我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

リメイク版はPS版の夢を見(せてくれ)るのか?

2020-10-02 21:49:00 | 宇宙戦艦ヤマト2205


先週、ようやく本年初の記事更新を果たした当ブログですが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか?
今週も二つほどネタが思い浮かんだので、リハビリと更新習慣を取り戻すために、その内の一つを記事にしてみようと思います。

あ、多少ですが2205の予想じみた内容も含みますので、せっかくの新作に変な予断を持ちたくないという方はご遠慮下さいね。

先週、FGT2199さんとWeb談義(呑み会)をした際、PSゲーム版ヤマトの魅力について話が及びました。
私のようなメカ好きからすると、PS版にはしゅんらんや戦闘空母、ステルス仕様のコスモタイガーⅡなど魅力的なメカが溢れている訳ですが、今日はあえてそれらとは別の存在に着目してみようと思います。

PS版の魅力の一つに、鹵獲改装艦の起用がありました。
ホワイト○○○○という艦名にピンとこられる方も多いのではないでしょうか?
その名の通り、ホワイト――白色彗星帝国――の艦艇を戦後回収し、それを地球仕様に改めた上で編入した艦たちです。



オリジナル版やPS版でも(リメイク版ほどではないにせよ)多数押し寄せた白色彗星帝国軍の規模を思えば、あまり損傷していないガトランティス艦が戦中・戦後に回収されることも十分にありえますし、現実の歴史においてもそういった実例は多数ありますから、この鹵獲艦設定には多くのメカファンが快哉を叫んだと思います(私は叫びましたw)。
特に、高速中型空母(ナスカ)の鹵獲艦は地球空母(戦闘空母)にはない正規空母然とした姿がマニア心を刺激してくれたりもしました。
また、生粋の地球艦艇とは異なるパラメーターを持つ艦(種)の増加は、ゲームそのものの遊びの幅を広げる事にもなり、本ゲームの「やり込み」要素をも増やしてくれたと思っています。

さて、そんなPS版の特色(?)の一つであった鹵獲艦設定ですが、リメイク版(2205とそれ以降のシリーズ作品)でも採用される可能性はあるでしょうか?
2202の最終話近く、ゴレム起動によりガトランティス人(人造兵士)は大帝を除いて全滅、それに伴いガトランティス艦艇も友軍同士で衝突したりで次々に爆散していきました。
ですが、それは極々一部に過ぎず、常識的に考えればそのまま宇宙空間を漂うだけになった無傷の艦も多数あったと思います。
つまり、ガトランティス艦の回収や捕獲、鹵獲は十分に可能な状況です。
そして戦後の地球は時間断層を喪っています。
ガトランティス戦役勃発以前のようなペースでの軍備増強はもはや不可能ということです。

・・・・・・と書くと、PS版のような鹵獲艦編入も十分現実的と思えてきますが、そうは問屋は卸してくれませんw
PS版やオリジナル版の世界では、地球の機動戦力(艦艇)はガトランティス戦役で払底していた為、有り合わせの器(うつわ)に自分たちの装備を盛りつける形で手っ取り早く戦力化する余地と必要性がありました。
しかしリメイク版の世界では、戦役終了後も半年以上、時間断層工場は休まず稼働しているのです。
その様を山南さんは「乗る人間の数も足りないのに、フネだけ吐き出されてくる」と言っていましたね。
つまりリメイク世界では、「器」どころか完成した艦そのものが有り余っている――乗り手がいないだけで。
また、全く異なる技術体系で作り上げられた異国の艦を自国で運用するのは、見た目以上に大変です。
文字通り「器」としてしか使えず、信頼性を確保する為に(戦場で謎の理由で突然システムダウンされては困る)、中身は丸ごと刷新するくらいの必要があることを考えれば、リメイク世界で鹵獲艦が研究目的以外に使用される可能性は残念ながら低いように思いました。

むしろ、不足している「乗り手」を補う為に人造兵士計画が採用されたりしていないかを心配してしまいます。
実際、地球での人造兵士製造も2202劇中の銀河クルーの会話で「現実味を帯びている」と言われていましたので、ガトランティス戦役末期の時点で少なくとも研究開発が行わていることが伺われます。
そして、どう転んでも悲劇的な運命から逃れられそうにない「人造兵士」というダークファクターは、むしろ福〇さんが好んで使いそうで(^^;
あるいは・・・ヤマトクルー会報誌に掲載された男の子の新キャラ(オリジナル版の某キャラという噂もありますね)は地球製人造兵士の第一世代で、成長因子を弄られたことで2203年の誕生(製造)から僅か2年でもうあの姿で、更に数年後にはオリジナル版のような・・・・・・とか。
もしそうなら、生まれながらのフラグ持ちとか、髪型以外顔一緒というオリジナル版以来の突っ込みどころにもオールマイティーに対応できてしまうという恐ろしいことに・・・・・・。
マズいな。どんどん想像が暗黒面に入ってきた(^-^;
戦役後の国民投票などを通じて、地球市民や政府・軍上層部が暗黒面から少しでも明るい方に戻ってきてくれていればいいのですが。
うーん、公(おおやけ)には大々的な計画実働こそ中止されたものの、非公式に細々と研究が継続しているとか、計画中止前に生まれた(造られた)子たちだけは倫理上の問題からそのまま育てられている・・・・・・くらいが現実的でしょうか。

はい、すみません。またしても当ブログ恒例の「当たらない予想」をしてしまいました(笑)

では、気を取り直して鹵獲艦に話を戻しましょう。
先ほどの説明では、鹵獲艦登場の可能性は低いと書いてしまいましたが、一つだけ登場の理由付けがしやすい艦があります。



はい、自滅型攻撃艦「イーターⅠ」です。

この艦に使われている波動防壁中和技術は、戦役中に散々苦しめられただけに地球防衛軍が(その点で言えばガミラスも)何らかの形で兵器体系に取り込みたいと考えるのは自然に思います。
リバースエンジニアリングで類似兵器(贅沢を言えば艦載機に搭載できるくらい小型化したい)を自力で開発できればベストですが、それが困難且つ多数のイーターⅠが戦場で回収できていた場合に限り、鹵獲兵器として導入される可能性はあると思いますね。
今のところ、地球以外に波動防壁を積極的に防護装備として用いている勢力はありませんが、『某黒い人たち』はいかにも使いこなしてそうですし(笑)、それは冗談としても軍隊は鏡に映った自分を見て身支度(装備)を整える性癖がありますから、何らかの形で装備体系に組み込みたいと考えるのは自然なことに思えます。

尚、イーターⅠの類似ポジションに対消滅ミサイル(破滅ミサイル)もありますが、カラクルム級の連結砲撃(レギオネルカノーネ/インフェルノカノーネ)と同様、単なる大威力兵器と考えれば、波動砲搭載艦艇を多数装備する地球防衛軍にとっては代替が利く存在にすぎず、イーターⅠほどのニーズはないと感じます。

以上のように理詰めで考えると、イーターⅠだけは鹵獲兵器として地球に採用される可能性があると感じるのですが、唯一気になるのがイーターⅠがガイゼンガン兵器群に属しているという点ですね。
ガイゼンガン兵器群は、滅びの方舟から文字通り「生まれたきた」兵器のようですし、劇中での発光描写などを見る限り、母体たる滅びの方舟に強く影響される存在に感じました。
正直、滅びの方舟が消失した時点で、全てのガイゼンガンも崩壊・消失するんじゃないかと思っていたのですが、戦後も一応形状は保っているようです(カラクルム級が海上を曳航されているシーンが劇中にありました)。
しかし、もし本兵器群が方舟をはじめとする古代アケーリアス文明の産物に強い影響を受けるのであれば、今後敵性勢力がアケーリアス文明の利器を使用していた場合、あっさり乗っ取られてしまう危険性がありそうで怖いですね。
もちろん自軍兵器化にあたっては、地球独自の自動化技術で無人艦になっているでしょうけど、器はあくまでガイゼンガンですから、いざとなったら後天的な制御システムなど全く無視して活動しそうな気がします。
その点で言えば、他のガイゼンガン兵器群(超大型空母や大戦艦)を自軍に編入するのもやっぱり恐ろしいですね(ガイゼンガン以前の艦――ナスカやラスコー、ククルカンはまだ安全そうですが)。

今日は以上です。

※文中の「ホワイトパイカ―」の画像は旭日提督様から、「イーターⅠ」の画像はbutchy様から御了解をいただいた上で転載させていただきました。改めて厚く御礼申し上げます。

※本記事にて言及した各兵器について、私個人の好き嫌いは考慮に入れていませんので、あしからず。




コメント
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