
341 22153 John Jakes
342 22134 Mildred Bowers Armstrong
343 22122 Wilson Tucker
344 22091 Maureen F. McHugh
345 22034 John M. Ford
346 21993 Robert Aickman
347 21978 Marc Laidlaw
348 21927 Jo Walton
349 21855 Lawrence Watt-Evans
350 21834 Katherine MacLean
351 21645 Andrew J. Offutt
352 21634 Joyce Carol Oates
353 21612 Robin Hobb
354 21600 Margaret Peterson Haddix
355 21589 Nelson S. Bond
356 21499 Shirley Jackson
357 21477 Christopher Anvil
358 21433 Olaf Stapledon
359 21424 Megan Lindholm
360 21394 James Herbert
361 21330 Ambrose Bierce
362 21300 Pat Murphy
363 21282 Jay Lake
364 21236 John Russell Fearn
365 21211 Catherynne M. Valente
366 21179 Stanisław Lem?
367 21101 Joseph Payne Brennan
368 21078 Frank Kelly Freas
369 21030 John Joseph Adams
370 20989 Jorge Luis Borges
371 20981 Ed Emshwiller
372 20902 J. Michael Straczynski
373 20898 Joseph Sheridan Le Fanu
374 20834 Eleanor Arnason
375 20833 Nora Roberts
376 20800 Lynn Abbey
377 20781 Frank Frazetta
378 20768 Jonathan Lethem
379 20763 Henry Slesar
380 20707 Barbara Hambly
381 20696 Fletcher Pratt
382 20665 George O. Smith
383 20657 H. L. Gold
384 20615 Chris Foss
385 20523 Sharon Lee
386 20515 S. P. Somtow
387 20503 Barrington J. Bayley
388 20491 Ken Liu
389 20461 Bruce Holland Rogers
390 20443 Richard Wilson
391 20400 Zenna Henderson
392 20383 Hannes Bok
393 20372 Gahan Wilson
394 20360 Steve Perry
395 20319 Peter Haining
396 20317 Carrie Vaughn
397 20266 Tom Godwin
398 20234 L. J. Smith
399 20190 Scott Westerfeld
400 20156 Carl Sagan
401 20149 Dave Duncan
402 20093 Tricia Sullivan
403 20009 Otto Binder
404 20003 Graham Joyce
405 19960 Chad Oliver
406 19936 Gardner F. Fox
407 19909 Damien Broderick
408 19859 Karl Schroeder
409 19812 Michael Shea
410 19763 Adam-Troy Castro
411 19717 Seanan McGuire
412 19698 Laird Barron
413 19680 Martha Wells
414 19677 John Gregory Betancourt
415 19654 Kit Reed
416 19599 Richard Bowes
417 19562 N. K. Jemisin
418 19529 Janet Asimov
419 19493 Jack Ketchum
420 19443 Edgar Pangborn
421 19443 Elizabeth Haydon
422 19439 Thomas F. Monteleone
423 19422 Dennis Etchison
424 19406 Barry B. Longyear
425 19386 David H. Keller, M.D.
426 19309 Charles L. Harness
427 19286 Cassandra Clare
428 19252 Karel Čapek?
429 19233 Katherine Kurtz
430 19221 Christopher Fowler
431 19213 E. Hoffmann Price
432 19201 Darrell K. Sweet
433 19116 Naomi Novik
434 19092 Alexei Panshin
435 19086 Daniel F. Galouye
436 19076 John Norman
437 19057 Garry Kilworth
438 19055 William Barton
439 19046 Michael Marshall Smith
440 19037 Joe Hill
441 19024 Dean Ing
442 19012 Charles Dickens
443 19004 Steven Barnes
444 18990 J. T. McIntosh
445 18972 M. R. James
446 18969 Robert W. Chambers
447 18969 Alan Moore
448 18943 Robert Arthur
449 18938 Linda Nagata
450 18918 Gary K. Wolfe
451 18918 Scott Lynch
452 18914 Diane Duane
453 18908 Stanley Schmidt
454 18868 Jerome Bixby
455 18847 Judith Tarr
456 18844 Frank M. Robinson
457 18837 David Pringle
458 18831 Bruce Coville
459 18827 John Berkey
460 18818 Sam Moskowitz
461 18764 Frank R. Stockton
462 18763 Tom Holt
463 18738 Neal Barrett, Jr.
464 18736 Christopher Golden
465 18731 Harry Bates
466 18729 Peter Crowther
467 18727 Carl Jacobi
468 18709 Tracy Hickman
469 18663 Sean Williams
470 18644 John C. Wright
471 18635 Dafydd ab Hugh
472 18628 Brian Jacques
473 18488 Bob Eggleton
474 18290 Susanna Clarke
475 18185 Suzy McKee Charnas
476 18174 Guy de Maupassant
477 18133 Richard Cowper
478 18130 Jasper Fforde
479 18079 Richard Adams
480 18053 William C. Dietz
481 18050 Colin Kapp
482 18042 Donald Wandrei
483 18026 Lisa Goldstein
484 17960 Paul Park
485 17915 Lewis Carroll
486 17905 Emma Bull
487 17905 Kij Johnson
488 17864 William Morrison
489 17817 Terri Windling
490 17800 Jim Burns
491 17791 Edmund Cooper
492 17775 Ward Moore
493 17760 William Morris
494 17743 Lavie Tidhar
495 17741 Lewis Shiner
496 17732 Raymond Z. Gallun
497 17725 Elizabeth Ann Scarborough
498 17694 Whitley Strieber
499 17676 Nathaniel Hawthorne
500 17662 Isabel Allende
全日帯のテレビアニメ放送枠の一覧
From Wikipedia
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本項は、全日帯(朝6時 - 夜24時)[1]にテレビ局各局が設けている新作テレビアニメ放送枠の一覧である。
（太字は現存枠）
Contents
1 NHK総合
2 NHK教育
3 日本テレビ系列
3.1 平日
3.2 土曜日
3.3 日曜日
4 テレビ朝日系列
4.1 平日
4.2 土曜日
4.3 日曜日
5 TBS系列
5.1 平日
5.2 土曜日
5.3 日曜日
6 テレビ東京系列
6.1 平日
6.2 土曜日
6.3 日曜日
7 フジテレビ系列
7.1 平日
7.2 土曜日
7.3 日曜日
8 脚注
9 関連項目
NHK総合[edit source]
子供の時間
NHK総合テレビ金曜夜7時30分枠のアニメ
NHK総合テレビ土曜朝9時30分枠のアニメ
まんが劇場
NHKアニメ劇場
NHK教育[edit source]
NHK教育テレビ午後枠のアニメ
NHK教育テレビ土曜朝アニメ枠
NHK教育テレビ土曜夕方6時台枠のアニメ
NHK教育テレビ日曜朝7時台枠のアニメ
日本テレビ系列[edit source]
平日[edit source]
日本テレビ系列平日夕方5時台枠のアニメ
日本テレビ系列夕方6時35分枠の帯アニメ※土曜日にも放送
日本テレビ制作月曜夜7時台枠のアニメ
読売テレビ制作月曜夜7時枠のアニメ
読売テレビ制作月曜夜7時30分枠のアニメ
アニメ☆7
日本テレビ系列火曜夜7時台枠のアニメ
日本テレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
日本テレビ系列木曜夜7時枠のアニメ
日本テレビ系列金曜夕方5時台枠のアニメ
日本テレビ系列金曜夕方6時枠のアニメ
土曜日[edit source]
読売テレビ制作土曜夕方5時30分枠のアニメ
読売テレビ制作土曜夕方6時枠のアニメ
日本テレビ系列土曜夕方6時30分枠のアニメ
読売テレビ制作土曜夜7時枠のアニメ
日曜日[edit source]
読売テレビ制作日曜朝7時枠のアニメ
日本テレビ系列日曜朝10時台枠のアニメ
日本テレビ系列日曜夕方6時30分枠のアニメ
読売テレビ制作日曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列[edit source]
平日[edit source]
テレビ朝日系列夕方6時50分枠の帯アニメ※土曜日にも放送
テレビ朝日系列月曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列火曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列水曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列木曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列金曜夕方5時台枠のアニメ
テレビ朝日系列金曜夜7時台枠のアニメ
土曜日[edit source]
テレビ朝日土曜朝11時台枠のアニメ
アニメタイム
名古屋テレビ制作土曜夕方5時枠のアニメ
名古屋テレビ制作土曜夕方5時30分枠のアニメ
テレビ朝日系列土曜夕方6時台枠のアニメ
長浜ロマンロボシリーズ
テレビ朝日系列土曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列土曜夜8時台枠のアニメ
日曜日[edit source]
テレビ朝日系列日曜朝6時30分枠のアニメ
メ〜テレ制作日曜朝7時枠のアニメ
朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメ
テレビ朝日系列日曜夕方6時台枠のアニメ
テレビ朝日系列日曜夜7時枠のアニメ
TBS系列[edit source]
平日[edit source]
TBSテレビ系列火曜夜7時枠のアニメ
TBSテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
TBSテレビ系列木曜夜7時枠のアニメ
TBSテレビ系列金曜夜7時枠のアニメ
土曜日[edit source]
アニメサタデー630
TBSテレビ系列土曜朝7時台枠のアニメ
TBSテレビ土曜夕方5時台枠のアニメ
毎日放送制作土曜夕方6時枠のアニメ
TBSテレビ系列土曜夜7時枠のアニメ
日曜日[edit source]
TBSテレビ系列日曜朝11時枠のアニメ
毎日放送制作日曜昼2時枠のアニメ
毎日放送制作日曜夕方5時枠のアニメ
TBSテレビ系列日曜夕方5時枠のアニメ
テレビ東京系列[edit source]
平日[edit source]
テレビ東京平日朝アニメ枠
アニメ530
テレビ東京平日夕方6時枠のアニメ
プリスクタイム
テレビ東京平日夕方6時30分枠のアニメ
テレビ東京系列平日夜7時台枠のアニメ
土曜日[edit source]
テレビ東京系列土曜朝のアニメ・子供向け番組ゾーン
テレビ愛知制作土曜朝8時枠のアニメ
テレビせとうち制作アニメ枠
テレビ東京系列土曜夜11時台枠のアニメ
日曜日[edit source]
テレビ東京系列日曜朝のアニメ・子供向け番組ゾーン
テレビ東京系列日曜朝8時30分枠のアニメ
ヘーベルハウス劇場
テレビ大阪制作日曜朝9時30分枠のアニメ
テレビ東京系列日曜夕方のアニメ枠
フジテレビ系列[edit source]
平日[edit source]
フジテレビ系列夕方6時55分枠の帯アニメ ※土曜日にも放送
フジテレビ系列月曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列火曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列木曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列金曜夕方4時台枠のアニメ
フジテレビ系列金曜夕方5時台枠のアニメ
ティーンズゴールデンタイム
金曜アニメランド
フジテレビ系列金曜夜7時台枠のアニメ
土曜日[edit source]
フジテレビ土曜夕方6時台枠のアニメ
フジテレビ系列土曜夜7時台枠のアニメ
日曜日[edit source]
フジテレビ日曜朝8時30分枠のアニメ
フジテレビ日曜朝9時台枠のアニメ
フジテレビ系列日曜夕方6時台枠のアニメ
フジテレビ系列日曜夜7時台枠のアニメ
世界名作劇場
脚注[edit source]
[脚注の使い方]
^ http://www.videor.co.jp/rating/yogo/kana.htm#se07
関連項目[edit source]
深夜アニメ
執筆の途中です この項目は、アニメに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（P:アニメ/PJアニメ）。
なお、項目がアニメ製作者・関係者の場合には{{Anime-people-stub}}を貼り付けてください。
執筆の途中です この項目は、テレビ番組に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（ポータル テレビ/ウィキプロジェクト 放送または配信の番組）。
Categories: テレビアニメの放送枠テレビ番組一覧アニメ関連の一覧
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（太字は現存枠）
Contents
1 NHK総合
2 NHK教育
3 日本テレビ系列
3.1 平日
3.2 土曜日
3.3 日曜日
4 テレビ朝日系列
4.1 平日
4.2 土曜日
4.3 日曜日
5 TBS系列
5.1 平日
5.2 土曜日
5.3 日曜日
6 テレビ東京系列
6.1 平日
6.2 土曜日
6.3 日曜日
7 フジテレビ系列
7.1 平日
7.2 土曜日
7.3 日曜日
8 脚注
9 関連項目
NHK総合[edit source]
子供の時間
NHK総合テレビ金曜夜7時30分枠のアニメ
NHK総合テレビ土曜朝9時30分枠のアニメ
まんが劇場
NHKアニメ劇場
NHK教育[edit source]
NHK教育テレビ午後枠のアニメ
NHK教育テレビ土曜朝アニメ枠
NHK教育テレビ土曜夕方6時台枠のアニメ
NHK教育テレビ日曜朝7時台枠のアニメ
日本テレビ系列[edit source]
平日[edit source]
日本テレビ系列平日夕方5時台枠のアニメ
日本テレビ系列夕方6時35分枠の帯アニメ※土曜日にも放送
日本テレビ制作月曜夜7時台枠のアニメ
読売テレビ制作月曜夜7時枠のアニメ
読売テレビ制作月曜夜7時30分枠のアニメ
アニメ☆7
日本テレビ系列火曜夜7時台枠のアニメ
日本テレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
日本テレビ系列木曜夜7時枠のアニメ
日本テレビ系列金曜夕方5時台枠のアニメ
日本テレビ系列金曜夕方6時枠のアニメ
土曜日[edit source]
読売テレビ制作土曜夕方5時30分枠のアニメ
読売テレビ制作土曜夕方6時枠のアニメ
日本テレビ系列土曜夕方6時30分枠のアニメ
読売テレビ制作土曜夜7時枠のアニメ
日曜日[edit source]
読売テレビ制作日曜朝7時枠のアニメ
日本テレビ系列日曜朝10時台枠のアニメ
日本テレビ系列日曜夕方6時30分枠のアニメ
読売テレビ制作日曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列[edit source]
平日[edit source]
テレビ朝日系列夕方6時50分枠の帯アニメ※土曜日にも放送
テレビ朝日系列月曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列火曜夜7時台枠のアニメ
テレビ朝日系列水曜夜7時台枠のアニメ
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テレビ朝日系列金曜夜7時台枠のアニメ
土曜日[edit source]
テレビ朝日土曜朝11時台枠のアニメ
アニメタイム
名古屋テレビ制作土曜夕方5時枠のアニメ
名古屋テレビ制作土曜夕方5時30分枠のアニメ
テレビ朝日系列土曜夕方6時台枠のアニメ
長浜ロマンロボシリーズ
テレビ朝日系列土曜夜7時台枠のアニメ
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日曜日[edit source]
テレビ朝日系列日曜朝6時30分枠のアニメ
メ〜テレ制作日曜朝7時枠のアニメ
朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメ
テレビ朝日系列日曜夕方6時台枠のアニメ
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TBS系列[edit source]
平日[edit source]
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TBSテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
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土曜日[edit source]
アニメサタデー630
TBSテレビ系列土曜朝7時台枠のアニメ
TBSテレビ土曜夕方5時台枠のアニメ
毎日放送制作土曜夕方6時枠のアニメ
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日曜日[edit source]
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毎日放送制作日曜昼2時枠のアニメ
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テレビ東京系列[edit source]
平日[edit source]
テレビ東京平日朝アニメ枠
アニメ530
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プリスクタイム
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土曜日[edit source]
テレビ東京系列土曜朝のアニメ・子供向け番組ゾーン
テレビ愛知制作土曜朝8時枠のアニメ
テレビせとうち制作アニメ枠
テレビ東京系列土曜夜11時台枠のアニメ
日曜日[edit source]
テレビ東京系列日曜朝のアニメ・子供向け番組ゾーン
テレビ東京系列日曜朝8時30分枠のアニメ
ヘーベルハウス劇場
テレビ大阪制作日曜朝9時30分枠のアニメ
テレビ東京系列日曜夕方のアニメ枠
フジテレビ系列[edit source]
平日[edit source]
フジテレビ系列夕方6時55分枠の帯アニメ ※土曜日にも放送
フジテレビ系列月曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列火曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列木曜夜7時台枠のアニメ
フジテレビ系列金曜夕方4時台枠のアニメ
フジテレビ系列金曜夕方5時台枠のアニメ
ティーンズゴールデンタイム
金曜アニメランド
フジテレビ系列金曜夜7時台枠のアニメ
土曜日[edit source]
フジテレビ土曜夕方6時台枠のアニメ
フジテレビ系列土曜夜7時台枠のアニメ
日曜日[edit source]
フジテレビ日曜朝8時30分枠のアニメ
フジテレビ日曜朝9時台枠のアニメ
フジテレビ系列日曜夕方6時台枠のアニメ
フジテレビ系列日曜夜7時台枠のアニメ
世界名作劇場
脚注[edit source]
[脚注の使い方]
^ http://www.videor.co.jp/rating/yogo/kana.htm#se07
関連項目[edit source]
深夜アニメ
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INDEX DES AUTEURS A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z A Aart Eloÿse‑Abella Abdallah Alaeddine Ben Abensour Judith Abiker Séverine Abiven Karine Abolgassemi Maxime Abolgassemi Maxime Adell Nicolas Aegidius Adam Agnese Roberta Agnessan Alain Aït-Touati Frédérique Al-Matary Sarah Alberto Noro Rakotobe d’ Albrecht Florent Alduy Cécile Alias Valérie Alix Florian Alst Abigael van Álvarez María Vicenta Hernández Alvaro‑Morel Nathalie Amiel Gautier Ammour-Mayeur Olivier Amstutz Delphine Anacleto Marta Teixeira André Jean-Baptiste Andriot-Saillant Caroline Andriot‑Saillant C Andriot‑Saillant Caroline Andron Marie-Pierre Angard Laurent Anne‑Claire Nash Annoussamy Christophe Annoussamy Kishore Christophe Anselmini Julie Anthérieu-Yagbasan Caroline Anthony Sarah Antic Jelena Anton Sonia Antonella Sciancalepore Anysia Troin‑Guis Aomar Sadi Apter Emily Arama Fanny Artous-Bouvet Guillaume Artous-Bouvet Guillaume Arzoumanov Anna Arzoumanov Anna Asselin Guillaume Asselin Viviane Astier Marie Attala Daniel Aubut Maryse Auclair Valérie Auclerc Benoît Aude Nicolas Audet René Audureau Florian Augais Thomas Auger Manon Aulas Michel Authier Marine Avian Éva Ayme Olivia B Bacharach Jeanne Bâcle Benjamin Badiou-Monferran Claire Badir Sémir Badran Nizar Baecque Antoine de Baetens Jan Baetens Jan Baillet Florence Bailleul Thomas Bains Christopher Balaert Ella Balimann Esther Balique Florence Banaré Eddy Banderier Gilles Baratin Ulysse Barbafieri Carine Barbu Andra Barda Jeff Barde Cyril Barège Thomas Barkate Jonathan Barnicaud Jeanne Baron Christine Baron Christine Baron Dumitra Baroni Raphaël Barral Céline Barré Sabrina Barthélemy Clarisse Barthelmebs-Raguin Hélène Bary Cécile De Bary Cécile de Bary Cécile De Bassou Muriel Bastide de Sousa Marine Bat Marie-Bernard Bath Michael Baty-Delalande Hélène Baty‑Delalande Hélène Baudet Émeline Baudino Claudie Baudoin Sébastien Baudry Hervé Baudry Marie Baumard Nicolas Bayard Pierre Bayle Corinne Bayrou André Beauchamp Hélène Beaulé Sophie Beaulieu Étienne Beaumanoir Morgane Becdelièvre Romain de Bedel Mathilde Bédouret-Larraburu Sandrine Bélanger David Belin Olivier Bellemare Alex Bellemin-Noël Jean Bellon Guillaume Beltaïef Lilia Belugue Geneviève Ben Messaoud Samy Bénabou Marcel Benaglia Cecilia Benchimol Elise Bencze-Rovez Ludovic Bendhif-Syllas Myriam Benfarah Khadija Benhamou Noëlle Bennett Nathan Benoit Céline Benoît Éric Benoteau-Alexandre Marie-Ève Benson Daniel Ber Claude Béraud Marianne Bérenger Caroline Berg Christian Bergeron Étienne Bergeron Patrick Berges Maxime Bergh Carla van den Bergot Louis-Patrick Bernard Mathilde Bernon Pauline Berthier Philippe Bertho Elara Berthomier Marc Berthon Guillaume Berthou Crestey Muriel Berthou-Crestey Muriel Bertrand Georges A. Bertrand Stéphanie Besand Vanessa Bessard-Banquy Olivier Bessard‑Banquy Olivier Besson Anne Besson Florian Beucher Benoit Biehler Johanna Bier Doriane Bigot Nina Bihan Adrien Le Bionda Romain Bionda Romain Biron Charlotte Bissay Marie-Antoinette Bissonnette Thierry Bittinger Nathalie Bjuggfält-Châteaux Michaela Blaise Marie Blanc Alissa Le Blanc Claudine Le Blanc Judith le Bloch Béatrice Blondet Sandrine Bloomfield Camille Blot‑Labarrère Christiane Bohac Barbara Boidin Carole Boileau Nicolas Boillet Étienne Boissy Eva Boissy Éveline Boldeanu Corina Bombart Mathilde Bonenfant Luc Bonhomme Bérénice Bonnet Gilles Bonoli Lorenzo Bonord Aude Bonzom Pierre-Jean Boquel-Kern Anne Bordas Éric Borloz Sophie-Valentine Bornancin-Tomasella Gabrielle Borrego María José Palma Borsari Alexandra Boschetti Anna Bota Ioana Botello Florence Both Ioana Bottineau Claire Bouchard Benjamin Bouchet Florence Bouchet Thomas Boudias Florian Mahot Boudias Florian Mahot Bougault Laurence Bouget Hélène Bouillaguet Annick Bouju Emmanuel Boulanger Alison Boulard Stéphanie Boulay Bérenger Bouniol Marine Bouraoui Hédi Bourdelle Edouard Bourgeois Bertrand Bourgeois Christophe Bourgeois Muriel Bourkhis Ridha Bourqui Claude Bourrit Bernard Bourse Anne Boutet Manuel Boyer Léopold Bozard Laurent Brahami Frédéric Brancaglion Cristina Brancky Anne Branthomme Mathilde Brehm Sylvain Brendlé Chloé Bretou Sandrine Breuil Eddie Briand Michel Briand Michel Bridet Guillaume Brière-Haquet Alice Brinker Virginie Briot Frédéric Briquet Aurélie Brisson Justine Brito Amélie Brix Michel Brocart Paule Faggianelli Brochard Cécile Brogly Marie-Noëlle Brogly Marie‑Noëlle Brossier Madeleine Brouard-Arends Isabelle Brouillet Anne Brouillet Anne Brown Llewellyn Bru Sascha Bruckert Thomas Brugnolo Stefano Bruijn Ben de Bruley Pauline Brun Marion Brun Sarah Brun-Franc Christel Brunn Alain Brunson Geoffroy Bruyère Vincent Bruyn Ben de Buchs Arnaud Budasz Sarah Buettler Emmanuel Buffet Alexis Bugnar Lydia Burgelin Claude Burgeon Claude Burin Alexandre Burtin Tatiana Bury Marianne Butuşină Elena Buvik Per Buzon Christine de C Cabanès Jean-Louis Cabanès Jean‑Louis Cabiron Héloïse Cadieu Morgane Cadin Anne Caillé Anne-Renée Calle Delphine Cambou Sandrine Camelin Colette Camelin Colette Campion Pierre Camps Jean-Baptiste Candel Étienne Capone Carine Capone Stefania Cappellen Raphaël Capponi Matteo Capt Vincent Caputo Jorge Luis Caraion Marta Caralp Jean‑Michel Cardin Fanny Cariou Lénaïg Carlier Patricia Carluccio Daniele Carnevali Barbara Carniaux Pierre Carrier Mélanie Carrier-Lafleur Thomas Cartron Maxime Cartron Maxime Casa Martina Della Casado Nicolas Pottier Cascales Carla Campos Casimiro Dominique Cassigneul Adèle Cassin Barbara Castadot Élisabeth Castaño Héctor G. Castex Lucien Catel Olivier Catoen‑Cooche Dorothée Caute Adeline Cavaillé Jean-Pierre Cavalieri Raffaella Cavallaro Adrien Cavazza Francesca Cazalas Sébastien Cazanave Claire Cecchetto Céline Ceccon Jérôme Cellier Marine Cels Denis Céry Loïc Chabot Jacques Chaigne Dominique Chaisemartin Amélie de Chaix-Bryan Thibaut Chalard-Fillaudeau Anne Chamard-Bergeron Julia Chamouton Chloé Chamouton Chloé Chapel Adrien Chaperon Danielle Charbonnier Sébastien Charbonnier-Massonnat Émilie Charentenay Alice de Charles Michel Charles-Nicolas Stéphanie Charon Mylène Charrier-Vozel Marianne Chassagnol Anne Chassain Adrien Chassain Adrien Chassaing Sylvia Chassey Éric de Chatelain Nathalie Châtelet François Châtelet François Chatellus Adélaïde de Chatillon Bianca Chaudet Chloé Chaudier Stéphane Chaudier Stéphane Chaumont Bérangère Chaurand-Teulat Anne Chavoz Ninon Cheang Sarah Ossipow Chelebourg Christian Chemla Yves Chemmachery Jaine Chénieux-Gendron Jacqueline Chevasnerie Maëlle de La Chifflet Stéphanie Chihaia Matei Chomet Laura Chométy Philippe Christen Justine Christophe Cosker Christophe Meurée Cillaire Sarah Citton Yves Claude-Phalippou Laurence Claudel Paul-André Clavaron Yves Cledel Vincent Cléder Jean Clément Bruno Clément Gilles Clément Murielle Lucie Clerc Jeanne-Marie Clout Emmanuel Coccia Emanuele Cochard Bertrand Codazzi Paola Cogard Karl Cohen Margaret Cohen Nadja Cohen Nadja Coignard Anne Colette Camelin Colin Claire Collani Tania Colleter Thomas Le Colletta Antonella Collot Michel Colon Églantine Colonna Vincent Cometti Jean-Pierre Cometti Jean-Pierre Compagnon Antoine Compagnon Antoine Comut Laurence Conant Chloé Conche Rémy Conciani Fernanda Conley Tom Conrad Thomas Conrad Thomas Constantinescu Muguraș Coquio Catherine Corbellari Alain Corbellari Alain Coret-Metzger Laure Coret‑Metzger Laure Corgnet Cédric Cornille Jean-Louis Correard Nicolas Cosker Christophe Cosmin Toma Cosnier‑Laffage Frédérique Costas Coralia Coste Bénédicte Coste Didier Coste Florent Coste Florent Cot Guillaume Côté Julien Cottier Christine Le Quellec Coudert Raymonde Coudray Sophie Coudurier Perrine Courant Elsa Courriol Florence Courriol Florica Courtès Noémie Courtieu Marc Cousin de Ravel Agnès Cousin Guillaume Coustille Charles Coustille Charles Couture Charles Crapi Vincenzo Reina Li Cremona Nicolas Crétois Pierre Crinquand Sylvie Cristini Corinne Cron Adélaïde Cuenca-Godbert Marta Cuillé Lionel Cuillerai Marie Culler Jonathan Cyr Jonathan D d'Avout Aurélien d'Esnon Anne Grand Dărăbuş Stefan Dalpé Mariane Daly Élodie Danan Joseph Danaux Stéphanie Daniel Clara Darmon Rachel Darnis Pierre Dash Michael Daubercies Laurence Dauge Damien Daugeron Bertrand Dauphant Clotilde Dautrey Marianne David Jérôme David-de Palacio Marie-France Davide Vago Davies Marina de Bont Leslie De Craim Alexandre de Guardia Jean Debaene Vincent Debaene Vincent Deblander Maxime Decante Stéphanie Decarne Pauline Décimo Marc Décloître Raphaëlle Decout Maxime Decroocq Laurence Dedieu Alexia Deffarges Anne Deguin Yohann Delale Sarah Delarue Frédéric Delaune Benoît Delcour Manon Delcroix Stéphanie Delemazure Raoul Delescu Magdalena Delmas Claude Delmas Marie-Laure Delmotte Alice Delormas Pascale Demanze Laurent Demarbaix Margot Demeulenaere Alex Demont François Denèfle Muriel Deneuville Allan Denogent Jehanne Denoyelle Corinne Depallens Vanessa Depardon Raymond Depretto Catherine Depretto Catherine Depretto Laure Depretto Laure Deregnoncourt Marine Derive Jean Déruelle Aude Desarbres Paul-Victor Desbois Adeline Desbois-Ientile Adeline Desclaux Jessica Descotes Caroline Deshoulières Valérie Desquilbet Alice Desroches Patricia Dessy Clément Détrie Muriel Detue Frédérik Deuff Olivier Le Devaux Jonathan Devevey Éléonore De Bary Cécile de Raigniac Clara Di Méo Nicolas Di Vita Michaël Diano Roberta Diaz Martina Diby Hugues Didier Coste Diet Allan Diethelm Victoire Dieudonné Julien Ding Leticia Diouf Abdoulaye Dirkx Paul Ditche Élisabeth Rallo Dobroiu Vlad Dockx Justine Doiron Normand Dolléans Géraldine Dolveck Franz Dominguez Véronique Donnat-Aracil Claire Dorfman Eran Dosse François Dosse Mathieu Douaire Anne Doudet Caroline Doudet Estelle Doudet Estelle Douguet Marc Doumet Christian Dousteyssier-Khoze Catherine Doutey Nicolas Dragani Amalia Dragon Geneviève Dreyer Sylvain Drigny Juliette Drolet Karine Drouet Griselda Drouin Sébastien Dubbelboer Marieke Dubois François-Ronan Dubois François‑Ronan Dubois Jacques Dubois Matthieu Dubois Sophie Dubosclard Geneviève Dubourg Edgar Dubourg Edgar Dubreuil Laurent Ducard Dominique Ducas Sylvie Duché Véronique Duché-Gavet Véronique Duclos Jean-François Duclos Jean-François Ducournau Claire Dufour Françoise Dugas Marie‑Claude Dumay Raymond Dumontet Fabienne Dumouchel Suzanne Dupart Dominique Dupart Dominique Dupont Florence Dupont Florence Duprat Anne Dupuy Valérie Durafour Jean-Michel Durante Erica Durisotti Maxime Dusaillant-Fernandes Valérie Duval Sophie Duval Suzanne Dziub Nikol Dziub Nikol D’Agostino Irene d’Aragon Les genres d’un « roman » : Henri Matisse d’Avout Aurélien d’Humières Catherine d’Orsetti Isabelle E Ébert-Zeminová Catherine Ebguy Jacques-David Ehrmann Jacques Etienne Eichel-Lojkine Patricia El Mansouri Ouafae Elissalt François Elsner Anna Magdalena Elsner Anna Magdalena Emel Maryse Engélibert Jean-Paul Eniu Lucia Erbertz Carola Escola Marc Escola Marc Escolin-Contensou Isabelle Esmein Camille Esmein Camille Esmein-Sarrazin Camille Esquier Francis Estier Samuel Estier Samuel Ettlin Annick Ettlin Annick Even Kevin Evrard Audrey Evrard Clarisse F Fabre Sylvie Fabry-Tehranchi Irène Faerber Johan Faggianelli-Brocart Paul Falgarone Étienne Faliu Odile Farès Nabile Fautrier Pascale Fautrier Pascale Favard Florent Feller Sophie Fenoglio Irène Fenwick Christopher Ferraris-Besso Caroline Ferraris‑Besso Caroline Ferré Vincent Ferré Vincent Ferreira-Meyers Karen Ferreira‑Meyers Karen Ferrier Béatrice Ferrier Bertrand Feuillebois Victoire Feutrie Anne-Célia Feyel Juliette Fièvre François Figari Joël Fili Touriya Fili-Tullon Touriya Fisbaarer Nicolas Fish Stanley Fix Florence Flahutez Fabrice Flécheux Céline Fleck Frédérique Flinn Margaret Floc’h Justine Le Floury Nicolas Folliot Laurent Follonier Selina Fonkoua Romuald Fontaine Kathryne Fontille Brigitte Forel Claire Forestier Georges Forge Alice Forment Lise Forment Lise Fort Sylvain Fortin Damien Fortin Nathalie Foscallo Caroline Fossard Stéphane Fotsing Robert Mangoua Fougerouse Matthias Fournial Céline Fourquet-Gracieux Claire Foutrier Pascale Franck Thomas François Cyrille François-Denève Corinne François‑Denève Corinne Frantz de Spot Anaïs Franzon Élisa Frei Peter Frémond Émilie Frémy Yann Frieden Philippe Froidefond Marik Fuchs Édith Fukai Yosuke Fustin Ludivine G Gabaston Liza Gabilliet Jean-Paul Gaboriaud Marie Gaden Élodie Gaillard Aurélia Gaillard Sophie Gaiotti Florence Galand David Galinat Élodie Gallerani Guido Mattia Gallouët Catherine Gally Michèle Gandt Marie De Gandt Marie de Gani Djéhanne Gani Eve Gannier Odile García M. Padilla Garcin-Marrou Flore Garet‑Gaudek Éric Garncarzyk Dimitri Garric Henri Garric Henri Gasnot Olivier Gaudin François Gaudin-Bordes Lucile Gaudreault Julie Gaulin Morgan Gautier Clément Gauvin Lise Gefen Alexandre Gefen Alexandre Gendron Karine Geneix Nicolas Genette Gérard Genevray Françoise Genon Arnaud Genovese Marilena Georgieva Elena Gérard Christophe Gérard Mireille Gerbe Rose-Marie Gerbier Laurent Gervais Bertrand Gervolino Cindy Ghinelli Paola Ghio Bettina Ghio Bettina Giacomotto-Charra Violaine Giacomotto‑Charra Violaine Gianico Marilina Giannini Gabriele Giavarini Laurence Gil Linda Gil Marie Gil Marie Gill Louis-Serge Gillain Nathalie Gilles-Chikhaoui Audrey Gilles Banderier Gimaret Antoinette Ginfray Denise Girardi Clément Giraud Frédérique Gîrleanu Simona Giudicetti Gian Paolo Glauser Vanessa Gleize Joëlle Glinoer Anthony Gnocchi Maria Chiara Godard Anne Godard Henri Godfroy Alice Godin Louis-Daniel Godiveau Jocelyn Goff Myriam White‑Le Goga Yvonne Golsenne Thomas Gondaud Caroline Gonod Mathieu Gorrillot Bénédicte Gosselin Katerine Gosztola Matthieu Goudmand Anaïs Goul Pauline Gourio Anne Gouritin Patricia Gourmont Remy de Gouttefangeas Maud Gouverneur Michel-Guy Grall Catherine Grasso Grazia Greenblatt Stephen Greene Virginie Grenier Mélanie Grenouillet Corinne Grépat Nicole Grimaud Julien Gris Fabien Gros Ivan Grossman Evelyne Grüber Gauthier Gruffat Sabine Grutman Rainier Guardia Jean de Guay Laetitia Le Gueden Marie Gueden Marie Guedj Emmanuelle Guellec Laurence Guéna Béatrice Guéneau Sybila Guennoc Charlotte Guermès Sophie Guerrier Olivier Guesse Carole Guest Bertrand Guidée Raphaëlle Guidée Raphaëlle Guido Cédric de Guiducci Andrea Guillon Élise Guimaraes de Sousa Sérgio Guité‑Verret Stéphanie Gujabidze Sophie Guyaux André Guyot Gaëlle Guyot-Rouge Gaëlle H Hachemi Nadia Hachette Pauline Haddad Élise Haddad Gérard Haddad Karen Hakim Zeina Halen Pierre Halleux (de) Chanel Halté Pierre Hamaide Éléonore Hamon Philippe Handler Richard Hanhart‑Marmor Yona Harder Marie-Pierre Hartje Hans Hartog François Harvet Samuel Haurens Pierre-Victor Hautbout Isabelle Havard Anne-Marie Hébert Sophie Heck Maryline Helms-Maulpoix Laure Henssien Edgar Herdt Irina De Herpe Noël Hersant Marc Hervé Stéphane Hetzel Aurélia Heyraud Hélène Heyraud Violaine Hoffmann Benjamin Hoffmann Laurène Hölzle Dominique Hordé Tristan Hostiou Jeanne-Marie Houdebert Aurélie Hougue Clémentine Houppermans Sjef Houzé Benoît Howlett Sylvie Hriban Catalin Hughes Laura Hugueny-Léger Elise Humières Catherine d' Humières Catherine d’ Hummel Pascale Hunkeler Thomas Huppe Justine Hureaux Anton I Icard Simon Illouz Jean-Nicolas Imorou Abdoulaye Ingard Catherine Ireno Rafael da Cruz Ivanova Petya J Jacob François Jacob-Blanchemanche Valérie Jacomino Christian Jacquesson Chloé Jacquet-Pfau Christine Jaffray Fanny Jalabert Romain Jaquiery Ludivine Jarrasse Bénédicte Jaudon Raphaël Jaunin Frédéric Jayot Delphine Jeandel Elsa Jeannelle Jean-Louis Jeannelle Jean-Louis Jeannelle Jean‑Louis Jeannelle Jean—Louis Jeanneret Michel Jenny Laurent Jérusalem Christine Jeusette Julien Jişa Simona Jolivet Jean-Christophe Jonghe Matthias De Jongy Béatrice Jongy-Guéna Béatrice Joqueviel-Bourjea Marie Jotham Justine Jouanny Rob Jourde Michel Jousset Philippe Jouve Vincent Jouve Vincent Juez Brigitte Le Julien Breton Julien Dimitri Julien Quentin Julliot Caroline Julliot Caroline Jung Mathieu Jurgenson Luba K K. Webster Anthony Kachler Olivier Kahan Michèle Bokobza Kahn François Kalantzis Alexia Kamin Maxime Kandeel Ammar Kanelli Katerina Karatani Kôjin