2016年4月23日(土) 比良山系 釣瓶岳と地蔵山
地蔵峠からの下りからの続きです
2 ←前回のお話はここをクリックしてください
1 ←コース図はこちらをご参照ください
暫く 沢沿いに歩くことになります
水量は少なく 尾根とは違い 空気もすこしヒンヤリとしてきます
石や苔の付いた決して歩きやすいとは言えませんが
道になっており
小さな渡渉を繰り返しながら
暫し谷間の静けさを味わいます
青々とした葉の塊が目につき
よく見ると 釣鐘状の暗紫紅色の花が無数についています
ここはハシリドコロの群生地のようです♪
思わず 足を止めて 写真に没頭します
…しかし、なかなか綺麗に撮る事はできません…
ハシリドコロ
ハシリドコロ(走野老)
学名:Scopolia japonica
別名:オメキグサ、キチガイイモ、キチガイグサ
分類:ナス科 ハシリドコロ属
名前の由来:
ハシリは 食べると 中毒の初期に幻覚が出現し 半狂乱の様になって走り回る事に由来し
トコロは 植物の根が オニドコロの根に似ている事に由来するそうです
二つを合わせて ハシリトコロと呼ばれるそうです
因みに…トコロは漢字で野老と書きます
これはヤマノイモ科の蔓性の多年草の植物で 鬼野老と呼ばれるものがあります
トコロは原野や日当たりのよい林縁に繁殖しており 晩秋から冬にかけて
天狗の内輪の様な翼を付けた果実が淡褐色になり
周りの草木に 蔓状に連なって絡み ぶら下がっているのを見かけます
そのトコロの根茎には ひげ根が多くついており、それが老人のお髭のように見え
野老と呼ぶ様になったそうな…
所によっては、正月の飾りに用いて長寿を祝うそうです
昔は 根茎をあく抜きして食用にすることもあるといいますが
やはり毒があるとか…無いとか…
お口にしない方がよさそうです…
ハシリドコロは 毒草です
顔を出したばかりの芽ぶきは
フキノトウやオオキバボウシの若い芽生えと間違えやすい様です
ハシリドコロは全草 猛毒ですので ご注意ください
花言葉:沈黙
まだ どんどん 沢沿いに下って行きます
標識を左に下ります
次第に水量が多くなって 沢らしくなって行きます
右岸に…左岸に…
いくつかの渡渉をしていきます
水の量が増えて 水音が絶え間なく聞こえてきます
谷が二股に分かれた出会いを渡渉
対岸をトラバースするように登って行きます
今度は沢の流れから 離れて行くように登っていきます
そして ここから トラバースの連続になって行きます
それでもまだ、余裕があり
新緑の樹林帯を楽しんでいました
新緑が空に映え眩しく感じます
新緑に目を奪われていると
チチの姿が見えません…
道は次第に道でなく 急斜面のトラバースを余儀なくされます
チチ~! 道がどこかに消えました~
よく見たらあるよ~!
先の方からチチの声…
トラバース苦手な私にとって
この斜面…道には見えません…
チチ~ 滑り落ちそうです~
超~ビビりの私…
景色を見る余裕など消え失せていました…
落葉の下の 隠れた浮き石と折れ枝に 足を取られそうで…
歩きに集中して 言葉も出なくなります…
落ちたら…ただでは済みそうもありません…
写真で見るより 急斜面です…
なによりも落ち葉の腐葉土…曲者です…
足を置くと ズルっ!
歩いていると ゴツっ!
もう一歩踏み出すと ボキっ!
足を取られそうなります…
ここでバランスを崩したら…多分…アウトです…
チチが行きます!
チチが下ります!
次は… 私の番です… さぁ~ 参ります
あれ?足場が
およっ!…滑るわ
木の根 お借りして…
あれ~!助けて~!
…ではありません
木に掴まって下っている所です…
腐葉土の下は 崩れやすく 足を置いたら ズルッ!
油断したら そのまま滑落しそうになります
トラロープが垂れていますが
身体を預ける勇気はありません…
近くの根の張った しっかりとした木を頼って下ります
下った斜面を振り返ると
道は崩壊して無いのが判ります
しかし降りたところは
何事もなかったかの様に静かです…
鳥の囀りと 滝の音…
自然の奏でる協奏曲が流れるだけです
ヒジキ滝
ヒジキ滝は優々たる姿を見せてくれます
何と美しい姿をした滝でしょう
この美しい滝を見るためには
前後には崩壊した道の苦行を余儀なくされるのですね…
昔の人も きっと
この滝に 癒された事でしょう…
暫し 滝を見ながら ここで休むことにします
汗 だくだくの為 滝壺近くで顔を洗う事にします
ジャブジャブと顔を洗います♪
冷たくて気持ちがいい~♪
顔を拭いて滝を見上げると… ???
あっ! 見えません
あぁ~ 眼鏡がどこかに~!
何処に置いていたんだ?…とチチが問います
頭の上に掛けてた…私は答えます
あほか~
呆れたチチも探しだします
私は…眼鏡なしでは 探したくても探せません…
あった… チチが眼鏡を救出してくれました!
私の眼鏡は 滝壺の中に沈んでいた様です
浅い滝壺で よかった…
この後 チチから クドクドと注意をされます…
確かに私の不注意ですので 言い訳もできません…
ここでの教訓!&反省!
顔を洗う時は 眼鏡は外して
安全な所で確保しておきましょう…(笑)
さて…珍騒動が収まって
楽しみにしていた滝も観ました
そろそろ 帰りましょう…
ただ…これで難所を過ぎたわけではありません
滝の前後は 恐ろしい…
再び急なトラバースが続きます
チチ~ 滑りそうです~
落葉の下の 浮き石が怖いです~
気を付けて ゆっくりおいで~
きれいなV字の谷
見惚れるほど 新緑が映えて美しい
しかし…この谷間の山服をトラバースすると なると
美しい…だけでは通れません
サッサと歩くチチ…
足元はこんな感じで
へっぴり腰の私…
距離は開いていくばかりです
朴の木の大木
しかし樹林帯の中は
新緑の自然林が新鮮で
大木が苔を添えて聳える姿もまた神秘
朴の木
木の肌に 年輪を感じます…
そして…道は 歩きやすい山道になり
自然林の囲む山道から
植林の囲む山道へ
山腹に沿って緩やかに下って行きます
狭くもしっかりとした道で
もう 危険な個所はありません
混生する樹林のトラバース コメカイ道出合
安心して歩けるとなると
足取りも軽やかに スピードも上がります
コメカイ道
コメカイ道出合にでると
生活の名残りを見せる 生活道らしいコメカイ道になり
登ってきた 登山口へと向かいます
地蔵山・釣瓶岳登山口
他の登山者が来られているのでしょう
車とバイクが停まっていました
今回のお山は 低山だけど
決して侮れないお山でした
崩壊もさることながら
迷いやすい地形と踏み跡の薄い所もあり
地図とコンパスは 必須です
ヒヤヒヤしながらも
充実したお山を愉しめた感じで 温泉へと向かいます
キッチン四季の店内
カキドオシ
温泉で汗を流した後は
少しだけ移動して 国道沿いのキッチン四季に立ち寄ります
窓辺に 野のお花が添えられ
優しい風が入り
心もお腹も満たされて
心地よい疲れを感じながら
ゆるりとした一時を過ごしました
地蔵峠からの下りからの続きです
2 ←前回のお話はここをクリックしてください
1 ←コース図はこちらをご参照ください
暫く 沢沿いに歩くことになります
水量は少なく 尾根とは違い 空気もすこしヒンヤリとしてきます
石や苔の付いた決して歩きやすいとは言えませんが
道になっており
小さな渡渉を繰り返しながら
暫し谷間の静けさを味わいます
青々とした葉の塊が目につき
よく見ると 釣鐘状の暗紫紅色の花が無数についています
ここはハシリドコロの群生地のようです♪
思わず 足を止めて 写真に没頭します
…しかし、なかなか綺麗に撮る事はできません…
ハシリドコロ
ハシリドコロ(走野老)
学名:Scopolia japonica
別名:オメキグサ、キチガイイモ、キチガイグサ
分類:ナス科 ハシリドコロ属
名前の由来:
ハシリは 食べると 中毒の初期に幻覚が出現し 半狂乱の様になって走り回る事に由来し
トコロは 植物の根が オニドコロの根に似ている事に由来するそうです
二つを合わせて ハシリトコロと呼ばれるそうです
因みに…トコロは漢字で野老と書きます
これはヤマノイモ科の蔓性の多年草の植物で 鬼野老と呼ばれるものがあります
トコロは原野や日当たりのよい林縁に繁殖しており 晩秋から冬にかけて
天狗の内輪の様な翼を付けた果実が淡褐色になり
周りの草木に 蔓状に連なって絡み ぶら下がっているのを見かけます
そのトコロの根茎には ひげ根が多くついており、それが老人のお髭のように見え
野老と呼ぶ様になったそうな…
所によっては、正月の飾りに用いて長寿を祝うそうです
昔は 根茎をあく抜きして食用にすることもあるといいますが
やはり毒があるとか…無いとか…
お口にしない方がよさそうです…
ハシリドコロは 毒草です
顔を出したばかりの芽ぶきは
フキノトウやオオキバボウシの若い芽生えと間違えやすい様です
ハシリドコロは全草 猛毒ですので ご注意ください
花言葉:沈黙
まだ どんどん 沢沿いに下って行きます
標識を左に下ります
次第に水量が多くなって 沢らしくなって行きます
右岸に…左岸に…
いくつかの渡渉をしていきます
水の量が増えて 水音が絶え間なく聞こえてきます
谷が二股に分かれた出会いを渡渉
対岸をトラバースするように登って行きます
今度は沢の流れから 離れて行くように登っていきます
そして ここから トラバースの連続になって行きます
それでもまだ、余裕があり
新緑の樹林帯を楽しんでいました
新緑が空に映え眩しく感じます
新緑に目を奪われていると
チチの姿が見えません…
道は次第に道でなく 急斜面のトラバースを余儀なくされます
チチ~! 道がどこかに消えました~
よく見たらあるよ~!
先の方からチチの声…
トラバース苦手な私にとって
この斜面…道には見えません…
チチ~ 滑り落ちそうです~
超~ビビりの私…
景色を見る余裕など消え失せていました…
落葉の下の 隠れた浮き石と折れ枝に 足を取られそうで…
歩きに集中して 言葉も出なくなります…
落ちたら…ただでは済みそうもありません…
写真で見るより 急斜面です…
なによりも落ち葉の腐葉土…曲者です…
足を置くと ズルっ!
歩いていると ゴツっ!
もう一歩踏み出すと ボキっ!
足を取られそうなります…
ここでバランスを崩したら…多分…アウトです…
チチが行きます!
チチが下ります!
次は… 私の番です… さぁ~ 参ります
あれ?足場が
およっ!…滑るわ
木の根 お借りして…
あれ~!助けて~!
…ではありません
木に掴まって下っている所です…
腐葉土の下は 崩れやすく 足を置いたら ズルッ!
油断したら そのまま滑落しそうになります
トラロープが垂れていますが
身体を預ける勇気はありません…
近くの根の張った しっかりとした木を頼って下ります
下った斜面を振り返ると
道は崩壊して無いのが判ります
しかし降りたところは
何事もなかったかの様に静かです…
鳥の囀りと 滝の音…
自然の奏でる協奏曲が流れるだけです
ヒジキ滝
ヒジキ滝は優々たる姿を見せてくれます
何と美しい姿をした滝でしょう
この美しい滝を見るためには
前後には崩壊した道の苦行を余儀なくされるのですね…
昔の人も きっと
この滝に 癒された事でしょう…
暫し 滝を見ながら ここで休むことにします
汗 だくだくの為 滝壺近くで顔を洗う事にします
ジャブジャブと顔を洗います♪
冷たくて気持ちがいい~♪
顔を拭いて滝を見上げると… ???
あっ! 見えません
あぁ~ 眼鏡がどこかに~!
何処に置いていたんだ?…とチチが問います
頭の上に掛けてた…私は答えます
あほか~
呆れたチチも探しだします
私は…眼鏡なしでは 探したくても探せません…
あった… チチが眼鏡を救出してくれました!
私の眼鏡は 滝壺の中に沈んでいた様です
浅い滝壺で よかった…
この後 チチから クドクドと注意をされます…
確かに私の不注意ですので 言い訳もできません…
ここでの教訓!&反省!
顔を洗う時は 眼鏡は外して
安全な所で確保しておきましょう…(笑)
さて…珍騒動が収まって
楽しみにしていた滝も観ました
そろそろ 帰りましょう…
ただ…これで難所を過ぎたわけではありません
滝の前後は 恐ろしい…
再び急なトラバースが続きます
チチ~ 滑りそうです~
落葉の下の 浮き石が怖いです~
気を付けて ゆっくりおいで~
きれいなV字の谷
見惚れるほど 新緑が映えて美しい
しかし…この谷間の山服をトラバースすると なると
美しい…だけでは通れません
サッサと歩くチチ…
足元はこんな感じで
へっぴり腰の私…
距離は開いていくばかりです
朴の木の大木
しかし樹林帯の中は
新緑の自然林が新鮮で
大木が苔を添えて聳える姿もまた神秘
朴の木
木の肌に 年輪を感じます…
そして…道は 歩きやすい山道になり
自然林の囲む山道から
植林の囲む山道へ
山腹に沿って緩やかに下って行きます
狭くもしっかりとした道で
もう 危険な個所はありません
混生する樹林のトラバース コメカイ道出合
安心して歩けるとなると
足取りも軽やかに スピードも上がります
コメカイ道
コメカイ道出合にでると
生活の名残りを見せる 生活道らしいコメカイ道になり
登ってきた 登山口へと向かいます
地蔵山・釣瓶岳登山口
他の登山者が来られているのでしょう
車とバイクが停まっていました
今回のお山は 低山だけど
決して侮れないお山でした
崩壊もさることながら
迷いやすい地形と踏み跡の薄い所もあり
地図とコンパスは 必須です
ヒヤヒヤしながらも
充実したお山を愉しめた感じで 温泉へと向かいます
キッチン四季の店内
カキドオシ
温泉で汗を流した後は
少しだけ移動して 国道沿いのキッチン四季に立ち寄ります
窓辺に 野のお花が添えられ
優しい風が入り
心もお腹も満たされて
心地よい疲れを感じながら
ゆるりとした一時を過ごしました
登り返しが有るのではと案じながら読んでいきますと
エッ?未だ下るの?
・・・・・・・・・・・・
でも、やはり登りが・・・・・・・・・・・・
随分、苛めてくれますね。
nanekobiさんの四足歩行に
足を踏み外したら只では済まない緊迫感が・・・。
それが何時になったら終わるのよ!と思う位
見るも恐ろしげなトラバース
もう、やめてと声を掛けたくなりました。
でも、やはり見過ごせない滝が有るからこそ
高い代償を払ってでも頑張った訳なんですね。
私なら、どうしていたでしょう。
眼鏡の一件
同じだな!と思ったら笑ってはいけないと思いながらも笑ってしまいました(ごめん)
呆れ顔の御主人様のお顔が主人にだぶります。
何はともあれ御無事で何よりでした。
私もホッとしています。
下山後の一時が一番安心して見てられたかな?
と凄く充実した山行でしたね‼
落ち葉の上のトラバースは辛そうですけど。(*_*;
山の新緑も綺麗な時期になってきましたね‼
スゴイ所を
歩かれましたなぁ。
素晴らしいというか、
私にはとてもとても
怖くて出来ません・・・でも歩きたいなぁ、本心は。
ハシリドコロ
何処かで見ましたが
よく思い出せなくて・・・。
野老ですね。
そう言えば
オリンピックのエンブレムに
選ばれたお方の苗字もこれでしたっけ。
全くの偶然ですが。
まさに…行きは良い良い 帰りは・・・のお山でした
チチが、今回のお山はちょっと気を引き締めて…と言っていたのが
最後になってわかりましたもの…
沢歩きは好きですが トラバースは本当に苦手で・・・
写真で見るより 私には切れ落ちているように見える所も…
それでも なぜ登りに行くのでしょうね…(笑)
滝は本当に素敵な滝でした
この時は 来てよかったと思った時です
自然林の新緑の美しさもさることながら
人の少なくなった山の空気は どこか 神秘で癒されます
だけど…やはりトラバースの苦手感は
いつになっても克服できません…
歩いた事のない道を歩くのは
楽しいのですが この事態では
登山技術の未熟さをつくづく感じます…
メガネの件・・・笑って下さいましたか?
実は 私も こっそりと
たか様の事を思い出して書いていました
お互いのご主人様…同じ思いだったのでしょうか(笑)
たか様とお話が出来たような感じで嬉しいコメント
ありがとうございます♪
大変な時ですが
ボランティアご苦労様です
こちらのお山は 稜線のきれいなお山で
充実した山歩きを楽しませて頂いておりました
ただ、人の行かないルートを今回は選んだので
崩壊も激しく 技術の無い私は失態ばかりです
歩き方を見ていたら きっと笑われている事でしょう(笑)
だけど、人の行かない所だけに
自然の濃さも残され いいお山だったと思います
コメントをありがとうございます♪
ただ、人の少ない所を選んで歩きますので
どうしても、崩壊の進んだ所に出てしまうようです
それでも、自然の濃さが癒しとなって楽しませてくれますね♪
野老さんでしたね
所沢も本当は野老に由来するといいますし
野老という名字も、野老の群生があり、役所の跡地に沢山の野老の群生があり高台というところでもその名の由来になったらしいと聞いたことがあります
強ち 関係がないわけではないのかもしれませんね
このお山の近くに 朽木温泉があり ココは家族連れの多い温泉地です
今回はそこでゆっくりと汗を流させて頂きましたが
お山の帰りの温泉はまた、格別に思います♪
コメントをありがとうございます♪