暑い毎日、皆さまお疲れ様です。
今年7回目の記事投稿。今回はいよいよ7月20日(土)・21日(日)に極真空手の聖地「東京体育館」で開催された「空手ドリームフェスティバル全日本大会(国際大会)」の模様を報告いたします。
ここのところ毎回・毎年参加している(生徒を出場させている)この大会で、毎年いろいろな思い出が残るこの大会ですが・・・
近年では今回がいちばん楽しく、いちばん悔しく、いちばん嬉しく、いちばん長く・短く・・いちばん充実した大会だったと思います。書きたいこと感想(文章)・載せたい写真がたくさんたくさんで・・・上手くまとめられるか不安です(苦笑)
それでは報告です。今回はこの記事のみの回になります。
★7月21日・22日「空手ドリームフェスティバル全日本大会(国際大会)2024」
4名が出場。
組手部門 4名が出場(2名が全日本大会・2名が新人戦部門) 1名優勝!(大谷 琉貴)
型部門 1名が出場
組手 部門 (審判5人制)
臼井 空鳳(全日本大会 小学6年男子中量級の部)
*1回戦 本戦4-0 2回戦 本戦0-5(写真 白)
田中 碧翔(全日本大会 小学3年男子重量級の部)
*1回戦 本戦1-0 延長戦 合わせ一本勝ち 2回戦 本戦0-3(写真 赤)
大谷 琉貴(新人戦部門 小学6年男子重量級の部) 優勝
*1回戦 (決勝戦)本戦3-0 (写真 白)
長嶋 あかり(新人戦部門 小学5年女子重量級の部)
*1回戦 本戦5-0(長嶋に技あり) 2回戦 本戦2-1 延長戦2-3 (写真白
)
型 部門 (審判5人制)
田中 碧翔(全日本大会 小学3年男子の部)
*1回戦 5-0 2回戦 2-3
前回の記事で予告しました通り、泉中田道場からは4名の選手が今回のドリームフェスティバルに出場・挑戦をしました。その結果、大谷 琉貴(おおたに るき)選手が新人戦部門で優勝する快挙を成し遂げました!同部門への出場者が少なくてワンマッチ決勝戦という些か幸運な形ではありましたが、それもまた巡り合わせであり、その中でチャンスをモノにできたのですから誇ってよい立派な結果であります。上級の「全日本大会」ではありませんが、このドリームフェスティバルでの「優勝」という結果はウチでは史上初!本当によくやってくれました!
また、今回は4名が5部門に出場したのですが、全員が1回戦を勝ち抜く・・ということでも健闘した結果と言えました。
この大会は1回戦を勝ち抜くのだけでも本当にたいへん・・ということは、少しでもこの大会に出たり見たりした人なら分かるでしょう。だから全員が組手・型で1回戦を勝ち抜いたことは、なかなか大したことなのです。もちろん入賞・優勝を狙っていた田中・臼井・長嶋の3名にしてみれば、その結果は残念なものでしかないのかもしれませんが・・。
では4人の闘いの詳細を書きます。まずは新人戦部門で優勝した大谷琉貴選手。内部試合は7~8回出ていますが、外部試合は錬成大会も含め今回が初出場で、それがいきなりこのドリームフェスティバル!こちらの想像通り、会場や大会の大きさに少し気押されたそうです。相手はカザフスタンの選手(まさに国際大会!)で、なかなか骨太で力が強そうな選手。試合開始からパンチ・膝と積極的に攻撃を仕掛けた大谷選手に相手もパンチで応戦。大谷選手は打ち合い途中からヒットしだした右ローキックに勝機を見出しこれを連打。圧力も積極性も勝り、本戦3-0で勝利を手にしました。試合1週間前には高熱の風邪に見舞われ、稽古はあまりできませんでしたが、その前(7月初旬)の内部試合までの練習が「貯金」として残っていたのかもしれません。見事に泉中田道場に栄冠を持ち帰ってくれました。
続いては同じく新人戦部門に出場した長嶋あかり選手。ドリームフェスティバルは初出場です。その挑戦は・・、あと一歩で入賞の・・惜しい・・本当に惜しい2回戦敗退でした。緊張の中での1回戦は本戦中盤に得意の上段横蹴りで「技あり」を奪取し勝利。これを勝ち抜けば決勝進出で入賞確定の2回戦。本戦は互角で延長戦。全体を通じて先に仕掛けているのはあかりで、上段蹴りも惜しいのが数発。さらにはパンチの打ち合いでも前に出ているあかりに若干の分がある・・と見えていたので「勝ったか・・?」と思いましたか判定は2-3の惜敗。後でビデオ映像を見たら、相手の下段と下からのパンチが返されていたのが見て取れ「これを審判が取ったのかな~・・?しかし・・?」という、本当に惜しい悔しい判定負けでした。
続いては上級の全日本大会に出場した臼井空鳳選手。こちらもドリームフェスティバルは初出場です。名前をコールされると勢いよく飛び出し開始線でジャンプ、というやる気満々パフォーマンスで登場。1回戦は序盤から中盤まで水月(鳩尾)を狙う突きと左の中段膝蹴りなど効かした感あり、優位に立ちました。が、後半は攻め疲れなのか手数が落ちてしまい、やや反撃されましたが、前半の攻勢を取ってもらえたか4-0の本戦勝ち。2回戦、やはり序盤の攻めは良いのですがやや粗く、そのうちに「押し」の反則で注意2を取られ劣勢に。少し焦ったか気が抜けたか、終了間際に相手の胴回し回転蹴りをヒットされ「技あり」も取られて万事休す。しかし、レベルの高い小6男子で1回戦を勝利できたのはとても価値のあるものだと思います。
最後は今回の出場者では唯一、組手・型の両部門に出場した田中碧翔選手。ドリームフェスティバルには組手は今回が3回目、型は2回目の挑戦になります。たくさんの大会出場による様々な経験と地方大会での入賞を重ねられる実力も鑑み「そろそろ入賞を伺えるか・・」との期待大の挑戦です。型では1回戦を5-0文句無しの勝利。2回戦は・・私も見ていましたが「これは間違いなく勝った。よし3回戦」・・と思っていたら、まさかの(何回目のまさかだ?)2-3の判定負けに「またかよ~~(-_-;)」・・・。なんでこーなるの?これは後に映像を見たが、どう見ても納得いかん・・。「あ~~型の判定ってなんだ?」が、またも私の中で上書きされました。続いて組手。1回戦は相手の粘りもあり、延長戦までもつれましたが、そこで実力発揮。上段回し蹴りで2本の「技あり」で合わせ一本勝ち!これができるのが実力と経験を重ねた証左でありましょう。さあ、2回戦。6月の東京都大会準決勝で闘い敗れている選手とのリベンジマッチ。相手は各ブロック大会で優勝を重ね、すでに来年のドリーム出場資格も得ている猛者ですが、こちらもその相手を倒すべく対策を立てて挑む試合ですから、今回は完全に勝ちを狙っての対戦でした。結果・・、東京都大会の時よりも明らかに差は詰まっていた試合内容で本戦終了。「延長に行くかな・・」と思いましたが無情にも判定は本戦0-3。「あ~惜しい~!くそ!」昨年にドリームフェスティバルで敗れてから1年間・・。様々な稽古・様々な大会でたくさんの経験と結果を引っ提げて挑んだ田中選手の今年のドリームフェスティバルが・・この瞬間に幕を閉じました・・。私も誠に残念だが・・よく頑張ったし確実に成長している!碧翔、胸を張ってよいです!
昔はウチの道場の選手はどちらかと言うと「組手」よりも「型」で入賞を狙う形でこの大会には挑戦したことが多かったと思います。それが今年は完全に組手中心のメンバー構成でした。型も素晴らしい競技で、審判の判定も含めて勝利を得るのは本当に難しいですが、「極真空手」である以上「実際に闘う組手が主」というのはこの世界の人間ならば誰もが思うことです。組手が中心のメンバー構成・布陣を組んで挑めたことでも、この大会は思い出深いものがあります。
だからなのか、載せたい写真・名場面が例年の大会より多く、それこそ山ほどあって・・・厳選した写真だけでもこれだけの数になってしまいます。今回出場した4名の選手と、その保護者さんや応援に来てくれた道場の仲間。みんながチームになって戦い・笑い・泣いた2日間でした。その中で大谷選手が新人戦部門ですが優勝の勝ち取ってくれる、というとても嬉しい出来事もありました。その他の選手も本当によく頑張りました。この盛り上がりを作ってくれた皆さん、裏方で皆を引っ張り強力なサポートしてくれた建石マネさん、運営スタッフで来てくれた保福さん・弥頭くん、みんなみんなに感謝をし、この道場の長であることを私は誇りに思えました。本当にありがとうございます!
終わってしまったからには、また来年・・を目指すことになります。来年はドリームフェスティバル全日本大会出場には選抜戦を勝ち抜かなければならない、という新システムが導入されるようです。どのような形なのかはまだ把握していませんが、来年も今年以上の布陣で挑み、さらに盛り上がれることを今から期待します。やはり「空手ドリームフェスティバル」は空手選手にとってスゴイ大会であり目指すべき夢の祭典です。そこで自分の生徒があの大きなトロフィーを獲得する・・、その夢を実現するのは本当にたいへんだ・・ということを、今年は改めて強く実感してしまいました。だからこそ、それを実現出来たら・・スゴイ嬉しいのだろうな~~!来年までまた日々精進です。
◇おまけ・・です。
ドリームフェスティバルの二日目終了後の夜は、代々木第二体育館で行われる新極真会の新企画大会「空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズ」を観戦に行く・・というタイトなスケジュールでした。
「賞金総額3,000万円、優勝者には1,000万円」というこの大会は、会場に終始流れる音楽やレーザー光線が四方八方に飛び交う照明・選手入場時のアナウンスなどの演出がたっぷり入ったエンタメ性が強い華やかな大会で、空手の大会の新しい形を作ったと思います。試合の内容や判定にはいろいろと感じたこと・思ったことはありましたが、大会自体はとってもカッコよかったと思います。
その大会には来賓で様々な分野からたくさんの著名人が来られていましたが、その中でも極真空手の世界チャンピオン(松井派)から総合格闘技に転身して現在活躍中の上田幹夫選手が会場外で歩いていたのを見かけてしまったので、勇気を振り絞って「写真を撮っていただけますか」と声を掛け、撮ってもらったのが上の写真です。上田選手の事は以前からYouTubeなどでよく見ていて、「187㎝・110㎏という超大型なのに動きが早く、空手の技は手技も足技もオールラウンド」+「喋りが上手で面白い」+「空手に対して強い誇りを持っている」というその人間性とスタイルが好きになったので、とても期待して秘かに(?)注目・応援をしていました。
本物を近くで初めて見た感想は・・・スゴくデカい!分厚い!そして風格がある・・!「こっれは強いだろうな~!」と、その姿を見ただけで思ってしまう肉体的迫力を持っていました。言葉を交わしても、とても優しく丁寧に返してくれ「性格の良い人なんだろうな~」と感じられ、ますます好感を持ちました。同じ極真空手(フルコンタクト空手)出身の選手として「総合格闘技の世界で大活躍・大成功をして欲しいな~」と、「この選手は応援を続けたいな~」と思える嬉しい出来事でした。
ドリームフェスティバルが終わり少し気が抜けた感がありますが、稽古は再開しております。
次回は夏合宿などの報告になると思います。