前回から約1カ月半、この間にあった出来事を記載・報告します。
なぜかまた特大号になってしまっています。
最後まで頑張って(?)読んでください。
★6月11日 第1回オープントーナメント東京都空手道選手権大会(外部試合)
2名が出場
田中碧翔
組手 1回戦敗退 (小学2年生男子重量級)
型 3回戦敗退 (小学2年生男子の部)
金城寿享
組手 2回戦敗退(男子シニア35~40歳軽量級)
1回戦4-0 2回戦 本戦2-1 延長0-5
駒沢で行われた第1回オープントーナメント東京都空手道選手権大会に、ウチの道場一般部から金城寿享選手が組手のシニア部門に、少年部の田中碧翔選手が型と組手の両部門に出場させていただき、私はそのセコンドとして付き添い応援に行ってきました。
結果は先述の通りとなり、両名とも入賞は逃しました。
田中選手の型は、とてもパワフルで1~2回戦は完勝とも言える勝利でしたが、3回戦でキチっとした型(と形容してよいのか・・?)を行う相手に惜敗。型の試合では、本当に審判の好み・美観で判定が変わり、勝利を勝ち取るにはどの部分が大事なのか・・本当に難しいです。ただ、こちらが完璧な型をしたか・・?と言われれば、そうではないとも思うので、今回の試合で見つけたものを練習に反映して次に臨むしかないです。組手はなんと1回戦で敗退。入賞を目指していただけに、結果もそうなのですが、田中選手の持ち味がほとんど出せてなかった・・という内容があまり良くない試合であったと感じるので、そこは残念でした。しかしこれも、誰だっていつも良い試合ができるわけではありません。グダグダ言っても仕方ないので、敗因を分析し、この失敗(経験)を次の試合に活かすようにするしかありません。
金城選手は久しぶりの外部主催の大会に出場。試合場は年末に行われる一般の全日本大会のように床から40㎝ほど上がっている豪華でカッコいい「壇上」での試合です。1回戦、緊張からか動きは硬かったですが、相手よりも地力が勝っており、本戦で勝利。2回戦、格上の黒帯の選手相手に本戦はパンチのラッシュで明らかに効かせ下がらせた場面があったのですが粘られ勝ち切れず2-1の引き分け。延長では途中までは互角以上だったのですが、最後に相手が意地を見せる形での攻撃、ポイントを取られてしまい、誠に惜しい判定負けをしました。本当に、最後の最後で少し気持ちが切れてしまったようです。結果的にこの相手が優勝するのですから、ここで金城君が勝っていたら・・とは思わずにはいられない、惜しい試合でした。この悔しさは、次回7月末の全関東大会で晴らしてくれるものと期待します。
元世界チャンピオンである塚本支部長が、世田谷・杉並錬成大会として例年開催した経験を活かし、満を持して開催した記念すべき第1回オープントーナメント東京都空手道選手権大会。8面ある試合場の中には上がり舞台(試合場・壇上)が2面もある立派な会場構成で、多くの人で溢れていた盛況な大会でした。できれば、その大会でウチから入賞者を輩出したかったな~との望みはありましたが、現実はそうは甘くありません。またたくさんの鍛錬を積んで7月のドリームフェスティバル全日本や全関東大会に挑みましょう。
★6月25日(日) 昇級審査会
8名が受審
今年2回目の昇級審査会。8名の受審でしたが、今回は年齢で2部に分けて、1部は少年部(小学生以下・・5名)、2部は一般部(中学生以上・・3名)という形で行いました。
1部の少年部は白帯・・つまり審査を初めて受ける生徒はいなかったので、審査会の雰囲気に戸惑うこともなく実技を行なってくれ、実にスムーズに進行しました。黄帯5級から緑帯に挑戦の金村美里さん、型大会6回優勝の実力をしっかり発揮。登場回数・時間がかなりありましたですが、技も気持ちも衰えることなく全ての審査項目をこなしました。
2部では黄帯1名に加え、久しぶりに大人の白帯生徒2名が受審。こちらは初めての審査会に、緊張の面持ちで立ち向かってくれました。見ていてとても新鮮でした。この中では唯一の色帯、中学生で6級の高畑蒼大くん、やはり1人での登場時間が長かったですが、審査前の稽古増量・・努力の成果を出して最後までしっかりとやり抜きました。よく頑張ってくれたと思います。
今回も受審者の保護者様がたくさん道場に来てくれました。普段はなかなか見られないお子様の成長ぶり・頑張ってる様を審査会ではたっぷり見れますから、ぜひとも時間を調整して見に来て欲しい・・と私からお願いいたします。
★7月2日(日) 北山田道場より3名の選手が型の出稽古(特別稽古)
7月2日(日)の午後、今月22日に行われる空手ドリームフェスティバル全日本大会に型部門で出場する北山田道場生の石坂優香初段・小川凌空1級・小川実夢1級、3名の選手の希望を受ける形で型の特別稽古を泉中田道場で行ないました。
出稽古に来てくれた3名は・・、彼らが子供の時から内部試合・合宿・審査会など木元道場内部のイベントや外部支部主催での大小様々な大会、さらには全日本大会や関東大会での演武・・・など、いろいろな場面で会ったこと(泉中田道場の生徒とも、試合で何回も対戦しております)や指導したことがあり、お互いに面識はかなりありました。
3名いずれもが、小学校時代から現在まで、全日本大会や各地のブロック大会・県大会…様々な大会で何度も優勝や入賞をコンスタントに重ねている優秀な実力を持つ選手で・・さらに言うなら3人で組んでの団体型競技では日本一に(チャンピオン)になったこともある3人・・つまりもう既にスゴく上手いのです!なので、石坂初段からその打診を受けた時には「子供時代ならいざしらず、高い技量と実績を持つ今の彼らに教えられることなんて俺にあんのかな~・・?」と少し戸惑いました。が、生徒の方からおそらく勇気を持って言ってくれた願いでもあるし、型については私自身も「もっと上手くなりたい!」との欲求があるので「彼らに教えられること・伝えられることは少ないかもしれないけど、教えられることは惜しみなく教えて、現役の型部門で全日本入賞レベルの選手である彼らと一緒に稽古して、彼らからもらえるものはこちらがもらおう・・」との自分の稽古・研修も兼ねる機会・・と考えて、了解をしました。
稽古は午後2時から開始しました。前半は型をゆっくり丁寧に(スーパースローで)自分の動作を確認しながらおこない、正しい形を見つけ体に染み込ませるという、ウチの道場生に教えている練習方法から始まり、型を分解して各パーツを強化する練習、一つの技を強く速くする基本稽古の仕方、その他その他・・・や、彼らと型の試合についての話しや研究する時間など・・を行い、後半は一人一人が様々な型(主に自分の試合での課題型)を皆の前で全力で演じる、言ってみれば疑似試合のような形で練習をしました。私も一緒に参加して10回弱、全力で型を演じました。それをビデオ撮影し、稽古後にはそれをテレビで見ながら自分やお互いを批評する時間も設け、研究しました。全部を終了したのはなんと6時半!当日は天気が良く、そういった日の道場の昼間はあまりエアコンが効かないせいもあり(苦笑)、4時間半の稽古で(実質的に道着を来ていたのは3時間半くらい)全員汗ビッショリになりましたが、なかなか楽しく充実した時間を過ごせたのではないか・・?と私は思いますが(得意の自画自賛)、参加した生徒の3名はどう感じたのでしょうか?
後にビデオ映像を繰り返し見ましたが、やはり現役のトップレベルの選手はそれぞれがとても上手、自分には突っ込み所たっぷりで「これは3人と試合したら、とても勝てんな~」というのが正直な感想でした(悔しいですが・・苦笑)。今回も「彼らの前でみっともない型は見せられん!口だけではない、まだできる!動ける!というところを見せてやる!」・・と、彼らの稽古なのに、なぜか(?)全力で型を演じたおかげで・・その翌日から体じゅうを結構な筋肉痛が襲ってきて・・(苦笑)。改めて「型は体の鍛錬になるんだな~」と身を持って知り、ムキになって彼らと張り合ったことを少し後悔しました(-_-;)しかし、優秀な選手の見ている前・・ということで、久しぶりに試合のような緊張感で全力で型を行えたことができ、自分なりには一つの「やりきった感」を感じられました。こういう機会を作ってくれた石坂優香さんと小川兄妹に感謝をいたします。
石坂優香選手・小川凌空選手・小川実夢選手、稽古の日はいろいろありがとう(クッキーもありがとう)。
22日のドリームフェスティバル全日本大会でのウチの道場からの出場者と同様に、皆の大活躍を期待し大応援してます!これから大会までさらに頑張って、たくさんの勝利を勝ち取ってください!
★6月後半~道場稽古風景・・・ドリームフェスティバル全日本大会・全関東大会へ!
6月には審査や東京都空手道選手権大会という具体的な目標がありましたが、7月に行われるドリームフェスティバル全日本大会と全関東大会という大きな大会に備えての準備の月でもありました。ですから、通常の稽古日も、いつもよりさらに熱を入った稽古になっております。気温が高いせい・・とも言えますが、稽古後の道着はおそらくいつも汗びっしょりになっているのではないか・・と思われます(笑)大会に出る出ないに関わらず、みんなとても頑張ってくれています。新規入門者も一般・少年それぞれにありました。誰もが、道場での様々な稽古・鍛錬を楽しんで行い、強くなって欲しいです。
夏の長い陽のある明るい中、通常稽古日以外の特別稽古が数回行われています。大会出場選手以外も参加可なので、多数の生徒が参加をしてくれ、出場選手の稽古相手を務めてくれるなど盛り上がりを見せています。選手だけでなく、生徒全体の力量を上げたい・・との想いで特別稽古を開く私としてはとても嬉しく思います。
皆で何やら本を読んでいます・・。
極真空手には昔から機関誌(専門雑誌)があります。約30年も昔、まだ極真会館が一つだった頃は「月刊 現代空手マガジン」「月刊 パワー空手」などがありました。インターネットでなんでも情報が得られる現在と違って、情報量の少ない時代にそれらの雑誌は入門時~の私にとって(私だけでなく入門した誰もが)毎月楽しみな本で宝物に等しい雑誌だったので、発売日を本当に心待ちにしていました。その本に載っていた記事の見出しや文言、写真・広告などはいまだにたくさん覚えています。雑誌には大会情報・選手の情報・各支部の情報と共に、いろいろなテクニック解説やトレーニング方法を紹介したページもあり、それは私にとって道場で習うことに次ぐ教科書として、貴重なものでした。とくに「パワー空手」は極真黄金期の雑誌で、そこに大会で活躍して自分の名前が載ったら・・写真が載ったら・・一度でいいから活躍して載ってみたいな~!と思う憧れの雑誌でした。
組織が分かれて新極真会になった後は「月刊 極真魂」が発刊され、その後に今の「空手ライフ(隔月)」と組織の機関誌は引き継がれて、やはりいろいろな情報が掲載されています。その中の「月刊 極真魂」は私の現役選手時代と最も重なった時代の雑誌なのですが、雑誌中に巨鯨 修(おぐら おさむ)先生という漫画家が、空手に関する技術解析やトレーニング方法や空手の歴史などを解説するまんがをしばらくの期間連載していました。様々な切り口からとても勉強になることが多く、見やすく読みやすく分かりやすかったので、読み終わった雑誌を廃棄する時にはその漫画のページだけを外してホッチキスで留め、自宅に保管しておりました。全部で30話以上分になります。つい最近それを自宅で見つけた時に「あ、これを道場の生徒に読ませてみよう。自分ではいつも指導時にできるだけ言葉と体を使った見本で教えているつもりだけど、それが生徒の頭にみんな入っているとは限らない・・。まんがを読むという行為だと、昔の自分みたいに頭に残ることが多いかも・・それは道場での指導との相乗効果も生むはず」と思い、道場に持っていき、主に稽古前の時間や土曜の基礎体力作り稽古の前に目いっぱいの開脚をさせながら読む時間(5分)を設け、皆に空手のいろいろなことを学んでもらっています。漫画も読みやすいのか面白いのか、みんなに概ね好評で、現在ではそれを読むのが楽しみにしてくれてる子も少なからずいます。
ある稽古日終了後に今回はお灸で体のケア・・・の写真なのですが、いったい何個あるのだ??いっぺんにやるにはちょっと多すぎではないか・・?(-_-;) いつもお世話になっている笹接骨院の先生に怒られ笑われそうな・・(苦笑)すっごく熱かったですが、効果があったような無いような・・いや、あったのだろう間違いない!(苦笑)
毎日の仕事と通常稽古日の稽古に加え、いろいろな特別稽古、審査会や大会など・・たくさんの稽古・イベントに、私も体が悲鳴をあげていますが、これは嬉しい悲鳴ということで(明らかに言葉の意味が違います)、道場の夏休み(8月)まではなんとか・・と全力で頑張っていきます。
☆月末には大きな大会が続きます。
7月22日(土)・23日(日)のドリームフェスティバル全日本大会には
田中碧翔選手(組手と型)、矢口晴選手(型)の2名が
7月29日(土)の全関東大会には
金城寿享選手(組手)、臼井空鳳選手(組手)、金村美里(型)、田中碧翔選手(組手と型)、矢口晴選手(組手と型)、伊藤佑選手(組手)、渡仲桔平選手(組手)、長嶋あかり選手(組手)の8名がそれぞれの部門に出場します。
泉中田道場の生徒並びに関係者の皆さん、ぜひとも彼らを応援サポートしてあげてください!よろしくお願いいたします。