9~10月に続いたイベント報告後編です。
★10月14・15日(日)新極真会 「第13回全世界空手道選手権大会」
11名が観戦&少年演武に参加
10月14・15日、4年に1度行われる新極真会最大のイベント「全世界空手道選手権大会」を観戦・応援・少年演武で参加してきました。決勝日の15日は極真空手の聖地と言われる「東京体育館」は超満員で、泉中田道場生徒11名の少年部が世界最高レベルの大会を会場で一緒に見られたこと、その保護者様も観戦してくれたこと、指導者として「こういう世界がありまして、皆さんが繋がっているのです」ということが伝えられて、とても有意義な1日だったと思います。
今回の大会は試合もさることながら、アーティストの長渕剛さんが生のステージを披露してくれて(「新極真会の会歌」となんと大ヒットの名曲「乾杯」を歌ってくれました!)、それが特に感動・大感動でした。
決勝戦・表彰式と最後の最後まで見てくれた山村ファミリーと一般部ただ一人の観戦者の金城君と。
〇世界大会にまつわる思い出を少し・・
今回で世界大会は13回目。私は世界大会を初めて観戦したのが高校2年生17歳の時、現在でも「史上最高の大会」と言う人が多い第4回全世界大会でした。なぜ史上最高・・と呼ばれるかと言うと、まだ組織が分裂してしまう前の時代(極真が1つの組織だった頃)で、選手の人数(250人超)・参加国の多さ・観客の数・競技レベル・日本代表選手と外国人選手のタレント(有名選手・強豪選手)の多さ・名勝負の多さ・1回戦から決勝戦までの盛り上がりとそのドラマ性・劇的な結末・マスコミの注目度・・・etc、とにかく全てにおいて、他の格闘技や武道の大会を圧倒する、盛り上がりのスゴイ大会・・・まさに極真黄金期・全盛時代でした。その舞台には現在でも師である木元師範(当時は木元先生)も日本代表の一員として出場し、その感動のドラマの一場面を担う活躍をしていました。私はそれを本当に間近で見ることが出来ました。
この大会があまりにもカッコ良くて「いつか俺も極真の世界規模の大会に日本代表として出てみたい!日本代表として世界大会のマットを踏みたい!」と強烈に思い、その夢はそれから約10年後、体重別ではありますが世界大会の「第1回空手ワールドカップ(現在は全世界ウエイト制空手道選手権大会に改名)」で日本代表に選出され、叶えられることになりました。その10年間は当時の木元道場の仲間と、大会での勝利を目指し稽古して、ご飯を食べては語り合う、頭の中は空手の世界一色のまさに青春時代でした。あの大会(第4回世界大会)をあの時に見ていなかったら、多分そうはならなかったと思います。そしてそれがさらに続いて、今回は13回大会・・・・36年か!
1987.11.6~8 日本武道館 第4回全世界空手道選手権大会
木元選手(師範)の対戦相手(写真)は時のヨーロッパ重量級王者で後のKー1チャンピオン、アンディ・フグ選手です。
1997.6.22 幕張メッセ 第1回空手ワールドカップ(現 全世界ウエイト制空手道選手権大会)
私の対戦している選手(写真)は当時のヨーロッパ選手権軽量級3連覇のアンタル・ベンゼ選手です。
何時の頃からか生徒を連れて観戦と応援に来るようになっていました。
さてさて、今回の大会を観戦したウチの生徒達はどう感じてくれたでしょうか・・?
世界大会1日目の早朝、会場の東京体育館近くにある有名なラーメン屋さんの「ホープ軒」で人生初の「朝ラーメン」に挑戦!だったのですが・・・。
とんこつしょう油ですが意外にあっさりしていて、食べ始めはとっても美味しかったのが、途中から結構キツくなってきて…スープは残しました…飲めなかった・・もったいない(-_-;)
またもや、「やはり若くない・・(-_-;)」のを感じながら、会場に向かいました(苦笑)
★10月29日(日)藤沢市空手道錬成大会」(内部試合)
9名が出場
組手部門 8名が出場 3名優勝
型部門 7名が出場 3名優勝
組手 部門 (審判5人制)
優勝 岡田 琉楓(中1・小6年男女エキスパートの部)
*1回戦 本戦5ー0(技あり) 2回戦(決勝戦) 本戦4-0
優勝 大谷 琉貴(小学5年男子エキスパート重量級の部)
*1回戦 本戦5-0 2回戦(決勝戦)本戦5-0(技あり)
優勝 渡仲 桔平(小学4年男子エキスパート軽量級の部)
*1回戦 (決勝戦) 本戦5-0
型 部門 (審判5人制)
優勝 渡仲 桔平(小学高学年年入賞者黄帯の部)
*1回戦 5-0 2回戦(決勝戦) 4-1
優勝 大谷 琉貴(小学高学年入賞者青帯の部)
*1回戦 (決勝戦) 5-0
優勝 大谷 星蒼(小学低学年入賞者青帯の部)
*1回戦 5-0 2回戦 3-2 3回戦(決勝戦)5-0
数年ぶりに秋葉台体育館の武道場で行われた藤沢錬成大会に9名の選手が出場し4名6部門で優勝をすることが出来ました。いつも通り入賞者についてのコメントをします。
組手で優勝した1人目は岡田琉楓選手。ウチの道場少年部では松村優風くんと並ぶリーダー格の生徒です。型はとても上手に演じていたのですが決勝で惜敗。しかし組手で2試合しっかりと勝ち抜き、型の悔しさを見事に晴らしました。2試合とも相手の勢いに焦ることなく、落ち着いて対処・反撃をし、要所で上段を狙うなど、試合の内容に成長が感じられ、実力が着実に上がっているのが感じられました。今回の闘いは、今までの彼の試合では一番良かったのではないか、と思います。これで3回目の優勝です。2人目の組手優勝者は渡仲桔平選手。型では2試合を勝ち抜き3回目の優勝、決勝の相手は同門の山村優心選手でしたが、これは辛勝でした。組手はシードでワンマッチ優勝の組み合わせでしたが、持ち技の上段蹴りを連発、さらにパンチでボディを効かしての完勝でした。こちらも優勝は3回目、断続的な出場ですが内部試合は組手も型も3連続優勝です。そして3人目の優勝者は5月と9月の支部内で組手・型のWで連続優勝、今回で3連続のW優勝を果たした大谷琉貴選手です。今回も型で優勝し、これはウチの道場では史上初めての記録で快挙でしたが、組手1回戦の途中で右足を痛めるという大きなアクシデントに見舞われ、決勝は痛みで出場が危ぶまれる大ピンチになりました。私や建石マネ・彼の両親からの言葉を聞いたうえで出場を判断し、痛みに顔を歪め・こらえながら戦う姿には応援していた誰もが感動しました。そして痛めた右足での上段横蹴りで「技あり」を奪取し、見事に3連続のW優勝を達成したのですが「本当によくやった!強くなった!」と心から誉めてあげたいし、しばらく休んで早く足を治してほしいと願います。大谷兄弟の弟の星蒼選手は型で3試合を勝ち抜き、これも3大会連続で優勝。その勢いで組手も・・と期待しましたが、組手は決勝で敗れこちらは3大会連続優勝とはいきませんでした。
大会自体の出場選手が若干少ないせいもあり、さらに細切れトーナメントの上、またウチの選手の実力も上がってきた成果か(自画自賛ですいません)、勝ち上がってくれるために決勝での同門対決も今回だけで2試合ありました。これは指導している自分が見るのも、試合で闘う選手(生徒)も辛いでしょうが、他の道場の選手を勝ち抜いたうえでの対決・・ということで誇らしい瞬間でもあります。
今回は、内部試合では本当に久しぶりに会場に人数制限なく入場でき「声出し応援」も解禁になったある意味記念すべき大会でした。コロナ禍以前には全く普通だった同じ道場の選手への応援(保護者も含む)や最後の集合写真など、考えると懐かしい場面がまた戻ってきていました。やはり空手の試合(に限らずスポーツの試合全て)はこの方が盛り上がって私は好きです。大会スタッフをやりながらウチの道場生の溜まりの様子をチラっと見ると、生徒や保護者の皆さんがそれぞれ交流・協力している姿が見え、微笑ましく思いました。しかし願わくば・・・ウチの道場生も保護者の皆さんも、さらに強く一つのチームになって、選手のサポート・応援・戦った選手への労い・声掛けなどの交流を、もっと前に出て盛り上がってして欲しいな~とも思います。こういった時は選手それぞれがヒーローになっている特別な時間ですし、生徒はいつも一緒に練習をしている仲間なのです。大きな応援は必ず選手の力を何割もアップさせます、本当です!
私の勝手な望みですいませんが・・次回からもよろしくお願い申し上げます。
☆その他、いろいろ・・・
9月の月末の稽古日、中学受験の勉強に本腰を入れるめ、この日の稽古を最後に道場を去っていく緑帯(4級)生徒がいました。その生徒は幼稚園年中の時の入門でしたから稽古歴(修行歴)は丸7年を超えていたことになります。最後の稽古はこちらが仕組んだわけではないのですが(苦笑)、その生徒の同級生で仲間でもあり言わばライバルでもあった2名の緑帯生徒と3人のみの出席者という形だったので、そこで初めて教える「突きの型」、「引っ掛け」を用いての膝蹴りというルール外の攻撃の稽古、さらに3人での組手という内容で締めました。稽古後には、私の道場で長く続けた生徒が辞めていく時の恒例(?)の「私とのお話し」と挨拶をして、送り出しました。私とのお話とは、空手や稽古について(指導者である私についても)、今まで思った様々なことを私から生徒に質問して話してもらう形でこの時は1時間弱お話ししたと思います。親御さんが居ない中のマンツーで話す中で、本当に思っていたことを聞けます。その生徒とは最後なので、寂しいですが大事なこと・良い機会だと思って、なるべく話残しが無いようにお話しをします。
私は空手を始めて38年、道場を指導・運営してから23年経ちまして、まだこの世界に携わっているのですが、ほとんどの生徒はいつかは道場を離れる時が来ます。ですから、私が指導者という立場でこの道場で一番大事にしたいと思っていることは、大会のチャンピオンをたくさん出すことでも、凄腕の達人を出すことでも無くて(もちろんチャンピオンや達人を出すのも目的の一つではありますが)、生徒が道場を去る時に「空手をやって良かったな・・この道場に入って良かったな」と思ってもらえることであり、保護者様には「空手をやらせて良かったな・・この道場に入門させてお世話になってよかった」という風に思ってもらえるように指導をすることです。
子供も大人も、小学生の在学期間に当たる6年間を超える長い付き合いをする生徒が珍しくないので、その期間を「自分の人生の中でも楽しい良い時代だった・・自信になった」と思ってもらえたら、指導者としてこれ以上の喜びはありません。全ての入門者に・・または入門して1~2年で辞める生徒にそれを求めるのはとても難しいことだと思いますが・・ある程度長く続けられた生徒にはそうあってほしい、と願います。
今回道場を去った生徒は小学生時代のほぼ全ての期間である6年間、普段の稽古に始まる空手修行の色々な経験を頑張ってくれたと思います。だから、私が先述したような思いで次の世界に行ってくれ、道場での経験を糧にこれからの社会生活を頑張ってくれると信じ・・・これからも引き続き道場運営と生徒指導に力を注ぎたいと思っています。
10月某日、土曜午前稽古終了後・・あまりにも気持ちのいい陽気なので、私の思い付きで稽古に参加していた一般部生徒を誘い、道場で簡単バーベキューをしました。稽古で汗をかいた後の食事が(お酒も)とっても美味しいのは、私が空手を続ける大きな目的の一つです(笑)
少年部稽古後に久しぶりに集合写真を撮りました。
ということで9月~10月にかけても実に色々ありました。
このブログをやるようになってから、さらに時間の過ぎる速さに驚き、追われてる感じさえあります。過ぎた時間には、それぞれの出来事があり、その思い出があり、ただ時間が過ぎているのでは無い・・ということを、このブログを書いて思い返すことにより、また強く感じるのであります。
そう感じられるのは幸せでありがたいことなのでしょうが・・やはり忙しく慌ただしいのはいささか疲れる・・(-_-;)
今年の残されたイベントは東京佐伯道場錬成大会・横須賀新人戦・昇級審査会・稽古納め納会・・・か。まだ結構あるな・・(汗)何もなくても毎回の稽古がイベントのようなものなので、あまり考えるのはやめて、日々するべきことをこなし、邁進していくしかないのでしょう。
次の目標(東京佐伯道場錬成大会)に向け、また発進です。