前回「2023年② 2月~3月 怒涛のイベントラッシュ!(前編)」に引き続き(後編)を発表いたします。
前回からすぐに・・先週末あたりには発表したかったのですが、やはり時間が掛かってしまいました。
今回も稽古風景は無しです。イベントの様子と報告だけで勘弁してください(汗)
★3月19日 オープントーナメント埼玉県空手道選手権大会
1名(田中碧翔)が出場(組手・型 部門) 組手部門で第3位に入賞!
埼玉県の入間市武道館で行われた「オープントーナメント埼玉県空手道選手権大会」に田中碧翔選手がまさに単身で(当日は私は用事があり現地に行けませんでした・・)出場してきました。
結果は、外部大会初出場の型部門こそ1回戦で敗退・・という、内部試合の型試合ではほぼ勝ち続けの状態だっただけに、外部大会のレベルの高さの洗礼(?)を受ける形の結果になりましたが、本命の組手部門では見事に第3位に入賞しトロフィーを持ち帰ることが出来ました。
試合の模様は型・組手とも後にビデオで見ましたが、型については田中選手も決して悪い出来ではないにかかわらず、相手の技の速さやピシッとした動作には正直驚きました。今後は型部門に挑む際にはもう少ししっかりとして臨ませようと(先月~今月はイベント続きで、あまり型の練習をさせてなかったのです・・)私自身が反省をしました。
そして組手ですが・・良い試合内容だった!と思います。1回戦は不戦勝。2回戦は相手の頻繁に出す前蹴りをしっかりディフェンスして前に出て勝利。3回戦(準決勝)の相手は、既に各大会で入賞常連の強豪選手でしたが、序盤に強烈なパンチをボディーにもらい、かなり効かされてしまった感じなので「これは技ありや一本になってもおかしくない展開・・」と心配しながら見ていたところ、そこをなんとか耐え、後半には打ち返している姿には、「絶対に倒れない・負けない」という気持ち・・「根性」を感じた試合で、感動しました。私がよく言う「負けてしまったけど良い試合、次に繋がる試合」というのは、まさにこの試合のようなことを言っているのです。
埼玉に行く前の戦前予想(不安)で・・JFKO全日本大会3回戦で不可解(?)な戦い方で負けてしまい「今回も似たような負け方をしたら・・やだな~」と心配していました。しかし今回のビデオを見て「この内容なら、次からの試合が楽しみになってきた。成長してる!」と思わせてくれる良い試合をしてくれたことに・・3位入賞の結果よりも内容を嬉しく思うことが出来ました。田中選手、よく頑張ってきました!
★3月25日 横須賀新人戦空手道錬成大会(内部試合)
11名が出場
組手部門 10名が出場 1名優勝
型部門 8名が出場 4名優勝
組手部門
優勝 田中 碧翔(小学3年男子エキスパートの部)
*1回戦 5-0(技あり) 2回戦 合わせ一本勝ち 3回戦(決勝) 5-0(技あり)
型 部門
優勝 大谷 星蒼(小学2年現10級の部)
*1回戦 3-2 2回戦 4-1 3回戦(決勝)5-0
優勝 大谷 琉貴(小学4年オレンジ~青帯の部)
*1回戦 5-0 2回戦(決勝) 3-2
優勝 矢口 晴(小学低学年入賞経験者 青帯の部)
*1回戦 5-0 2回戦(決勝)3-2
優勝 金村 美里(小学3年男子エキスパートの部)
*1回戦 5-0 2回戦 4-1 3回戦(決勝)4-1
19日の埼玉県大会から6日後の25日(土)、内部試合である横須賀新人戦錬成大会が行われ、泉中田道場からなんと11名の選手が出場しました。
小学生生徒の在籍数が約20名強で、大会にはまだ出場資格の無い4白帯生徒がいることを考えると、ほとんどの色帯生徒は出場した大会ということで、在籍生徒の熱意と盛り上がりを感じ、とても嬉しく思います。
型部門では大谷兄弟の弟の星蒼選手が3試合を勝ち抜き初優勝。兄の琉貴選手も2試合を勝ち抜き初優勝。2人は試合デビューであった1月の支部内試合でも共に組手で優勝しており、これで組手・型共に1回ずつの優勝という全く同じ実績になっております(ちなみに今回の組手でも、二人ともに決勝での敗退で一緒でした・・苦笑)。矢口選手は2試合を勝ち抜き優勝。1月の支部内試合優勝に続いての優勝でこれで3回目の優勝。なかなか勝てなかった時が続いてましたが、頑張って出続けた成果でしょう、ここ2大会はその悔しさを晴らせる結果になっております。現在のウチの道場少年部では型部門のエース的存在になってきている金村選手は特別入賞部門という出場選手の競技レベルが高い部門で、見事に3試合を勝ち抜いての優勝。正確で無駄の無い(クセの無い)教科書的な動きができるのが強みです。これで出場した内部試合は5大会連続優勝の負け知らず。驚くべき戦績で、外部での試合も見てみたいですが、強いて言えばここに力強さや速さ・華麗さ・気迫などのプラスアルファが無ければ外部の試合ではなかなか勝てません。たくさん稽古して、身に付けてほしいです。
組手部門では先週の埼玉県大会で第3位に入賞し、内容の良い試合を戦ってきた田中選手がその余勢と経験を生かして、小学3年男子エキスパート部門で3試合を勝ち抜き優勝!小学1年の彼にとって2学年上げのこの部門での挑戦は4度目で学年差に苦戦をしていましたが、1年生最後の大会でやっとこの壁を突き破りました。1回戦で見せた強烈な左ボディーブロー・レバー打ちの連打は埼玉県大会で彼自身が相手に受けて効かされた技で、それをマネして(コピーして)自分のものとして使用したとのことです。「経験したことをしっかりと自分の中に吸収して、次に生かしている・・」という素晴らしい成長を見せた場面で、私も興奮してしまいました。2回戦は得意の上段回し蹴りで合わせ一本。決勝戦の相手は左の上段回し蹴りがとても上手く「技あり」をいつでも取れるような選手で心配だったのですが、しっかりとガードしながら前に出てパンチを浴びせ、さらには自分の右の回し蹴りを相手の左にかぶせる形で封じる(出させない)、見事な勝利でした。今回の3試合は結果も内容もとても良かったので(もちろん課題はたくさんありますが)、これからの彼の試合が本当に楽しみです。
その他にも、今回の出場選手はそれぞれが良い試合をしてくれました。ほとんどの選手が出場部門での1回戦は突破し、負けてしまっても練習の成果を出せている感じで、試合前のアップの仕方ひとつ見ても皆の成長と上達を感じられるものでした。ですので、手前味噌な自画自賛になってしまいますが、ウチの道場の生徒・選手の平均値の高さ(こんな言葉あるのか分かりませんが・・?)を改めて感じ、嬉しく思いました。出場した選手にとっても、この大会は学年最後の大会になったわけですが、とても有意義だったのでは・・と思います。みんなよく頑張りました!
★3月26日 昇級審査会
12名が受審
1部 白~青帯 (9名)
*今回は黄帯の受審者は無し
2部 緑~茶帯 (3名)
2~3月まで、約6週間続いたイベント(大会・審査・演武・・など)の最後が今回の昇級審査会でした。12名という人数もさることながら、受審者の級や年齢の幅があったので、今回は久しぶりに2部に分けて行いました。
1部は白~青帯の9名が受審。白3名、オレンジ3名、青3名とキレイに人数も均等の受審者達は、それぞれの審査項目を一生懸命にこなしてくれました。いつも審査の記事で書くことで、また同じことを書くことになってしまいますが、白・オレンジ・青・・と帯ごとの技量や体力がちゃんと(まあまあ)段階になって・・つまり「やはり白よりオレンジ帯、オレンジより青帯が平均的・相対的に技量が高く、その差は守られているな」と、それはある程度そうでなければいけないわけで当たり前なのですが、それがあまり守られていない道場も結構あるのです。
審査をして昇級をさせる側としては、やはりその級(帯)は何回稽古に来たから受審・・というスタンプカードのようなものではないし、道場に早く入門したから(先輩だから・・)という飾りではあってはいけないし、こちらがその生徒の努力・実力・成長度などを認めた上での言わば「道場での階級」なのだから、生徒には自分の「級」に責任感と誇りを持ってほしいので、それが保たれていることには、先輩生徒(級が上の生徒)の頑張りを今回も感じ嬉しく思います。
当日は見学の保護者様もたくさん来てくれました。生徒(お子様)が、普段の稽古で積み重ねてできるようになった技や力や気持ちを発揮している姿を目前で見て、満足していただけたのでは・・と思います(得意の自画自賛)。
2部は上級者で一般部生徒の審査会。3名が受審です。今回は神奈川東横浜支部木元道場の審査マニュアル(項目)を行うことはもちろんですが、それプラス「基本や移動での号令の掛け方や空手の様々な用語・組手でのセオリー・その他の考察など・・」を伝える時間を技量審査の間に挟み、上級者として恥ずかしくない空手の知識や振る舞いと嗜みを分かるように、実技も交えながら説きました。審査会&講習会とも言える形になり時間は少し長く掛かりましたが、受審した生徒のこれからにとって今日の時間が良い糧になってくれれば・・と思います。
今回の審査でも建石マネさんに会場設営やカメラ・ビデオ撮影他のお手伝いを頂きました。1部の審査には松村(4級)くんが弟くんを連れて後輩の審査の応援に来てくれました。こういった仲間や道場を気にする姿は嬉しいものです。また、保護者の数名の方からは生徒への差し入れもいろいろ頂きました。皆さん、本当にありがとうございました。
これで5月末の大会まではイベントはありませんので、稽古も試合や審査をあまり気にしない通常の稽古に戻ります。様々な稽古で自分の裾野を広げ、地力をつける時期、空手を楽しむ時期になります。具体的な目標は、その生徒に刺激と努力を与えることになり、飛躍的に伸びる作用がありますが、目標に向かい過ぎると練習や考えにやや偏りができたりする副作用もあると言えるので(私はそう考えます)、こういった具体的な目標が少し遠い時間も私は大事だと思います。
年度が変わり、学生はみんな学年が1学年上がりました。本当に1年は・・時間はあっという間に過ぎるので、また1回1回の稽古時間を楽しく充実したものにして、道場に通ってくれる皆が成長できるように、また私も頑張ります。
・・・ゴールデンウイークがもう近い・・です。祝日に稽古日が重なった場合、道場は休館ですのでお間違えの無いように。
今年は何日・・重なっているのですか・・な?
いつも偉そうに「頑張るがんばる」とやたら言ってますが、休むこと・休めることも、私はとても大好きで嬉しいのです(笑)
●前回ブログ番外編の「西岡義高 県政への挑戦」の結果と御礼
*もう皆さまも知っていると思われますが、去る4月9日に行われた統一地方選挙にて県政(県議会議員)に挑戦・立候補した当道場の指導員、西岡義高は約8500票というたくさんの票を泉区の有権者様の皆さまから頂きましたが、惜しくも当選は叶いませんでした。
私は選挙の事はよく分かりませんが、党の公認を受けられたとはいえ、地盤や資金などのバックボーンがまだ無い中、ほとんど独力・自力で初挑戦した西岡くんが、これだけの票を頂けたのは本当にスゴイ大善戦だったと思いますし、それは彼の頑張りに対する期待と評価だと・・ひたすら感心しております。
「絶対に当選してみせる!」と、全力で戦い抜いた彼には気持ち良い言葉には聞こえないのかもしれませんが「本当によく頑張った!立派だった!」と私は本当に思います。それ以外の言葉は・・見つかりません。
皆様におきましては、彼の挑戦にたくさんのご支援をいただき「本当にありがとうございました」というだけしかできません。そしてさらにお願いすることを許していただくならば、道場などで彼に会った時には、労いの言葉を送ってあげてください。再度、よろしくお願いをいたします。