ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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メギツネ写真(後篇)

2014-03-23 00:23:41 | コンサートのご案内&ご報告
「利口な女狐の物語」の写真・後篇です。今日でおしまい。


舞台全体を上から見るとこんな。客席の通路も使っています。

小劇場の舞台は、お客様との距離が近くて一体感がありますが、出演者にとっては小劇場ならではの難しさもありました。


雄狐/上田桂子さん
わたしの愛しいお方とは、しっぽも、足の飾り(靴についている毛皮!)もお揃いなの~



雄狐と出会った女狐が、愛を告白される場面。
(初日はここで左耳、ちょっと垂れてきてます・・・でも落ちることなく、事なきを得ました



(前列左から) 女狐の私、めんどりホホルカ/中島愛恵さん、
パースコヴァ・きつつき/海野美栄さん
(後列左から) おんどり・かけす/大津佐知子さん、鹿・パーセク/中村祐哉さん、
森番の妻・ふくろう/三津山和代さん、雄狐/上田桂子さん、犬ラパーク/延命紀子さん

ラパークの右肩の後ろで、私服でピースサインしている、Bキャストの穴熊/中村隆太さん も見逃せない・・・笑


ビストロウシュカ(私)の子供時代/なるちゃん
大人になった女狐ビストロウシュカと子供時代のビストロウシュカが夢の中で出会う・・・という間奏曲の場面がありました。幻想的で、すごーく素敵な演出だったのだ・・・
でも・・・成長期のなるちゃんは、稽古が始まってからだんだん背が伸びていき・・・(とっても気にしていたのでよく見ていたの 笑)
やっぱりというか、何と言うか、本番では完全に身長が抜かれておりました。おぅ・・・orz 

夢の中で、なるちゃんと真向かいになって、じーっと目を合わせる場面は、ヤナーチェクのあの不思議な音楽と同じ、表現できない不思議な気持ちがわいてくる所でした。
なるちゃんの大きな黒い瞳の奥に、ヤナーチェクの音楽が見えていたような気がします。


可愛い子役ちゃん達。
子供時代のビストロウシュカ/なるちゃん、みずきちゃん。
コオロギ/はるかちゃん、にあちゃん。
バッタ/れいなちゃん、りんちゃん。
かえる/ややちゃん、ななみちゃん。
子ギツネ/ひいなちゃん、れいちゃん、せなちゃん。
(最近の女の子の名前、可愛すぎー
回を重ねるごとに、どんどん変わっていく子供たちには、驚嘆のひと言しかありません。
私も小1からずっと児童合唱団にいたので、小さい頃の自分と重ね合わせて懐かしく見ていました。
お稽古からずーっと、一生懸命頑張ってくれていたみんな、ほんとにありがとう!

ちなみに。
私の演じたビストロウシュカは、最後、密猟者ハラシュタ/岸本大さんに撃たれて死んでしまうのですが。
私が撃たれて舞台袖に引っ込むと、そこには出番を待っている子狐ちゃんたちがたくさんいるんですね。
撃たれた演技のあと、子狐達を見ると、もう、泣けて泣けて・・・
だって、このかわいい子供達を置いて死ななきゃいけない、母親としてのビストロウシュカの気持ちを思うと・・・もうね、涙がね・・・

「やーい、泣いてやんの―!」
とか何とか、舞台袖で密猟者が言ってた気がしますがね・・・撃ったのアンタでしょっ!(笑)

さて、気を取り直して

演出/飯塚励生先生
レオ先生は、ほんとに自由に演じさせて下さいました。好きなように飛んだり跳ねたりできて。もう楽しくって楽しくって
大好きなビストロウシュカ、こんなに楽しく演じられるなんて、夢のようでした!おまけに、ドキリとするような演出の仕掛けが、いくつもいくつもあって。
自分の出ていない場面も、とにかく目が離せない。レオ先生の演出で動けて、幸せでした。

そして、厳しくもやさしかった佐藤正浩マエストロ。
あっ、肝心のマエストロと、ツーショット写真撮り損ねたー
前々回のブログに「遅れてきたマエストロ」として登場されていますので、どうぞご覧ください。
マエストロは公演中の四日間、最後の最後までアドバイスを下さって、それがどれだけ心強かったか。ありがとうございます!

制作の、大島洋子先生
洋子先生、ほんとにお世話になりました~

終演後のバタバタで、出演者の方たち全員と、一緒の写真を撮る事ができなかったのが残念ですー前々回のブログに、全員の集合写真を載せてありますので、どうぞご覧ください。

今回、大好きなこのオペラに、女狐役で出演させていただく事が出来て本当に幸せでした。
主役の女狐役という事で、プレッシャーもありましたが、それより大好きなこの役を歌い演じられる喜びがずっと大きくて・・・
大勢のキャスト、スタッフの皆さまに支えていただいて、最後まで無事に女狐として生きる事が出来て、ただただ感謝です。

ここに写真はないのですが、別公演日のキャストの皆さんにも、お稽古中から本当にお世話になりました。
全キャストの皆さまにお礼を申し上げたいのですが、本当にキリがなくなってしまうので、一人だけ!
同じダブルの女狐/松原典子さん、お稽古中から色々、ありがとうございました

動きが多い女狐役、怪我をしないように、「気をつけよ―ねー、気をつけよ―ねー」と、お互い言い合っていたこと、
私がお稽古お休みだった日に、動きが変更になった~とわざわざ連絡してくれたこと、
女狐役でなければわからない、音の間違いを指摘してくれたこと・・・数え上げればキリがないくらい、ほんっとーにお世話になりました!

色んな方に、お礼はいくら言っても、言い足りないくらい。

でも何より、日本ではあまりなじみのないオペラ、「利口な女狐の物語」の公演に足を運んで下さったたくさんのお客様、本当にありがとうございました。
もっともっと!ヤナーチェクのオペラを、日本で上演してほしい。

女狐ビストロウシュカは、今まで演じてきたオペラの役の中で、私にとってはデビューの「魔笛」パミーナ役と並んで心に残る、忘れられない役となりました。
ビストロウシュカの性格、生きざまは、私の憧れの生き方そのもので、理想とする人生です。

実現するのは難しいと、わかってはいるけれど、それでも願わずにはいられません。
またいつの日か、ビストロウシュカをやれますように・・・


「それでは皆さま、ありがとーございましたっっ!!」

副指揮/福嶋周平さんと・・・笑

色々とレジェンドなお方でした・・・(笑)



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