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Jojo

2021-06-23 03:35:12 | Comic
2019-12-28 20:46:33
2021-06-23 03:35:12 読了
登録日:2010/03/14 (日) 23:19:41
更新日:2019/12/06 Fri 19:24:13
所要時間:約 7 分で読めます

▽タグ一覧
1部 かかったな!アホが! かませ犬 ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ死亡フラグ三人衆 ダイアー ダイアー←さんをつけろよデコ助野郎 ダイアーモンドは砕け散る バラ ファントムブラッド 死亡フラグ 波紋 波紋使い 波紋戦士 瞬殺 稲妻十字空烈刃 稲妻空烈刃 粉砕 追記・修正の長い項目 重力を無視した紐 <カエルの小便

このダイアーが
おまえを地獄の淵に
沈めてやる!



ジョジョの奇妙な冒険Part1部『ファントムブラッド』に登場する波紋戦士。

登場時に、ジョナサンの実力を試すため、
屍生人ゾンビを装って稲妻空烈刃サンダースプリットアタックを繰り出す。

スローな蹴りを放つと見せかけて足を広げ、相手の両の腕を封じ放つ稲妻空烈刃はジョナサンの負傷覚悟の頭突きによって相討ちに終わったが、
彼はまだ真の力を発揮してはいなかった。

この一戦の際にジョナサンに悟られることなく、
ツェペリの手紙をジョナサンの肩に挟んだことからも彼の高い戦闘技術が伺い知れる。

その登場シーンにおいて、彼の服から重力に逆らってにょろにょろ出ている紐が異様で、たしかにゾンビっぽい。
スピードワゴンに「ただならぬ鋭い眼光!」と表現される程その眼光は鋭く
ゾンビと間違えるのは流石に失礼なような気もするが、明らかにおっかない只者ではない雰囲気を醸し出していた。

ウィル・A・ツェペリとは共に苦行をのりこえた20年来の親友である。
ツェペリ、ストレイツォと共にトンペティを師に持つ。



ジョナサンがディオと戦おうとするのを制し、
稲妻空烈刃の『頭突きやふくみ針に弱い』という欠点を補った技、稲妻十字空烈刃サンダークロススプリットアタックを引っさげディオに挑んだ。



※以下ネタバレ






























ダイアーさんが波紋修行によって体得したかろやかな動きは、ディオも感心するものであった。
ゆっくりと歩み寄ってるにも関わらず、まるで分身の術の如く複数の残像を生み出して見せる。

しかし、一夜にしてこの世のどんな超人も越えた、と豪語するディオからすると、その動きは所詮人間の動き。
「眠っちまいそうなのろい動き」と形容されてしまう。

が、それはジョナサンの時と同様、ディオの両腕を封じるための撒き餌だった。
余裕をかまして安易にガードしたディオに対して、ダイアーさんは稲妻空烈刃を超える真の必殺技、稲妻十字空烈刃を発動。

両腕をクロスさせて攻撃と同時にボディをガードするため、今度は頭突きや含み針も通じない。
ストレイツォ曰く誰一人として破ったことがない、まさに攻守において完璧な技!






………………のはずだったのだが、ディオの「気化冷凍法」により全身を冷凍されてしまう。
ディオは触れただけで人体をも瞬時に凍らせられる為、工夫しないと波紋を流す事ができないのだが、それをダイアーさんは知らなかった。
(ジョナサンはそれを伝えようとしたが、怒りに燃えるダイアーは聞く耳を持たなかった)

そしてその肉体は、親友の仇の手によってバラバラに粉砕されてしまうのだった。

だが、ディオの言うとおりの犬死にをしたと思われたダイアーさんは、頭だけになって薔薇が飾ってある台に落下したが、即死ではなかった(これだけでも驚異)。
死の間際、彼が最後の波紋を込めて発射した一本の薔薇は、見事ディオの右眼に命中。

そして、仇敵に一矢報いたことを見届けた彼は、その身を散らすのだった。
波紋は呼吸法であり、首だけで肺を失った彼が薔薇にどうやって波紋を流したのか…最期を悟って口内に波紋の呼吸エネルギーを遺したのかもしれない。
波紋はともかく、肺が無ければセリフなんて言えないのでは…というツッコミは無粋なのでやめておこう。


その際の戦闘シーンを誰にでも分かりやすく説明すると、


きゅうけつきの ディオ がしょうぶ を しかけてきた!

ディオ『いま!ためらいもなく きさまを ざんさつしょけいしてくれよう!』

ゆけっ!
ジョナサン・ジョースター!

ジョジョ おおおおおおお!

ジョジョ こうたい! もどれ!

ゆけっ! ダイアーさん!

ディオは こちらの ようすを うかがっている!

ダイアーさんの
サンダークロススプリットアタック!

ディオには こうかが ない みたいだ……

ディオの
きかれいとうほう!

きゅうしょに あたった!

はもんいりのバラが ディオを おそう!

ダイアーさんは たおれた!

(※実際のシーンとは多少異なる場合があります、ご了承下さい)


と、まぁこんな感じ。

このバラの波紋攻撃は、ディオにとって波紋初体験であり、ディオに屈辱を与え、右眼を破壊した。

実に呆気なくやられてしまったキャラクターであるが、
人間讃歌を掲げるジョジョ作中において無意味な死を遂げる人間など存在しない(多分しない。梨央ちゃんのパンティを触って爆死した男とかは知らん)。

彼もまた、その命をもってジョナサンに気化冷凍法を攻略する方法を気付かせ、勝利へと導いたのだ。
片目を失ったことで死角も生じ、一気に攻めることができなくなったのも大きい。

更に言うと、ダイアーさんが右眼を破壊したことによって、ディオの断末魔、目からの体液飛ばしこと
【空烈眼刺驚:スペースリパー・スティンギーアイズ】(命名、ストレイツォ)は両目で行えず、ジョナサンは脳を破壊されずに済んだと考えられる。
後に両目が治った生首ディオと戦ったジョナサンが、この技にかかり死亡していることもこの事の裏付けになるだろう。


更に更に持ち上げると、ダイアーさんのおかげでジョナサンが生き残った(僅かながらでもエリナ嬢とイチャイチャする時間が与えられた)と言うことは、
後々まで続くジョースターの血統を守ったということになるのではないだろうか。

我々は彼のような影の功労者の存在を忘れてはいけないのだ。














な なんてやつだ!
普通ならそのまま埋まって行くのを待つだろうに
逆に叩かれ覚悟でネタを交えて追記・修正するとは!

待て!
Wiki篭りの君





私は人間だ………
失礼だったが
君がアニヲタWikiから学んだ追記・修正を
ためさせて
もらったのだ


え!?
今アニヲタWiki
と?


開いた
この項目を
見てみたまえ…



ぜ……
全消しか…


そうだ……
うっかり更新者が
消してしまったのだ
追記・修正するつもりが
うっかり全部
消してしまったのだ



新参者!
おまえはさがっていろッ!
この項目なら
このダイアーが
先に 追記・修正する権利がある!

この項目は登録以来ずっと見て来たのだッ!

全消ししたヤツ!
このダイアーが全て
書き直してやる!




フフ
……ね…
ネタ混じりの
Wikiの項目は
た 楽しか……
ろう………フッ

ピシ バシッ
ガシャン


「ディオ」を@wiki全体で検索
登録日:2009/06/02(火) 15:52:02
更新日:2019/12/22 Sun 13:18:48
所要時間:約 24 分で読めます

▽タグ一覧
1部 3部 6部 DIO DIO様 VOODOO KINGDOM WRYYYYY あのお方 おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか? おれは人間をやめるぞ!ジョジョーーッ!! だいたいこいつのせい てめーはおれを怒らせた もう一人の主人公 エンリコ・プッチ オーバーヘブン ゲロ以下 ザ・ワールド ジャンプ三大悪役 ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョラスボス ジョナサン・ジョースター ジョルノ・ジョバァーナ スタンド使い スターダストクルセイダース ストーンオーシャン ズギュウウウウン タンクローリー チート ディエゴ・ブランドー ディオ ディオ・ブランドー ナイフ投げ ナイフ投げ名人 ハーミット・パープル ファントムブラッド ライバル ラスボス ロードローラー 不老不死 世界 人間をやめた男 元人間 元凶 全ての元凶 冷凍 冷気 凍結 千葉一伸 名悪役 吐き気を催す邪悪 吸血鬼 因縁 声優の本気 天国 妖しい色気 子安劇場 子安武人 実は努力家 小物界の大物 悪のカリスマ 悪の美学 悪役 悪役の鑑 時止め 時間停止 最強 最強候補 最高に「ハイ!」ってやつだ 死の忘却 気化冷凍法 氷 氷りつく眼ざし 泥を見た男 溢れ出すカリスマ性 演者の怪演 無駄無駄 生首 田中信夫 白い肌 石仮面 突きの速さ比べ 美形悪役 若本規夫 貴様!見ているなッ! 金髪 闇の帝王 階段 隠者の紫


二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めた。

一人は泥を見た。
一人は星を見た。

(絶望したディオは後に人間をやめ主人公との永き闘いに挑むことになる…)



【声優】

第3部ドラマCD:若本規夫
第3部OVA:田中信夫
第3部RPG(コブラチーム)CM:塩沢兼人
カプコン製第3部対戦格闘ゲーム:千葉一伸
第1部ゲームの青年+吸血鬼時代、第1部劇場版:緑川光
第1部ゲームの少年時代:野島健児
第1部、第3部TVアニメ、ゲームASB、ゲームEoH:子安武人


【概要】

ディオ・ブランドー/DIOとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物。主人公ジョースター家との百年に渡る因縁の相手。

第1部と第3部のラスボス。
ジョジョシリーズの代表的な存在であり、悪役だが第1部の「もう一人の主人公」でもある。
長くに渡り物語に多大な影響を与え続けた悪のカリスマ。そのカリスマは彼にとって敵であったストレイツォを吸血鬼にさせてしまうほど。

本名『ディオ・ブランドー』。
第3部以降は『ディオ』ではなく『DIO』と表記。
第1部の終盤でジョナサンが一度『DIO』と呼んでいた。
基本的には第1~第2部を『ディオ』、第3部~第6部を『DIO』と表記して区別する。
ちなみに第7部に登場するディエゴ・ブランドーは『Dio』。


個性的すぎるジョジョのキャラクターたちの中でも特に人気のあるお方。
その人気っぷりはほとんど宗教に近い。
ファンの間では「ディオ」と「DIO」とで好みが分かれたりするが、やっぱりどちらも人気がある。

声優についてはかなり賛否が分かれ、
特にOVA版の田中氏は原作の肉体年齢20歳ぐらい設定を忘れるような渋さがあり肯定派と否定派で意見が分かれる。
OVAの絵柄的には合ってるという意見も。

3部格ゲーの千葉氏の「そして時は動きだす」の言い回しはゲームオリジナルで原作は「時は動きだす」だが、
原作ファンに好評でありメディアやファンによるパロディ作品でも「そして時は動きだす」は多々使われた。

そしてTVアニメ番の子安氏は言わずもがな、名セリフの数々をハイテンションで演じる様子はまさに「子安劇場」の独壇場である。

容姿の魅力、服装の奇抜さ(主に3部)、出てくるたびやたらインパクト満点な名言、珍言、名シーンを残してくれるため、ネタに事欠かない。
しかし、それは同時にDIO様の圧倒的なカリスマの表れといえよう。

余談だが、OVAのイタリア版とアメリカ版のDIO様はとてもセクシーな声をなさっているのでもし機会があれば一聴の価値あり。

近年は時を止めるというネタも色々あるが、「時を止める戦闘能力」は3部決戦の連載当時(1992年)だととても衝撃的であり、
戦闘において数秒間でも時を止めるという事がどれほど恐ろしいかと世に知らしめた存在でもある*1。
ジャンプ黄金期に連載されていたこともあり、知名度は高い。
またナイフ大量投げ、ロードローラーを武器にする姿も衝撃的であり後世の創作作品に影響を与えた*2。
影響力の大きさは物語の中だけに留まらず、現実世界でもとても大きい。



【主な活躍】

『第1部』


「「さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!(CV:キリト)」」

容姿端麗で優れた能力の持ち主。そして何より狡猾で自尊心が高い。
左耳に三つのホクロがあり、その後の部下となるワンチェン曰く「強運の元に生まれついている」容姿であるらしい。

元コソ泥の父・ダリオ・ブランドーの一人息子として、貧民街で生まれる。
母に苦労をかけ死なせ、酒に溺れ暴力を振るう父・ダリオを恨んでいた。
少年期に母親の形見のドレスを売るよう命じ虐待をするダリオを恨み殺すことを決意。
ダリオに少しずつ毒を盛り、ダリオが衰弱した際に「自分が死んだら、昔助けた恩義がある貴族のジョースター卿の世話になるように」、と言い渡される。

そしてダリオの死を機にジョースター家の養子となる。
「一番の金持ちになってやる」「だれにも負けない男になる」という野望のもと財産を乗っ取るためジョナサンを徹底的に追い詰めた。

※例
ジョナサンの愛犬をボギャアァ!
ヒロインのエリナをズキュゥゥゥン!
親指を!こいつの!目の中に…つっこんで!殴り抜けるッ!

しかし、エリナにしたことがジョナサンの怒りに火を点けて喧嘩に発展した際に、
予想外の爆発力を発揮した彼に圧倒され、泣くまで殴られ続ける。

これでジョナサンの爆発力を知ったディオはダニーを強盗の仕業に見せかけて殺した後は精神攻撃を止め、大学卒業まで表向きはジョナサンと仲良くし、機を待つことにする。

なお、ダリオはアルコール依存症でクズのような男であったが、貧しいなりに基本的な礼儀作法や教養は身に付けさせていたようで、
ディオ自身の才能もあってか、その後の悪知恵等にも大いに役立つ事になった。


…そして、7年後。
正式にジョースター家の養子*3となり、名門大学に進学したディオは、法学部でNo.1の成績を収め、ジョナサンと共に大学ラグビーのスター選手として脚光を浴びる日々を送っていた。
ジョナサンが恵まれた屈強な体格とパワーを活かしたフォワード選手なのに対し、ディオは華麗なテクニックとスピードでトライを狙うクォーターバックの選手だった模様。*4
そのまま大学を卒業して何もしなくとも、ジョースター家の財産の半分は確実に貰え、裁判官や弁護士等、仕事も引く手数多で順風満帆な幸せな人生を送れたはずだったのだが…
ディオはそれで満足出来なかった。
ぶっちゃけ、ディオの人生の絶頂期である。
…ある意味では、ここで満足できなかった事が、ディオの人生における最大の不幸だったのかもしれない。

大学卒業目前に、ジョースター卿に父親と同じ毒を盛っていたことをジョナサンに看破され、乗っ取り計画は一時休止状態に。
証拠と解毒薬を見つけるためにロンドンへ向かったジョナサンが野垂れ死ぬことを願うも、
彼は有言実行して売人と解毒薬を持ち帰り、ディオは警官達に追い詰められてしまう。

逮捕されそうになるディオだったが、ジョナサンが帰還する直前に偶然、彼が研究していた古の石仮面が吸血鬼へと変貌させるものと知った彼は、それを使って吸血鬼となる。
この時ディオの放ったセリフはあまりにも有名。



おれは人間をやめるぞ! ジョジョ──ッ!!

おれは人間を超越するッ!

ジョジョ、おまえの血でだァ──ッ!

この際、ジョナサンを殺すつもりだったが、誤ってジョースター卿を死なせてしまう。
吸血鬼になったことで得た圧倒的な身体能力と不死身の肉体を以って警官を全滅させ、
ジョナサンとスピードワゴンをも手にかけようとするが、ジョナサンの捨て身の攻撃により一度は敗れた。

なお、浮浪者の吸血鬼に襲われた際、


ちぐしょうーーーーー!!

あの太陽が最後に見るものだなんていやだーーーーーー!!

と思わず叫んでしまったが、本当にこの時の太陽が、ディオが人生で見た最期の太陽になってしまった…。

その後、吸血鬼の不死身の肉体により、全身に大火傷を負いながらも復活。
ウィンドナイツロットに居城を構え、世界を我が物にすべく、ワンチェンを始めとする無数の屍生人(ゾンビ)を従えた。

そして、波紋を身に付けたジョナサンと居城のバルコニーで決闘し、ついに敗れ去る。
ちなみにこの戦いの中、数多くの名台詞が生まれている。やっぱり荒木ィはスゲェーやッ!



絞り取ってやる!きさまの生命を!


浄めてやるッその穢れたる野望!


波紋が頭部に到達して致命傷を負う前に、自ら首をはねる事で何とか生き延びた。
しぶとい、さすがディオしぶとい。

その後、ジョナサンとエリナの乗る客船を占拠し、ジョナサンの肉体を乗っ取るため襲いかかる。
この時は今まで見下していたジョナサンを「我が友」と言って最大限の敬意を表すようになっており、なるべく苦しむことのないように殺そうとしていた。
恐らく、この時の「お前を尊敬している」の言葉は、紛れもない本音だったのだろう。
しかしジョナサンの最期の波紋により船は爆発炎上。
既に息絶えたジョナサンに抱かれながら、海の底へと沈んでいった…。


ディオ…
君のいうように、ぼくらはやはり、ふたりでひとりだったのかもしれないな

奇妙な友情すら感じるよ…


なお、最後の「傷を治す」「ジョナサンとエリナに永遠をやる」という発言から、「ディオは『柱の男』(そして大量の石仮面)の情報を何処からか入手していたのでは?」と考察するファンも少なからずいる。


〇必殺技

吸血鬼となったディオが独自に開発した技として、以下の2つがある。

◆気化冷凍法
自在に肉体を操れる吸血鬼の特性を活かし、自分の身体から水分を気化し熱を奪う。
これにより、自分に触れた相手を瞬時に凍らせ、動きを封じたまま粉砕することが可能。
吸血鬼の弱点である波紋は特別な呼吸法による血液の流れが生み出すエネルギーのため、それに対抗するために血管ごと凍らせる技として編み出された。
第2部の柱の男風に表現すれば、『氷の流法』とでも言うべき能力。

ツェペリさんもダイアーさんも為す術なく凍結されたが、ジョナサンの「手袋に火をつける」という戦法によって破られた。


◆空裂眼刺驚スペースリパー・スティンギーアイズ
自分の眼球に高圧を掛けて裂け目を入れ、そこから体液を発射する。
要するにものすごい威力の水鉄砲であり、「目からビーム」。
命中すれば大理石の柱を容易く切断し、人間の肉体など簡単に貫通する。
眼球の裂け目は吸血鬼の自己再生能力により、すぐに元通り治癒する。
ただし、何度も連発できないのが弱点。

ジョナサンに気化冷凍法を破られ、波紋を流された際に咄嗟に編み出した技。
頭部を破壊しての一発逆転を狙うも、狙いが数センチ外れていたために敗北。
しかし、再戦時にはジョナサンの首を撃ち抜き、致命傷を与えた。

上記の技名は第2部で同じ技を使ったストレイツォが命名したもの。
なお、この時には「波紋を流したグラスで反射する」という方法で破られている。
所詮は水であるが故の欠点だろう。


『第3部』


「その人は あまりにも強く 深く 大きく 美しい…」

首から下はジョナサンの肉体を得て、サルベージ船によって海底から引き揚げられ百年の眠りから復活。
新たなる力『スタンド』を身に付ける。
これ以降、「ディオ」から「DIO」名義に変わった。

その圧倒的な悪のカリスマに惹かれた者達や、
信用できないが有能であるスタンド使いに自身の細胞「肉の芽」を植え付け洗脳した者達、
殺し屋や賞金稼ぎ等、世界中に部下を増やす。

部下のホル・ホースはDIOの餌となった人間の女性たちが嫌々ではなく、
自ら望んで血を吸われ死んでいくのを目の当たりにしており、「悪魔の人望」と恐れた。

ジョセフによると第3部の舞台はDIOが復活してから4年後。
DIOが復活しスタンドを得たことによりジョースター一族にもスタンドに目覚めだす。
ジョセフは承太郎たちより1年早くスタンドに目覚めている。ジョセフが念写する度にDIOが写り存在を知られ、
そしてDIOもジョースターの子孫が生き残っていたことを知る。

DIOは因縁を抹消するためにエジプトのカイロにある館を拠点にジョースターエジプトツアー御一行様に刺客を差しむけた。

アヴドゥルによると、初めてDIOと会った時の印象は、
「心の中心にしのびこんでくるような氷りつく眼ざし」「黄金色の頭髪」「すきとおるような白いハダ」「男とは思えないような妖しい色気」に加え、
話しかけてくる声は(たとえ警戒していても)こちらの心を安らがせる「危険な甘さ」を持っていたという。

決戦までは顔が影で隠れた姿で登場し、『影DIO』とフィギュア化の際に正式に名付けられた。

カイロ市街での決戦ではそのカリスマを遺憾なく発揮。
手始めに、通りすがりのウィルソン・フィリップス上院議員を使い、道路交通法をガン無視。読者の度肝を抜いた。
そして、エンヤ婆からもたらされた「時間を止める=世界を支配する能力」たるスタンド『ザ・ワールド』で花京院を葬り去り、
ジョセフにも瀕死の重傷を負わせた。


知るがいい…………「世界ザ・ワールド」の真の能力は…まさに!「世界を支配する」能力だということを!


事実『ザ・ワールド』の能力は圧倒的で、パワーやスピードは勿論、近距離型スタンドでありながら射程距離は10メートル。
承太郎のスタンド『スタープラチナ』が上回っているのはせいぜい精密動作性程度のもの。
そして何よりも時間を5秒間止めるというチート能力には誰も太刀打ちできなかった。

ちなみに「スタンドは1人1種類」というルールの例外に当てはまる人物で、
DIOは首から下がジョナサンなためか、『ハーミット・パープル』のような念写能力を得ている(一説にはジョナサンのスタンドとも言われている)。

もっとも使用したのは序盤だけ、それも一回のみ。
ジョースター御一行様の動向が念写せずとも把握できるようになったために使わなくなっただけなのか、『ザ・ワールド』の能力を得たなどなんらかの要因で使えなくなったのかは不明。
ちなみに、念写を使うためには思いっ切り(当時は高級品だった)インスタントカメラをブッ叩いて壊さないといけないジョセフに対し、
DIOはカメラを軽く叩けば念写出来るので、とりあえずコスト面ではジョセフの『ハーミット・パープル』より高性能だったりする。

しかし、承太郎のスタンド『スタープラチナ』が『ザ・ワールド』と同じタイプのスタンドであったことと、
ジョセフから『ザ・ワールド』が「時間を止める」能力を持っていると戦闘直前に教えてもらっていたことから、
承太郎は戦いの中で『ザ・ワールド』によって「時間が止まった世界」を認識し、「止まった時の中で動く」ことを意識し続けながら、
ハッタリやトリックでDIOを警戒させて『ザ・ワールド』の能力を幾度か使わせることで、ついに一瞬だけ時間停止中に動けるようになり、
トリックを見破って「承太郎は時間停止中に動けない」と確信し、トドメを刺しに行ったDIOは彼から予想外の一撃を喰らってしまう。

油断していたところに逆襲を受けたDIOは、なんとか回復した上で「時間停止中に雨あられとナイフを投げ付け、解除と共に一斉に襲わせる」処刑法を実行し、
承太郎が何秒間時間停止中に動けるのかを見極めると共に、彼に(DIO視点で)致命傷を与え、不意打ちしてきたポルナレフをも返り討ちにするが、
迫真の死んだふりをしていた承太郎にまたもや油断してトドメを刺しに行った際に、今度は吸血鬼にとっても致命傷になりかねない頭に痛恨の一撃を喰らう羽目に。
そしてもしも承太郎が波紋を使えていたら、この時点で決着が付いていた。

頭が破壊されたことで足が自由に動かなくなり、頭痛と吐き気に苦しめられるDIOは絶体絶命に陥るが、
最早こちらを死に体と考えている承太郎を誘導し、ジョセフが倒れている通りに文字通り「叩き込ませる」起死回生の策を実行。
そしてジョセフの血を吸うことでダメージを回復すると共に、ジョナサンの体を自身に完全に馴染ませ、最高に「ハイ!」になって完全復活。
停止可能な限界時間も9秒まで延長され、パワーアップしたDIOは承太郎に最後の攻撃を仕掛ける。

しかし、怒りでプッツンした承太郎の爆発力で覚醒した『スタープラチナ』により、自身の時間停止の限界時間直前に「時を止め返され」、
動けなくなったところに強烈な蹴りをもらって転倒。再び絶体絶命の危機に陥る。
ここで承太郎から「満足に身動きが取れない相手を嬲り殺すという決着の付け方は、自分の心に後味の良くないものを残す」という理由で、
「お互いにDIOの傷が癒えるまでその場で待ち、癒えた瞬間にスタンドでの攻撃を繰り出す」という西部劇の決闘めいた決着の付け方を提案されたDIOは、
そのあまりにも「人間的」な精神を内心で罵倒しながら、こちらの傷が癒えるのを待つ承太郎に血の目潰しというセコい不意打ちを行い、
直後に「勝った!」と言いながら渾身のスタンドによる蹴りを放つが、視界を奪われながらも繰り出した承太郎の反撃の拳に打ち負け、
その一撃で粉砕された世界と同じ傷をDIO自身も負う形で、承太郎に完全敗北を喫した。

なお、蹴りで拳に負けて全身粉砕されたことを疑問視する声も多いが、スタンドとは精神のエネルギーなので、
卑怯な手段によって勝ちを拾おうとした時点で、ブチギレ状態の承太郎とはスタンドパワーに差があったのだろう。
そもそも、五体満足な状態での打ち合いでも、承太郎が「プッツン」した後の『スタープラチナ』は拳の破壊力で『ザ・ワールド』を上回っていた。

敵の傷が回復するまでは追撃しないと宣告し、(おそらくは)その通りに待っているつもりだった承太郎の隙を突くことばかりに気を取られ、
自分の『ザ・ワールド』が急成長を遂げた『スタープラチナ』にパワーでは負け始めていることを無視し、
怪我で弱ったままに(不意打ちしたとはいえ)スタンドによる直接戦闘を仕掛ければ、打ち合いで敗北するのは必定である。
もしも承太郎に提案された通りに自身の傷が癒えるのを待った上で、西部劇の決闘形式で挑んだのならば、まだDIOに勝ちの目はあったであろう。
まさに、"人間"であることと誇りを捨て、それらを重視する“人間”の承太郎を侮ったが故の敗北であった。

その後、死体は朝日によって灰にされ、DIOは野望と共に紅海に散った。享年120歳代。


てめーの敗因は…たったひとつだぜ…DIO…たったひとつの単純シンプルな答えだ…

「てめーはおれを怒らせた」



ちなみに、DIO視点で第1部から第3部までの彼の軌跡を追うと、
自らの悪事が元だがキスした女の子に『泥水以下の汚物にキスされちまったよ』と言わんばかりに泥水で口を洗われ、
海の底に沈んでいる間に元配下が起こした殺人を自分のせいにされ(ジョージ・ジョースターⅡ世を間接的に殺害、と書かれる)、
100年ぶりに復活したと思えば初対面の観光客(花京院)にゲロを吐かれ、占い師(アヴドゥル)には初対面で逃げられ、
別に手を出したわけでもないのにクソッタレ野郎と罵られて命を狙われる(花京院に襲撃させなくてもホリィの件でどのみち承太郎とジョセフが殺しにやってくる)、
など、割とカワイソーな目に遭っている。

また、DIOはどこまでも上を目指すタイプだったためか、次の第4部では現状維持を目指すタイプという真逆の方向性のラスボスが登場している。

第3部中、何故か一度も第一部で使用した気化冷凍法や空裂眼刺驚を使用しなかったが、
これは荒木氏が忘れ……じゃなくて新しい能力が好きなDIOの性格上だとも思われる。

だが空裂眼刺驚に関しては、急所に当てられなければあまり意味の無い技なので使わなかった可能性もある。

DIO自身、ジョナサンに1度使用した時は急所をはずし、2度目はジョナサンに致命傷を与えたが、直線に進むのみなので命中率が悪いことは実証済みである。
第2部のように波紋で返される心配がなかったとしても、スタンド相手に通用するかどうかは未知数。

ちなみに第3部ドラマCD版では使用、第3部格ゲーでは必殺技として使える。
体液なので漫画作中では連射をしていないが、ゲームでは当然ながら連射ができる。ガード不能で高威力だがコマンドが複雑で出も遅い。

気化冷凍法はジョナサンの肉体になったので使えなくなったという説もあるが、
仮に使えたとしても波紋を封じるために開発した技なのでスタンドには効かないとも考えられ、
自分の肉体を凍らせている間に敵スタンドの攻撃で粉々にされる危険がある。

あとたまに「何でロードローラー?」という意見もあるが、
承太郎から離れた状態で上からラッシュをして、圧死、即死を狙うためのちゃんとした有効手段である。
我々の感性からすれば虫を殺す時に新聞紙を被せて上からスリッパで叩くようなものである。


第2・4・5・6部には会話や写真、過去のシーンのみで出てきたり、彼の因縁を受け継ぐ者たちが登場する。


『第2部』

第1部に登場した波紋使いストレイツォが老いによる衰えを実感していた矢先に石仮面を発見。
かつて吸血鬼ディオが見せた圧倒的な能力や美しさ、不老不死に憧れたこともあり、吸血鬼となる。
また回想シーンで配下の一人だった屍生人が登場する。


『第4部』

虹村兄弟の父親がDIOが死んだことにより暴走した「肉の芽」の被害者であると共に、
彼の配下であったエンヤ婆が持っていた『弓と矢』が、物語序盤では重要なキーアイテムとして登場した。
そして、写真のおやじこと吉良吉廣は、この『弓と矢』を使ってDIOの手先となるスタンド使いを作り出していたのでは、という説もある。
*5


『第5部』

主人公であるジョルノ・ジョバァーナがDIOの息子。
血縁上は『DIOが乗っ取ったジョナサンの身体で作った子供』であるので、ジョースター家の黄金の精神やジョナサン張りの爽やかな雰囲気を受け継いでいるが、
ある時期を境に黒髪が金髪に変化したり、「無駄無駄」が口癖だったり、ラッシュ時には「無駄無駄」「WRY(読みは「ウリャー」表記)」と叫んだり、
自身が嫌悪するタイプの敵には冷酷で容赦ない攻撃を行う等、DIOの要素も受け継いでいる。
また、第5部最終話のジョルノと第6部に登場したDIOは親子だからか顔も結構似ている。

これは第2部でエシディシが「他人とくっつけた体はいずれ元のサイズに戻る」と発言してたり、
第3部で体が馴染むごとに吸血鬼化するということが説明されてたり、
完全に馴染んだ時に星の痣が消えていたので馴染むごとにジョナサンとDIOの要素が混じってるからだと思われる。

ちなみに第3部のヴァニラ戦前にあと一人の血で体が我がものになるとDIOが言っているので、決戦に出てきた時はもうほぼ馴染んでいた他、
1985年生まれのジョルノは、第3部の1987年の時にはもう生まれている。

なお、ジョルノはDIOの写真を持ち歩いているようだが、いつ、どこで、しかもサイン入りブロマイドのように「DIO」と書かれたこの写真を手に入れたのかは不明。
母親が持ってたのだろうか?

余談ではあるが、ジョルノのスタンド『ゴールド・エクスペリエンス』は、
DIOの心の奥底にあった太陽への未練、波紋とジョナサンへの嫉妬と憧れが具現化したものなのではないか、とも言われている。


『第6部』

生前のDIOを知るプッチ神父と、部下のジョンガリ・Aが登場。
プッチの過去のシーンで、プッチとDIOの出会いや家で遊んでいるDIOも登場。

プッチに「天国へ行く方法」を教授していた。DIOの「骨」から生まれた緑色の赤ん坊は重要な役割をもつ。
また、第5部のジョルノ以外のDIOの息子、ウンガロ、リキエル、ヴェルサスが出てくる。

息子たちはDIOに育てられていないが、天国の時のために導かれるように集まった。子供を作ったのは協力者を作るためだったようである。
なお、同じくDIOの息子であり、第5部主人公のジョルノも、登場しなかっただけで第6部の舞台であるフロリダに来ていたことを仄めかされている。


【名セリフ集】

●第1部

URYYY!!
WRYYYYYYY!
ぼくは一番が好きだ。ナンバー1だ!誰だろうとぼくの前でイバらせはしないッ!
孤独は人間をカラッポにするからな!ヤツを無気力なフヌケにしてやる!
君………もうジョジョとはキスはしたのかい?まだだよなァ。初めての相手はジョジョではないッ!このディオだッ!ーーーッ
このきたならしい阿呆がァ―――ッ!!
あいつの名誉に誓うだと?かんちがいするなッ!あんなクズに名誉などあるものかァーーーッ!!
酒!飲まずにはいられないッ!
おれは人間をやめるぞ!ジョジョーッ!
貧弱!貧弱ゥ!
たいていの人間は心に善のタガがあるッ!そのため思い切った行動がとれんッ!すばらしい悪への恐れがあるのだッ!
だが!ごくまれに善なるタガのない人間がいる…悪のエリート!おれや…きみがそうだ…。
どうだ?このディオの下僕にならないか?このディオに服従するのだ闇のジャック!そばまで来いよ、ジャック・ザ・リパー。
食物連鎖というのがあったな…。草はブタに食われ、ブタは人間に食われる。我々はその人間を糧としているわけか………
人間を食料にしてこそ「真の帝王」……フハハハ
生き血こそ力!永遠こそ望みッ!
おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?
愚者がァ!きさまの腕ごとカメを砕くように頭蓋骨を陥没してくれるッ!
貧弱貧弱ゥ…ちょいとでもおれにかなうとでも思ったか!マヌケがァ~~!
『波紋』?『呼吸法』だと?フーフー吹くなら…このおれのためにファンファーレでも吹いているのが似合っているぞッ!
オレは歴史さえも下僕にできるッ!
礼儀を知らぬものは生きる価値なしだな。
カエルの小便よりも………下衆な!下衆な波紋なぞをよくも!よくもこのおれに!
いい気になるなよ!KUAA!てめえら全員!亡者アンデッドどものエサだッ!青ちょびた面をエサとしてやるぜッ!
コリコリ弾力ある頚動脈にさわっているぞォ、ジョジョ!このあたたかい弾力!ここちよい感触よッ!
猿モンキーが人間に追いつけるかーッ。おまえはこのディオにとってのモンキーなんだよジョジョォォォォーーーッ!!
神がいるとして運命を操作しているとしたら!俺たちほどよく計算された関係はあるまいッ!


●第3部

きさま!見ているなッ!
花京院くん恐れることはないんだよ 友だちになろう
おれは『恐怖』を克服することが『生きる』ことだと思う。世界の頂点に立つ者は!ほんのちっぽけな『恐怖』をも持たぬ者ッ!
「人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる」
名声を手に入れたり人を支配したり金もうけをするのも安心するためだ 結婚したり友人をつくったりするのも安心するためだ 人のため役立つだとか愛と平和のためにだとかすべて自分を安心させるためだ
安心を求める事こそ人間の目的だ
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
このDIOが生まれた時代は馬車しか走っていなかった。
歩道が広いではないか・・・行け。
関係ない 行け。
知るがいい…「世界ザ・ワールド」の真の能力は…まさに!「世界を支配する」能力だということを!
せっかくジョセフがわたしの「世界」の正体を試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに……。
我が運命にあらわれた天敵どもよ、さらばだ。
「世界ザ・ワールド」 時よ止まれッ!
時が止まっているのに、5秒とはおかしいが、とにかく5秒ほどだ……フフ。
早く持って来いッ!!スチュワーデスがファースト・クラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな……。
フン!逃がれることはできんッ!きさまはチェスや将棋でいう『詰みチェック・メイト』にはまったのだッ!
貴様が何秒動けようと関係のない処刑方法を思い付いた。
静止した時の中を動けるのはたったひとりでなくてはならない…。思うに自動車という機械は便利なものだが、誰も彼もが乗るから道路が混雑してしまう。止まった時の中はひとり……このDIOだけだ
『ジョースター・エジプト・ツアー御一行様』はきさまにとどめを刺して全滅の最後というわけだな……。
これが我が『逃走経路』だ…きさまはこのDIOとの知恵比べに負けたのだッ!
ンッン~~♪ 実に!スガスガしい気分だッ!
ジョースターの血統というのは我が運命という路上にころがる犬のクソのようにジャマなもんだったが…最後の最後はこのDIOに利用されるのがジョースターの宿命だったようだ…
最高に『 ハイ!』ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ
不死身ッ!不老不死ッ!フフフフフフフフッ。スタンドパワーッ!
とるにたらぬ人間どもよ!支配してやるぞッ!!我が『知』と『力』のもとにひれ伏すがいいぞッ!
WRYYYYYYYYYYYYYYーーーッ
ロードローラーだッ!
(『あと味のよくないものを残す』とか『人生に悔いを残さない』だとか…
便所ネズミのクソにも匹敵する、そのくだらない物の考え方が命とりよ!
このDIOにはそれはない…あるのはシンプルなたったひとつの思想だけだ…
たったひとつ!『勝利して支配する』!
それだけよ…それだけが満足感よ!
過程や……!方法なぞ………!)「どうでもよいのだァーーーーーーッ」
うぐおおおああああ!?なああにィィイイイッ!ば…ばかなッ!………こ…このDIOが………このDIOがァァァァァァ~~~~~~ッ


●第6部

幸福とは無敵の肉体や大金を持つ事や人の頂点に立つ事では得られない。
真の勝利者とは、「天国」を見た者の事だ………どんな犠牲を払っても、わたしはそこへ行く。
どんな者だろうと、人にはそれぞれ、その個性にあった適材適所がある。王には王の……料理人には、料理人の……それが生きるという事だ。
スタンドも同様、「強い」「弱い」の概念はない。
すぐれた画家や彫刻家は自分の『魂』を目に見える形にできるという所だな。まるで時空を越えた「スタンド」だ…。
必要なものは『勇気』である。わたしは一度スタンドを捨て去る『勇気』を持たなければならない。
「生まれたもの」は目覚める。信頼できる友が発する14の言葉に知性を示して…『友』はわたしを信頼し わたしは『友』になる。
君は「引力」を信じるか?わたしに躓いて転んだ事に意味がある事を!?


【余談】

名前の由来はジョジョと音の響きを比べてイタリア語で『神』を意味する『ディオ』。
かのヘヴィメタル大成者の一人、故ロニー・ジェイムス・ディオ氏のバンド『DIO』からでもある。

ロニー氏については、ディープ・パープル(『ハイウェイスター』などののバンド)から脱退したリッチー・ブラックモアが、
ELFと言うバンドから彼を引き抜きRAINBOWを結成(有名曲『キャッチ・ザ・レインボー』など)。
そしてBLACK SABBATHに参加した後、自らDIOを結成。
絶対音感のヴォーカリストとしてHR界の重鎮としての地位を不動のものとした。
DIOのメンバーがWHITESNAKEに移籍していたり逆にWHITESNAKEのメンバーがDIOに参加してたりもする。


隠れた名言と言われているのが第3部ヴァニラ・アイス戦前の「…ええと なんだっけ…」である。

ヴァニラと会話している際、ジョースター一行のポルナレフとアヴドゥルの事を忘れており、
「…ええと なんだっけ……そう…」と思い出すのだが威圧感ありまくりの迫力ある原作画、
なおかつ超シリアスなシーンでウッカリ屋な姿がギャップがあり面白いと、好印象をもっている読者は結構いる。
DIO様本人はいつも真剣でありシリアスなキャラクターなのだが、よく見ると意外とお茶目なのではと思われる言動が所々ある。

ちなみにこれはアニメでも上記のシリアスな空気を完全に再現しながらも、このセリフもきっちり言わせている(「なんだっけ」はカットされていた)。
もちろんその後の「ドアぐらい開けて出ていけ」もしっかり言わせている。


画集ジョジョベラーのヒストリーブック、ジョジョニウム3巻や他インタビューで、
作者がホラー要素のある漫画でどこまでも上を目指すディオを描くことを熱望してたこと、
ディオは悪い奴とわかっているのに人が惹かれてしまう、どうやって倒すのかと思ってもらえるような『究極の悪』、
読者がちょっと憧れるような部分も持った『共感できる悪』がテーマということが語られている。

ジョジョニウム17巻の3部DIO誕生秘話では、第1部より成長した「悪」を感じさせたいと思って描いたという事と
もし承太郎に勝利したとしたら、その後も自分を超えようとするものは片っ端から潰そうとするだろうけど、
積極的に動くタイプでは無いので変わらずエジプトで待って迎え撃ちそうということが語られている。

DIOは承太郎とジョセフのことをジョナサンの血統というより、乗り越えるべき得体のしれない「運命」と思っており、宿敵と思っていないそう。
海底から復活した4年間は吸血鬼がいるのに討伐もされず、人間界で仲間を増やし上手く生活してるので、
承太郎たちが倒さなかったらのちの6部で出てくる天国には、すんなりと到達していたのかもしれない。

ちなみにジャンプ編集部によると魅力的な主人公を描くことを出来る人は多いが、魅力的な悪役を描くのは非常に難しく才能がいることであり、
魅力的な主人公と人気悪役の両方を産んだ荒木氏の才能は高く評価されている。



【ジョジョの奇妙な冒険 Eyes of Heaven】

サイバーコネクトツー・バンダイナムコゲームス開発のゲーム『ジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブン』では荒木先生デザインによる「天国に到達したDIO」が登場。

その実態は唯一、承太郎達を倒し、天国に到達することができた平行世界のDIO。
あまりにもブッ飛んだデザインと天国に到達したことにより進化を遂げた『ザ・ワールド』の能力には多くのファンが度肝を抜かれた。
愛称は「天国DIO」、「天DIO」など。

序盤では全く出てこないが敵にはあの方と呼ばれ(実際原作を読んでいる者、公式サイトや公式PVを見ている者にはモロバレなのだが)、
中盤で8対1という構図になるも、ジョジョ最強候補と名高い『タスクACT4』や『ゴールド・E・レクイエム』を無力化し、
『スタープラチナ』の一撃を頭部に受けるも瞬時に治癒、三人まとめてラッシュで吹き飛ばすという圧倒的なスタンドパワーを見せつけた。

戯れに洗脳を中途半端にしていたヴァレンタイン大統領が承太郎達に根回ししていたことを知ると、無数の平行世界を逃げ続ける彼を追跡し追い詰める。
その能力を惜しく思い勧誘するも断られ、彼の正義を正面から撃破し、『タスクACT4』のように彼をあらゆる平行世界から消滅させた。


まさか…『このDIOを倒す』などと思いあがっているのではないだろうな?


終盤では承太郎が『ザ・ワールド・オーバーヘブン』の能力が『真実を上書きする能力』だと看破。
プッチが倒された事を察知しエジプト・カイロで待ち受ける。

承太郎・ジョニィと戦う事になるが、戦いの間にスタンド使いの亀、ココジャンボを奪取し、亀の中の仲間達を洗脳し各時代に送り込む。
承太郎・徐倫以外の歴代ジョジョと同士討ちさせることに成功し、罠に嵌め、彼らの『魂』と『聖なる遺体』を吸収することに成功。

承太郎に『存在しない』という真実を上書きするが、『スタープラチナ』が『ザ・ワールド』と同じタイプのスタンドだったために真実を上書きする能力に目覚め、
DIOの上書きしたした真実を上書きし直すことによって無力化されるが、能力に目覚めたばかりの承太郎では上手く扱えず、承太郎を再び追い詰める。

徐倫の魂も吸収し、承太郎にトドメを刺そうとするが、拳での一撃を基本世界(天国DIOからしたら平行世界の自分)のDIOの腕輪で防がれる。
平行世界と平行世界のモノはヴァレンタイン大統領以外、周りに破壊を及ぼしながら消滅するというルールによって、自分の腕輪と基本世界の腕輪が
自らの腕に破壊を及ぼしながら対消滅したため腕を破壊され、腕輪を握っている『スタープラチナ』の一撃を防いだもう片方の腕も同原理で破壊される。
基本的に自分の拳で触れた対象を上書きする能力であるため、腕を破壊された天国DIOは真実の上書きを封じられる。

承太郎vsDIOのラストと同じ流れになるが、血の目潰しを一度経験している承太郎には軽くあしらわれ、
真実の上書きの力を込めた『スタープラチナ』の両拳のラッシュをくらい、真っ二つになって正真正銘消滅。
その際天国DIOが吸収した魂、聖なる遺体は解放される。

ラストの流れが呆気ないせいでオーバーヘブンに目覚めた承太郎よりも弱いと言われているが、
そもそも直接の敗因は「3部後半の時と同じ腕輪をつけていた」なので、彼が腕輪をつけていなかった場合、承太郎は頭を破壊され死んでいた。

ゲーム中では味方を洗脳しエネミー状態にしたり、
承太郎が知覚できないレベルの瞬間移動(つまり承太郎も入門できない時間停止の可能性が高い)したり、
落雷を落としたり、洗脳や消滅の真実をのせた黒いもやを別の時代、別の場所に送ったりと好き放題しているので、
実際拳で触れなければ真実を上書きできないかどうかも怪しい。

なお、承太郎の原作と同じような展開での能力開花に原作(基本世界のDIO)と同じように動揺したり、
最後の手段も目潰しで隙を作り殺そうとしたり、勝利への確信をした瞬間のセリフも原作と同様だったことを考えると、
平行世界の承太郎が時止めに覚醒、もしくは一瞬以上動けるようになる前に彼を殺した可能性が高い。

DIOが承太郎の同じタイプのスタンド故に同じ能力を持つことに気づいた原作の展開を見るに、
承太郎が止まった時の中で動けないと見せかけるために磁石を利用したブラフより以前に彼を殺害したのだろうか?



追記・修正はズキュゥゥゥン!のあと人間をやめて時を止めてロードローラーを持って来ながらお願いします。

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