がまかつの2019年鮎カタログによると超硬の竿が7年ぶりに復活するらしい。
30年ほど昔の話になるが、当時の千曲川や利根川は湖産の大鮎がよく釣れた。繊細な仕掛けや技法は無用で単線ワイヤーの仕掛けにデカイおもりを噛ましてガンガン(荒瀬)での釣りを楽しんだ。
そんな釣りに最適だったのが超硬の竿で、超先調子のため意外と重さは感じないが曲がりが特徴的で、オーバーにいうと鮎が掛かっても穂先~3番が曲がるだけなので手元に伝わるパワーは強烈だった。
この物干し竿のような竿を使いこなすには慣れが必要であったが使い続けることでたくましい相棒になっていった。その後、バブル崩壊と同時期に大鮎の時代は終わりこの竿の出番もなくなったので手放してしまった。
新製品の「がま鮎SPICA超硬9m」は 自重は310g、元径は29.5mmとかなり太い。
昔は126cmだった仕舞い寸法は138cmと12cm長くなり9本継なので先にいくほどパーツが短くなるタケノコ状の構成と推測できる。
伝統の調子と硬さをどこまで継承しているのか興味をひかれるのでフィッシングショーが待ち遠しい。
こういった物欲を刺激するメーカー戦略が経済的な諸悪の根源と知っているのだが・・・
ついでにテスターの田嶋さん、長谷川さんの満面の笑顔の裏にあるものも検証してみたい。