昔、お釈迦様が、旅先である村に お説法に出かけた時のお話です。
日も暮れて、宿を探していると、一人の男が、宿を案内してくれました。
しかし、そこはとても粗末な小屋でした。
それでもお釈迦様は、男に感謝して 休むことにしました。
案内した男は、日頃からお釈迦さまをねたんでいたので なんと小屋の中に、毒ヘビを放しました。
翌朝、男は、さぞかし大変な事になっているだろうと 小屋を訪ねると、お釈迦様は昨日と同じく 神々しいお姿で現れ、毒ヘビもそばで すやすやと寝ていました。
その姿に男は、心から反省し 手を合わせたそうです。
すべての命を敬うお釈迦様。
お釈迦様は、毒ヘビの命を尊び
毒ヘビは、お釈迦様の命を尊ぶ
お互いの命を尊ぶ心が、現代の社会に最も必要ですよね。
命を尊ぶ心が、世界平和につながります。
合掌 栄久山 妙善寺