前回記事にて予告した、空手ドリームフェスティバル全日本大会と全関東空手道選手権大会、二つの大イベントでの結果や出来事を報告いたします。
今回はまるっきり、二つの大会の模様・結果・感想・その他だけで稽古風景などは載せていません。二つのイベントに関わってない方には少し興味のない記事になってしまうかもしれませんが、考察その他いろいろなことが書いてありますので、ぜひ読んでください。
★7月22・23日 空手ドリームフェスティバル2023全日本大会
2名が出場
田中碧翔
組手 3回戦敗退 (小学2年生男子重量級)*1回戦はシード
型 1回戦敗退 (小学2年生男子の部)
矢口晴
型 2回戦敗退 (小学3年生男子の部)
新極真会のみならず、空手を修行し、大会に出る・・という選手生徒にとっては、さらにその指導者にとっても、1年間で最も重要で価値のある大会・・と言える(一般部は除く)空手ドリームフェスティバル全日本大会が7月22・23日に「極真空手の聖地」と言われる東京体育館で開催され、泉中田道場からは2名の選手が出場しました。結果は先述の通りです。
初出場の矢口選手。型部門のみの出場で、1回戦は勝つことができましたが2回戦で敗退です。悔しいでしょうが、この競技レベルの高い大会で1回勝ち抜けたのは「よし」といえる結果だとも思います。ここで勝ち抜くには本当に技量と精神力を上げなければなりません。実際に出場して、この舞台のレベルと大きさを肌で感じられたことでしょう。それだけでも収穫です。この経験を次の目標に活かしてください。
大会常連で、この大会2回目の挑戦の田中選手。今回は両部門に挑戦・・つまり二日間にわたっての戦いとなります。初日の型では、ワックスでバッチリと髪の毛のキメてカッコ良くなっての出場(苦笑)しかし、1回戦の相手は結果的にこのトーナメントを制する(優勝する)選手。私も後にビデオで見ましたが、その技量たるや本当に驚くべきもので、内部試合では6回優勝の田中選手も歯が立ちませんでした。「あれと1回戦で当たるか‥あれが2年生・・?(汗)」・・しかし、これが全日本大会なのです(苦汗)。組手では1回戦シード。2回戦の相手は、2年生では体格の大きな田中選手よりさらにかなり大きな選手でしたが、パンチを連打でしっかり打っては右に回る良い動きを見せ、その中から出した右上段回し蹴りがドンピシャでヒットし技ありを奪った良い内容での完勝。さて3回戦、ここを勝ち抜けば入賞の正念場。相手はそれまでの試合を見ると、田中選手が勝てない相手ではない感じ。2回戦の勝ち方を見て「これはいけるぞ!」とこちらも欲が出ましたが、結果は判定負け・・。積極的に攻めてくる相手の攻撃・・膝蹴りかパンチで効いたのがあったのか?中盤から後退させられてしまう感がありました。またもや全日本大会での入賞はお預けです。田中選手はこの学年ではかなりの実力があるとは思うのですが・・勝つのは・・入賞するのは本当に難しいものです。
今年もウチの道場からは上位進出はありませんでした。が、この大きな大会に挑戦をしてくれたこと、そこに向けて努力を重ねてくれたことは嬉しく思います。敗北後に会場隅で悔しくて泣いている姿や、帰りの電車で疲れ果てて寝ている姿・・などの写真を見ますと・・いつも言っている感じですが、私も「くそっ!来年こそは・・勝たせてやる!!」という思いです。また頑張ろう!
ウチの選手は上位進出はなりませんでしたが、7月初旬に型の特別稽古(出稽古)に来た、北山田道場所属の選手3名はこの大会で(または次週の関東大会で)大活躍をしました!
小川凌空選手は一般男子の19~35歳男子の部で優勝!小川実夢選手は高校女子の部で準優勝!どちらも本当に競技レベルの高いこの部門で勝ち抜き優勝・入賞することは至難のことです。「スゴイ実力」だと、改めて思います。また、石坂優香選手は最上級部門の世界大会選抜戦の部門に挑戦、1回戦での2-3の惜敗になりましたが、私がビデオで見る限り「これは絶対に勝っていたのでは・・なんで?」との感を持つ(まぁ型の試合ではよくあるのですが・・(-_-;))試合内容で、この悔しさは後述する翌週の関東大会で19~30歳女子の部優勝(上写真)という結果で見事にリベンジしてくれました(本人はこのドリームが本命だったと思うので、悔しいでしょうが)。
今までにたくさんの入賞をしている、元々実力が十分にあった選手達・・なので、「俺と1回稽古したから何か変わった」と言うほど、私はバカで自惚れではありませんが、やはり直近で濃い縁があった選手(生徒)が活躍してくれたのは嬉しく「よかった~!さすがだなぁ・・」と心から思いました。
逆にもし、良い成績にならなかったら「俺が何か悪い影響・変な影響を与えてしまったのではないか・・?」との責任をスゴく感じてしまうところでもあったので・・(苦笑)、今までと変わらずに3人が活躍をしてくれて本当によかったです!ホッとしました(笑)
今回のドリームフェスティバルで珍しい体験をしてきたのでそれもちょこっと掲載。ひょんなことから(?)主審をやることになってしまい(やらされてしまい?)、結構な数の試合を裁きました。内部試合ではしょっちゅうやっている主審ですが、大きな大会では各支部長が主審をやるのが定例で、私のような一分支部道場長は副審をやるのがふつう・・ということで、やることはほぼ無いのですが、今回私が所属した審判チームのリーダーの川崎東支部長のK原師範が「茂木くん、俺の代わりにやってね」と突然、しかもまあまあ真剣・高圧に言うので「え~っ!なにそれ?!」とは思いましたが、やることになってしまいました(苦笑)。大きな大会で選手のレベルが高い試合・・最初はかなり緊張しましたが、やることは内部試合の時と一緒。途中からは落ち着いてこなすことが出来ました・・・が、やはりとても疲れました(苦笑)おそらくこれからも、なかなかこんな機会は無いと思うのでこの記念に(?)写真を載せておきます。最初は「押し付けやがって・・これはパワハラだ。後で訴えてやる(怒笑(-_-;))」とK原師範を恨み、休憩時間にはブーブーと直接文句も言いましたが、無事に終わった今は「貴重な経験をさせてもらえたかな~」と、感謝しております。K原師範、この度はありがとうございました。ただ全部が全部、感謝だけの気持ちではありませんが・・(笑)。
今回もスタッフという形で金城くん(3級)と弥頭くん(1級)が、カメラマン・応援という形で建石マネさんがドリームフェスティバルに参加・協力してくれました。スタッフをしてくれる人がいてくれるから大会は運営ができ、撮影をしてくれる人がいてくれるから、こうした色々な映像が残り、お見せすることができるのです。
皆さんそれぞれ本当にありがとうございました。
★7月29日 第27回オープントーナメント全関東空手道選手権大会
8名が出場(1名欠場)
金城寿享
組手 1回戦敗退 (35~40歳男子軽量級)
金村美里
型 1回戦敗退 (上級5年生女子の部)
田中碧翔
組手 2回戦敗退 (小学2年生男子重量級)
型 3回戦敗退 (小学2年生男子の部)
矢口晴
組手 1回戦敗退 (小学3年生男子重量級)
型 1回戦敗退 (小学3年生男子の部)
臼井空鳳
組手 1回戦敗退 (小学5年生男子中級重量級)
渡仲桔平
組手 1回戦敗退 (小学4年生男子上級軽量級)
長嶋あかり
組手 1回戦敗退 (小学5年生女子初級重量級)
今年からは部門が急増・細分化した(?)ため、ウチからは過去最多8名の選手(1名は病欠)が出場申し込みをした全関東大会が終わりました。 結果は先述の通り・・でしたが、かなり残念な結果だったと言わざるをえません。
この大きな舞台に8名が出場するということで、その前の練習はなかなか盛り上がっていましたが、他県多数の道場から選手が乗り込んでくる地方ブロック大会で勝ち抜くのはやはりそんなに甘くはないことを・・またも痛感させていただきました(-_-;)
最も期待していた一般部から唯一の挑戦者である金城選手(シニア35~40歳男子)は、東京都大会の敗北を糧に練習したことをフルに出せることなく、1回戦僅差で敗退。後にビデオで見ても「ここでいかなきゃ!」という勝負所で出ることが出来ず、試合の難しさを再認識させられる形になってしまいました。実力は必ず付いてきているので、もう一度挑戦して、雪辱を果たして欲しい・・と強く思います。もう一人の期待選手、大きな大会・外部の試合での場数を最も踏んで入賞経験のある田中選手は型も組手もそれぞれ1~2回は勝ち抜きましたが今回も入賞には届かず・・。1~2回戦の勝ち抜けだけでなく入賞ラインを乗り越えることが当たり前、通過点みたいになってもらえると「優勝」が見えてくるのですが、様々な点がまだまだその域には達して無いようで・・今までの試合で得た課題を一つ一つ改善していくしかありません。その他、各選手の試合での事(良い点・反省点・強化点)は後に道場でそれぞれの選手に伝えましたが・・・総じて体力・技術・経験など全ての点で、ウチの出場選手はまだまだ「競技の選手」ということではその入り口にいるなぁ・・という感を受けてしまったのが指導者としての実感でした。5月の内部試合では良い成績が取れていたので「階級が細分化した今大会なら、何人か上位進出者が出るかも・・」という私の希望的観測は甘い考えだったと、私も反省するしかありません。とても悔しいです・・(-_-;)
今回の大会で、大きな舞台には立つことが出来ましたが思うような試合が出来ず、結果も出せなかったことで試合後に「悔しい」との思った選手は、その悔しさをエネルギーにぜひとも次の目標を設定し向かっていってほしい、と思っています。悔しい思いを忘れないで目標に臨み、良い内容・結果を勝ち取るという形で悔しさを克服できた時には「喜びと自信」という大きな大きな成果を得ることが出来るでしょう。「もういいや・・ダメだ・・」と思ったらそこで終わりです。目標に向かって頑張ってる時は苦しいかもしれませんが楽しく充実の時間も過ごしているはずです。一休みしたら、また道場で一緒に頑張りましょう✊
先週土・日の空手ドリームフェスティバル・今回の全関東大会とどちらもとても大きな大会で、出場した選手や会場に訪れた保護者様は会場の大きさ・立派さや出場選手・スタッフの多さ、会場の応援の熱気、勝ち上がる選手の技量・力量の高さ・精神力の強さなどを実感し、驚いたと思います。組織が大きいということは、内部試合の下位部門から全日本大会の上級部門まで、自分の実力レベルで戦え競える相手がそれこそ望めば無数にいてその機会がある・・ということになります。内部試合で勝つのも本当にたいへんですし、そこでの勝利は十分に価値のあるものですが、さらに大きな舞台に出て自分を試し、表現することができるのが大きな組織の利点です。「試合のためだけにやる空手ではない。大会の成績を求めることだけが空手の目標になっては・・それは決してあってはならない」ということは、いつも私が生徒に言っていることで、本当にそう思ってはいます。道場での普段の稽古や過ごす時間で得られる充実感や心身の強さの獲得が空手修行のいちばん大事なところで、それを自分の社会生活に活かすことが「実」とするならば、大会は「花」の部分ではあります。花よりも実が大事・・と絶対に思いますが、大きな大会は大きな花(華)で、その華の舞台で輝いている自分の生徒を見たい・・と思ってしまう自分がいてしまうことも事実なのです・・こういった舞台があるだけに・・。
今回の関東大会でも私は前日の会場設営準備と試合当日スタッフで丸2日間のフル活動でした。その先週のドリームフェスティバルでもやはり朝から2日間・・・仕事を休んで行くので結構たいへんなんです(-_-;)
その中で自分にご褒美と言えるのが(?)上の2枚の写真です。10月に行われる新極真会最高峰の大会である全世界空手道選手権大会に日本代表(組手女子)で出場する目代結菜選手(城南川崎支部所属)と写真を撮ってもらいました!しかも2週連続で!目代選手は数々の大会での優秀な成績と実力とその端正なビジュアルから、YouTubeや様々な報道媒体で注目・登場・活躍をされているとても有名な美少女(美女)空手家で、そういったのものを見るにつけファンになり「機会があったら写真を撮ってもらいたいな~」と秘かに思っていたのですが(おっさんが・・気持ち悪いですかね?汗(-_-;))、今回のドリームフェスティバル初日午前の型部門の審判チームで同じチームになるという幸運に恵まれ(?)勇気を振り絞って(?)写真をお願いいたしましたところ、快く承諾を得ましたので撮ってもらったのがこの写真です。ちなみに、1週間後の関東大会でも来場してくれてましたので勢いに乗って(?)もう1回お願いしてしまい、また撮ってもらっちゃいました(やはり気持ち悪いか?ヤバい・・苦笑(-_-;))。その際に少しお話しをしていただいたら、ニコニコと素敵な笑顔に飾り気のない語り口で最高に良い性格(を感じさせる受け答え)!嬉しくなり調子に乗って「この写真、ブログで掲載してよいですか?」と本人に聞いたら「よいですよ」とのこと、その時に近くにいた目代選手の先輩の入来健武選手(城南川崎支部所属・現全日本チャンピオン)にも聞いたら「よいですよ」と言ってもらえたので、本当に掲載しちゃいます(^▽^)/
目代選手、その節は本当にありがとうございました!世界大会での大活躍を期待・応援しております!(もちろん入来選手はじめ日本の選手団の活躍も)
大きなイベントが2つ終わりました。結果は残念なものになりましたが、試合までの練習はみんなよく頑張ってくれました。その努力は、頑張った分だけなにかしらの形で必ず地力として備わっていますので、それを土台に次の目標に繋げましょう。
とはいえ、夏休みだから・・休む時は休みましょう。私も休みます。頑張るのも好きですが、休むのも私は大好きなんです(^▽^)/