富岳一景 御殿場だより

今日の富士山の姿、自然や人、草花や鳥などの様子について、お伝えしています。

ノーベル賞

2008年10月24日 | 今日の富士山
先日某所でノーベル賞受賞者の講演を聴いた。
講演者は今年受賞した日本人ではなく、アメリカ人のJ・ワトソン博士である。

今から55年も前にDNAの二重らせん構造を解明し、1962年にノーベル賞を受賞した人だ。
DNAのワトソン・クリックモデルの発見は、当時、大学生であった私に衝撃的な印象を与えた。
難しい話で理解ができないかも知れないという不安はあったが、ぜひ一目だけでも本人に会いたいという気持ちで出かけた。

ワトソン博士については、科学以外でいろいろな評判もあるが、今年80才になる人の良いおじいさんという感じで、開口一番「科学者の講演は往々にして分かりにくいものであるが、私は意識してわかりやすい説明をする。」と述べ、その通り実に明快で内容のある講演を聴くことができた。

 ・興味を限定するな。
 ・若手の優秀な研究者は誉めて元気づけよ。
 ・優秀な研究者は早く昇進させよ。
 ・部下の論文に自分は名前を入れない。
 ・いろいろな人の意見を聴くことが大切だ。
 ・非社交的であることにより受ける損失は大きい。
 ・責任者に自分と同じ考えの人物は当てるな。(新しい発想が生まれない。)
 ・政治家にも理解者をつくれ。

などなどである。主として、自分の研究に対する姿勢が中心であったが、
いつも、長々としゃべる 立花 隆氏の存在感はかなり薄れていたことは確かである。


今日は、雨で写真が撮れない。仕方がないので先日の講演の時にたまたま撮った応援団の写真
(チアリーダーがいるのだがカメラが小さくこの程度しか写らない。)