私が子供の頃 近所に とても怖いおじさんがいました。
おじさんは3丁目に住んでいるので 皆が “3丁目のおじさん” と呼んでいました。
私達がいたずらをしたり 悪い事をすると 「こら~。」 といつも怒る 怖いおじさんでした。
しかしおじさんは 遊んでいる私達に 畑のトマトやもろこしをくれたり スイカも時々くれました。
それから数十年後 ある場所で偶然におじさんに会った時 「立派になったな~。」 と目に涙を浮かべ肩を叩いてくれました。
「今では元気に外で遊ぶ子供も少なくなってね。」 と寂しそうに話していました。
現代では子供を叱ってくれる 近所のおじさん達も すっかりいなくなってしまい 寂しく思います。
怖くても 優しい3丁目の叱ってくれるおじさん。
やっぱり怖いけど 必要ですよね どんな時代でも 叱ってくれるおじさん・・・
合掌 栄久山 妙善寺