ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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「オフィーリアの狂乱」のアリア

2009-09-16 22:20:43 | 歌のこと
明日はオーディションのようなもの?があります。歌うのはトマのオペラ『ハムレット』の「オフィーリアの狂乱」のアリア。

伴奏をしてもらうピアニストのTさん、この曲が大好きらしくて、色々なことを教えてもらいましたー。

曲の途中にバラード(と楽譜に書いてある)の部分があって、シンプルな旋律が、一番、二番と繰り返されるんですが、

1番ではウィリー(妖精ですね)について、
2番ではシレーヌ(魔性の水の精ですね)について歌っているんです。

意味のあるようなないような歌詞なんですが、私、そこが好きで、好きで

ピアニストさんが教えてくれたんですけれど…そこの部分の旋律は、スウェーデン民謡の旋律なんですって。
「ハムレット」が初演されたときにオフィーリアをやった歌手のために作られた歌曲があって、スウェーデン民謡をベースにして作られたその歌曲が、このアリアの部分と旋律が同じなんだそうです
日本なら、さくらさくら、とかそんな感じなんでしょうか・・・・。

しかし、それにしてもピアニストって色々なこと、よく知ってるなあ・・・


ところで、今これを書きながら何気なく「オフィーリア」でググってたら、まあ、いわゆる名画の画像が出る出る・・・色んなオフィーリアがいるんだなあ。色々見てると、だんだんハマってきてしまって・・・


私、絵は全然詳しくないのですが。
でも!
おそらく、世界でいちばん有名なオフィーリアであろう、ミレイの絵は知ってました。

いわゆるお姫様ーって雰囲気のオフィーリアもいっぱいいます。大人っぽい感じのオフィーリアが多い中、ミレイのオフィーリアはほとんど子供のようです。そこがまた何とも言えない雰囲気があって。
やっぱり素敵・・・


ジョン・エヴァレット・ミレイ



あと、何故か惹かれたのがこの絵。狂乱の場面だし、オペラの演出でも裸足はそんなに珍しくはないのだけれど、この絵は何故か、裸足なのが妙にギョっとしてしまいます。
↓  ↓

リチャード・レッドグレイヴ



びっくりしたのはこの絵・・・水中のオフィーリア、ですね。
という事はつまり、身を投げた後だから、もう死んでしまっているのかもしれない。でも何てきれいなんだろう・・・
↓   ↓

ポール・アルバート・スティック


うーん・・・
やはりオーディション前日でテンションが上がってるのかしらねえ、なんかアツくなってしまいました・・・(笑)

さて、この「オフィーリアの狂乱」のアリアは、私が二期会研修所の入所試験を受験したとき、最終試験で「演技つき歌唱」の試験というのがあって、その時に歌った、私にとっては思い出の曲なんです。
研修所に入ってからも、アリア試験で歌いましたが、ここ最近はなかなか歌う機会がなくて。
本番で歌うのは、久しぶりだなー。

その何年も前の入所試験のときに着たピンクのドレスをひっぱり出してきて、明日はそれを着て歌うことにしました。
いわば、ゲンかつぎですね~

ジムに通ったお陰で、以前はパツパツだったこのドレス、今は余裕でハマるようになりました

では、これからそのドレスにアイロンかけてきまーす。






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