さて、公開より一週間が経過しましたので、予告通りネタバレを開始します♪
(ネタバレ回避したい方は至急退避!!)
今回はBDがなく、記憶とパンフレットだけが頼りですので、いつもとは異なる形で記事を書いていきたいと思います。
まず全般的な感想ですが、オリジナル版ヤマトの終盤の展開や印象的なシーンを上手く収斂されたなぁと思いました。
①コスモリバースシステム
②雪の死と復活
③沖田の死
特に、オリジナル版では個別の事象だったこの三つの場面に、相互関係を持たせつつストーリーに組み込まれたところは、見事としか言いようがなかったです。
特に、沖田艦長が息を引き取ると同時に、機能を失ったと思われたコスモリバースに再び火が灯るシーンは、涙を流すことすら忘れて見入ってしまいました。
『沖田艦長、艦をお返しします』という直前の古代守の台詞、そして地球を飛び立つ直前に沖田艦長が親友である土方と交わした『必ず還る』という約束、それらが鮮やかに蘇り、ジワジワと感動が込み上げてきて・・・・・・という感じでしょうか(ああ、いかん。思い出すだけで鼻の奥がツンと・・・・・・w)
もちろん、あまりにもファンタジーが過ぎるという御指摘もあるかもしれませんが、そこは他ならぬ真田さんの台詞を免罪符としたいと思いますw
『充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない』と。
21世紀に生きている私たちにとっては、数世紀以上も進んだイスカンダルの科学技術は魔法も同然です、ええ、そうですとも♪('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*) ウンウン
そして何より喜ばしいのは、この展開ならば佐渡先生伝説の“大誤診”が発生しないことですね(笑)
ただ、そこで唯一、割を食ったのは古代守でしょうか。
古代守はオリジナル版と同じく、ガミラス本星へ移送される途上、移送船が遭難し、スターシャに救助されていました。
しかし、ヤマトのイスカンダル到達以前に“死亡”しています。
このオリジナル版には無かった古代守の死が、いつの時点で決定されたのか、非常に興味がありますね。
全くの直感なのですが、出渕監督が提示した2199の草案に、生前の西崎氏が三か所の訂正を求めたとされていますが、その一つが“これ”だったんじゃないかなぁ・・・・・・と思ったりもしています(その理由は御想像にお任せしますが、西崎氏って執念深そうだもんなぁw)。
まぁ、それは邪推のし過ぎで、単に『スターシャ死亡編(オリジナル劇場版)』のスターシャの役割を古代守に担わせただけ(オマージュ)かもしれませんが。
あと、オリジナル版とは生死が変わった登場人物としてはヒスや薮、そしてゲールもそうですね。
さて、ここまではほぼ一方的に持ち上げた最終章ですが、正直『?』と首を傾げざるを得ない部分もありました。
その最大のものが、他ならぬ我らが総統閣下です。
正直、第七章のデスラーの行動は、計画的なのか、衝動的なのか、行き当たりばったりなのか、さっぱり分かりません(笑)
①デスラー砲によるヤマト狙撃
②バレラス(現首都)への第二バレラス(の一部)投下
③バレラスへのデスラー砲砲撃(未遂)
④亜空間回廊におけるヤマトへの接舷戦闘
①は間違いなく計画的行動でしょう。
でも、②以降は①の失敗(砲撃が外れる)が無ければ成立し得ません。
また、②の実行には、かなり以前からの計画と準備がなければ不可能と思われます。
仮に①のデスラー砲によってヤマトが消滅していたら、デスラーはどうするつもりだったのでしょうね?
これまでの日常の延長を歩み、次なるヤマト的存在が現れるのを待ったのでしょうか?
そう考えると、デスラー砲が外れた時にタランが報告してきた“トラブル”も、そもそもデスラーによって行われた工作だと考える方が妥当なのかもしれません。
だとすれば・・・・・・デスラーは、沖田がデスラー砲攻撃を回避する為に得意料理である“シチューにカツ”を繰り出してくることまで予想し、ヤマトがバレラス中枢に至る突撃軌道をあえて親衛隊に空けさせた(裸の空母だけを突出させ、艦隊主力は後方で待機させた)可能性もありますが・・・・・・さすがにそれは・・・・・・(^_^;)
私が知る限り、そんな神業(艦艇の戦術機動の完全予測)が可能なのは、海江田四郎くらいですw
そして②と③、ヒスをして『指導者のすることか!!』と叫ばせる外道行為ですが、これもよく意図が分かりません。
今のデスラーの立場で、現首都と首都市民を捨てる・・・・・・というか、殲滅しなければならない必然性が全く感じられないからです。
これがもし、デスラーが民主的に選定された有期為政者で、イスカンダルと統合したいのに、自分が権力を握っている間に国民がそれを認めてくれそうにない、というような状況であれば、まだ理解できなくもないのですが。
何しろデスラーは『大ガミラス帝星永世総統』という終身絶対君主です。
それがどれほど奇天烈なものであれ、自らの意図する政策を合法的に実施可能なのです。
しかも、デスラーは第六章でユリーシャ(実際は雪)を手中にし、国民の前でその事実と共に『大統合』の大風呂敷を広げることにも成功しています。
その演説の際の国民の反応は上々であり、少なくとも国民が大統合に反対しているような描写は一切見られませんでした。
ここまでちゃんとステップを踏んできたのに、何故いきなりチャブ台をひっくり返すように市民ごとバレラスを殲滅しようとしたのか?
まぁ、彼は自らの演説に熱狂する市民を指して『愚かで従順な存在で、この上もなく退屈な生き物』と評したこともあるくらいの男ですけど、同時に自らの行為に対して罪の意識を口にもしているので・・・・・・うーーーん、私如きには、総統閣下の崇高なお考えがさっぱり分かりません(^^;)
で、最後に④ですね。
これも必然性のある行為に思えないです。
単純にヤマトを沈めるなら、ゲートインする瞬間をデスラー砲で狙撃するのが一番でしょう。
もちろん、ゲール率いる基幹艦隊残余との合流にも成功しているようですが、圧倒的であろう艦隊戦力で押し潰してもOKです。
まぁ、“艦長の顔を一度見てみたかった”とかなんでしょうし、既にこの時点でデスラーは“壊れてる”っぽいので、そこに必然性を求める行為そのものがヤボなのかもしれませんが(笑)
もしかすると、こうした疑問を抱いてしまうのは、デスラーの内面や、彼とスターシャとの関係性の描写が不足しているからかもしれません(自分の理解力と想像力を棚に上げた意見ではありますが^^;)。
その点、2199全般の感想にもなってしまいますが、第六章以降の展開が駆け足過ぎて、ストーリー上の重要な部分の描写が不足していた気がします。
その点、七色星団会戦直前くらいからあと数話、話が増えて、描写密度が上がってくれれば申し分ないんですけど・・・・・・。
ま、それはさすがに無理でも、クルーがイスカンダルで海水浴するシーンに時間を割くくらいなら、もっと描くべきシーンは沢山あったと思います(こんなこと書いたら、また怒られるかもしれませんが)。
今日のところはここまでですね(^_^)
次回は・・・・・・『波動砲の封印とその抜け道について』か『残されたのは?』の予定です(笑)
あと、リンクさせていただいていますSOY-YA!!さんが電撃ホビーマガジンに掲載された1/350ユキカゼと1/350次元潜航艦UX-01をワンフェス2014冬に販売申請されたそうです♪
特にUX-01の方は、ガミラス側の設定資料集が発売されたら(“また”発売が遅延するそうですが)、欲しがる人が倍増しそうですね(笑)
先日、劇場で1/1000スケールを見ましたが、あの小サイズでは設定を反映したディティールの再現はまず不可能でしょうから(^_^;)
とはいえ、最大の心配は版権がちゃんと下りるかどうかでしょうね。
何しろ、先日の夏フェスでは、各ディーラーさんからの申請手続きに対して『返事がない』という対応だったそうですから。
うーん、絶対欲しいなぁ・・・・・・1/350のUX-01、でも悩ましいのは、この艦を入手したら同スケールの(つまりは1/350の)ヤマトが欲しくなってしまうんじゃないかという点でしてヾ(^o^;) オイオイ
あと、このブログによくコメントをいただいています零くんさんもワンフェス冬に向けて1/1000アルカディア号(ブルー版)を計画中とのことです♪(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
現計画では全長40センチの大型キットで、艦首ラムの格納・展開ギミックや有機的翼断面の再現とか、こだわりの逸品になりそうな予感♪(≧∇≦)キャ♪
こちらも欲しいなぁ~♪是非ウチの緑アルカディアと並べてみたい・・・・・・。
いかん、完全に目移りしとる(笑)
あと、上にも少し書きましたが、ガミラス側の設定資料集と小説版の発売が一ヶ月遅延するそうです、ええ、“また”w
ある意味では、非常に“ヤマトらしい”のですが、そんな悪いところまで伝統墨守しなくていいのに(笑)
更に追記ですが、宇宙戦艦ヤマト2199初の模型作例集『宇宙戦艦ヤマト モデリングガイド 発進編』の予約が開始されていました♪
発進編ってことは、『激闘編』とか『帰還編』とか続きも発売されるのかもしれませんね(^o^)
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