山に癒されて…♪

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雨の白山 花盛り♪ 3

2017年07月26日 | 山登り 北陸
2017年7月16日(日) 白山 砂防新道コース




白山室堂へ向かう五葉坂からの続きです





先の見えない急な坂道を ただ只管
風に当たられながら
雨に打たれながら
エッチラホッチラと登っていきます





 コケモモ

コケモモのお花




ハイマツに紛れている
コケモモの姿を見つけて感動~♪


私もびちょびりょ
あなたもビチョビチョ
だけど♪お互い雨に濡れて いい女~♪


二人仲良く 濡れて参ろう~♪な~んて♪


小さいお花が雨に打たれながらも
凛としたお姿を見せてくれております

単純な私!
元気を貰って もうひと踏ん張りです



コケモモの花言葉:冷淡 反抗心 

※これは意外な花言葉でした…




 ハイマツの雄花



この時期 ハイマツの針状の葉の間から
赤い花がゆらゆらと揺れて見ごたえがあります


ハイマツは雌雄同株で 
付け根部分に赤紫の雪洞のように見えるのが雄花
その先の細長い部分に雌花が咲くのですが
目立つは雄花ばかりです



ハイマツの針状の葉は 5本が束になって付く、
いわゆる五葉松です
それに包まれるように咲く花は
私的には鳥の巣の中ののように見えてしまいます…


雌花は、夏の早い時期に受粉した後 
小さな球果となって冬越しをします

翌夏に 新しい雌花が咲くころになっても そ
の球果は成長を続けます

そして…2年目の秋に 
漸く大きく成熟するそうです




ハイマツの花言葉: 不老長寿 勇敢







おっとと!

あれっ!風に押されたの?
チチがバランスを崩す?

な~んてことはないけれど… 
濡れた石や岩がよくります




 イワギキョウ 

イワギキョウ(岩桔梗)



学名:Campanula lasiocarpa
分類:キキョウ科 ホタルブクロ属



見~つけた♪

石畳の階段の隅に
隠れるように咲いていました イワギキョウ

雨のせいかしら…?
滴を付けたお花の色が 
いつもより しっとりと濃い色に見えました


イワギキョウの花言葉:誠実な恋 







道が緩やかになり
周りの雰囲気が変わった感じがします

相変わらず ガスで視界は閉ざされたままですが
何やら ガスの向こうに建物らしき姿が…


周りは オンタデの群生に包まれた感じ…


…という事は…ここは…

もしや…!




 オンタデの群生   コバイケイソウ

オンタデ 別名:イワタデ



学名:Aconogonon weyrichii var. alpinum
分類:タデ科 オンタデ属


高山種のタデ科の ウラジロタデ変種だそうです
名前は 木曽の御岳山で発見されて付いたそうです


オンタデに似たイタドリ
高山には咲かないので別種として見られるそうです
しかし…見分けとなると 難しい…


オンタデの葉の表面に毛がありますが
母種のウラジロタデは葉の裏に毛が密集しており、
白く見えるため見分けられます



オンタデは 雌雄異株です
赤みのある方が雌花
淡緑の白っぽくに見えるのが雄花




区別して理解するまでには
私には 修行が必要です



さて 風に靡くオンタデを見ながら
建物の影の方に進むと
黄色い花の群生が目に留まります




 低いベンチが見えてきます

池とミヤマキンポウゲの群生



懐かしい池!
懐かしいベンチ!

やっと…着きました~♪


池を確認して 室堂に辿り着いた事を実感します
池のふちのキンポウゲの花が道案内してくれているよう

あいにくのお天気に 人の姿なく
静かな佇まいで 迎えてくれます




 白山室堂の標識を確認!

ビジターセンターの中




冷たい雨に追われるように
急いでビジターセンターの中に入ると
休憩所の中は比較的空いています


まずは濡れたて冷えた体を温めたくて 休憩をとります


休憩には温かな飲み物が欲しい~♪ 
そこでコーヒーを頼むことに…

一杯500円のホットコーヒー 
できれば myコップを使ってほしいとのこと



チチのコップはコッヘルタイプ…
お湯を沸かせるのを兼用に使っているから
…ちょっと大きい

それを見たお店の人 紙コップに入れておきますね苦笑い

私も苦笑い…
コップは一人サイズが良いですよね…







myコップにはチョコが二つサービス
紙コップは チョコ一つ
思わずチチと顔を見合わせて 笑いました♪


体が温もると 力が湧いてきます
後もう少しで御前峰

外は殆ど視界のない状態ですが
整備された道では迷うことはありません


栄養補給を済ませて 山頂を目指す事にします



 どんどん人が増えていきます
 

休憩所も 後から登ってこられた方で一杯に…
皆さん 雨の中 
漸く辿り着いた安堵感が 全身に滲み出ています


静かだったビジターセンターも 
賑やかになってきます




 



それと交代するかのように へと向かいます



 不気味なガスに包まれ 人の姿はまばらです…




一歩外に出ると 風が好き勝手に飛び回り
雨が容赦なく打ち付けてきます

ビジターセンターの中に入る人はいますが
出てこられる人はいません…



室堂から望む白山神社はガスの中にぼんやりと浮かび
神社の後ろに見えるはずの御前峰
ベールの中に姿を消しています

それでも 御前峰へと向かう事に不安はありません

風が…
雨が…

ガスに包まれた世界へと誘います


前回訪れたときには工事中だった白山神社…
真新しい香りが ガスの中で漂います
その横を通って 御前峰への道へ進みます




ウラジロナナカマド



ウラジロナナカマドが風に 弄ばれています

名前の通りに葉の裏は白く
風に翻弄させられながら 
普段隠されている色白な面を露わにしています



 新しい標識が灰色の世界で浮いて見えます
 風と雨を避けるように石の蔭に隠れるミヤマタネツケバナ
 …あっ! 項垂れているあなたは…

黒ユリ




ここで 念願の黒ユリを見つけます

今までだけしか見たことがなく
本当に感激して 自分の状況すら忘れて
覗き込む私♪

この一瞬…
強く吹き荒れる風のことも 
冷たく激しい雨の事も 
すっかり 忘れていたように思います







ユッサユッサと揺れるハイマツの音で 我にかえるまで
黒ユリに目を奪われていました…

ここからも 
何度も足が止まります

中々前には進めないほど
薄暗い灰色の中で映える花を追っていたように思います



 ミヤマキンポウゲの花壇

石畳の階段




花に誘われ
展望も何もない登山道を登っていきます

しかし…
本当に不思議とな感じはありません

むしろ
久々に山らしい山を歩いている感触に しく思うばかり



 水も滴る 魅力のハクサンフウロ 
 早百合の無念の言葉…今も引き摺るように俯くクロユリ




伝えられる無念の想いは 未だ 
小さなクロユリに 織り込まれたままなのでしょうか…







高度感も何もない
灰色の世界の中で 
揺れるハイマツとウラジロナナカマド


先はあるのかないのか…
無の世界が限りなく続きます


足元で ひっそりと咲く高山植物らが
私に気づいて~と呼んでいるよう…




 濡れてうんざり?ヒメクワガタ

ヒメクワガタの群生



寄り添うように集まって
雨…風…に耐え忍んでいます




 イワツメクサが風に靡いて耐えています

 水も滴る…清楚なイワツメクサ

イワツメグサ




小さくも強く 
清楚ながら凛とした姿で
風に靡いて…
雨を受けて…
なお 上を見つめています








摘まれた石段はどこまで続く… 
先の見えない登りに 無言のまま登り続けます…




 高天ヶ原 ようやく半分超えました?
 ずぶぬれのミツバオウレン 抱えるのは涙でしょうか…健気な姿…



お互い びしょ濡れですね…

夏はどこへ行ったのでしょう… 
寒さが身を包みます…




 
石積みの向こうに見える白山奥宮




灰色の影がはっきりと石垣を表すと
その奥は神の領域…?
神秘な佇まいの空間待っているよう…



 漸く白山奥宮に辿り着きました


奥宮で手を合わせて山頂へと向かいます





御前峰 2702m



二人の登山者をお見かけしましたが
殆ど人の姿はありません

室堂までは 団体さんも多く見かけましたが…
山頂は静かなものです


ここから見えるはずの景色は望めません
この先のお池巡りをする気も失せてしまいます


風雨を避けるように
岩の陰に身を潜めて休憩を取ります

その岩陰に腰を下ろすと
そのそばで 小さな花が目に飛び込んできます





 ツガザクラが一緒に雨宿り?

ツガザクラ


学名:Phyllodoce nipponica
分類:ツツジ科ツガザクラ属


葉が針葉樹の栂に似ており、花が桜の色に似ている事から
ツガザクラと呼ばれるようになったそうです


やや俯き加減に咲くツガザクラの花が終わり 
結実した蒴果は 熟すと上向きになります
乙女は恥ずかしがり 熟すと薹が立つ?
いえいえ 自信がついて堂々と上を向く…?

上を向いた赤い実と やや俯き加減の白い花が
新旧の世代を表すよう…


そんなツガザクラと一緒に休みながら
消えた展望に 以前来た景色を空想しながら
身体を休めます







ひそりとした御前峰

どこか 御岳山にも似た雰囲気を感じます


なぜそう思うのか言葉で言い表せませんが
ただ 重なるのです 御岳山に…

後ろ髪惹かれる思いで 戻ります




 白山奥宮




ガスはますます深く
すべてのものを包んでいくよう…




揺れるオンタデ


下るとなると早いのはいつものこと

足元で揺れるオンタデも 
引き止める事なく見送ってくれます




ウラジロナナカマド



見事に咲いて
灰色の世界にも を添えます


 白山神社

鳥居とウラジロタデ



ウラジロタデの向こうに鳥居が見えてきました
ビジターセンターすぐそこのはず…♪


 白山奥宮祈祷殿




ガスはますます濃く
鳥居の向こうの世界は閉ざされてしまいました

まだ…ビジターセンターは見えません



 ようやく帰ってきましたビジターセンター
 賑わうはずのベンチには誰もいません
 開いたままの戸が寂しげ 人の姿がありません



再び休憩場で暖をとりますが
ビジターセンター内は外とは異なり 
一層賑やかになっています

休憩するにしても場所取りに必死です

山頂とは全く別世界の様相で唖然としてしまいます

今日は皆さん行動を控えているのでしょう…
外に出る人はほとんど見かけません


でも…我が家は帰らねばなりません…
少し休憩をしてから 室堂に別れを告げる事に…



 室堂に別れを告げます  人っ気が全くありません



よそ見 寄り道 何もなし
まっすぐ 来た道を引き返していきます



 木道の道も雨で滑りそう… だけど気にせず道なりに…
 どんどんどんどん どんどんどんどん 歩いていきます

黒ボコ岩



迷わず左の砂防新道へと下っていきます

どんどんどんどん どんどんどんどん 下っていきます



 黒ボコ岩さん さよ~なら~ またね~

 ずぶぬれのカラマツソウ さようなら


ありゃりゃ!

ひやっ!

おっとと~!

ズルっ!






下りは一気に下るけど
濡れた岩や石が滑ります

用心!
用心!


 往路では気付かなかった ミヤマガラシの群生
 びしょ濡れのミヤマガラシ さようなら



ミヤマガラシの花に囲まれて
見落としてしまいそうな岩陰にひっそりと佇んでおりました




白山延命水


延命水を一口…と思っても
今日は お水系げっぷが出そう…
全身ずぶぬれ状態でもう結構!

今回は遠慮させていただくことにして…
素通りしていきます



 シナノオドリギ  ミヤマタンポポ  ママハハコ

ミヤマダイモンジソウ



花に別れを告げて
どんどん どんどん下ります



 ヨツバシオガマ




石畳の道が 恨めしい…
黒光りしながら 足を滑らせる…

注意しながら どんどん どんどん下ります


 不気味に伸びるトラバースの道
 登ってくる人の行列

ミヤマダイコンソウ




見送るミヤマダイコンソウにご挨拶♪


また来るね~♪

またおいでね~♪



別れもそこそこに どんどんどんどん下ります



 若手のキヌガサソウは色白さん  花言葉:気品 高貴
 紅をさしたようなベニバナイチゴ  花言葉:可愛い娘
 



さすがに チチの膝が悲鳴を上げる一歩手前?
痛みが酷くなる前に 膝を休める事にします



 人の姿のないベンチ

南竜分岐





誰もいない南竜分岐
寂し気に佇むベンチに
腰を下ろして休憩を取ります


両ひざのサポーターが
時に邪魔になるような感じなのでしょうか
下りの姿は 足を庇うような歩き方のチチ…

何も言わず 黙って休憩をして
また 立ち上がります

そのチチの後ろに付いて 
再び下りだします



 甚之助避難小屋はそのまま通過していきます
 
滑る木道


山の女神様
今日はとうとう閉じたまま
涙流して見送ってくれるのですね…

冷たい雨も いいのかも…


 滑る岩の急坂  別当覗の標識 


もう少しで半分?…ガンバ


 ガスは濃くなり 何も見えません



道は 幻想的な雰囲気を醸し出しています



 轟々と音を立てる滝も見えません 水量が増えた感じ…




もうすぐ中飯場



 良く滑る石畳の階段
 赤い屋根が見えてきました

中飯場




ちょっと休憩 一呼吸

後もう少し
ガンバ!ガンバ!と自身を励まします



 まだまだ続きます 長下り…



高度を下げると 少し明るくなってきました?


 ヤマアジサイ
 道は歩き易くなったけど 疲れを感じ出しちゃった… 
 漸く 下りの分岐に出ました♪



の方へと曲がっていきます


 来た道と雰囲気が変わります



別当谷の別当つり橋
もう 目の前に見えてきます


 オニシモツケ  オオバギボウシ 

登りの分岐



ここまで帰ってまいりました~♪




別当つり橋



安堵の気持ちが沸々とわきます

つり橋を渡る足取りも 
心なしか疲れを伴っています





心地よい疲れと一緒に フィニッシュ!
入口出口の鳥居を通ります


ただいま~



 別当出会いのバス停より





いつの間にか 雨が止んでいます
だけど まだまだ降りそうな雰囲気で
空には雨雲が居座っています

お天気は恵まれなくても
心は満ち溢れ お花の白山を楽しめました










長々と綴ってまいりました
最後はちょっと急ぎ足になってしまいましたが
最後まで お付き合い下さいまして
本当にありがとうございます







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7 コメント

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お疲れ様でした! (雀(から) )
2017-07-27 07:44:16
一緒に 冷や冷やしながら 初めて見る お花を 楽しみながら 昔 味わった 雨の日の 山歩きを 思い出して 楽しかったです ありがとうございました🙋 月山神社の前の クロユリ、 ヤマハハコ より どこか 気品があった 早池峰山や 至仏山の うすゆき草 そして 行きも帰りも やはり ずっと雨の中だった 虎毛山 などを 思い出して 豊かな気持ちに なれてさまざまな事に感謝 出来ました🙏
本当にありがとうございましたm(__)m
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雀(から)様 (nanekob5963)
2017-07-28 09:26:18
おはようございます
そしていつもありがとうございます♪

雀(から)様の白山への思い とても伝わってきます
雀(から)様がどのような思いで白山に登られていたのか
私も想像してみました
花豊かな白山は訪れる人に様々な思いを馳せさせるのですね
一緒に白山への思いを感じる事が 少しでもできたのでした 私もブログ冥利につきます
こちらこそ ありがとうございます<(_ _)>
返信する
雨の山行!気合いが入って居ますね。 (J-Blue)
2017-07-28 10:06:37
お疲れ様でした。
私も昨日まで25日~27日2泊3日で美ヶ原~霧ヶ峰と廻ってきましたが、この白山の山行と同じような天気で、可成り予定を変更して、軟弱なハイキングに成り最終日蓼科山系の「北横岳」登山は中止撤退。なか日に八島湿原で雨に降られなかった為植物の写真を撮る事が出来たのが救いでした。
返信する
J-Blue様 (nanekob5963)
2017-07-28 10:30:32
こんにちは ありがとうございます

久しぶりの2000級のお山に 浮かれて気合マックスで~す~(笑)

J-Blue様 美ヶ原に行かれていたのですね 白根山以降のブログ更新…あれ?と思っておりましたら
何と 羨ましい~ 行ってみたいと思っている 美し柄はと霧ケ峰~ 
だけど この時期生憎のお天気だったのですね
それでも八島湿原は植物鑑賞楽しめたようですね♪よかった♪ お疲れ様でした~♪
レポがとても楽しみです♪

お邪魔させていただきますので よろしくです♪
レポ 本当に楽しみです♪

コメントありがとうございます♪
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追伸 (nanekob5963)
2017-07-28 10:32:11
すみません美し柄は美ヶ原の変換間違いです
恥ずかしい~間違い どうぞお見逃し下さいませ…
返信する
白山記 (yamabousi)
2017-08-28 11:30:10
こんにちは
白山、再度の山行だったのですね
我らも遠い九州から、数年まえでした。
そちらからだと、日帰り圏なのですね
自分達は、南竜荘と室堂にと二泊のチンタラ花散策で
おかげ様で、すべて、天気は快晴でした、
南竜荘では星空観察会もあって、まるで星に手が届きそうな、そして降ってきそうなぐらいの感動を覚えております
せっかくでしたのに ガスに見舞われたのですね。
それにしても白山のお花畑にはド肝抜かれるぐらいでした クロユリもそして黒ボコ岩も懐かしい、
黒ボコ岩近くでホンドオコジョも顔見せてくれた思い出があります、下山は観光新道をのんびり下山でした。

また行きたいなあ~でももう無理かな?

白山山行記楽しかったですよ。
返信する
yamabousi様 (nanekobi5963)
2017-08-28 20:24:02
こんばんわ♪

山帽子様も 白山遠征されたことがお有りなのですね
いいお山ですから 
どんな天気でもそれないrに味わい深いものがあります

九州からの遠征で きっと山の女神さまが
素敵なお姿を見せてくれたのでしょう
日ごろの行いの良さが表れるのでしょう
羨ましいです♪

白山は 遠いかもしれませんが
登ることには 問題はないかと…
私ももっと歳取っても 
ゆっくりと登れるお山の一つと思っています

また、お越しくださいませ
どこかで 縁あれば お会いできるかもですね♪

コメントをありがとうございます♪
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