我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

1/700 ハント級護衛艦/ハント型フリゲート②

2012-03-10 16:24:23 | 1/700 護衛艦(SOY-YA!!)


 地球防衛軍内での再協議、そして国連各部門との調整の結果、異例の速さで二つの決定が為された。一つはサーシアシップ調査チームから提案のあった『波動現象増幅装置』簡易複製品の製作着手。そしてもう一つが新型艦――新・多目的宇宙戦闘艦の建造開始指示であった。
 増幅装置複製品の能力は未知数であったが、既に建造スケジュールが逼迫しており、これ以上の計画遅延はあらゆる意味で不可能だった。但し、第一ロットの建造隻数は当初の八隻(二個戦隊分)から四隻(一個戦隊分)へと縮小されていた。公には、第一ロットの建造経験を活かした第二ロットの早期建造を狙っての事とされたが、実情は誰の目にも明らかだった。新型艦の性能面での未知数部分によって、予算と資源の割り当てが削減されてしまったのだ。
 そしてその影響は、建造が決定した四隻にまで及んでいた。予定されていた待望の決戦兵器――波動砲――の搭載キャンセルが決定したのである。この決定に対し、防衛艦隊、艦政本部を問わず猛烈な反対と非難が巻き起こった。
 波動砲とは、莫大なエネルギーを生み出す波動機関、その一二〇パーセント過負荷のエネルギーを艦首砲口から撃ち放つ兵器である。それを実現する為には、波動機関から艦首砲口までを長大なバイパスで接続しなければならず、必然的にパイパス路にも波動機関と同様の堅牢性と耐食性を持たせなければならない。その為には、当時の地球では恐ろしく貴重なコスモナイト合金をはじめとする希少金属を大量に(波動砲非搭載時の凡そ二倍)必要とする。しかし、製作中の増幅装置が所定の性能を発揮できなければ、機関出力の不足から波動砲が実質的に使用不可能となることは確定的であり、そのようなハイリスクを冒してまで貴重過ぎる戦略物資を割り当てることはできない――当然と言えば当然過ぎる決定であった。
 波動砲搭載キャンセルの決定に反対の声を上げた人々も論理的にはそれを理解しているのだが、ヤマトが木星で示した波動砲の威力はあまりにも魅力的、いや魅惑的すぎた。故に彼らは理屈よりも感情で波動砲搭載を強硬に主張した。その主張は最終的に、防衛艦隊と艦政本部の若手士官たちが血判状を持って防衛艦隊司令部(防衛軍本部ではなく)に押しかける騒動にまで発展することになる。
 彼らの狙いは、藤堂兵九郎地球防衛艦隊司令長官であった。ヤマト計画を実働させたことで防衛軍内のみならず他部局からの信頼も厚い軍政家肌の軍人で、若手に対して『甘すぎる』ことでも知られた人物だった。そんな藤堂を担ぎ出し、自分達の急先鋒とすることで波動砲非搭載の決定を撤回させることを若手士官達は目論んでいた。
 司令部に押し入ってきた若手士官達を強制的に退室させようとする艦隊参謀たちを制し、藤堂は彼らに着席と発言を促した。我が意を得たりとばかりに持論を主張する若手達にも、藤堂は反論一つ示すことなく、瞑目したままじっと耳を傾けていた。周囲にいた艦隊参謀たちが、このまま長官は篭絡されてしまうのではないかと危惧を覚え始めた頃、ある若手士官の一言で藤堂の態度がガラリと替わった。
 一人の若手士官が発した『資材が足りぬと言うのなら、民用資材を削ってでも確保すべきなのです』という台詞に対し、藤堂は突如椅子から立ち上がり、初めて見せる鬼の形相で彼らを睨め付けた。
『貴官らは自らの職責を何と心得るか。守るべき市井の糧を犠牲に持論を押し通そうとするなど言語道断。それすら理解できぬというのであれば、即刻軍籍を返上せよ』
 予想だにしていなかった藤堂の怒気と迫力に、若手士官達の威勢は完全に打ち砕かれ、蜘蛛の子散らすように退散させられた。とはいえ、驚いたのは周囲の参謀達も同様であった。この際の藤堂の“激怒”の様子は、後にその場に居合わせた参謀達の著作の中で様々に記されることになる。


 この一件を機に、防衛軍内の“波動砲願望”の根深さを知った藤堂は、艦政本部長や防衛軍内局長まで引き込み、物心両面での対策に乗り出した。その最大の成果が、ヤマトの一八インチショックカノン、その改良砲の搭載だ。
 ショックカノンも波動砲と同じ“波動現象投射砲”であるが、導路への接触エネルギー総量は波動砲に比べて遥かに小さく、耐久・耐食面での対策も容易であった。具体的には、波動砲であればエネルギー導路には複合鍛造したコスモナイト合金が十トン単位で必要だが、ショックカノンの場合、同じコスモナイトでもマイクロメートル単位の金属溶射被膜で十分に対応可能であり、必要量は波動砲搭載時の一〇〇分の一以下だった。但し、砲身内筒に施された溶射被膜は射撃によって消耗する為、その命数は一〇〇~五〇〇発とされた(一般的に大口径砲ほど命数は短くなる)。なお、命数が尽きた砲身は、内筒に再溶射することで再利用することも可能だ。
 搭載が決定したショックカノンは、“元”波動砲口中に二門並列で設置された。艦体を利用した軸線砲であるだけに、砲身長はヤマトのショックカノンを大きく上回る。その結果、収束率の高さから射程と貫通力は本家のそれを超え、本来は波動砲発射時用の重力アンカーを使用すれば、超遠距離からの精密砲撃すら可能であった。
 唯一の欠点らしい欠点は艦サイズに起因する熱容量で、カタログスペック上は連続一〇斉発(二門同時発射)が限界とされた。但し、発射間隔を保った一門ずつの交互射撃であれば三〇射程度までは連続射撃が可能で、この艦型を任された艦長たちの多くは、斉発よりも交互射撃を好んだという。
 この設計変更によって、本型は当初仮想敵としたクルーザー級より大型のデストロイヤー級や、シュルツ艦として知られる艦隊旗艦級すら撃沈破可能な主戦兵器を有することになった。もちろん、当初計画の波動砲であればいずれも撃沈可能だが、波動砲は一撃必殺であるが故に運用面における制約も多く、ヤマトほどの防御力や耐久性を望むべくもない本型の場合、無防備となる発射前のエネルギー充填を無事に為し得るのか、予備検討段階から強く懸念されていた。その点、ショックカノンはエネルギーの予備充填が不要で、回避機動を取りながらの射撃や連続射撃も可能であるなど、運用柔軟性は遥かに高かった。
 実戦経験のある前線指揮官にはその優位性が自明であった為か、第一ロットの四隻を任された艦長たちの評価はいずれも好意的であったようだ。各艦長への艦仕様説明の際、戦隊旗艦を任されたヴェテランのドイツ人艦長は『手数は多いに越したことはない』と謹厳そのものの口調で呟き、四番艦艦長に抜擢された最年少の女性艦長は『特盛一杯より並盛一〇杯』という評価に困るコメントを残している。




 2200年1月、竣工した本型は試験航宙において、波動機関出力を含む全ての点で要求性能を達成し、関係者全員を安堵させた。特に、最も懸念されていた波動現象増幅装置は、設計時の予想を超える増幅性能を発揮するなど、嬉しい誤算のおまけ付きだった。この結果、本型の最大速度は計画値の二七宇宙ノットを三ノット近くも上回り、二九・五ノットを記録した。これらの試験結果により、本型の性能的な不安が解消されたことで、懸案だった第二ロット艦(八隻)の建造も即決されている。
 また、計画時から長らく仮称のままだった艦種名称も、この頃には『ハント型フリゲート』に決定していた。一説では『駆逐艦』『巡洋艦』などの名称も検討されたと言われるが、雷撃戦を主戦術としない以上、『駆逐艦』は相応しくなく、『巡洋艦』と呼ぶには過去艦艇と比べても艦規模が小さすぎるとして『フリゲート』の名称が決定したようである。
 揃って就役を果たした第一ロットのハント型四隻は、“第一一戦隊”として集中運用されることが決まっていた。隊司令は宇宙戦士訓練学校長から転じた土方竜提督であった。
 土方は開戦時、日本国航宙自衛隊 第一空間護衛隊群司令職にあったが、緒戦の米艦隊救援作戦において多数の米宇宙軍将兵を救助した代償に、麾下艦艇の三分の一を失っていた。その責任を取って辞職を申し出たものの、藤堂により慰留され、訓練学校校長へ転出した経歴を持つ。
 とはいえ、本作戦は、救援艦隊まで殲滅しようとしたガミラス軍の作戦であったことが後に(ガルマン・ガミラス帝国との情報交換によって)判明しており、圧倒的に劣勢な艦隊を率いて三割程度の損害で戦略目的を達成した土方を、ガルマン・ガミラスは本作戦の『勝者』として高く評価している。
 また、同型艦四隻の艦長も、長期に渡る戦役を圧倒的に性能の劣る艦でしぶとく生き抜いてきた手練れ揃いであった。
 慌しい慣熟訓練を終え、戦隊はヤマト不在の地球防衛艦隊の切り札として戦闘に投入された。五度に渡る実戦において、ハント型フリゲートは期待に違わぬ活躍を見せた。ヤマトが帰還する同年9月までにガミラス太陽系派遣艦隊の残存艦であるデストロイヤー級一隻、クルーザー級三隻、ミザイラー級四隻を撃沈し、自らの損害は損傷こそあれ、損失はゼロであった。
 この時点で、既にガミラス艦艇最多撃沈破記録を更新していた第一一戦隊(もちろんヤマトは除く)だが、その名を戦史に強く刻み付けたのはガミラス戦役最後の会戦としても名高い『太陽系外縁会戦』である。




 この戦闘は、イスカンダルからの帰還を急ぐヤマトを追跡するガミラス親衛艦隊に、地球防衛艦隊が戦闘を挑む形で発生した。
 ヤマトからの遠距離タキオン通信によって、ヤマトの帰還航路と太陽系到達時期、そして追手であるガミラス親衛艦隊の存在を把握した防衛艦隊司令部は、躊躇うことなく全力出撃を決意する。
 遠距離タキオン通信は、ヤマト発進時には未だ開発中であったものの、ヤマトと地球、それぞれの開発努力の結果、この時期には極めて限定的ながらも実用段階に至っていた。但しその実態は、ヤマトから地球への発信は可能でも、逆は不可能という極めて不十分なものであった。これは、地球の方位を正確に把握しているヤマトからは指向性の強いタキオン通信波を放つことが可能でも、地球からは光速域で航行するヤマトの方位を正確に観測することが困難であったことに起因する。もちろん、概略方位へ広域発信する方法もあったが、追跡を受けているヤマトの状況を考えると傍受リスクが高すぎた。
 結果、地球防衛艦隊はヤマトとの相互共同無しに迎撃態勢を整えることとなる。それでも彼らには確信があった――ヤマトは、我々の支援を必要としている、と。
 この時期、地球防衛艦隊はほぼ太陽系内制宙権を奪還し、系内資源航路も復活を遂げつつあった。ヤマト発進後の防衛艦隊再建計画も最終段階を迎えており、迎撃戦に投入可能な戦力もかなりの規模に達していた。


 第一戦隊 :アドバンスド・カイザー型指揮戦艦/二隻
 第一一戦隊:ハント型フリゲート/四隻
 第一三戦隊:ハント型フリゲート/三隻(一隻が機関故障により参加できず)
 第四駆逐隊:改カゲロウ型突撃駆逐艦/三隻
 特設支援艦:八幡丸,リオ・ハドソン


 ハント型はもちろん、既存のカイザー型やカゲロウ型も波動機関搭載改装を完了しており、著しく強化された攻防走いずれの性能も、一年前と比べれば隔世の観があった。
 防衛艦隊の稼働戦力としては、他にハント型フリゲート一個戦隊、改カゲロウ型一個駆逐隊が存在したが、駆逐隊はタイタンからのコスモナイト輸送船団の護衛任務で動きが取れず、ハント型は総予備として地球本土に残置されることが決定していた。
 迎撃に集結した艦隊は“第一遊撃部隊”と命名され、部隊指揮は一一戦隊の土方提督に委ねられた。土方は、防衛艦隊司令部から第一戦隊旗艦『エイユウ』への移乗を勧められたが、これを謝辞、慣れ親しんだハント型一番艦『ハント』から指揮を執っている。


 一方のガミラス軍だが、ヤマト追跡行は予想外に困難なものだった。
 追跡部隊は大ガミラス第二親衛艦隊の一部で、名称からも分かる通り、総統府直轄のエリート部隊だった。当然、供給されている装備や兵員の質は高く、訓練も行き届いていた。だがその反面、親衛艦隊は正規軍に対する懲罰・督戦部隊としての性質が強い為、歪な実戦経験しか有していないという欠点も併せ持っていた。より分りやすく言えば、攻勢作戦には強いが、守勢に回ると弱い――勢いは良いが、戦(いくさ)は下手――ということになる。
 第二親衛艦隊は激戦続くダイヤ戦線の督戦へと向かう途上、本星へのヤマト接近の報を受け、艦隊司令官が直卒する少数の快速部隊のみ急遽帰還を決めた。しかし、本星決戦には間に合うことができず、辛うじてヤマトを単独で追跡中だった総統御座艦とのランデブーに成功していた。
 その戦力は、親衛艦隊からの抽出部隊に過ぎないとはいえ、航空主兵主義を唱える大ガミラス帝国の優良部隊に相応しい陣容だった。


 多層式主力空母:二隻
 改ガミラス一等戦闘艦(艦隊旗艦):一隻
 旗艦級戦闘艦:二隻
 デストロイヤー級戦闘艦:四隻
 クルーザー級戦闘艦:二隻
 ミザイラー級戦闘艦:二〇隻


 ガミラス軍的観点でいえば、規模こそ“最小限”だが、非常にバランスの取れた艦隊だった。しかも、構成艦は俗に『親衛隊仕様』と呼ばれる強化型で、特に攻撃力の点で同級の宇宙軍艦艇を上回るものがあった。
 第二親衛艦隊は銀河系への航路を取りつつ、空母艦載機を用いた追跡活動を開始した。しかし追跡開始早々、予想外の大きな躓きに見舞われてしまう。逃げの一手と思われたヤマトが突如として逆襲に転じたのだ。



 多数が探知された哨戒機から、ヤマトは追跡部隊に空母が存在することを正しく認識していた。そして、多数の艦載機を擁する大型空母が存在する限り、ヤマトが決して逃げ切れないことも。
 結果、ヤマト代理指揮官(この時期、沖田艦長は病状悪化により、指揮権を委譲していた)は空母のみにターゲットを絞った逆撃を決意する。それは経験不足が強いた短兵急な判断という側面もあったが、戦術原則的には正しい判断だった。
 ヤマトは、地球帰還が遅れることを承知の上で、あえて帰還航路を大きく外れると、ガミラス艦隊を一旦やり過ごし、後方から空母部隊への奇襲を敢行した。この時、ガミラス親衛艦隊はヤマト捜索の為に艦隊を広く分散してしまっており、艦隊最後尾に位置した空母の直衛は数隻のミザイラー級のみであった。圧倒的な戦力差と親衛艦隊指揮官の油断が重なりあった結果とはいえ、ヤマトの作戦が見事、図に当たった形となった。
 僅かな直衛艦ではヤマトの迫撃を押し留めることはできず、二隻の主力空母は執拗に追い回された末に近接砲撃戦によって沈められてしまう。最重要ターゲットであった主力空母を殲滅したヤマトはその後、怒り狂う他艦の追跡をワープによって振り切った。
 この主力空母の損失こそが、ガミラス親衛艦隊最大の誤算となっていた。一等戦闘艦や旗艦級も少数の艦載機を有していたが、いずれも足の短い直衛用の戦闘機部隊であり、哨戒能力は比較にならなかった。その結果、あまりに見事なヤマトの逃げっぷりもあって、太陽系直近までヤマトを捕捉することは遂に叶わなかったのである。
 しかし、それでも親衛艦隊側にはまだ楽観があった。ヤマトの最終目的地ははっきりしており、航路上では振り切られても、長距離ワープ性能の差から太陽系直近での待ち伏せが可能だったからだ。長距離からのワープアウトは空間障害物との接触事故を回避するために、恒星系外に行う必要があるが、特定の星系を最終目的地にする以上、最終のワープアウトエリアは非常に限られる。
 ガミラス親衛艦隊は、自らの航宙安全規則(ワープアウト時に守るべきとされる恒星系からの安全距離)に基づいて艦隊を配置した。科学技術力に劣る地球艦が、ガミラス艦以下の安全距離を設定できる筈がないと判断したのである。
 だが、ヤマトは再び彼らの予想を裏切った。そのワープアウト地点は、信じ難いことにガミラスが規定する安全距離の半分以下だったからだ。
 ヤマトにとっては非常に危険な賭けであったが、彼らは敢えてそれを断行していた。一年にも及ぶ長期航宙によって艦を運行する航海科の技量が極限にまで達していたからこそ可能な芸当だったが、彼らも太陽系直近でのガミラス軍の待ち伏せを予期していた。
 この時、長期の苛酷な航宙がたたり、さすがのヤマトも限界に達しつつあった。度重なる戦闘による人員面の損失が大きく、各部の損傷・消耗に修理が追いつかなくなっていたのだ。その結果、豊富だった各種武装も、その四割近くが使用不能であり、機関出力を目一杯振り絞っても最大速度は二〇宇宙ノットが限界だった。とてもではないが、艦隊規模のガミラス軍と戦えるような状況になかったのである。
 その上での判断が、太陽系外縁直近への危険なワープアウトと、通じているかも定かでない長距離タキオン通信だった(どちらも、病床にあった沖田艦長の強い助言によるものだったと言われている)。
 ワープアウト後、ヤマトは可能な限りの速力で太陽系内へ逃げ込もうとした。だが、その背後からは、予想以上の速さでヤマトのワープアウト反応――重力震反応を察知したガミラス親衛艦隊が急迫しつつあった。距離と速度差から考えて、逃げきれないことは明らかだった。
 絶望感に包まれつつも、これが最後とばかりに戦闘準備を整えるヤマト。とはいえ、第三砲塔は使用不能であり、後方へ砲撃可能なのは射程の短い第二副砲と遠距離では命中精度に難のある宇宙魚雷だけだ。親衛艦隊の先頭艦は旗艦級であることが判明しており、射程面での不利は否めなかった。それどころか、射程圏外から一方的に叩かれることすら予想された。
 臓腑が灼けるような焦燥感の中、メインパネルに映る旗艦級が砲撃態勢を整えた。その位置は、ヤマト副砲の射程圏外。誰もが被弾を覚悟した瞬間――異変が起きた。
 砲撃開始寸前の旗艦級戦闘艦を、右から左へ野太い光芒が無造作に刺し貫いたのだ。光芒は一本ではなく、四本。予想だにしていなかった横合いからの痛打に、旗艦級は苦悶するように大きく態勢を崩した。そこに狙い済ましたように新たな光芒が襲い掛かり、旗艦級は艦尾から大爆発を起こしながら隊列から脱落し始めた。


――帰還ヲ祝ス。邪魔者ドモハ任サレタシ。発:第一遊撃部隊指揮官 宛:ヤマト艦長――



 入電の瞬間、ヤマト艦内は爆発的な歓声に包まれた。進宙からほぼ一年、孤立無援で戦い続けた彼らにとり、それは初めて受ける同胞からの支援だった。
 ガミラス親衛艦隊の側面に十八インチショックカノンという名の剛槍を叩きつけたのは、もちろんハント型フリゲート四隻から成る第一一戦隊だ。ヤマトからのタキオン通信に基づき帰還航路に布陣した彼らは、重力制御によって小惑星片である岩塊を艦体にまとうことで自らの存在を隠蔽しつつ、ヤマトと親衛艦隊を待ち伏せていたのだ。
 小惑星片の利用は、太陽系から離脱直前のヤマトが伝えた最後の戦訓(アステロイド・リング)に基づくもので、地球独自で更なる運用面での改善が加えられていた。この時は、艦首砲口とセンサー部、エンジンノズルのみ小惑星片を任意パージし、砲撃戦が可能な状態としていた。高速機動こそ不可能であったが、防御力は著しく向上しており、防衛艦隊ではこの状態を“アステロイド・アーマー”と称していた。
 満を持して開始された第一一戦隊の戦隊統制射撃は、後々まで語り草になるほど見事なものであった。奇襲を徹底する為、第一射は自艦からのアクティブセンシングは一切行わず、宙域に多数設置したパッシブセンサーからの情報のみで照準管制されていた。
 非常に難易度の高い、言い換えれば高い命中率など到底期待できない筈の射撃方法であったが、放たれた四弾全てが――見事命中した。射撃統制艦に指定された二番艦『シヴァリク』老砲術長の執念が結実したかのような一撃だった。
 半ばハンティング気分だった親衛艦隊は、この奇襲によって一時的に指揮統制が消滅するほどの衝撃を受けていた。迂闊と言えばあまりにも迂闊だが、彼らにとって“ヤマト以外の敵”など全く眼中になかったからだ。
 そして奇襲を成功させた第一遊撃部隊指揮官――土方提督には、ガミラス軍の混乱が手に取るように分った。当初の作戦構想では、ガミラス軍の反応によっては、戦闘は一時的な遅滞戦闘のみに留め、ヤマト離脱を最優先することが予定されていた。敵艦隊の撃滅を狙うには、あまりにも彼我の戦力差が大きすぎると考えられたからだ。
 しかし、ガミラス軍の混乱と反応の鈍さから土方は作戦構想の変更を決意する。一一戦隊に、砲撃を続行しつつ敵艦隊へ緩やかな接近軌道を取るよう指示を下したのだ。軽量の艦に無理やり大口径砲を搭載した観のあるハント型には危険な艦隊運動であったが、土方はそのリスクを冒す価値があると判断していた。
 接近するにつれ、一一戦隊へ飛来する敵弾が目に見えて増加し始めた。しかし、未だガミラス艦隊のフェーザー砲有効射程ぎりぎりの距離であり、アステロイド・アーマーの魔力も健在であった。逆に、一一戦隊の命中率は上昇し、これまで以上のペースで親衛艦隊に痛打を与え続けていた。
 ここに至り、ようやく親衛艦隊も新たな動きを見せ始める。未だ彼らの指揮は混乱しており、本来ならば一時的に後退した上で態勢を整えたいところであったが――彼らにはそうはできない“事情”があった。



 結果、クルーザー級とミザイラー級からなる高速打撃戦隊に突撃と近接砲雷戦が下命された。確認されている敵艦は僅か六隻。高速打撃戦隊の突撃だけで敵を揉み潰せれば良し、最悪でもその間に、艦隊旗艦である一等戦闘艦と旗艦級、デストロイヤー級が態勢を整え直す算段だった。しかし、その判断は完全に裏目に出る。土方の命じた艦隊運動は、親衛艦隊から正にその動きを引き出すためのものだったからだ。
 突撃を開始した高速打撃戦隊と一一戦隊の間に、これまで随伴するだけで沈黙を守っていた第一戦隊の『エイユウ』と『ジョゼッペ・ガリバルディ』が割り込んだ。一一戦隊と同じくアステロイド・アーマーをまとった長大な艦体側面を高速打撃戦隊に晒すと、その全搭載砲が一斉に火蓋を切った。
 アドバンスド・カイザー型二隻の砲撃は初弾命中とはいかなかったが、第二斉射からガミラス艦を次々に捉え始めた。先頭のクルーザー級が機関部に直撃を受けて速度を落とし、そして次の瞬間、内側から破裂するように爆沈した――まるでかつての脆弱な地球艦の最期のように。
 もちろんそれは、あまりの無力さに発狂者すら出したフェーザー砲などではなく、一撃必殺のショックカノンの威力だ。簡易式波動エンジンと共に改装の目玉として搭載されたショックカノンは、新開発の八インチ砲であった(実態はヤマト副砲のストレートな拡大版)。発砲の度に視力を奪うとして不評だった艦橋砲を除き、三連装三基九門が搭載されていた。
 まるで立ち塞がるように隊列を組んだ『エイユウ』と『ガリバルディ』は、自らも無数の直撃を受けつつ発砲を繰り返す。放たれる青白い光弾はハント型の一八インチに比べれば小規模であったが、発射速度は圧倒的だった。また、度重なる直撃にアステロイド・アーマーは次々に剥離し、艦本体にも直撃を受け始めていたが、それでも二隻は頑強に砲撃を続けた。
 元々、より大口径のショックカノンを装備可能なだけの艦規模と機関出力を持つに至った改装後の本型に、あえて小口径砲を搭載することで、発射速度の極限とエネルギーシールドの充実を図っていたのだ。もちろんそれは偶然などではなく、攻撃力は図抜けているが、防御力に難のあるハント型の随伴艦・エスコート艦としての任務に特化した結果であった。




 突撃運動に入ったクルーザー級とミザイラー級にとって、アドバンスド・カイザー型は鬼門となった。その速射性能とガミラス軍の小・中口径フェーザー砲ならば充分な坑堪性を示すエネルギーシールドの前に、戦隊旗艦であったクルーザー級は二隻とも撃沈、残るミザイラー級も大半が中破以上の損害を受け、完全に撃退されてしまったのである。その代償として『エイユウ』『ガリバルディ』も、共に大破と判定される大損害を受けていたが致命傷には至っておらず、未だ自力航行が可能であった(さすがに戦闘行動は困難であった為、この時点で後退を開始している)。

 一方、一一戦隊とガミラス親衛艦隊主力の砲撃戦は時間の経過と共に親衛艦隊側が戦闘の主導権を握りつつあった。
 一一戦隊からの砲撃はこの時、長時間の連続砲撃による蓄熱によって射撃速度の低下を余儀なくされていた。親衛艦隊側も一一戦隊の放射熱量観測によってそれを把握しており、自軍の砲撃命中率より回避運動を優先することで、消耗戦に持ち込んでいたのだ。
 そして遂に、熱限界に達した一一戦隊が砲撃を停止し、後退を開始すると、ガミラス親衛艦隊主力は勇躍、追撃に移った。
 だが、地球防衛艦隊も撤退を潰走に繋げるつもりはなかった。これまで存在を伏せていた第四駆逐隊と特設航空隊を叩きつけ、一一戦隊撤退を援護した。
 第四駆逐隊の改カゲロウ型は、換装された波動エンジンと増加ブースターの恩恵をフルに発揮し、ガミラス艦隊を上回る三九宇宙ノットで接敵を果たしていた。不運な一隻『バンケルト』が一等戦闘艦の砲撃を受けて撃沈されたものの、残る二隻と共に宙雷発射には成功しており、自らを撃沈した一等戦闘艦を中破、他にデストロイヤー級一隻の撃沈を果たしていた。
 その混乱に乗じる形で、新たに戦闘に加入してきたのが九九式宇宙艦上戦闘機『ブラックタイガー』を擁する第三〇二航空隊であった。
 特設支援艦(実態は単なる徴用貨物船)八幡丸とリオ・ハドソンの増設されたコンテナに強引に搭載された彼らは、波動エンジン非搭載・弱武装の貨物船を戦域に近づける訳にはいかず、増槽を満載して遥々遠距離を進出してきたのだ。故にミサイルの類いは一切装備できず、火器はパルスレーザー砲のみ。対艦攻撃力は限られていたが、五〇機にも及ぶ数の暴力と執拗さで火力を補っていた。
 このあまりにも強引な戦力投入は、“航空隊きっての切れ者”“伊達男一代”など、その評価においては毀誉褒貶相半ばする三〇二航空隊司令が、自ら地球防衛艦隊司令部に捻じ込んだ結果であった。“本作戦の成否はひとえに航空隊の投入可否にかかっており、作戦を失敗に導くような(航空隊を参加させないなどという)参加部隊決定を、小官は到底承服できない”として、防衛艦隊司令部に(実際に)座り込んだ。最後には藤堂司令長官が折れ(半ば苦笑交じりだったという)、三〇二航空隊員らにとっても念願叶った作戦投入であった。
 迎撃する立場に立たされた親衛艦隊も、一等戦闘艦と旗艦級に搭載されていた戦闘機隊を緊急発進させたものの、その数は三〇二空の半数にも満たず、同数の敵機を引き付けるのが精一杯であった。その結果、実に半数以上のブラックタイガーが何の妨害もなく艦隊襲撃に成功する。
 執拗に繰り返される襲撃運動に辟易したのか、親衛艦隊はアドバンスド・カイザー型に撃退された高速打撃部隊の残存艦まで呼び戻し、密集陣形を取りつつ緊密な対空砲火で防戦に努めた。それでも、親衛艦隊に第一一戦隊追撃を諦めるつもりは毛頭なく、更に艦列を密にしつつ速力を早めていた。不意をついて横合いから殴りつけてきた小生意気な戦隊をそのまま逃すことなど、栄光ある親衛艦隊のプライドが許さなかったのだ。


 だが――それが彼らの命とりとなる。

 執拗に襲撃を繰り返していたブラックタイガー隊が突如として一斉に翼を翻し、撤退を開始した。これまでの執念すら感じさせた攻撃が嘘のような引き際を訝しみつつも、一様に安堵する親衛艦隊。パルスレーザー砲のみの攻撃は、実害としては軽微であったが、逆境での戦闘経験に乏しい親衛艦隊乗組員にとっては大きなストレスとなっていたからである。
 これでようやく小癪な敵戦隊への追撃に本腰が入れられる――そんな想いと共に親衛艦隊首脳陣が視線を正面へ向けると、彼らの目に思わぬ光景が飛び込んできた。
 いつの間にか敵の艦影が増えていた。四つであったはずの光点が七つに。いや、単に増えたのではない。三つは中央で動かないまま、四つが左右に分かれつつある。そして中央三つの光点は、急激に光量を増しつつあった。その光はまるで――この世の全てを浄化するような白銀の輝き。
 親衛艦隊将兵が呆然と見守る中、眩い輝きは頂点へと達し――そして次の瞬間、親衛艦隊は原子の塵にまで分解されて、この世から消失した。
 これこそが人類初の統制波動砲戦であり、ガミラス戦役最後の戦い『太陽系外縁会戦』の終幕であった。
 波動砲を放ったのは、最後の予備戦力として直前まで存在が伏せられていた第一三戦隊であった。ハント型フリゲートの第二ロット艦で構成された彼女らは、地球防衛艦隊念願の波動砲を装備していたのである。
 第一三戦隊は、アステロイド・アーマーと一一戦隊からの莫大な放射熱を隠れ蓑に波動砲発射態勢を整え、後に統制波動砲射撃と呼ばれるようになる波動砲一斉投射を実施したのであった。




 『太陽系外縁会戦』はガミラス戦役開始以来、ヤマトを除く地球防衛艦隊にとって初めて、戦略的にも戦術的にも勝利と判定される戦いであった。また、単艦戦闘が基本のヤマトとは異なり、艦隊戦での勝利であったことも意味深い。なぜなら、この会戦で示された砲・雷・航、それぞれの戦術が、その後の地球防衛艦隊の新ドクトリンに少なくない影響を与えていくことになるからである。 
 だが、初めて勝者の側に立った地球防衛艦隊(第一遊撃部隊)も、手放しで勝利を喜べる状態では無かった。彼らは、この勝利が薄氷を踏むような危ういものであったことを誰よりも強く認識していた。ガミラス親衛艦隊の指揮は終始精彩を欠くものであったし、何より奇襲に成功したことが大きかった。もしこれが、経験・士気共に十分なガミラス宇宙軍の艦隊であれば、殲滅されたのは自分たちの方であっただろうというのが、彼らの偽らざる心境であった。
 更に、自軍の損害が彼らの内心を一層暗くしていた。
 ガミラス高速打撃戦隊の突撃衝力を真正面から受け止めた第一戦隊のカイザー型は二隻とも完全に大破。肉薄雷撃を成功させた第四駆逐隊は一隻を失っただけでなく、残存艦も宇宙魚雷を全弾射耗しており、事実上の戦闘不能。
 親衛艦隊に密集隊形を強いることで統制波動砲戦を成功へと導いた第三〇二航空隊も、特設支援艦への搭載は元から着艦を考慮しない前提であり、帰還機はパイロットのみを回収し、機体は全て使い捨てとされていた。結果、こちらも事実上の全滅。
 尚、機体放棄の決定については搭乗員たちから多数反対の声が上がったが、またしても三〇二空司令の檄――機体なら俺が中央から幾らでも引っ張ってきてやる。お前らは“命だけ”、忘れずにちゃんと持って帰ってこい。いいか、それだけは絶対に忘れてくるんじゃないぞ!――に全搭乗員が発奮、命令の承服と自身の帰還を誓っていた。
 会戦の序盤、魔弾の射手として奮闘した第一一戦隊も、長時間の連続砲撃という熱限界を超える運用によって、全艦が爆沈一歩手前の状態だった。誘爆回避の為に宇宙魚雷や各種誘導弾が全数放棄され、最悪の事態こそ回避されたものの、蓄熱ダメージによって三番艦は修復不可能なほど損傷しており、最終的には放棄されている。
 そして、人類初の統制波動砲戦を成功させた第一三戦隊も無傷ではいられなかった。波動砲発射の瞬間、二番艦の波動エンジンが暴走、一瞬で轟沈してしまったのである(後の調査によって、原因は機関部主要部品の加工不良であったことが判明)。
 全ての損害を総合すると、参加した全戦隊が実質的に戦闘力を喪失しており、第一遊撃部隊は正に壊滅状態であった。
 当然、会戦当初に戦域から離脱させたヤマトの後を追うなど不可能であり、もはや彼らにできることは、ヤマトが無事地球に到着することを祈ることだけだった。
 そして、彼らの祈りは確かに天へと届いていた。この時、ヤマトはデスラー総統御座艦からの二度に渡るデスラー砲射撃、そして半ばアクシデントのように発生した衝突と艦内戦闘すら潜り抜け、遂に地球帰還を果たしていたのである。
 親衛艦隊が態勢不利にもかかわらず、一時撤退すら行えなかった“事情”が、このデスラー総統御座艦の存在であった。親衛艦隊の役割は、デスラー砲の射線にヤマトを追い込むための“勢子”であり、彼らが撤退してしまえば総統御座艦は敵中に孤立してしまう以上、戦域に留まらざるを得なかったのだ。
 西暦2200年9月6日、ヤマト帰還と大ガミラス帝国デスラー総統の行方不明により、ガミラス戦役は事実上の終戦を迎えることになる。


 良好な運用実績が評価されたハント型フリゲートは戦後も引き続き建造が続けられた。但し、第二ロットから採用された波動砲については、第一三戦隊を襲った暴発(爆沈)事故もあり、一時期、搭載の継続が議論の対象となった。また、第一ロット艦に代替装備として採用されたショックカノンが予想以上の戦果を挙げたことで、波動砲よりショックカノンを搭載すべしとする意見が第一一戦隊の各級指揮官を中心に多数上申されたことも議論を複雑化させていた。
 しかし最終的には、地球防衛艦隊自身が当面の自軍戦力に――特に絶対数の点で――不安を抱いていたこと、太陽系外縁会戦の決着をつけたのが第一三戦隊の統制波動砲射撃であったこと等が決め手となり、波動砲搭載継続が決定されている。


 戦後の地球防衛艦隊の本格的再建に伴い、各種艦艇が一挙に増加し始めたことで、戦前・戦中に建造された既存艦艇は軒並み用途の変更を迫られた。ハント型フリゲートもその例外ではなく、当初の“ミニマム・ヤマト”とも言うべき決戦艦から、艦規模に相応しい汎用護衛艦艇へと改良されていくことになる。そして2200年末の艦類別規定の全面見直しにより、名称も『ハント級護衛艦』へと正式に変更されるに至った。
 その後、ハント級は凄まじいペースで復興していく地球を尻目に、太陽系内航路の護衛任務に長く活躍することになる。その過程で、建造時には二の次、三の次であった居住性の改善や、簡易ワープデバイスの追加による系内小ワープ機能の付加など、多岐に渡る改造を受けつつ、元設計を活かしたファミリー艦も多数が建造された。




 最小規模の決戦艦としてこの世に生を受け、その後は二線級ではあるが最も市民に近い航路護衛艦として長く親しまれることになった本級は、ヤマトのような派手さこそないものの、壊滅寸前だった地球防衛艦隊の最悪期を良く支え、乗り越える原動力となった傑作艦であるという評価に異論はないであろう。

――おわり。

いやぁ・・・・・・長い!長すぎる!!
書き始めた時点での見積が甘すぎたとしか言いようがないですな(^▽^;)
地球防衛艦隊を活躍させる為のご都合主義的展開を少しでも誤魔化すために、あれこれと無駄な抵抗をした結果、このボリュームに(汗)
でもその割には、あまりご都合主義の印象は薄まりませんでしたね(^^;)

あ、四番艦の艦長は・・・・・・はい、あの方をイメージしています(艦番号は違いますが)。
もうちょっと“下”の方のコメントも考えたのですが、私のセンスでは下品にしかならなかったので、あの表現に落ち着き(?)ました。

私事ですが、実は先日、手術を受けました。
といっても簡単なもので、現在は自宅からの通院で療養の毎日です。
ただ、未だあまり体の自由が利かないもので、写真が撮れません(^^;)
今回、文章量に比べて写真が少なく、バリエーションに欠けるのはそうした事情です(^^;)
こんなことなら、事前にもっと沢山写真を撮っとくべきでした(T▽T)
体調が回復しましたら、改めて写真を撮り直して再公開したいと思います(^_^)

はてさて、宇宙戦艦ヤマト2199も公開まで遂に三〇日を切りましたね。
今回の文章を書いている途中、何度も行き詰ったのですが、その度にPVを見返してテンションを再充填しましたw
まぁ・・・・・・漏れ聞こえてくる設定では、ガミラス戦役中に護衛艦のような艦艇が就役するのは限りなく難しそうですが、、、ま、自分の中だけのファンタジーってことで(笑)

はてさて、次は何を書こう・・・・・・( ̄  ̄;) うーん

※2012年3月31日追記:一部画像の置き換えを行いました(^_^)

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1/700 ハント級護衛艦/ハント型フリゲート①

2012-02-24 22:42:50 | 1/700 護衛艦(SOY-YA!!)


 2199年は地球人類にとってターニングポイントとなる年であった。
 この年の末、大ガミラス帝国の太陽系におけるストロングポイント、冥王星基地が遂に壊滅したのである。ここから射出される遊星爆弾と、ここを根城に活動するガミラス宇宙艦隊により滅亡の瀬戸際まで追い詰められていた地球人類にとって、永らく見失っていた“希望”を思い出させるに充分な快挙であった。
 それを為したのは、地球初のタキオン式波動機関搭載宇宙戦艦『ヤマト』であった。ヤマトは、冥王星基地を壊滅するだけでなく、駐留していたガミラス軍太陽系派遣艦隊の殆どを殲滅するという、過去の地球の常識からすれば俄かに信じ難いほどの大戦果を挙げ、そのまま太陽系外へ――大マゼラン雲サンザー太陽系イスカンダルへと旅立っていった。
 その後ヤマトは一年にも及ぶ苦難と困難に満ちた旅路の末に、地球へ帰還することになるが、残された地球人類も決して安穏としていられた訳ではなかった。


 遊星爆弾による戦略爆撃は冥王星基地壊滅と共に停止したが、それまでの被害だけでも地球と地球人類はとっくに破断界を超えていた。辛うじて地下都市に逃れていた生き残りの人類も、刻一刻と地下浸透してくる高濃度放射能に追い詰められ、深刻な食料・資材・エネルギー窮乏がその困難に拍車をかけていた。冥王星基地の壊滅で、これ以上の事態の悪化こそ回避の目処が立ったものの、地球人類に残された時間が僅かであるという冷厳な事実に変わりはなかった。
 加えて、ガミラスの太陽系派遣艦隊は事実上壊滅したが、完全消滅した訳ではなかった。ガミラス艦隊主力とヤマトとの交戦時、冥王星基地から太陽系内外に様々な任務で派遣されていたガミラス艦船の幾らかが難を逃れていたからである。
 少数の敗残部隊といえども、未だ懸絶というレヴェルの彼我の科学技術力格差を考えれば、“ヤマトのいない地球”にとっては強敵以外の何物でもなかった。何しろ、ヤマト以外にガミラス軍を正面から打ち破った事例は存在しないのだ。
 もちろん、地球側にも希望が無いわけではなかった。彼らには波動機関という名の新たな翼と、ショックカノンをはじめとする新たな牙があった。そして何よりの希望は、それら新たな翼と牙を駆使すれば、ヤマトが旅立った現状であってもガミラス艦隊と互角以上に渡り合えるという確固たる自信が地球防衛艦隊に芽生え始めていたことだった。
 そんな思いに後押しされるように、地球防衛艦隊司令部は極めて限定的ながらも艦隊再建計画をスタートさせた。計画は以下の三段階に分かれていた。


 Phase1:残存艦艇の速やかなる復旧と再配備
 Phase2:波動機関を搭載した新型艦艇の急速建造
 Phase3:既存艦艇の波動機関搭載を含む大規模改装


 2199年10月の時点で、ヤマトの進宙を成功させるために地球防衛艦隊は手持ちの人的・物的リソースの大半を使い切っており、能動的な活動はまったく不可能な状態にあった。機動戦力たる宇宙艦隊も、冥王星会戦を含む大規模擾乱作戦(詳細は『地球防衛艦隊2199』を参照)による損失と消耗で壊滅しており、数少ない残存艦の修理すら満足に行えない状態だった。宇宙艦隊再建へ向けての第一歩はこれら損傷艦の修理であったが、再建の本命は Phase2の新型艦艇建造だった。
 新型艦建造に向けての予備検討はヤマトへの波動機関搭載改装と同時期に開始されていた。しかし、当時はヤマトに全ての開発資源を集中する方針であった為、検討は概念研究程度に留まっていた(加えて、イスカンダルから技術供与された波動機関が“どの程度”使えるものなのか、確信が持てなかったという側面もあった)。
 だが、ヤマトによるガミラス軍冥王星基地及び太陽系派遣艦隊の殲滅という戦果、いや大戦果により、新型艦建造計画は俄然加速することになる。
冥王星基地殲滅の報から日を置かずして、地球防衛艦隊から艦政本部に対し新型艦の要求性能が正式に提示された。ヤマトが示した実績があるだけに、その内容は非常に野心的なものだった。



 『仮称“新・多目的宇宙戦闘艦”』という名称で提示された新型艦は、太陽系内周圏の制宙権確保と維持を目的とし、ガミラス軍クルーザー級戦闘艦を単独で撃破可能な戦闘力と、工業生産能力が激減した現在の地球でも量産可能な生産性が求められた。
 艦形状は過去に十分な建造実績があり、量産性も良好な紡錘形(葉巻型)が指定され、艦体規模は、残存する宇宙艦艇ドックで建造可能なサイズから110メートル級とされた。
 主要武装として要求されたのは波動砲、ショックカノン、宇宙魚雷、パルスレーザー、各種小型誘導弾だ。艦載機こそ搭載していないものの、武装の豊富さはヤマトのそれを完全に受け継いでいた。
 要求速度もヤマトと同等の二七宇宙ノット。艦サイズが従来型の突撃駆逐艦をやや大きくした程度である為、『突撃駆逐艦的』な艦として理解されることが多い本型だが、実態は異なる。快速と機動力を活かした宙雷撃戦よりも、砲装備でガミラス艦と正面から撃ち合い、撃ち勝つことを第一義に考えられた艦であった。
 つまり、本型のコンセプトは最小化されたヤマト――ミニマム・ヤマトだったのだ。


 主戦兵器であるショックカノンは、当初はヤマトで実績のある六インチ砲六門以上の装備が要求されたが、指定された艦の規模では物理的に搭載困難であった。しかし、ヤマトの実戦データーをフィードバックした各種シミュレーションより、ガミラスのクルーザー級であれば五インチクラスのショックカノンでも十分撃破可能という結果が得られた為、主砲として五インチ砲六門の搭載が決定された。また同時に、副砲として三インチショックカノン八門の搭載も決定されている。この三インチ砲はいわゆる両用砲的な位置づけで、速射性と大型の高動力砲塔の採用による目標追随性を重視して設計されていた。対艦攻撃のみならず、パルスレーザーより長射程の中距離防空火器としての効果が期待されていた。
 また、設計コンセプト的には主戦装備ではないとはいえ、宇宙魚雷も大型発射管二門、中型三連装発射管四基を搭載し、いざという場合は突撃駆逐艦的な運用も可能であった。
 そして本艦最大の決戦兵器とされた波動砲については、艦体の基本設計と機関能力が確定次第、改めて詳細仕様を決定するものとされた。
 搭載機関はもちろん、ヤマトで実用化されたばかりのタキオン式波動機関だ。艦の規模に合せたダウンサイジングと、ワープドライブ用デバイスをはじめとする遠距離航行用補機類のオミットで簡略化が図られる予定だった。


 以上のようなスペックは、過去の地球艦艇の能力と比較すれば破格のものであったが、性能提示を行った地球防衛艦隊はその実現に自信を持っていたと言われている。とはいえ、その自信の根拠は多分に気分的な(それも高揚した)ものであり、現実は厳しかった。つまり、根本的に要求性能が高すぎたのだ。
 要求を完全に満たした艦の規模と武装を両立した場合、予定サイズの波動機関では出力が不足することが明らかになったのである。具体的には、最大戦闘速度で全力射撃を行った場合、最悪十数分で機関内圧力が稼働最低圧を下回ってしまう(つまりはエンストする)という検討結果が報告されていた。
 搭載が予定されていた波動機関はワープデバイスをはじめとする本型には不要と判断された周辺補機を悉く撤去し、ヤマト程の長期間・遠距離航行は考慮の要なしとして設計・製造マージンを削れるだけ削ることで限界まで機関容量を稼いでいたが、それでも尚、必要出力には及ばなかった。
 この事態に、設計部門である艦政本部のみならず防衛艦隊までが頭を抱えた。引き続き機関の改良検討は行われていたものの、根本的な解決には時間を要するどころか、解決の目処すら全く立っていなかったからである。
 驚くほど短期間でタキオン式波動機関の実用化に成功した人類であったが、イスカンダルからの提供資料に基づいて何とか完成させたというのが実情であり、基礎理論面での理解は、イスカンダル人やガミラス人から見れば赤子も同然であった。つまり、“小型化”という応用検討は当時の地球人類には未だハードルが高すぎたのだ。
 艦政本部は当面の対応として、機関負荷の大きい砲兵装の削減や艦体規模の拡大を逆提案した。しかし、防衛艦隊がそれらを悉く拒否した結果、防衛艦隊と艦政本部が対立状態にまで陥ってしまう。
 艦政本部に一通の報告書が上げられたのは、そんな折だった。防諜を配慮し敢えて素気なく書かれた報告書の表題は『漂着物“乙”調査結果』だった。この報告書が、一度は暗礁に乗り上げた新型艦計画を再び離礁させることになる。




 『漂着物“乙”』
 それは、火星に墜落したイスカンダル王室船――通称:サーシア・シップを指す秘匿名称であった。
 サーシア・シップとは、イスカンダル女王スターシアの命を受けた王妹サーシアが、単身地球へと来航した恒星間宇宙船である。
 不幸にも太陽系到着直前、ガミラス軍による攻撃(現在では誤射であったことが判明している)を受けて船が損傷、火星へと墜落した。
 唯一の搭乗者であった王妹サーシアは救命艇で脱出したものの、脱出時の事故で帰らぬ人となってしまう。スターシアが託した波動機関技術が地球を救う原動力になったことを思えば、通信カプセルを握りしめたまま絶命していたと伝えられる彼女は、まさに全ての地球人にとっての恩人であった。
 王妹サーシアの遺体は、墜落地点の調査に訪れた地球防衛艦隊士官によって発見され、可能な限りの丁重さを以って墜落地点近郊に仮埋葬された。遺体すら持ち帰れない状況では救命艇や墜落したサーシア・シップの回収は望むべくも無く、この時点ではそのまま放置するしかなかった。
 サーシアの遺体回収とサーシア・シップの本格調査がようやく実現したのは、ヤマトが発進し、地球―火星間の航路の安全がある程度確保された後のことであった。既に最初の発見から一ヶ月以上が経過していた。
 意外なことに、サーシア・シップは完全に発見時の状態を保っていた。調査前の予想では、かなりの確立でガミラスに破壊されていると考えられていたからだ。もちろんそれは幸運などではなく、ガミラスは意図して手を付けなかったのだが、その理由は当時の地球人の想像の埒外にあった(ガミラスとイスカンダルの“奇妙な関係”はヤマト帰還後にようやく判明することになる)。
 そして調査開始後すぐに、サーシア・シップが紛れもない“宝の船”であることが判明した。
 火星に墜落したサーシア・シップは、船首部分こそ地表との激突で大破していたものの、船尾部はほぼ原形を保っていた(そのこと自体、王族専用船としての並外れた堅牢性を示していた)。最大の驚きは、ほぼ無傷の状態で発見された波動機関であった。
 調査に訪れた艦政本部の研究員たちが一目見た瞬間、一様に感嘆の吐息を漏らしたと伝えられるほど、サーシア・シップに搭載されていた波動機関は先進的且つ洗練された構造をしていた。
 研究員の一人が「こいつに比べれば、俺らが作ったのは学生の卒業制作みたいなもんだ」と自嘲気味に呟いた言葉が後世に伝えられたことで、イスカンダルは地球人に劣化コピー品(モンキーモデル)しか許す気はなかったと主張する研究者もいるが、事実は異なる。
 イスカンダル人、というよりもイスカンダル女王スターシアが為そうとしたことは、自らよりも数世紀は遅れた異星種族に自らの優れた科学技術の結晶を理解させ、短時間で実用化させるというものだった。多少の想像力を働かせれば、それがどれほど困難な命題であるか理解できるだろう(例えて言うなら、布張りの複葉飛行機を作れるようになったばかりの時代の人々に、超音速ジェット機を作らせようとするようなものだ)。
 当然、イスカンダルから提供しなければならないのは、波動機関の設計図面といった資料はもちろん、各種理論方程式や製造に不可欠な素材の精錬加工技術といった周辺・基礎技術にまで及ぶことになる。




 結果的に、スターシアはこの困難な命題に成功した。もちろんそこには、波動機関実用化に向けて血の滲むような努力を重ねた地球人類の存在があった。しかし同時に、スターシアが“地球人類でも実用化可能なレヴェルの波動機関”を正しく選定していなければ、技術供与が失敗に終わった可能性は極めて高いのである。
 言い換えれば、スターシアが提供した波動機関技術は、彼女らにとってみれば非常に基本的な、ある意味では原始的なものだった。精緻さで得られる効率性能よりも、とにかく大容量・大型の機関で性能を稼ぎ、各部機構の簡易さや安定性を最重視したものであった(それでも尚、宇宙レヴェルで見れば非常に高性能なのだが)。
 これに対し、サーシア・シップはイスカンダル王室専用の銀河間航行可能な宇宙船であったから、そこに用いられている技術はイスカンダルでも最高レヴェルのものであり、波動機関を実用化したばかりの地球人にとってはまさに『宝の船』だったのだ。
 もちろん、使用されている技術が高度過ぎ、その分析と解析は容易なことではなかった(完全解析に最低五〇年、技術応用には一〇〇年が必要と考えられた)。しかし地球人とて、捕獲ガミラス艦を元にした独自研究とイスカンダルからの体系的な技術供与によって、非常に初歩的ではあるが波動機関と波動物理学を身に着けつつあった。それら知識と技術を総動員すれば、コンセプト的な模倣や、簡易なハードの模造程度ならば、すぐにでも実用可能な技術が幾つか発見された。
 その中でも最大の発見とされたのが『波動現象増幅装置』である(普及した現在では、単に『増幅装置』と呼ばれることも多い)。
 この装置は、波動機関内で高濃縮されたタキオン粒子から、より効率的に波動現象(空間歪曲現象)を発生させる機関内補機であった。これにより、サーシア・シップは船体・機関共に非常に小型でありながら、超長距離・連続ワープが可能なほどの高い航宙性能を有していた。
 もちろん、同目的の補機はヤマトにも装備されていた。しかし、ヤマトは機関容量だけで十分な波動現象を得られるよう(そして構造が少しでも簡略化できるよう)大容量の大型機関が選定されていた為、イスカンダルの資料に記されていた増幅装置の性能は極めて限定的なものだった。
 イスカンダルでは、この装置は容量に制限のある小型機関を高効率化させる為には必要不可欠だが、容量に余裕のある大型機関には性能過剰なものとして捉えられていた。こうした考えは、原則平和主義を唱えるが故に民用用途しか存在しないイスカンダルには相応しいものであったが、軍事用途での使用を考えれば、おのずと答えは異なってくる。小型機関は言うに及ばず、大型の波動機関でも『波動現象増幅装置』を装備するだけで、飛躍的な機関性能向上を達成することができるからだ。特に、この時代以降の地球艦艇は波動砲やショックカノン、エネルギーシールドなど、波動現象と機関出力に拠った兵器を多用していたから、機関性能の向上は戦闘能力や防御能力の向上と全く同義であった。

 『波動現象増幅装置』の報告に、新型艦計画関係者は最初は半信半疑であったものの、詳細を知ることでそれは大きな期待へと変わった。上申された報告書には、念の入ったことに増幅装置の簡易複製品の計画図と、それを用いた場合の性能予想曲線まで添付されていたからだ。そして、その性能曲線を信じるならば、現状の新型艦用波動機関でも十分に要求出力を達成可能であった。もちろん、報告書を作成した研究員たちもそれを十分に理解しており、その点でも彼らの強い自信と高い意気込みが感じられた。
 この波動現象増幅装置の開発と実用化こそが、ハント型フリゲートの成功のみならず、後の“第二世代”波動エンジン――高効率型波動エンジン――誕生の嚆矢となるのである。


ハント級護衛艦とオマハ級哨戒巡洋艦の比較。
艦サイズを極限まで切り詰めながら波動機関容量は最大化するという相反する命題を達成する為に、ハント級の機関部(朱色部)は艦中央部より大直径化しており、開発に携わった造船官たちの苦労がうかがえる。
一方、ハント級の拡大改良版とも言われるオマハ級だが、艦のシルエットは大きく異なる。艦サイズの制約が緩和されただけでなく、波動現象増幅装置の実用化により機関効率が大きく向上したことで、これ以降の艦艇は一挙に艦体がスリム化した印象がある(画像はスパーチャージャー増設改装後の姿)。



――つづく。

『護衛艦』第一回(前編)をお送りしました(^_^)
書き始める前は一回で終了すると思っていましたが、書いている内にアレコレと妄想が広がりまして、結局は二回に分けることと相成りましたw
恐るべし!この計画性の無さ(^^;)

今回の模型は『SOY-YA!!』さんのガレージキット『1/700護衛艦』です。
実はこの言葉には二つ意味がありまして、『SOY-YA!!』さん製のガレージキットを『SOY-YA!!』さん御本人に作っていただいたという・・・予想外の事態になっていたのです!!(^^;)
SOY-YA!!さんと言えば、ヤマト模型本にも作例を掲載されているような方ですし、これまでに発売された数々の1/700ヤマトガレージキットを思うと、私のような1/700コレクターには雲の上の存在のような方なのです。本当に信じがたい非常事態なんですよ、奥さん!!
詳しくは書きませんが、本作には原型を作られた方ならではの改良・修正も加えていただいていまして、そうしたキット発売秘話的なお話も大変興味深くお聞きすることができました。
カラーリングは、我が家の艦隊ではすっかり定番化(?)しましたヤマトカラーで、細部まで丁寧に仕上げていただいています。
なんでもSOY-YA!!さんでは、このキットの補修や将来のヤマトカラーでの製作依頼に備えて、今回の塗装レシピを残して下さっているそうですので、『俺もこれと同じカラーリングが欲しい!!』という方、いかがでしょう?(笑)

はてさて、徐々に明らかになってきました『2199』には、土方艦長や山崎機関長の登場が予定されていますね。
必然性があれば、後作品の設定も積極的に使っていきますよ、ってことなんだと思います。
であれば、人物のみならずメカでも同じことがありえるんじゃないでしょうか。
その点、『護衛艦』はヤマトがイスカンダルから帰還した折にでも登場してもいいんじゃないか・・・この製作スタッフの方々であれば、そこまでやってくれるんじゃないか・・・と大いに期待しつつ、『護衛艦』後編も頑張りますw

そして、以前公開しましたアンドロメダ①の記事の中に『大隈雑記帳』の大隈さんから御了解をいただいて、しゅんらん画像を転載させていただきました。初見の方は是非是非!!
コメント (7)
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