クラック(ひび割れ)の種類と特徴や原因
クラックの種類 | 特徴 ・原因など |
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ヘアークラック |
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乾燥クラック |
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構造クラック |
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縁切れによるクラック |
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乾燥クラックは、モルタル壁の宿命と言いましょうか、モルタルの性質上避けられるものではないと思います。
モルタル(※下に説明文あり)は水を使いセメントと砂を合わせて乾燥させて造ります。その過程で、水分の蒸発などにより乾燥収縮にモルタルが追従できずにクラックが起きてしまうのです。
モルタルは、新築から2~3年間は収縮があるとも言われています。
クラック(ひび割れ)の修繕方法
クラックによって、修繕方法が異なります。
- 0.3mm以下のクラックは、塗膜で埋まりますので特別な修繕は要らない(カチオン系での刷り込みは行います)
- 0.3~0.7mm未満のクラックは、シーリング材で埋める
- 0.7mm以上のクラックはV字にカットし、プライマー塗布後シーリング充填
- 幅が狭くとも場所により深さが5mm以上でしたらエポキシ樹脂による注入工事等を行います
クラックを放置すると、強度が低下しモルタルが剥落する危険性が出てきます。微細な地震でクラック(ひび割れ)が動くことがあるので、弾力性の強いシーリング材でヒビを埋めることが重要です。危険性の高い構造クラックは、十分な補修が必要です。
ひび割れ補修は長年の経験も必要なのですがそれだけではなく、公共工事などの定義となる公共建築改修工事標準仕様書などにある補修のやり方など、私共も公共工事などの経験と知識を踏まえ現場に活用しています。
今回はクラック補修のお話でしたが、ひび割れは見えないがコンクリートとモルタルの間に空洞がある場合もありますのでそういった場合は打診調査など行い、はつり(解体)をした方が良い場合や、注入工事等が必要など建物の場所や構造などを考え適切な処理が重要のなってきます。
※モルタルとは、セメントと砂、水を練り混ぜた物です。
硬化した状態のものもモルタルといいます。
モルタルは、主にレンガやブロックの目地や、コンクリート表面の仕上げに使われます。
コンクリートとは、セメントに砂と砂利、水を混ぜ硬化させたものです。
硬化する前の状態は生コンクリート(生コン)と呼ばれることが多いです。
コンクリートは、モルタルに比べて強度が高いため、土木や建物に幅広く使用される建築材料です。
特にコンクリートの弱点である引張力を鉄筋で補った鉄筋コンクリート(RC造)は、沖縄では多くの一般住宅をはじめ、ビルやアパートなど様々な場所で使用されています。