富岳一景 御殿場だより

今日の富士山の姿、自然や人、草花や鳥などの様子について、お伝えしています。

10月9日 ノーベル賞と世界の経済

2008年10月09日 | 今日の富士山
去年のいつ頃だったか忘れてしまったが、アメリカで住宅バブルが弾けそうであるとの噂が囁かれ始めてから半年ほど遅れた今年になって、
とうとう問題が表面化し世界的な恐慌へと広がる様相になってしまった。

日本でもここ数日で平均株価が数千円ほども下がり、投資に気力が失われ、これからの経済の状況に悲観的考えを持つ人が多くなってしまった。
加えて円高である。我々にとっては海外へ安く行けるなどのよい面もあるが、日本の大半を占める産業は大変な状態になって行くのだろう。

さて話しは変わるが、今年のノーベル賞の受賞者に日本人が4人もいることが発表された。
賞自体は珍しくもないが、日本人の受賞は6年ぶりということと、一度に4人も受賞とのことで、今の景気の閉塞感を一時的に忘れさせる効果は大いにある。

それにしても、南部先生は50年ほど前に、小林先生と益川先生は35年ほど前に発表した理論物理学の研究が今頃になって受賞というのは、
この理論の解明にいかに多くの時間がかかったかということであるが、逆に言うと40年も50年も先のことが思考の中では、今でも推測できるということである。

欲を言えば、6年前の田中耕一さんのように若い人の中から受賞する人が現れて欲しいと思う。
文科省も頑張って予算を付けているようだが、現場の教員がそれなりの意識を持たないとなかなか実現は難しい。

今日の一枚、秋! この写真一枚で、一面の紅葉を想像してはいけない。たまたま一枚紅葉しているだけなのだ。