泉中田道場の挑戦

横浜市泉区にある新極真空手道場の稽古や楽しいイベントの様子をお知らせします。

2023⑧ 9~10月 秋のイベントラッシュ(後編)第13回世界大会観戦と世界大会の思い出その他

2023-11-05 15:34:32 | 日記

 9~10月に続いたイベント報告後編です。

 

★10月14・15日(日)新極真会 「第13回全世界空手道選手権大会」

 11名が観戦&少年演武に参加

                 

10月14・15日、4年に1度行われる新極真会最大のイベント「全世界空手道選手権大会」を観戦・応援・少年演武で参加してきました。決勝日の15日は極真空手の聖地と言われる「東京体育館」は超満員で、泉中田道場生徒11名の少年部が世界最高レベルの大会を会場で一緒に見られたこと、その保護者様も観戦してくれたこと、指導者として「こういう世界がありまして、皆さんが繋がっているのです」ということが伝えられて、とても有意義な1日だったと思います。

  

今回の大会は試合もさることながら、アーティストの長渕剛さんが生のステージを披露してくれて(「新極真会の会歌」となんと大ヒットの名曲「乾杯」を歌ってくれました!)、それが特に感動・大感動でした。

  

決勝戦・表彰式と最後の最後まで見てくれた山村ファミリーと一般部ただ一人の観戦者の金城君と。

〇世界大会にまつわる思い出を少し・・

今回で世界大会は13回目。私は世界大会を初めて観戦したのが高校2年生17歳の時、現在でも「史上最高の大会」と言う人が多い第4回全世界大会でした。なぜ史上最高・・と呼ばれるかと言うと、まだ組織が分裂してしまう前の時代(極真が1つの組織だった頃)で、選手の人数(250人超)・参加国の多さ・観客の数・競技レベル・日本代表選手と外国人選手のタレント(有名選手・強豪選手)の多さ・名勝負の多さ・1回戦から決勝戦までの盛り上がりとそのドラマ性・劇的な結末・マスコミの注目度・・・etc、とにかく全てにおいて、他の格闘技や武道の大会を圧倒する、盛り上がりのスゴイ大会・・・まさに極真黄金期・全盛時代でした。その舞台には現在でも師である木元師範(当時は木元先生)も日本代表の一員として出場し、その感動のドラマの一場面を担う活躍をしていました。私はそれを本当に間近で見ることが出来ました。

 この大会があまりにもカッコ良くて「いつか俺も極真の世界規模の大会に日本代表として出てみたい!日本代表として世界大会のマットを踏みたい!」と強烈に思い、その夢はそれから約10年後、体重別ではありますが世界大会の「第1回空手ワールドカップ(現在は全世界ウエイト制空手道選手権大会に改名)」で日本代表に選出され、叶えられることになりました。その10年間は当時の木元道場の仲間と、大会での勝利を目指し稽古して、ご飯を食べては語り合う、頭の中は空手の世界一色のまさに青春時代でした。あの大会(第4回世界大会)をあの時に見ていなかったら、多分そうはならなかったと思います。そしてそれがさらに続いて、今回は13回大会・・・・36年か!

 

1987.11.6~8 日本武道館 第4回全世界空手道選手権大会 

木元選手(師範)の対戦相手(写真)は時のヨーロッパ重量級王者で後のKー1チャンピオン、アンディ・フグ選手です。

 

 

1997.6.22 幕張メッセ 第1回空手ワールドカップ(現 全世界ウエイト制空手道選手権大会)

私の対戦している選手(写真)は当時のヨーロッパ選手権軽量級3連覇のアンタル・ベンゼ選手です。

 

 

 

何時の頃からか生徒を連れて観戦と応援に来るようになっていました。

さてさて、今回の大会を観戦したウチの生徒達はどう感じてくれたでしょうか・・?

 

世界大会1日目の早朝、会場の東京体育館近くにある有名なラーメン屋さんの「ホープ軒」で人生初の「朝ラーメン」に挑戦!だったのですが・・・。

とんこつしょう油ですが意外にあっさりしていて、食べ始めはとっても美味しかったのが、途中から結構キツくなってきて…スープは残しました…飲めなかった・・もったいない(-_-;)

またもや、「やはり若くない・・(-_-;)」のを感じながら、会場に向かいました(苦笑)

 

★10月29日(日)藤沢市空手道錬成大会」(内部試合)

9名が出場

組手部門 8名が出場 3名優勝

型部門  7名が出場 3名優勝

 

組手 部門 (審判5人制)

 

優勝 岡田 琉楓(中1・小6年男女エキスパートの部)

*1回戦 本戦5ー0(技あり) 2回戦(決勝戦) 本戦4-0

 

 

 

優勝 大谷 琉貴(小学5年男子エキスパート重量級の部)

*1回戦 本戦5-0 2回戦(決勝戦)本戦5-0(技あり)

 

優勝 渡仲 桔平(小学4年男子エキスパート軽量級の部)

*1回戦 (決勝戦) 本戦5-0 

 

型 部門 (審判5人制)

 

優勝  渡仲 桔平(小学高学年年入賞者黄帯の部)

*1回戦 5-0  2回戦(決勝戦) 4-1 

 

優勝 大谷 琉貴(小学高学年入賞者青帯の部)

*1回戦 (決勝戦) 5-0 

 

優勝 大谷 星蒼(小学低学年入賞者青帯の部)

*1回戦 5-0 2回戦 3-2 3回戦(決勝戦)5-0

 

 数年ぶりに秋葉台体育館の武道場で行われた藤沢錬成大会に9名の選手が出場し4名6部門で優勝をすることが出来ました。いつも通り入賞者についてのコメントをします。

 組手で優勝した1人目は岡田琉楓選手。ウチの道場少年部では松村優風くんと並ぶリーダー格の生徒です。型はとても上手に演じていたのですが決勝で惜敗。しかし組手で2試合しっかりと勝ち抜き、型の悔しさを見事に晴らしました。2試合とも相手の勢いに焦ることなく、落ち着いて対処・反撃をし、要所で上段を狙うなど、試合の内容に成長が感じられ、実力が着実に上がっているのが感じられました。今回の闘いは、今までの彼の試合では一番良かったのではないか、と思います。これで3回目の優勝です。2人目の組手優勝者は渡仲桔平選手。型では2試合を勝ち抜き3回目の優勝、決勝の相手は同門の山村優心選手でしたが、これは辛勝でした。組手はシードでワンマッチ優勝の組み合わせでしたが、持ち技の上段蹴りを連発、さらにパンチでボディを効かしての完勝でした。こちらも優勝は3回目、断続的な出場ですが内部試合は組手も型も3連続優勝です。そして3人目の優勝者は5月と9月の支部内で組手・型のWで連続優勝、今回で3連続のW優勝を果たした大谷琉貴選手です。今回も型で優勝し、これはウチの道場では史上初めての記録で快挙でしたが、組手1回戦の途中で右足を痛めるという大きなアクシデントに見舞われ、決勝は痛みで出場が危ぶまれる大ピンチになりました。私や建石マネ・彼の両親からの言葉を聞いたうえで出場を判断し、痛みに顔を歪め・こらえながら戦う姿には応援していた誰もが感動しました。そして痛めた右足での上段横蹴りで「技あり」を奪取し、見事に3連続のW優勝を達成したのですが「本当によくやった!強くなった!」と心から誉めてあげたいし、しばらく休んで早く足を治してほしいと願います。大谷兄弟の弟の星蒼選手は型で3試合を勝ち抜き、これも3大会連続で優勝。その勢いで組手も・・と期待しましたが、組手は決勝で敗れこちらは3大会連続優勝とはいきませんでした。

 

         

 大会自体の出場選手が若干少ないせいもあり、さらに細切れトーナメントの上、またウチの選手の実力も上がってきた成果か(自画自賛ですいません)、勝ち上がってくれるために決勝での同門対決も今回だけで2試合ありました。これは指導している自分が見るのも、試合で闘う選手(生徒)も辛いでしょうが、他の道場の選手を勝ち抜いたうえでの対決・・ということで誇らしい瞬間でもあります。

 

     

 今回は、内部試合では本当に久しぶりに会場に人数制限なく入場でき「声出し応援」も解禁になったある意味記念すべき大会でした。コロナ禍以前には全く普通だった同じ道場の選手への応援(保護者も含む)や最後の集合写真など、考えると懐かしい場面がまた戻ってきていました。やはり空手の試合(に限らずスポーツの試合全て)はこの方が盛り上がって私は好きです。大会スタッフをやりながらウチの道場生の溜まりの様子をチラっと見ると、生徒や保護者の皆さんがそれぞれ交流・協力している姿が見え、微笑ましく思いました。しかし願わくば・・・ウチの道場生も保護者の皆さんも、さらに強く一つのチームになって、選手のサポート・応援・戦った選手への労い・声掛けなどの交流を、もっと前に出て盛り上がってして欲しいな~とも思います。こういった時は選手それぞれがヒーローになっている特別な時間ですし、生徒はいつも一緒に練習をしている仲間なのです。大きな応援は必ず選手の力を何割もアップさせます、本当です!

 私の勝手な望みですいませんが・・次回からもよろしくお願い申し上げます。

   

 

☆その他、いろいろ・・・

 

 

 9月の月末の稽古日、中学受験の勉強に本腰を入れるめ、この日の稽古を最後に道場を去っていく緑帯(4級)生徒がいました。その生徒は幼稚園年中の時の入門でしたから稽古歴(修行歴)は丸7年を超えていたことになります。最後の稽古はこちらが仕組んだわけではないのですが(苦笑)、その生徒の同級生で仲間でもあり言わばライバルでもあった2名の緑帯生徒と3人のみの出席者という形だったので、そこで初めて教える「突きの型」、「引っ掛け」を用いての膝蹴りというルール外の攻撃の稽古、さらに3人での組手という内容で締めました。稽古後には、私の道場で長く続けた生徒が辞めていく時の恒例(?)の「私とのお話し」と挨拶をして、送り出しました。私とのお話とは、空手や稽古について(指導者である私についても)、今まで思った様々なことを私から生徒に質問して話してもらう形でこの時は1時間弱お話ししたと思います。親御さんが居ない中のマンツーで話す中で、本当に思っていたことを聞けます。その生徒とは最後なので、寂しいですが大事なこと・良い機会だと思って、なるべく話残しが無いようにお話しをします。

 私は空手を始めて38年、道場を指導・運営してから23年経ちまして、まだこの世界に携わっているのですが、ほとんどの生徒はいつかは道場を離れる時が来ます。ですから、私が指導者という立場でこの道場で一番大事にしたいと思っていることは、大会のチャンピオンをたくさん出すことでも、凄腕の達人を出すことでも無くて(もちろんチャンピオンや達人を出すのも目的の一つではありますが)、生徒が道場を去る時に「空手をやって良かったな・・この道場に入って良かったな」と思ってもらえることであり、保護者様には「空手をやらせて良かったな・・この道場に入門させてお世話になってよかった」という風に思ってもらえるように指導をすることです。

 子供も大人も、小学生の在学期間に当たる6年間を超える長い付き合いをする生徒が珍しくないので、その期間を「自分の人生の中でも楽しい良い時代だった・・自信になった」と思ってもらえたら、指導者としてこれ以上の喜びはありません。全ての入門者に・・または入門して1~2年で辞める生徒にそれを求めるのはとても難しいことだと思いますが・・ある程度長く続けられた生徒にはそうあってほしい、と願います。

今回道場を去った生徒は小学生時代のほぼ全ての期間である6年間、普段の稽古に始まる空手修行の色々な経験を頑張ってくれたと思います。だから、私が先述したような思いで次の世界に行ってくれ、道場での経験を糧にこれからの社会生活を頑張ってくれると信じ・・・これからも引き続き道場運営と生徒指導に力を注ぎたいと思っています。

 

   

10月某日、土曜午前稽古終了後・・あまりにも気持ちのいい陽気なので、私の思い付きで稽古に参加していた一般部生徒を誘い、道場で簡単バーベキューをしました。稽古で汗をかいた後の食事が(お酒も)とっても美味しいのは、私が空手を続ける大きな目的の一つです(笑)

 

         

 

少年部稽古後に久しぶりに集合写真を撮りました。

 

 ということで9月~10月にかけても実に色々ありました。

 このブログをやるようになってから、さらに時間の過ぎる速さに驚き、追われてる感じさえあります。過ぎた時間には、それぞれの出来事があり、その思い出があり、ただ時間が過ぎているのでは無い・・ということを、このブログを書いて思い返すことにより、また強く感じるのであります。

 そう感じられるのは幸せでありがたいことなのでしょうが・・やはり忙しく慌ただしいのはいささか疲れる・・(-_-;)

 

今年の残されたイベントは東京佐伯道場錬成大会・横須賀新人戦・昇級審査会・稽古納め納会・・・か。まだ結構あるな・・(汗)何もなくても毎回の稽古がイベントのようなものなので、あまり考えるのはやめて、日々するべきことをこなし、邁進していくしかないのでしょう。

 

次の目標(東京佐伯道場錬成大会)に向け、また発進です。

           

 

 

 

 

 

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2023年⑦ 9~10月 秋のイベントラッシュ(前編)

2023-11-02 20:34:26 | 日記

 前回の稽古風景から約1カ月・・・

 夏の稽古で鍛えた技と力と心を発表する場が来ました。

 本来ならばそれぞれの行事が終わってから、なるべく時を置かずに・・その興奮の余韻があるうちに記事を作成・発表するのが一番良いのは十分に分かっていて、そうしたいの気持ちは山々なのですが、そうできない忙しさが私にはありまして・・(言い訳か・・(-_-;))。

 結局全部のイベントを終えてから、まとめて発表するという・・またもや月刊~隔月刊雑誌のような発表の仕方になってしまいました。

 5つのイベント・・ということで、あまりにも写真・文字が多いので2~3月のイベントラッシュに続き前編・後編で発表させていただきます。

 

まずは9月の審査会、栃木錬成大会、東神奈川支部内試合、3つのイベントの模様を報告いたします。

 

★9月23日(土)昇級審査会

 8名が受審

                                            

 9月の昇級審査会、小雨でしたが気温はちょうど良く、動くにはコンディションは最高に近い陽気だったと思います。8名が受審で、オレンジ帯~緑帯の少し級に幅のある審査会でした。

 本来ならば緑帯以上の上級者は審査項目の多さ=審査時間の長さ・・が、オレンジ~黄帯とはかなり違うので、分けて審査をするパターンが多いのですが、今回は黄帯以下の受審者たちにも緑帯の審査内容を見て欲しい(保護者も含めて)というのと、緑帯上級での受審者・・松村優風くん・岡田琉楓くんには黄帯以下の後輩や見学に来ている保護者様の見ている前で、今までの修練の蓄積の成果や技の習熟度・気持ちの強さなどを披露してほしい、披露してもらいたい・・という私の色々な気持ちから、今回は一緒の時間帯での審査会といたしました。

 黄帯以下の生徒については、緑帯の審査を見て待機している時間が少し長くなってしまいましたが、たくさんの審査項目を行なうのが実際に見られてとても勉強になったと思いますし、それをしっかりと行えている緑帯の受審者(先輩)を改めて尊敬し直した良い機会になったと思います。

 当然ですが各帯(級)の審査の項目は、技の難度はもちろんの事、総量もかなり違います。ですから帯が上がる・・ということは、技が出来るだけでなく最後までやり抜く体力と気持ちも備えてなければいけないことになります。

 今回の審査でも、私や見学の保護者様が見ている独特の緊張の雰囲気の中で、各級の受審者はそれぞれの級の審査項目を一生懸命に行い、技と気持ちを見せてくれました。審査までの・・練習している皆の姿を私は知っているだけに、本番でその成果を発揮できている時は、とても嬉しく思いながら審査をしています。その受審者の中でも緑帯上級の松村・岡田両名の見せる動きと気持ちは「やはり一段違う」と後輩受審者も見学に来てくれた皆さんも分かってくれたはずです。私が期待したパフォーマンスをしてくれた二人に対し「よく頑張った!」と、この場で称えます。共に小学1年生の時に移転したばかりの泉中田道場に入門し、その時から修練を重ねた彼らは小学5年生になる頃から少年部のリーダー・エースとして少年部を引っ張る存在となってくれていました。これからもさらに研鑽して、後輩達を引っ張り、稽古を盛り上げて欲しいです。

 当日の受審者の皆さん、お疲れさまでした。昇級した後には、それに伴い少しずつ道場での責任が重くなっていきますが、そのことをしっかりと引き受け、自分の頑張りで取った「級」「帯」に誇りを持って、また楽しみながら成長していってください。

 

★9月24日(日) 栃木県空手道錬成大会

3名(臼井空鳳・矢口晴・田中碧翔)が出場(組手部門) 

田中碧翔が優勝!!(小学2年男子上級重量級)

 

 

矢口 晴 

1回戦敗退(組手 小学3年生男子上級重量級)

 

臼井空鳳  

1回戦敗退(組手 小学5年生男子上級重量級)

 

 

田中碧翔

優勝 (小学2年男子上級重量級)

 

1回戦シード  2回戦 本戦合わせ一本勝ち  3回戦(決勝戦)延長戦合わせ一本勝ち(本戦0-0) 

  

 

 

   

 

 

       

 

 全国の新極真会の支部の中でも特に長い歴史がある栃木支部主催の錬成大会である「栃木県錬成大会」に上記3名の選手が組手部門に出場して、その中の田中碧翔選手が2試合を勝ち抜き見事に「優勝」という成績を納めました!

 この栃木支部主催で、外部の選手も出場できる大会は「関東空手道錬成大会」と今回の「栃木県空手道錬成大会」の2つがありまして、関東空手道錬成大会は昔は「関東交流試合(または関東交流大会)」という名前の大会で、まだ新極真会の各支部が大会を主催していない時代では、地方ブロック大会・県大会~内部試合の間のレベルの大会としては非常に貴重な大会で、出場選手も多く、時には春と秋と年に2回も開催してくれる・・内部試合の次段階の大会では言わば「手頃」な大会だったのでとても人気がありました。ですから泉中田道場からの出場者も他支部主催の大会では史上最も多く(延べ人数では軽く100名超が出場、20名弱の入賞者輩出)とてもお世話になった大会なので、毎回の会場の栃木県小山市にある「栃木県南体育館」に行くと歴代の泉中田生徒の様々な活躍や悔しい思いの記憶が蘇ってきます。中でも2007年春に西岡義高初段(当時は緑帯)が一般上級軽量級で3試合を勝ち抜き優勝した時は、私の生徒が外部主催大会の一般部で優勝してくれた初めての大会だったので、とても懐かしい良い思い出として残っています。

そんなこんなで、毎年ほぼ2回来ていたこの栃木県南体育館も、コロナ禍になってしまってから4年以上は来ていなかったのですが、今回3名の選手をエントリーさせて頂いたので、本当に久しぶりに訪れることになりました。

 栃木県錬成大会は、先述の関東空手道錬成大会に比べると少し規模の小さい大会・・という感じです。とは言え、関東近郊からの選手が多数出場してきますので、内部試合よりは競技レベルはかなり上がりますから、優勝・入賞するのはやはりなかなか難しいです。

 前置きが長くなりましたが、田中碧翔選手がやってくれました!外部主催の大会での入賞は、地方ブロック大会である昨年の全関東空手道選手権大会3位・今年3月の県大会である埼玉県空手道選手権大会3位に次ぐ3回目で、優勝は初めてです。

試合は1回戦シード。2回戦は技の上手い対戦相手から試合序盤で上段回し蹴りで「技あり」を奪われるピンチで苦しい展開になりましたが、その後に猛攻を繰り出し上段前蹴りなどで「技あり」を2本奪い返して「合わせ一本勝ち」。3回戦(決勝)は、上がってきた相手選手のそれまでの試合を見た感じ「2回戦の相手よりは苦戦しないかな~」などと思っていたら、決勝になったら相手が調子を上げてきて結構な苦戦(汗)になり延長戦に。ここで底力を発揮、上段前蹴り・回し蹴り

を決め「合わせ一本勝ち」、優勝を勝ち取ることができ私もホッとしました。しかし試合には勝ちましたが、上半身で相手を下がらせようとするあまりに試合中によくバランスを崩したり(押しの反則も取られたり)、上段蹴りをダイレクトに蹴っていく場面が多かったり・・と少し雑で、内容的には「もう少し上手くできるんではないかな~」というのが実感でした。しかし、やはり結果は大事。技ありを奪い返しての逆転勝ちや、何より優勝できたことは次回からの試合に大きな自信になるでしょう。優勝トロフィーをもらっている姿を見て「栃木まで来た甲斐があった」と私もとても嬉しかったです。しかし・・小学2年生にして、たくさんの練習してたくさんの試合に挑戦してくれる田中碧翔選手。内部試合での戦績や試合ぶり、練習で見せる動きなどから考えると、外部試合での優勝が「初」というのはむしろ遅いくらいかもしれません。指導者の勝手な期待と望みですが「次回は内容も結果も良いと、さらに良いな~」と、本人に伝えました。

 外部への遠征試合は初の臼井・矢口両名は残念ながら1回戦敗退。二人に共通して感じたのは「もう少し前に出られるようにすること、肝心な時には一気に攻めれること」で、それは「勝ちたい」という気持ちに比例して現れるものです。道場に帰り、この点を強く意識して稽古させねば・・と思いました。

 今回出場した3名の選手は、コロナ禍で長らく来なかった栃木に私を連れてきてくれました。3人の試合が終わりそれぞれが会場をあとにした後も、私は少し残って体育館の観客席でぼんやりと試合を見てました。その時に先述しましたが「この会場でウチの生徒だったあいつやあの子も闘ったんだよな~・・あの試合は良かったな~、惜しかったな~・・優勝や入賞も結構いたな~・・・我ながらホントに長くやってるわ」と歴代の泉中田生徒のこと思い出し、少しセンチな気分になった時間がありました。選手にとっても指導者の私にとっても、試合の時間そのものは実質的にほんの短い時間なのですが、その日その日の思い出やその大会に纏わる選手の試合内容やその他のエピソードの記憶はまだまだかなり覚えている自分に驚きます。久しぶりであった今回の遠征もまたそこに上書き・上乗せされていくのでしょう。数か月後には、またここに来るようになるのですか・・な。その時も、できれば生徒の良い試合・活躍の場面が上書きされればよいのですが。

 

★9月30日(土)東神奈川支部内錬成大会(内部試合)

8名が出場

組手部門 6名が出場 3名優勝

型部門  7名が出場 3名優勝

 

組手 部門 (審判3人制)

 

優勝 大谷 星蒼(小学3年男子エキスパート重量級の部)

*1回戦 合わせ一本勝ち 2回戦(決勝戦) 本戦0-0 延長3-0

 

 

優勝 長嶋 あかり(小学4年女子エキスパートの部)

*1回戦 シード  2回戦(決勝戦) 本戦3-0(お互いに「技あり」有)

  

 

優勝 大谷 琉貴(小学5年男子エキスパート重量級の部)

*1回戦 合わせ一本勝ち  2回戦 本戦3-0  3回戦(決勝戦)3-0

  

 

型 部門 (審判3人制)

 

優勝 大谷 星蒼(入賞低学年オレンジ帯の部)

*1回戦 3-0  2回戦(決勝戦) 本戦3-0

  

 

優勝 伊藤 佑(入賞高学年オレンジ帯~8級の部)

*1回戦 3-0  2回戦(決勝戦)本戦3-0

  

 

優勝  大谷 琉貴(入賞高学年7級の部)

*1回戦 3-0  2回戦(決勝戦)本戦3-0

    

 

 先週土曜日の栃木県錬成大会から1週間後、今度は内部試合であります。前回5月に行われた内部試合では、泉中田勢は道場史上かつてないほどの大勝をしておりますので、今回も参加選手の活躍が期待されました。

 結果は前回ほどではないにせよ6部門で優勝を獲得。生徒の実力が着実に伸びている事を感じられました。

 優勝した選手について述べますと、大谷兄弟が5月に続き組手・型両部門での優勝を果たしました!兄である琉貴選手は組手では今回も3試合を全て自分のペースで闘い勝利する圧倒的と言ってよい勝ち方で3回目の優勝を果たしました。見ていた私も本当に誇らしい試合ぶりでした。彼は、細切れのトーナメント(?)が多い現在の内部試合でなぜか3試合を戦える組み合わせになる強運(前回もそうでした)の中、その3試合全て(前回も今回も)を内容の良い勝ち方で優勝できているので、とても有意義な形で内部試合での試合体験を過ごせているのは・・と思います。型でも、直前の稽古で苦手だった「後屈立ち手刀受け」を何とか形にし、2試合を勝ち抜き3回目の優勝・・まさに大躍進です。弟の星蒼選手も組手の1回戦では威力十分の強烈な上段回し蹴り2本(左右)をぶち込み「合わせ一本勝ち」。決勝では体格がとても大きな相手にヒット&アウェイ作戦で要所にラッシュ、二段飛び回し蹴りも狙うなど全く臆することなく闘い延長戦で勝利、3回目の優勝を決めました。型でも、練習の時以上の型を演じ2試合を完勝!こちらも3回目の優勝です。もう一人の組手優勝は長嶋あかり選手。1回戦はシードの組み合わせでいきなり決勝の組み合わせでした。相手の選手は上段蹴りをたくさん出す選手で少し心配しましたが、開始から前に出ていき上段横蹴りで技あり。その後に同じ技で技ありを取り返されましたが終始積極的に攻めたポイントで本戦判定勝ち。道場で一生懸命練習している姿は本当に好感が持てる生徒ですが、その努力の成果が出ました。組手優勝はこれで2回目です。型で2回目の優勝を果たしたのは伊藤佑選手。「姿勢を良くすることを意識した」ということを試合後に本人からも聞きましたが、まさにその通りの型で、写真で見てもその意識が伺えます。決勝では同じ道場の後輩の長嶋あかり選手との同門対決になりましたが2-1の判定勝ち。先輩の意地を見せました。組手の試合も体格の大きな相手に惜しい試合で、どちらもたくさんの時間頑張った稽古が成果となって実を結んでいると思います。

      

 その他の出場選手もそれぞれの試合で惜しい試合での敗退が多く、それは残念ではありましたが、今回も生徒たちの頑張りと成長を感じられる場面は多々ありました。それは試合そのものだけでなく、試合場である東神奈川本部道場に来てからの所作・準備・態度・終わった後の振る舞いなどなど、だいぶ場慣れした姿や度胸のついた姿が見かけられ、こちらはほとんど世話を焼いたり指示・注意をしなくてもよくなったのには本当に成長を感じました。

 保護者の皆さんにおきましては、試合で勝つこと以上に、そういったことが出来るようになったお子様の事に喜びを感じ、誉めてあげて欲しいと思います。お子さんたちは間違いなく強く成長しております。こういった中での様々な経験や度胸は、例えば様々な試験の受験会場などやドキドキする場で、きっと活かされることでしょう。

 最後に優勝した選手の他に今回の大会で特に印象に残った試合をもう一つ。組手で小学2年生ながら2学年上げで4年生の部に出場している田中碧翔選手の決勝戦は素晴らしい試合でした。先週の栃木県錬成大会では優勝しながらもその試合内容はもう一つ・・という感じでしたが、今回の2試合・・特に決勝戦は1学年上で外部試合でも入賞経験のある強い選手を相手に、全く臆せず引かずにそれこそ全力を尽くし闘っていました。延長で一瞬の隙を突かれ上段前蹴りで技ありを奪われてしまいましたが、それからの猛攻は本当に諦めなど微塵も感じさせない闘いぶりで、技ありさえなければ間違いなく勝利の内容でした。無情にも判定負けしましたが、その闘志は本当に「今年最高」と言ってもよい試合でした。試合後には全力を尽くし、しかし敗れた悔しさで大泣きをしていました姿を見て、こちらもウルっと来てしまいながらも撮ったのが上の写真です。田中碧翔選手、今回の試合こそ「試合では負けたけども内容が本当に良い試合」の見本みたいな試合でした!こういった試合をできれば、これからどんどん勝利を重ねられることに繋がっていくと思います。

 

 イベント3つの報告が終わりました。それぞれの場でそれぞれの生徒が、その場に出るために練習をし、高めた心技体を発表してくれました。とくに、試合での結果は勝利と敗北に必ず分かれ、良い思い・・をできることは確率的には少ないかもしれません。が、勝っても負けても自分の成長の具合や、反省点などはこういった場に出てこそ、自分でも私も確認できることが多々あるので、生徒の皆さんにはできる範囲でまた挑んで欲しいです。

 

   

 なにか空手とは関係の無い写真・・・これは泉中田道場?

 これは皆さんの道場の稽古が無い日の姿・・私のもう一つの顔である内装工事屋さんの作業場になっている姿です。

ある日は道場全体が、ある日は道場の手前のスペースが、仕事のために活用されています。

稽古が無い日・・いや、稽古のある日も、稽古が始まる前まではこのようになっていて、稽古が始まる時に片付け・掃除→道場へとモデルチェンジ(開館準備)して稽古が始まるのです。

 

 当たり前ですが、全て一人でやっている・・だから仕事が忙しい時(仕事が忙しいのは、ありがたいことです‥感謝)は本当にあわただしくてたいへんで・・・

ということでブログも遅れているし・・、という今回の記事の始めの文章・・・決して怠けているわけではない(-_-;)、という言い訳?に繋がるという仕組みなのです(苦笑)。

 9月は頑張って4回開いた平日の特別稽古も、今月(10月)は世界大会などもあり、とても忙しくて時間的にも体力的にもできなかった・・ので、藤沢大会は通常稽古日の稽古に頑張るしかない(頑張ってもらうしかない!)

 

 

 ということで、次回後編は世界大会観戦&少年演武、藤沢大会その他を発表します。(ちなみに次回に掲載する世界大会で撮った写真を「次回に続く」という意味で、今回の見出しに使わせてもらいました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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