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金田一少年の事件簿

2020-08-25 01:54:09 | Atwiki

2019-09-20 09:26:36

2020-08-25 01:54:09
読了 殺人レストラン(金田一少年の事件簿)

登録日:2014/07/13 (日) 00:50:55
更新日:2019/08/13 Tue 18:11:35
所要時間:約 7 分で読めます






幸せのカウベル(少女革命ウテナ)

登録日:2012/06/30(土) 00:44:43
更新日:2019/01/24 Thu 21:53:41
所要時間:約 6 分で読めます

▽タグ一覧
ウテナエピソード項目 カウベル カオス ギャグ回 ドナドナ ブランド品 七実回 声優の本気 少女革命ウテナ 山口亮太 幸せのカウベル 抱腹絶倒 牛 腹筋崩壊

『少女革命ウテナ』の16話のサブタイトル。
同アニメの中で史上屈指のカオス&ギャグ回である。


もともとギャグメーカー的存在である桐生七実が主役となっており、今回ではそのキャラ崩壊振りを徹底づけ、
彼女の汚れ役の地位を確立させた。


脚本は七実回担当の比賀昇(山口亮太)。絵コンテはシュール担当の錦織博。二人の方向性の相乗効果により弩級のギャグ話を生み出した。



【ストーリー】
深夜、ひとり通販のTV番組を牛味ポテチをつまみながら見るアンシー。
その中で紹介されていた商品を見て「可愛い」とつぶやく。

一方、七実は自分の専用寮で豪勢なパーティーを開いていた。新しいドレスを身に纏い称賛される彼女だが、彼女の目的はとっておきのダイヤモンドのペンダントをお披露目するため。
機会を伺ってペンダントを取り出した七実だが、その時現れた樹璃がイタリアの高級ブランド「ソリャリッチ」の特製ネックレスを身に着けているのを見てペンダントを壊し、進退窮まってしまう。

そこへ七実宛てにプレゼントが届く。その箱には、幹曰くイギリスの王室御用達の最高級ブランド「セバスチャンディオール」の紋章が刻まれていた。
最高級ブランドと聞いて、樹璃の鼻を明かしてやろうと、そのプレゼントを今日のパーティーの目的とした七実は、皆が見守る中箱の中身を取り出した。

「さあ、ご覧あれー!」

彼女が取出し、首に付けたのは…


妙にでかい鈴。すなわち



「カウベル…」
「セバスチャンディオールのカウベル…」



それを目の当たりにした招待客は一様に沈黙した。
それを驚嘆の沈黙だと思い込んだ七実は、得意満点に高笑いを上げるのだった…。


翌日、七実は意気揚々とカウベルを首に付けたまま登校してきた。
幹と、彼に相談されたウテナは影ながらその様子を見守るが、やはり二人の感想は「変」。
カウベルが何たるかを七実に教えるべきだと言うウテナに対し、あまりに堂々とした七実に今更言えないと言う幹。

ウテナ「傷口広げてるもんなぁ、自分で思いっきり」
幹「もうビロビロです」

その態度には生活指導の先生もたじたじだ。
カウベルをつけた七実は早速全校生徒の話題の的となった。
もちろん好奇の対象としてである。

そんなことも露知らず、七実は噂の的になって有頂天だ。
しかしそんな七実にカウベルのことで注目する者がいた。
一人は下僕の石蕗美蔓。子供心で心配する彼だったが、
七実は「大人のファッションセンスが理解できないのね」と大人の余裕で笑う。
そしてもう一人は我らがお節介王子天上ウテナ。
はっきりとカウベルを「変だ」という彼女だったが、七実は逆に
「おしゃれとは何たるかも知らないで!前々から言おうと思ってたんだけど、あんたのその学生服ってとっても変よ!」
と笑い、一転喧嘩になってしまうのだった。



その日の晩、気が付くと七実は牛舎の枯草の中で寝ていた。
すると、兄の冬芽が入ってくる。
喜ぶ七実だったが、冬芽は意味ありげな優しい視線を向け、朝食と称して枯草を彼女に差し出す。
「いいからたんとお食べ。これが最後の食事なのだから」

そして、七実は馬車の檻に乗せられ冬芽の元から去っていく。
「さようなら、七実」
「お兄様~!」
♪ドナドナドーナードーナー

それから、七実は帰ってきた。美味しいステーキ肉として…
「いただきます!」
…目を覚ます七実。一連のことは夢だったのだ。

しかし、それ以来七実の言動が変になっていく。
動作がゆったりしてきたと言われ、のんびりすることが多くなり、
よく食べよく眠るようになった。
さらに頭には白い髪飾りまでつけ、『反芻健康法』なる本を読み体操着は白黒斑模様…。

石蕗「食べてすぐ横になると牛になりますよ!」
七実「うるさいのよもう~」

そして何より、よく口癖に「もう」をつけるようになった。
授業中の寝言は相当酷いことに…。
「何なのよもう~、うるさいのよもう~、知らないわよ~、もう、もう、もーう!モーーーーーウ!!」


遂にある晩、決定的なことが起こる。
ウテナたちの部屋に助けを求めに来た石蕗は、七実のいる公園に連れて行った。
そこには満月をバックに草をむさぼる七実の姿が…。


~影絵少女C子~
猫の首に鈴をつけ、敵の接近を知らせるべきと提案するネズミのネズ太郎。
さっきつけてきて、皆から褒められる彼だったが…
実はさっきのは嘘。安心して皆寝ている間に食べてしまう代わりに自分だけは見逃してくれと猫に頼むネズ太郎だが、
あっという間に食べられてしまうのだった。
石蕗「自業自得ですよね」




次の日、七実は学園裏の牧場で牛に紛れて草を食べていた。
今度こそウテナはカウベルを捨てるように説得。
七実に周りを見渡すよう促し、自分が首に下げている馬鹿でかい鈴は牛の首に付ける鈴であることを思い知らさせる。

七実「じゃあこの王室御用達のセバスチャンディオールは!?」
ウテナ「セバスチャンディオールじゃなくて、コウシチャンディオールだ!」

今の七実は牛そのものだと言い、身も心も牛になる前にカウベルを捨てるように言うウテナだが、
七実はそれを受け入れようとはしない。

そこへアンシーが今まで編んできたセーターをこのタイミングでウテナに差し出した。
その赤いセーターを広げるウテナだが、それを見た七実の様子が一変する。
「もーうちょっとで猛烈に注目されるはずだったのに…何か朦朧としてきたわ。妄想なのかしら、盲腸?」
「それとも猛毒の蛇に噛まれたのかも、ああ誰か毛布持ってきて…!」


そして七実の目が赤くなったかと思うと…

「モーーーーウ!!」


すると、七実の姿は…

完全に牛に変身した。

おまけに乳丸出しである。


驚愕するウテナたち。
アンシー「怖い!(棒」
すると七実牛はセーターめがけて突進する。
セーターの赤い色によって興奮してしまったのだ。

するとウテナは石蕗の助言を受け、突進する七実牛を赤いセーターを使って闘牛の要領で華麗に攻撃をかわしていく。

しかし七実牛は角を突き立てながら突っ込み止まってくれそうもない。
そこへ石蕗がクワを投げる。
それを今までの決闘の要領で一気に突っ込むウテナ。
クワによって七実牛の首からカウベルが外れ、その場に崩れ落ちる七実牛。
カウベルを外された七実は無事元の姿に戻ることができたのであった。


それから数日後、ブランド品で着飾りながら七実を嘲笑う樹璃に「全然説得力ないです」と突っ込む幹。しかし腑に落ちない点が残る。
一体誰があのカウベルを七実に送ったのか?

一方、牧場で自分のペットの牛の世話をするアンシー。
その首にはあのカウベルが飾っている。
実はその牛の名前は「ナナミ」で、元々はアンシーが頼んだものだったが間違えて人間の「七実」に行ったらしい。
そしてもうすぐ新しい鼻輪が届くという。


そして、生徒会室に七実が現れた。得意満面に新しいアクセサリーを自慢する七実だったが…
生徒会室に樹璃と幹の悲鳴がこだました…。


【その他】
この話があまりに強烈だったためか、「七実=牛」という図式が完成してしまい、
劇場版では七実は牛の姿でしか登場しなかった。
劇場版での冬芽の設定を考慮すると七実は出しづらいし、というのは禁句。

なお、牧場でウテナが七実のカウベルをなじるシーンで
「君はカウベルの何たるかも知らずにその馬鹿でかい鈴を首に付けて得意になっていたわけさ!」
と言うが、それはウテナが王子様の何たるかも知らずに男装していることにも通じるのが何気に深い。


速水玲香と招かれざる客(金田一少年の事件簿)

登録日:2014/7/19(土)21:53:07
更新日:2019/09/19 Thu 07:33:14
所要時間:約 5 分で読めます

▽タグ一覧
おまわりさんこいつです お前ら だつごくしゅうさんといっしよ ギャグ回 クルーザー タバコ パーティー ヒロイン不在の謎解き ポチ 不運 二千円札 倒叙 偶然 成り済まし 招かれざる客 気の毒な被害者 脱獄囚 船 速水玲香 速水玲香と招かれざる客 金田一少年 金田一少年の事件簿 金田一少年シリーズエピソード項目 金田一短編シリーズ








速水玲香と招かれざる客とは、『金田一少年の事件簿』のギャグ回事件の一つである。
単行本では、『雪霊伝説殺人事件』の下巻、そして短編集5巻の2つに収録されている。全2話。
テレビアニメでは「R」第5話として2014年5月3日に放送された。
『秘宝島殺人事件』の怪人とは関係ない。

『殺人レストラン』と同様に、犯人や殺害方法は分かっていて、金田一がそれをどう解決していくのかに焦点を当てた、所謂倒叙もののストーリーである。


【あらすじ】
刑務所から脱獄した男がとある船に乗り込み、トイレの中にいた別の男を殺害し、個室に押し込んでその男に成り代わった。
しかし、男が乗り込んだ船は速水玲香が船一つを貸し切って行う「玲香クルージングパーティ」の船、
そしてその船にはどこかで見たことのある死神二人組金田一と、剣持も乗り込んでいた。はたして男の運命は…?


【登場人物】

御手洗幸男(みたらい ゆきお)
CV:千葉進歩
クルージングパーティ参加者。
デブでメガネで不潔な典型的なオタク。要するに画面の前のお前ら。
今回の被害者で、トイレで手を洗いながら玲香の歌を歌っていたところ、後頭部をスパナで殴られ殺されてしまう。
彼の苗字通り、御手洗で殺されてしまった、名前とは正反対の不幸男。


(偽の)御手洗幸男
CV:モロ師岡
脱獄犯。
やせ型で、髪も短めの男。
何の前科かは不明だが、刑務所に服役していたが、そこからの脱獄に成功した。
ある意味金田一ワールドでは某犯罪芸術家以来の快挙である。
そして、船に逃げ込み御手洗を殺害した後、そいつに成り代わる。
しかし、ディナーの際に行われた「速水玲香と30分間一緒。」をかけた全3問のクイズに適当に答えを書いたところ
すべて当たってしまい、逃げようにも逃げられなくなってしまう。
さらに、刑務所生活が長かったらしく、今の人なら当然知っているようなことも知らないでいる。
(2000円紙幣を知らなかった事から、少なくとも懲役8年以上か。また、どうやら刑務所内では新聞や雑誌も読まなかったらしい)
それが原因で金田一の前で不審な言動を繰り返していくことに…。
トイレの中ではトイレットペーパーを使って何かをしていたようだが…。
CVのモロ師岡氏はドラマ版『オペラ座館殺人事件』に従業員役で出演している。


萌え豚ども乗客達
「玲香クルージングパーティ」の参加者たち。
玲香の情報は普段からブログなどで調べつくしているが、中には目測で玲香の体重を当てる強者も。
ちなみに滝下間太郎の姿は確認出来なかった。

ボディーガード
玲香のボディーガード。
見た目は怖そうな顔をした大男だが、一に抱き着く玲香に慌てて止めようとするなど、可愛い一面がある。


【レギュラー陣】

金田一一
アホガキおなじみ主人公。
パーティーの参加者の1人で、上記のクイズでは玲香からカンニングペーパーまで渡され、ある意味合法的なカンニングで全問正解して玲香と30分間一緒にいようとするも、余計な「オマケ」まで付いてきてしまう。
偽御手洗とはトイレでばったり会うが、彼の怪しい言動に疑問を抱いていく…。

七瀬美雪
おなじみヒロイン。今回出番のなかった美雪ちゃん。
原作では最後のコマの隅に登場。アニメでは金田一、玲香、剣持に噂をされる度に顔見せ程度の登場。

剣持勇
ゴツい刑事おなじみオッサン。
金田一同様、パーティー参加者の1人。アンタ奥さんいるだろうが…。
「ゴリラみたいな握力」で、犯罪者用の拳銃を所持している。
その一方で、玲香の歌を歌っているシーンなどのネタシーンも。
ちなみにクイズでは1問目で脱落していた。
真相解明後は、金田一と玲香がいちゃいちゃする姿に悔しがっていたのか、「七瀬君に言うぞ…」と小声でつぶやく。

上玲香速水玲香
準レギュラーのアイドル。
金田一と2人きりで30分過ごすために彼にカンニングペーパーを渡すも、「オマケ」のせいでうまくいかず、(偽)御手洗を含め3人にとって望まざる展開になってしまう。
体重36キロ、好物が明太子と読者にもおなじみの情報が再登場。
ネコのポチはぶっちゃけどうでもいい金田一と2人きりになりたいがために付けた感が否めない。
真相解明後は、金田一とイチャイチャしていた。

ちなみに短編に登場したのは今回が初だったりする。


【以下、この事件の真相(笑)。 さらなるネタバレ注意】



御手洗さん、ちょっと聞きたいことがあるんですけどいいすか?


聞きたいこと?それどころじゃないでしょ。玲香ちゃんとせっかく一緒にいるんだし!


いや。こっちこそ、それどころじゃないんですよ。


だって、もしかしたらとんでもない危険人物と、今俺らは一緒にいるかもしれないんだから…!





朽沼末吉(くちぬま すえきち)
偽御手洗幸男に成りすましていた男の正体。名前はお縄になった時点で判明した。
殺人を犯したあと、彼に成り代わるために御手洗の服に着替えたわけだが、
御手洗はデブでこいつはやせ型だったため、身につけている物のサイズがいろいろと合わなかった。
衣服は何とかごまかせたが靴まではごまかせず、トイレットペーパーで詰め物をして対処せざるを得なくなった。
しかし、玲香にハイヒールで踏まれたのに痛がらなかったことやスーツの上着を脱ごうとしなかった事、
そして上記のとおり長年の刑務所生活からくる流行や一般常識への無知のせいで、金田一に犯人と見抜かれてしまう。
ちなみに金田一はトイレで彼と会った段階、つまり最初の時点で彼の言動から何かしでかしたのではないかと怪しんでいた。 *1
金田一に謎を解かれた後は玲香を人質に取ろうとするが、謎を解く前に金田一に呼ばれて待機していた剣持に投げ飛ばされ取り押さえられたのち、逮捕された。


御手洗幸男
単純に朽沼が別の人物に成り代わるためだけに殺されてしまった、自身には何の落ち度もない哀れな被害者。
このような理由で殺された人は『異人館村殺人事件』の小田切先生、『殺戮のディープブルー(ノベルス版)』の三井文也以来である。
そのため、『金田一少年の事件簿』の中でもかなり悲惨な目にあった被害者といえるだろう。お話自体がコメディ仕立てなのも不幸っぷりに輪をかけている。
なお、事件の証拠となったスーツにはフケが付いており、不潔な面があった。



【アニメとの変更点】

朽沼末吉の名前は初めから分かっている。
玲香のボディーガードが登場しない。
原作での「2000円紙幣を知らない」くだりが現実でも2000円紙幣がマイナーな存在になってしまったからか
カット。
御手洗は襲撃されるも死亡はせず、一命を取り留めている。その為、朽沼の罪状は脱獄と殺人未遂になっている。
上記の通り、美雪が顔見せ程度に噂される度にクシャミをするシーンで登場する。
この話は今回の後に放送された『錬金術殺人事件』のエピソードに続くことになる。

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