3月21日に泉中田道場では3回目、今年では初めての昇級審査会が行われました。コロナウイルス感染拡大防止のために、昇級審査会は各分支部道場で行われることになりましたが、今回は緑帯以上の上級者の審査会も各道場で実施できるということになり、今まで本部での審査はいろいろな事情で受けられなかった一般部の古参メンバーにも声をかけたところ「ぜひ挑戦したいです!」と答えてくれ、この日まで実に頑張って練習を重ねてくれたのは、前回のブログで伝えた通りです。
今回はいよいよ審査当日の模様をお知らせします。
審査は2部制で行われました。
午前9時に開始の1部は白~青帯、それぞれ1名ずつ、合計3名のみの受審でした。私の挨拶の後、西岡指導員の号令で審査開始です。
3名の受審・・それも各帯が1名ですので、それぞれの審査項目を1人で行わなければならないことが多かったので、注目度は抜群です。そのプレッシャー・ドキドキ感で受審生徒は日頃の稽古とは比べ物にならない疲労を感じたと思います。
受審者の中でいちばん帯の高い青帯の宮治くんは、それこそかなり長い時間・たくさんの実技項目を一人でやり抜きました。
多人数で行う審査とはまた違った緊張感の少人数での審査会・・。
3人にとってこの経験はとても良いものになったと思います。
そして11時よりは2部の審査会。今年前半のメインイベントとも言える上級者の審査会です。
審査会ですが黙想から始めました。これからの皆さんの健闘を想います。
体力審査。腕立て伏せとスクワットは良かったですが柔軟は全員・・(苦笑)
基本・体力審査の後の移動・型審査になりますと、人数が少ないだけに各帯受審者それぞれの「演武会」という様相になってきます。緊張する中、それぞれの項目を堂々とこなすことができたのは、今までの稽古の蓄積とここ数か月の集中練習(努力)の賜物であります。中でも伊藤2級の「三戦」と「転掌」の型は、気合の入った「風格」さえ感じる堂々としたものでした。
いよいよ組手審査に入ります。緑帯は2人組手です。少年部の高橋4級は試合デビュー時からの盟友の勝4級と1分2Rの組手を行いました。体格の大きい勝くんを相手に迫力ある組手を行ってくれました。
一般部(壮年部)の組手対戦相手には私(茂木)と西岡初段も参戦しました。組手の時間は1R1分です。金城6級・川田4級・弥頭3級は2R、茶帯の伊藤2級は4R連続で(4人組手)、大学生の宮崎4級は私・西岡初段との連続組手(2R)を行いました。
組手審査では長年の仲間同士で技を交換し合うことができました。普段の稽古ではダメージを残さないように・・と軽めに行うことが多いですが、この日はセレモニー(?)ですので、皆が力一杯の組手でした。それぞれの体に残る多少のダメージはまさに審査会のお土産・勲章です(笑)
終わった後は「基本~型・組手まで、そしてここ数か月の間、みんな本当によく頑張ってくれた・・!」と、審査をした私自身も達成感のあるとても気持ちのよい感覚でした。
受審者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
ただ少し悔いがあるのは・・・・昨年に長期休会になってしまった数名の古参メンバーもここで一緒に昇級審査会をできたらよかったのに・・・との思いはありました。
今回の審査会でもスタッフとして後述の方が私の補佐をしてくれました。
西岡義高初段は号令掛け~組手の対戦相手と全てにわたり審査に参加してくれました。受審した古参メンバーと西岡初段は道場創世記からのメンバー(盟友)で、西岡初段が試合に出る時はセコンドとして彼を支えた面々です。今回は西岡初段が言わばセコンドとして受審者に立ち会えたのは、彼(西岡)にとっても嬉しいことであったのでは・・と推察します。建石マネさんは会場設営・カメラマン記録係・受審者のお世話係として、勝4級は高橋君の組手の対戦相手として、審査会というイベントを質の高い良いものにしてくれました。御協力してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
当日は春の嵐・・大雨と大風でしたが、道場内では関係なく、目標に挑むみんなと素晴らしい時間を過ごせました。
前回のブログでのt1級に負けじと・・・精一杯の高さの横蹴り!!
しかし・・高さ・美しさとも負けているかな~(苦笑)
泉中田道場は20周年を経過し、私もいい歳になってきました。が、まだできる限り体を動かし生徒には見本を見せられるよう・胸を出せるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします!