爆裂とは、専門用語になりますが、ご説明すると建物が古くなってくるとコンクリートの壁面にも亀裂が発生していきます。発生した亀裂には水や空気が侵入しやすくなり、その為、内部の鉄筋が次第に発錆きます。発錆とは化学的に酸素と結合する現象ですので、鉄筋は酸素を取り込んだ分、質量が増加し体積を膨張させます。この鉄筋の体積増加によってコンクリートは内部から破裂します。この現象を爆裂と呼び、破裂した部分を鉄筋爆裂部と呼びます。
鉄筋爆裂部の補修は爆裂した部位のコンクリートを破砕(はつり=解体作業)、できるだけ鉄筋を露出させた後に錆びている部分を落とし、浸透性防錆剤を塗布し、防錆ペーストで鉄筋表面を処理後、接着性が高いカチオン系モルタルで再度塞ぐ方法が用いられています。今回の現場はキクスイ化学さんのBR工法採用して補修を行います。 また、殆どのケースとして鉄筋が爆裂している箇所は1箇所だけに留まることはなく、建物全体の強度が著しく不足している可能性がある為、まずは専門家による安全性の確認をしてください。
今回の現場では、アパート3階のベランダ側の軒天(天井部分)が大爆裂しておりました。
軒天の補修なのですが、型枠を作り、上の階のベランダ部分にコア開け(穴をあける)を行いカチオン系モルタル流し込みました。
今日は、みんな塗装屋さんというよりも左官屋さんって感じですね。
まだまだ、補修作業がありますので作業風景を載せさせていただきます。(セメント何体使うかな・・・😢)