白山再び

2017年9月3日（日）晴　白山



再び　別当出合登山口に立ちました
今度は大きなコブ付き❓…



別当出合登山口






前回７月の時に訪れた際は
雨とガスで視界を失った白山でした…

山頂では　風も自由奔放に吹き荒れ　
楽しむというより…
遊ばれたと言った感じ…

その時の様子はこちらをクリックしてみて下さい

そんな白山にもう一度リベンジしようと考えた所
今回は　末娘が　一緒に登ってみたいとの事で
成人した娘と初の山歩きとなりました


小学生のころまでは
いつも山に付き合わせて
カルガモ親子のように歩ていましたが
受験を控えるようになった頃より
一緒に山に行くという事はなくなり
山に行こうと誘っても　
頑固として拒否していたのに…どうした心境の変化でしょう…


それでも　一緒に登れるという事に対して
チチが一番　嬉しそうにしていたように思います




　橋渡り　砂防新道コースを再び歩きだします
　下り専用の道は　台風５号の影響で崩れて　通行止め…今回は往路となるよう…
　石段の急な登りを体が慣れるまで我慢…我慢…





薄暗い樹林帯
日が短くなっていくようで
中々明るさが戻ってきません…


まだ　眠たそうなお花たちを見ながら
7月の時と同じように　登っていきます


でも…今日は少し違います…

娘が一緒に歩いてくれています　そして…
抜きつ抜かれつ…チチは…
チチの背中を見せようと頑張っています♪



　アキギリ　　ソバナ　　アカソ

サラシナショウマ



コップ洗いのタワシのようなサラシナショウマ…

薄暗い中では　白い花が浮いて見えて　目を惹きます

まだ　薄暗い朝でも
お花は目覚めを感じているようです


さて…
こちらも体を慣らすように頑張りましょう！

急な坂道　エンヤコラ…
石段登って　ホイサッサ…

涼しい朝の空気が
噴き出す汗を急速冷却…
月が変わると気温の差はこんなにも違うのかと感じます

熱いのか　寒いのか…
あまり感じる事のない複雑な温度感覚を覚えながら
更に急な坂道を歩き進みます




アキギリの花言葉：　　　　尊敬
ソバナの花言葉：　　　　　清らかな愛
サラシナショウマの花言葉：愛嬌　無邪気




　オトコエシ　　クサボタン

中飯場　1550ｍ



花を見て急な登りをゆっくり歩いていると
いつの間にか中飯場に辿り着きます

今日は　比較的早いペースなのでしょうか…
ここまでの道のりがあっという間に過ぎた感じ…


今回は　ここは素通りしていくよう
先の避難小屋まで一気に歩くらしい…


チチさん　娘と張り合ってませんか…
二人でどんどん先に進んでいきます…



オトコエシの花言葉：野性味、慎重、賢明
クサボタンの花言葉：思慕





　ヒメシャジン？　　ヨツバヒヨドリ　　キツリフネ

ノコンギク



私は　相変わらずマイメース
花を愛でながら　ゆっくり歩きます


初見のノコンギク
季節は秋なのだと実感…
それにしても　息の長いキツリフネ…

黄色や青色の花たちが
いい具合の彩で　山を秋らしく演出しています


おはよう～
今日はお天気にも恵まれそうで　
とても気持ちがいいですね♪

花と語らいながら歩けば 不思議と　
二人に置いていかれる焦りはありません♪



ヒメシャジンの花言葉：　可憐な振る舞い
ヨツバヒヨドリの花言葉：清楚
キツリフネの花言葉：　　私に触らないで、期待、ジレッタイ、安楽
ノコンギクの花言葉：　　守護、忘れられない想い、長寿と幸福





　外来種はお断り…靴に付いて入らない様に…

甚之助谷　地滑り工事




切れ立つ谷間の山腹の道は
険しさはなく　整備された歩道のようで
自然の石段に躓かなければ　本当に歩き易い

周りのお花も飽きることなく
目の保養をさせてくれます



　センジュガンビ　　キオン　　ハクサンカメバヒキオコシ　

カニコウモリ


花に目を奪われ　気がつけば
石のごろつく坂道に置いていかれる私…

見れば　いつの間にか私一人…







チチと娘はいつの間にか見えない先に…



あれれ…
今日はやけに速いペース…？
やっぱり…チチさん
娘と競っていませんか…δ(＾ω＾ ）・・・




センジュガンピの花言葉：　　変わらぬ愛
キオンの花言葉：　　　　　　元気
カメバヒキオコシの花言葉：　清潔
カニコウモリの花言葉：　　　常にかわいらしい



　アカソ　　　ミヤマイラクサ　　ダケカンバの向こうに…




急な道もどこ吹く風…
秋の装いを見せ始める山の姿に癒され　
爽やかな風の通り道に立つと
その疲れもどこかに消えてしまうほど
今日のお山は　気持ちがいい…♪



イラクサの花言葉：中傷、残酷、意地悪な君、根拠のない噂




　おや？　　モリアザミ？　　ハクサンアザミ？



あなたはどちら…？
至る所で　登山道のふちを飾っていますが…



暫し腰据えてにらめっこ…
この季節　アザミに似たお花が沢山目に留まります

ヤマボクチのようでヤマボクチでなく
葉っぱの感じが違う…

何というアザミなのでしょう　
迷い迷い…　あれかなこれかな…

結局　はっきりとはわからないので　気になりながらも　
写真に収めてその場から離れます…



アザミの花言葉：独立、報復、厳格、ふれないで




　次第に樹林帯の深さが変わってきます
　別当覗　1780ｍ　

赤兎山　大長山　取立山が望めます


前回の時とはえらい違い…

ガスで視界を失っていた展望が
今日は　遠くのお山まで開けて迎えてくれます



　ハクサンカメバヒキオコシ　　クロクモソウ
　ゴゼンタチバナの果実
　



秋の花と　秋の実り…
夏を過ぎて　深き秋の装いを迎える準備でしょうか…



　ミソガワソウ　　ゴマナ？　

木道



ミソガワソウの花言葉：物思い



　笹道の向こうに建物が…？

甚之谷避難小屋前



比較的人は多いけど
ベンチや空いている…　だけど
風上で煙草をスパスパ満足そうに吸う人がいる…

煙たい…

休むこともできずに　仕方なく…その場を離れます…




　甚之谷避難小屋前を通過



広がる秋の空…
すがすがしい風が吹き…ちょっと休みたい…

だけど…どんどん進むチチと娘…

普段と違うペースに戸惑う私…
マイペースに歩くだけ…



　止まらず登っていきます
　振り返ることなく　どんどん登る二人…
　南竜ヶ馬場への分岐も　止まらずに登って行くのですね…
　


お山は静かに見守っています…



　キオン　　クロトウヒレン　　ミヤマコウリゾナ　


ガンバレ！ガンバレ！と励ますお花

頑張る！頑張る！と下を見ながら歩く私…



　…ん？　娘は…？




少しは上を見て…

秋の装いの空が誘う…

ひんやりとした一陣の風が吹き抜けて
流れる汗を拭きとっていきます…




　カニコウモリ　　シモツケソウ　



やさしくほほ笑むシモツケソウ
同じシモツケソウでも　
色合い変われば雰囲気が変って見えます


シモツケソウの花言葉：控えめな可愛さ、純情、穏やかな愛


　開けた登山道をひたすら歩き続けますが…




先を行く二人に追いつくことなんて
疾うの昔に忘れた感じの私

そしていつの間にか
チチと娘が入れ替わっています

あれあれ…チチさん　やっぱり置いてけぼりでしたか…



　カライトソウ　　ハクサンフウロ　　オヤマリンドウ




チチさん…
後ろ姿が　なんだか諦めモード…？

私の仲間入りですね♪
お写真をパチパチと撮り始めました…



カライトソウの花言葉：深い思い　繊細
ハクサンフウロの花言葉：変わらぬ信頼
オヤマリンドウの花言葉：正義



　ミヤマオトコヨモギ　　シナノオドリギ　　あれ…？

ハクサントリカブト


若さには敵わないと諦めたチチと
初めから競うことをしないハハ
のんびりとそれぞれのペースで登り始めます


急な斜面を　大きくジグザグに登りながら
黒ボコ岩までガンバの時ですが…

足が止まる　止まる

お花が私の足を止めてしまいます



シナノオトギリソウの花言葉：怨み、秘密
トリカブトの花言葉：騎士道　栄光　人嫌い　厭世家　復讐



　落石注意の100ｍ区間　遮るもののない道はつづきます
　筋雲に向かって伸びる急な斜面の道…　休みはなしのよう…

ミヤマダイコンソウ



一輪だけ残っていました　ミヤマダイコンソウ…
黄色いお花が　最後の別れを告げんと
上を見つめて咲いています

ファイト！　ファイト！

　ミソガワソウも　もう少し！もう少し！と励ますように乱れ咲き…あれ！



あれ…見られちゃいました？
ちょっと　お腹が空いたもので…


あなたはどの幼虫なのでしょう…
花枯れても　蝶？となりて飛び立つのでしょう…




　霊峰白山延命水も通過していきます
　石積みの階段…何処までつづく　急な登りに息が上がります
　チチの姿を追ってみれば　その向こうに大きな岩が！

黒ボコ岩


急な坂道　ヘッチラコ！
まだか　まだかと　ホッチラコ！

そして娘に置いてかれながらも
漸く　黒ボコ岩に着きました…


そしてここで　休憩という二文字が出ました♪


今回はお山の女神さまほほ笑んで
清々しい秋の空と開けた展望が
惜しむことなく目の前に広がっています





今日は本当に期待できそうな山日和
休みながら　暫し景色を堪能します


つづく