我が家の地球防衛艦隊

ヤマトマガジンで連載された宇宙戦艦ヤマト復活篇 第0部「アクエリアス・アルゴリズム」設定考証チームに参加しました。

宇宙戦艦ヤマト2202 第五章の戦闘は“2”みたいになる?

2018-03-31 22:29:38 | 宇宙戦艦ヤマト2202


さてさて、昨夜は機動甲冑について言及しました。
今日はその機動甲冑も活躍するかもしれない第五章の戦闘について、毎度当たらない妄想に花を咲かせてみたいと思いますw

2202は“さらば”“2”のリメイクという位置づけである以上、メカ好きとしてやはり気になるのは、ヤマトシリーズ中唯一地球防衛艦隊が勝利の栄光を掴んだ『フェーベ』や『カッシーニ』が再現されるのかですよねw

今日のところは、まずフェーベでの戦いにおいてキーになった航空機から考えてみようと思います。
以前にも軽く言及したことがありますが、2199や2202世界の航空機はオリジナル版に比べると少し肩身が狭い立ち位置にあるように感じています。
参考まで、2199でヤマト航空隊が部隊として活躍した場面はどれくらいあったでしょうか?

 ・メ2号作戦(冥王星基地攻略戦)
 ・七色星団会戦
 ・バレラス強襲戦
 ・シャンブロウ攻防戦

単機レベルでの活動はもっとありますが、部隊として全力投入されたのはこれくらいだと思います。
それなりの回数ですが、オリジナル版での戦闘頻度に比べると明らかに少ない気がしますね。
また、七色星団を除いて、特定エリアの攻防戦だったことも目立ちます。
七色星団にしても、その空間状況は長距離レーダーも使用できないくらい酷いものでした。
視界が利かず、空間そのものが酷く時化(しけ)ているような状況でしたから、艦船は満足にスピードが出せなかったことでしょう。

回りくどい言い方をしてしまいましたが、2199/2202世界の航空機は艦船の側が速度を抑制せざるを得ない状況でないと、対艦戦闘での活躍が難しいということです。
その原因はやはり、艦船と航空機の速度・加速性能の違いにあります。

これが地球上の洋上艦艇と航空機の関係なら、航空機の方が圧倒的に大きな速度性能を持つわけですが、宇宙空間における波動エンジン搭載艦艇と航空機とでは立場が逆転してしまいます。
短時間で亜光速まで加速することができ、空間跳躍すら可能な無限機関を搭載している艦艇と、(原理は不明ですが)それより遥かに小規模な機関しか搭載できず、加速性能も航続性能も限られた航空機とでは、比較にもなりません。



では、前振りが長くなりましたが、第五章での地球防衛艦隊対ガトランティス艦隊の戦闘について、艦隊航空戦に絞って考えてみたいと思います。
“さらば”“2”の艦隊航空戦といえば断然“2”の第20話『ヤマト・奇襲に賭けろ!』がまず頭に思い浮かびます。
土星の衛星フェーベ近傍で、ヤマトを含む地球の空母部隊がガトランティス空母機動部隊を奇襲攻撃で殲滅するというあまりに有名なお話ですが、果たしてこの展開が2202世界で実現可能でしょうか?
正直言うと・・・・・・そのままの展開は、かなり難しいんじゃないかと思っています。

第20話の一番のキモは、戦力的には圧倒的に優勢なガトラン機動部隊を地球側が先に発見し、奇襲攻撃を成立させることができるかという点だったと思います。
本来、自星系内のことですから、どこに敵が潜んでいようとリアルタイムで捕捉できるくらいの哨戒システムを構築しておいて欲しいところですが、システムが妨害されたり、システム構築が正面戦力の拡充に傾倒する余り、遅れていることもあるでしょう。
仮に、地球側の哨戒システムが用をなさない状況で、且つ非発見を悟らせれない(発見されたことを気づかせない)ことが必須の状況であれば、アクティブステルス性能を持つというコスモタイガーⅡが偵察に使われてもおかしくありません。
そして、首尾よくガトラン機動部隊を先制発見したとします。
更に、傍受されにくい指向性の高い通信波によって、ガトラン機動部隊の所在が地球艦隊に知らされたとします。

そうなった場合に初めて、“2”のように地球の航空隊が長躯して奇襲攻撃を担うことができる可能性が生じる訳ですが――選択肢としてはともかく、実際に選択されるかと言えば、難しいと考えます。
2199/2202の世界では、艦艇の方が基本的に足が速いので、まごまごしていると(時間をかけていると)、艦艇が優速を活かして逃げてしまう可能性があるからです。
せっかく発見した敵に逃げられてしまうリスクを考えれば、ガトラン機動部隊の至近に地球艦隊を小ワープで送り込んだ方が、遥かに早く攻撃を開始できます。
そして、ワープについて言えば、地球側には明らかな地の利があります。
2202において、星系内でのワープは、惑星や衛星の重力影響が大きく、十分な管制がなければ自由なワープは難しいとされているからです。
地球から万全な管制が受けられる地球艦艇はワープの自由度を確保していますが、ガトランティス側にはそれが期待できない――つまり、ガトラン艦艇は太陽系内では自由自在には小ワープできない可能性があります。
やや控え目に『可能性』としているのは、地球侵攻前に隠密裏に太陽系を事前偵察くらいしているだろうという常識的判断があってのことです。
ただ、短期間の偵察程度では、そこをホームにしている地球側程の情報蓄積はできないでしょうから、この点でのアドバンテージはやはり地球側にあると考えても無理は小さいと思っています。
逆に言えば地球側は、『狙ったエリアへ小ワープが可能』というアドバンテージを奇襲要素として最大限に活かすべきでしょう。

ガトラン機動部隊の直近に艦隊を送り込むなら、砲戦・雷撃戦能力に優れる大規模艦隊を送り込んで一気に殲滅したいところです。
しかし、“2”と同様にそんな大戦力はとても引き抜けないというなら、ヤマトとアポロノーム、アンタレスからなる小艦隊を送り込めば原作オマージュにもなるでしょうか。
この場合、至近ワープアウトと同時に全艦一斉に艦載機を発艦、艦載機は敵艦隊へ突撃し、ガトラン艦隊を引っ掻き回します。
空母型アンドロメダはそのまま拡散波動砲発射準備に入り、ヤマトはアンドロメダを護衛しつつ、その場で砲雷撃を全力で行う感じでしょうか。
2202では、小ワープ後でも波動砲発射態勢に入れることが第四章のヤマトの作戦計画で明らかになっていますので、こうした急迫猛撃的な戦法も可能だと思います。
空母型アンドロメダが拡散波動砲発射準備が完了次第、航空隊は全力でガトラン艦隊から離脱、そして――てな展開を考えたのですが、うーん、正直グダグダですねぇw

何よりもまず、2202のガトランティス軍が打撃艦隊と空母部隊を分けるような艦隊運用を行うのかっていうと・・・・・・正直しなさそうでしょ?w
2202第一話でも『私は戦闘空母です』と言わんばかりに多数のナスカ級が打撃艦隊に平然と組み込まれていましたし。
また、これまで散々言っていた速度の問題から、2199や2202の世界では特に対艦戦闘において航空機は使いどころが難しく、空母を集中した機動部隊という戦力単位は、邀撃に出てくるであろう敵艦隊をまずは殲滅しなければならないという戦場では、それほど有力な存在にはなりそうにありません。
むしろ、至近にワープアウトされて艦としての脆弱性をさらけ出してしまう可能性を思えば、敵艦隊が殲滅されるまでは後方に待機しておいて、殲滅後にようやく前進してきて惑星や衛星の制圧戦に投入されるという展開が自然な気がします。

加えて、こんな小手先の妄想が通用するのは、彼我の艦隊戦力比が常識的範囲内(数倍~数十倍)に収まっている場合に限られます。
それこそ数百・数千倍といったレヴェルで戦力差があった場合は――数百機規模の航空機ではとてもどうこうできないでしょう。
それとも、万の単位で航空機が運用できるように、何百隻と空母が登場したりするのかな?
ちなみに、第二~四章に登場した第八機動艦隊のカラクルム級250万隻に対して、地球側が戦闘艦を1千隻を用意できたとしても、その戦力比は2500倍です、一万隻でも250倍w
250万隻というのはたった一個艦隊の数ですから、ガトランが本気で侵攻してきたら更に数が多くて当然です。
これで、『実はガイゼンガン兵器群というのは無限増殖の秘密があって、通常戦力での侵攻艦隊は1万隻だけです』とか言われたら笑っちゃいますけどねw

ただ、第八機動艦隊の残存戦力を第四章ではデスラー砲一発で消滅させています。
第八機動の残存戦力がどの程度の数だったかは不明ですが、2202世界における“万”の単位は波動砲なりデスラー砲一発でどうにかできる程度の数なのかもしれません。

うーん、そんな桁違いの物量戦の世界で、下手したら艦艇数よりも数が少ないかもしれない航空機や機動甲冑でどうしろうと・・・・・・w
やっぱり、何らかの手段で敵艦隊を密集させて機動を阻害し、更にガミラス臣民の盾みたいなワープ妨害装置も設置して逃げられないようにして、拡散波動砲を雨霰と叩き込むしかないですかね。

なんか、大風呂敷を広げた割には、飛躍も捻りもないオチになってしまいました、残念(^_^;)


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機動甲冑について考える(宇宙戦艦ヤマト2202)

2018-03-30 22:35:45 | 宇宙戦艦ヤマト2202

さてさて。
第四章に鳴り物入りで登場しました機動甲冑(正式名称:2式空間機動甲冑)ですが、その活躍が主役たるヤマトを食ってしまう程(笑)だったこともあって、『強すぎる』『ほぼモビ〇スーツ』『コスモタイガーいらんやん』等の意見も散見されます。

この機動甲冑、第四章パンフレットによると、空間騎兵隊の斉藤がガミラス戦役時の苦い経験から“航空機と装甲戦闘車両の利点を融合した一人乗りの兵器”として開発したと説明されています。
といっても、実際に斉藤がデスクで設計作業を行ったとは思えませんので(笑)、開発を強く推したり、コンセプトやアイデアの提示、できあがったデザインに対してのチェックやコメントが主だと思います(もし試作機が出来上がっていたら、その試験も当然担当しているでしょう)。
とはいえ、十一番惑星みたいな辺境の地に、そんな開発設備と人員が存在するのかという気がしなくもないですが、仮に実機(試作機)製作にまで至らなかったとしても、コンセプトの熟成とコンピューター上のデザイン(設計)・シミュレーションくらいまでであれば、それほど大規模な設備も人員も不要だと思います。
また、正式名称に『試製』という文字がなく、『2式』と採用年も示されていることからも、少なくとも十一番惑星から開発データか試作機が地球に送られ、採用試験が行われたと想像できますね。
第四章で登場する機動甲冑はヤマト艦内で製造されたと説明されており、その設計・製造資料は十一番惑星で回収したと考えるのが自然ですが、あるいは地球防衛軍の正式兵器として予めヤマト艦内工場のデータバンクに登録されていたか、改めて地球からデータを送信してもらったという可能性もあると思います。
逆に言えば、機動甲冑は既に地球でも量産されていそうです。
第四章に登場した機動甲冑の主要な武器装備はヤマトや艦載機のものが流用されていましたが、これはヤマト艦内での製造に適したローカライズ(設計変更)という可能性もありそうですね。
その点、もしメカコレで機動甲冑が発売される事になったら、製造場所ごとのマイナーチェンジモデルとかを作られる方もおられるかも。

ではここで一旦、話を最初の開発コンセプトに戻しましょう。
『航空機と装甲戦闘車両の利点の融合』というコンセプトですが、つまり多少大げさに言うと『空飛ぶ戦車』を作ろうってことですよね。
現代の地球で『空飛ぶ戦車』にあたる兵器を挙げるとすれば、米軍の地上攻撃機A-10や対戦車攻撃ヘリAH-64シリーズとかになると思います。
これらの機体の特徴は、マッハ2くらい出して当たり前の戦闘機と比べると時速300~700km程度と圧倒的に劣速ですが、その分、地上部隊や装甲車両を攻撃する為に、低空・低速域での機動性(小回り)と火力に秀でています。
当然、本職の戦闘機と普通に空中戦を行ったら殆ど勝ち目はありませんが、戦闘機が至近・低空・低速といった特殊な状況にあったりすると、先に挙げた攻撃機や戦闘ヘリでも撃墜できるどころか、むしろ有利になることすらあるでしょう。
2202劇中、ワープブースターで多数の機動甲冑が突入していった戦場は、まさにそんな状況だったと思います。
突入ポイントは、テレザートと蓋状の巨大岩盤の間の極めて狭い空間で、尚且つガトランティス艦隊が密集している状態でした。
高速発揮可能な戦闘機であっても、自由自在にスピードを出せる場所ではありません。
むしろ、そこそこの速度で機敏に機動できる(小回りの利く)機動甲冑にとって独壇場のような戦場だったと思います。



もし逆に、空間障害物などの戦闘機の高速機動を阻害する要素のない戦場で、機動甲冑が戦闘機と対戦した場合、戦闘機が遠距離からのミサイル攻撃や高速を活かした一撃離脱に徹すれば、機動甲冑は戦闘機にいいようにやられてしまいそうです。
その点、機動甲冑と航空機とでは、機動特性も想定される運用環境も異なっていますので、あっさり『コスモタイガーいらんやん』とはならないと思います。
それどころか、何も遮るもののない宇宙空間を機動甲冑が目標エリアまで前進しなければならない時は、CT隊に護衛してもらうか、主翼上に載せてもらってフェリーされるでしょうね。
フェリーといえばこんな使い方もありますか。
ヤマトの甲板上に仮設陣地を構築して、機動甲冑を固定砲台代わりに配置、防空能力と近接火力を向上させるなんて運用もありかもしれません。

・・・てな感じで調子よく書いちゃいましたが、2202の世界では戦闘機が人型機動兵器よりも速度性能に優れるって前提自体は、あまり根拠がないですけどねw
ただ劇中で、斉藤は機動甲冑の装甲の薄さと出力不足を嘆いているので、薄いながらも装甲というデッドウェイトを有し、出力も不足しているとなれば、当然速度性能はあまり高くないだろうという想像は、それほど無理がないと思います(え?モビル〇ーツはヒコーキより圧倒的に機動性がある?そんな、人類が光速突破できない時代の作品のことなんて知りませんw)。

地上戦や対要塞戦を除き、宇宙空間でこの機動甲冑を有効に使うとすれば、探知されにくい場所(小惑星帯とか)での奇襲攻撃やゲリラ戦ですかね。
小さな島が入り組んだ島嶼エリアでの魚雷艇みたいな感じでしょうか。
あとは、地球側が航空攻撃する側で、敵に対して圧倒的に戦力や打撃力が不足しているなら、先ほど書いたCTの主翼上に載せて敵艦隊至近まで運び、そこで一斉に展開、一種の攻撃機として敵艦隊に殴りこませるのも手かもしれません。
その場合、速度性能に違いのあるCT隊と機動甲冑を同時に敵艦隊の中に飛び込ませると衝突や誤射の可能性もあるので、CT隊は機動甲冑にとっての天敵である敵戦闘機の誘引と牽制に徹し、艦隊攻撃は火力に優れる機動甲冑が担当するという分担にした方が、混乱が少なくていいかもしれませんね。

とりあえず今日はこのくらいで。
明日は第五章での戦闘について少し妄想してみたいと思います。


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テレサは第6文明人の夢を見るのか?

2018-03-24 22:18:45 | 宇宙戦艦ヤマト2202
随分と久しぶりのブログ更新です(^^;)
メカコレ作ったり、SNSでちょっとややこしい事があったりで、記事を書くモチベーションが低下していたもので、申し訳ありませんでしたm(__)m
今日も今日とて2202について思うまま好き勝手な文章を書いていますので、作品に予断を持ちたくないという方は取り急ぎ引き返し願いますm(__)m



さてさて、今日はテレサについて書いていこうと思います。
2202第三話にて、バレルはテレザートとテレサについて以下のように語ります。

『文明の頂点を極めたと言われる伝説の惑星。
 その星の民は人間の意志そのものを物理的な力に変え、利用することができた。
 人間の想像力に限界がないように、精神から引き出されるエネルギーにも限界はない。
 無限の力を誇った彼らは、その気になれば星座の形を変えることすらできた。
 いつしか彼らは肉体を必要としなくなり、精神だけの存在になった。
 そして――生きた人間には決して辿りつけない次元の果てで、一つの命に結晶した。
 その名はテレサ。あの世とこの世の狭間にあって、全ての平安を願い続ける女神』

個人的に注目したいのが『人間の意志そのものを物理的な力に変え、利用することができた』という部分と『無限の力』という部分です。
これらを読んで何か思い出しませんか?
そう、伝説巨人イデオンに登場した“イデ”若しくは“イデ・システム”と呼ばれる存在です。

イデオンの劇中世界では、“イデ”は『人の意思をエネルギーに変換するシステム』であり、第6文明人と呼称される異星文明によって開発されたシステムと説明されています。
そして、第6文明人は彼ら自身の精神の“一部”をエネルギー利用する実験を行ったものの、それに失敗。
全ての第6文明人が肉体から精神を吸い取られ、生命体としては滅亡することになりました。
その結果、それらを吸い上げたイデ・システムは数十億の第六文明人の意思そのもの(集合意識)となり――という極めてざっくりとした説明でも、先のバレルの説明と被る部分が多々あることにお気づきになられると思います。



テレサとイデが明確に異なると言えるのは、テレザート人が集合知化した“テレサ”は、あの世とこの世の狭間(高次元世界/非この世)に存在するのに対して、第六文明人の集合意識である“イデ”はこの世に存在することでしょうか。
そしてその発生プロセスは、テレサが能動的(テレザート人が自らの意志で集合知化した)であるのに対して、イデは実験の失敗で発生したと説明されている通り、第六文明人にとっては極めて受動的です。
しかし、テレサであれイデであれ、その発生プロセスはどちらも伝説や推測であることには注意が必要でしょう。
以前の記事にも書きましたが、伝説や伝承などは伝え手の意志や事情によってバイアスがかかっていることは決して珍しくはないからです。
もしかしたら、どちらも能動的であったかもしれないし、どちらもトラブルやアクシデントに端を発した受動的な出来事であったのかもしれません。
とはいえ、私個人の想いで言えば、どれほど文明が発達し、物心共に豊かになったとしても、人間が個も肉体も捨てて集合知化するような――ある種、仙人じみた境地に達せられるものかという疑問があります。
むしろ、豊かになればなるほど、技術や科学が高度化すればするほど、その富や科学技術を独占し、他を制しようとするのではないでしょうか。
人間の持つそうした根源的な性(さが)は、西洋列強による世界の植民地化や、現代の富の一極集中を見ても明らかに思えるからです。
その点で言えば、テレザート人であれ第六文明人であれ、更なる豊かさを求めて“イデ”なり“テレサ”なりのシステムを造り出したものの、それによって自らの足元をすくわれ、強制的に集合知化されてしまったという方が、よほど人間臭い(人間らしい)顛末に思えてきます。
そして、その原因はシステムの未熟さ故による暴走であったかもしれませんし、システムの中核に備わった人工知能的存在の為した結果だったのかもしれません。
いわゆるシステムが“自我”に目覚めて――というパターンですね。

考えてみれば、もしこのシステムが兵器として他文明に向けられた場合、その効果は波動砲などの比ではありません。
物質的破壊を一切伴うことなく、人間のみから精神を吸い上げて肉体は死に至らしめ、更に吸い上げた精神は自らのエネルギーに変換してしまうのですから。
もしこのシステムを向けられたら、誰も抵抗できないでしょう。
であるからこそ、究極のシステムに備わった究極のAIに自我が備わった瞬間、自らの創造主にその刃を向けることになってしまうこともあるのかもしれません。

ところで、この記事を書くにあたってヤマト2を観返したのですが、オリジナル版のテレサという人物については分らないことが多すぎます。
“さらば”では反物質世界の人間、“2”では単なる(?)超能力者という扱いのようですが、テレザート人であるとは一言も述べられていません。
とはいえ、普通の人間とは到底思えないですよね(^^;)
だって常に光ってるし、上空のヤマトから空飛んで地上に帰ってるしw
ま、それは冗談として・・・“2”のテレサは、テレザート人同士が戦争を始めた際、ひたすら祈っていたら(何を祈っていたかは明確に述べられていません)、戦争当事者は全て破滅し、戦いは終わったと語っています。
おそらくテレサは、戦いが終わることを祈っていたのでしょう、結果、その祈りは叶えられ、戦いは終わったものの、その副次的効果により、当事者たるテレザート人は全て滅んでしまった、と。
で、このテレサの語りの中に、こんな部分があるんです。

『その祈りの中に、私自身の、私の使うメカニズムに恐ろしい力が備わっていることに気が付いたのです』

私の使うメカニズムに恐ろしい力が備わっている――ということは、そのメカニズムには元々別の役割なり目的があったと読み取れないでしょうか。
しかも、人間が自分の力の説明の際にメカニズムなんて言葉を使うものかと考えると・・・・・・“2”のテレサは何らかの目的の為に、テレザート人によって人為的に生み出された超能力者に思えてきます(島に輸血をしているので、人間であることに間違いはないでしょうけど)。
しかし、彼女にはテレザート人が設計した以上の力があり、それが結局テレザート人を滅ぼす事になった――と。
そんな想像から、2202のテレサも同じような展開を経て、テレザート人を半ば強制的に集合知化したんじゃないかと想像した次第です。



ちなみに、画像は冗談で撮影したものですが、第六文明人の集合意識のこの世の具現がイデオンとソロシップな訳で、では、仮にこの世とあの世の狭間(高次世界)に存在するテレサがこの世に具現化したら、どんな姿になるのか・・・そんなことを想像しても楽しいですね。

そして本日はアンドロメダ空母型たるアポロノームの1/1000キットの発売日でした。
今回は電飾なしということで、価格はかなり抑えられていますね。
また、割り切って格納庫内部や発艦ギミックなどを再現しなかったことも価格低減には効果があったと思います。
私も通販でキットを購入しましたが、本日発送の明日着の予定なので写真などはありません(^_^;)
これまでの1/1000アンドロメダ級と同様、同級艦(アンタレス)用のデカールは付属していないようなので、きっとプレバンで後日発売ということになるのでしょう。
再来月(5月)発売のメカコレ/アポロノームにはアンタレス用のシールが付属するようなので、アンタレスはアキレスと同様にメカコレでコレクションすることになりそうです。
今のところ、4月がメカコレ/大戦艦、5月がメカコレ/アポロノーム、6月がメカコレ/コスモファルコンとメカコレ3か月間続きます。
1/1000キットは・・・地球艦はパト艦なり護衛艦なりの発売が期待できそうですが、ガトランティス艦はいよいよ厳しくなってきた感じがしますね。
てか、意図的にガト艦は劇中に登場する艦種そのものを絞ってる気がしますし、設定全長もキット化を端から考慮していない観が強いですし。
あー、せめてククルカンとラスコー級は1/1000で欲しかった・・・。
あ、そうそう、長らく入手困難となっていました1/1000ドレッドノート級も今月末に再販になるそうですので、首を長くして待っておられた方は買い逃しなく。


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護衛戦艦アリゾナの設定妄想がまさかの映像化!!

2018-03-06 19:05:09 | 宇宙戦艦ヤマト2202


昨今、ブログの更新をさぼっている内に、とんでもないことになってしまいました!!
なんとぉ!以前書いた護衛戦艦アリゾナの設定妄想を、これまで多数のヤマトMMDを公開しておられるFGT 2199さんにMMD化していただきました!!
MMDはyoutubeとニコニコ動画でそれぞれ公開中です!!

宇宙戦艦ヤマトⅢ外伝 護衛戦艦アリゾナの最期 Star Blazers End of Arizona




いやー、まさか生きている内にアリゾナのガチンコバトルを動く映像で、それも自分が妄想した内容で観れる日が来るとは思わなかったですよ、ホントに。
5年前、入院中の病院でいじけながら文章を書いていた自分に教えて上げたいですw

作成いただいたMMDには、大変畏れ多いことに総設定・シナリオとして当ブログの名前を冒頭にでっかく入れていただいています(なんかまるで西PかM御大みたいだぞw)。
とはいえ、本MMDの中で特に「うまい!!」と思ったゼニー合衆国との絡みや、後のアマールの発見に繋がる活躍などは、全てFGT 2199さんによるものです。
その点でいえば、実は私の役割は「原案」くらいなものなのですw

戦闘展開にしても、私がうまく使いどころを見つけられなかった拡大波動砲を先制攻撃に使用するなど、当ブログの原案を遥かに超える“燃える”展開になっていると思います♪
実際のところ難しいんですよ。波動砲がクリティカルヒットしたら敵艦隊を根こそぎ殲滅しちゃう可能性が高いですし、かといって、完結編みたいな“空振り”だと燃えませんしねw
その点、とてもうまく戦術展開を再編いただけたと思いました。

リファインされたアリゾナ・モデルもデザイン・質感共に申し分なく、動かし方やカメラアングルの上手さも相まって、映像の中での重量感や機動の描写は本当に圧巻でした。
ボラー艦隊もデザイン的な派手さはないものの、細かいギミックまで再現されていて、単なる「やられ役」に収まらない迫力を醸し出てますね(^o^)
しかも“ド”がつくほど超マイナーなゴルサコフ艦までモデル化していただけるとは!!

既にyoutube、ニコニコ動画共に感想が多数寄せられていまして、中には当ブログの記事を読んでいましたという方もいらっしゃり、大変光栄でした。
いやー本当に、自分の書いた文章をアニメーションにしていただけるなんて、文章で二次創作をやっている人間にとっては夢のようです。
私にとっては一生の宝物となりました。
ぜひ、皆様もご覧下さいませm(__)m

しかしこうなりますと、いやが上にも気になってくるのが、宇宙戦艦ヤマト2199,2202から続く世界でアリゾナが建造されるのか、建造されるとしたら、それはどんな形で、どんな立ち位置になるか、ですよね。
更なる続編が作られるとしたら当然登場すると思いますけど、2202は主に物量面の表現をインフレさせ過ぎた感がありますので、この世界観の中で「物量のボラー」を描くのは相当難しそうに思います(^_^;)
でも、FGT 2199さんや私の二次創作で改めて皆さんにアリゾナを思い出していただいて、2202のアンドロメダみたいに登場への機運が少しでも高まってくれたりするといいですね。

、、、さてさて、、、ウチのブログもそろそろ真面目に運営せんと、、、(;^ω^)
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