旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

台湾メンバー

2012-01-13 20:39:11 | Quiet Adventure
台湾を11月11日から1月30日まで歩いた今回のウォーク。
台湾の西側の高雄という街から僕が合流してメンバーは台湾5人、韓国5人、日本5人でバランスが良かった。
主要メンバーと雰囲気をふまえて紹介をすることにする。

台湾メンバー



左:ミンジェ 21歳 北京語

スタートの日に突然、出発地に現れたらしく、基本的には歩かずにサポートカーの運転をしていた。
いつも携帯電話でFacebookをチェックしている。

「とんでもないのが混じってる」と僕が思っていたら彼は交渉の達人であった。
後半のスケジュールは、どこに泊まるのかも全く決めずに朝にスタートして、午後にみんなが地図を見て
「ここに学校があるぞ!」と言う。
このウォークでは「学校=宿泊地」または「寺=宿泊地」であった。
台湾は日本と比べると凄くゆるい国なので、学校に行ってうまく交渉すれば泊めてもらえる。
その交渉の達人がミンジェである。
相手に分け入る隙をあたえず、早口であっという間に交渉成立させる達人である。

ある日、台南でミンジェが運転する車がタクシーとぶつかったが車には傷ひとつ付けなかった
奇跡の男でもある。

大晦日の日には飲み過ぎで吐いていた。

中:ダン君 29歳 北京語・台湾語・大阪弁

台湾の原住民へイホー族の血をひいている。
関西の大学を卒業して日本で就職。
日本語ペラペラで本の翻訳や通訳をしていて、今回の台湾巡礼はダン君との出会いから始まったそうだ。
ウォーク中に出会う台湾人の話を全て通訳してくれた。

原発反対の団体に所属していたが、かなり窮屈だった事もあって、ウォークをきっかけに仕事を辞め参加。
同じ歳ということもあって、かなり仲良くなった。
話のわかる良い奴で、良い意味でアホである。

日本語を勉強している時に小室哲哉の曲を聴いて何が言いたいのか、さっぱりわからず
「日本語って難しい」と思ったそうだ。

日本のお笑いが好きである。

右:シャオション 15歳 北京語・簡単な英語

台湾の学校のシステムは進んでいて、学校に申請して認められれば学校に行かなくても授業に
参加したことになるので15歳で参加できている。
決められた日にレポートを提出する必要はあるそうだが、学校で黒板を眺めているよりも
外で歩いていた方がよほど勉強になるのは確かだ。

最終日、最後の休憩を終えて「いよいよ、次はゴールだ!」と歩き始めてすぐに、
突然シャオションの母親が生姜の利いたお茶を持って現れ、みんな拍子抜けしていた。
台湾ではバスケが人気があり彼もバスケが大好きでNikeばかり着ていた。

あと、ルンジェ(男)18歳、ケンティン(女)18歳。
合わせて5人の台湾メンバー。

アミ族と年越し

2012-01-03 20:17:32 | Quiet Adventure


台湾巡礼が予定よりも一日早くゴールしたので、12月31日は一緒に歩いた台湾、
韓国、日本、アミ族という台湾の原住民の方たちと過ごすことになり、手をつないで
輪になって裸足で踊りながら新年を迎えた。


いまは台北にいて、昼間は20℃ちかいということと台湾は旧正月ということもあって
まったく正月という感じがしない。

これから1月5日に台北のカフェで巡礼報告会を行ってから台南へ行って数日間、
自転車で台湾の東側の原住民の村をまわりたいと思う。

上に載せた歌はアミ族のうた。

台湾からアニョハセヨ~

2011-12-12 09:50:47 | Quiet Adventure
台湾4日目。
台北空港に着いて新幹線で高雄という大工業都市にきた。
今はそこから50キロ北に来た台南という街にいる。
東南アジアほど物価は安くはないが、日本の半分くらいだと思う。
台湾の料理はなかなか匂いがキツイ。

「台湾巡礼ウォーク」というものに合流して日本人5人、韓国人5人、
台湾人5人と行動している。
日本語、英語、中国語、ハングル、台湾人の大阪弁が飛び交っていて、
時々、どこにいるのかわからなくなり、台湾の人へ挨拶するのに僕は
アニョハセヨと言ってしまうほどだ。

台湾、韓国からは最年少15歳の子供が5人いるのだけれど、
もちろん学校から認められており、学校側も授業の一部だとしている。
日本のガチガチに固められた日本人化教育よりもこっちの方が、よほど
教育が進んでいる。

東南アジアのネット屋みたいなのは時代遅れでほとんどがWI-FIになっている。
荷物が重くなることを避けたかったのでMacを持ってこなかったけど、
時々、ブログを書くことができそうだ。

今日は一日休みで、これから何人かと一緒に台湾の「セッデク・バレ」という
台湾の 先住民 対 日本軍 という実話をもとにした映画を観にいく事に
なっている。
日本では上映できる内容ではないらしいので僕は楽しみにしている。
5時間の映画だそうだ。

世界中のネイティブの人たちが自分は「ヒト」であると名乗る。
「アイヌ」が「ヒト」を意味するように、台湾の先住民も彼らの言語で「ヒト」を
意味するものが、そのまま部族名になっていることが興味深い。

注意すべき点は、彼らのいう「ヒト」が、僕らのいう「ヒト」と同じものを
意味していないということだろう。
きっと、そこを知ることから、あなたの「大地の上で生きる普通の人」
についての学びが始まるだろう。

台湾へ

2011-12-07 19:42:09 | Quiet Adventure
時間が無くなってしまって、のんびり書いていられないが
これからバスで大阪へ行き、明日台湾へ行く。

台湾は料理と先住民に期待している。
来年の1月11日に帰ってくると思う。
それまでネットの環境がわからないのでどうなるかわからないけど

あー時間がない。
最近一番面白かった事は江頭2:50の彼女が知っている女性だった事。

こんな雑なブログでも見にきてくれ方たちありがとう!
皆さんお元気で!
また来年会いましょう?

では!

椅子取りゲーム

2011-10-11 01:16:34 | Quiet Adventure
ある日、僕は宮崎の海の見える丘の家に正木高志さんとサヨコオトナラのオトさんといた。
部屋の中には誰も座らない椅子がひとつだけあった。

正木さん「キリスト、ブッダ、ムハンマドなど4人がいた。椅子は一つしか無い。
その椅子に誰が座ったかわかるか?」と、僕とオトさんに向かって言った。

「なぞなぞですか?」と僕が聞くと

正木さんは「違う」という。

僕「多分、キリストだと思います。」

正木さん「なんでだ?」

僕「血だらけで死にかけてるでしょうから」

正木さん「違う。答えは、誰も座らない。みんな浮いてたから座る必要がないからだ。
だから俺はこの椅子にすわる。」と言いながら正木さんは椅子に座った。

さよなら原発/エネシフ巡礼

2011-10-04 21:53:33 | Quiet Adventure
Walk9からEOLAというイベントの準備の手伝いをする為に離れて
しばらく友人の家がある福岡の糸島半島で数日をすごした。

ウォークで出会った韓国人や日本人の仲間に見送られ糸島を離れ
福岡駅で深夜バスを待ちながら、久しぶりにたくさんの人たち
とすれ違う。

少しでも世界に変化を求めたいと思って歩いたあとでも当然駅前には
ビラを配る人。
カフェの窓側には何も映りそうもない目で通行人を眺めている人。

いつもと同じだ。

正木高志さんのwalk9「さよなら原発/エネシフ巡礼」という
自分の中にある原発を見つめ直し、道を求めるのではなく道を照らす
光を求めて歩き、地球への謝罪を含む巡礼のウォークに参加して、
僕の内側から出て来たものは
「ただ、みんなに幸せになって欲しい」という凄くシンプルなもの。

駅前はいつもと同じであるはずなのに、すれ違うまったく知らない人たちに
対してさえ、そんな気持ちでいっぱいだった。


Walk9で出会えたみんな、本当にありがとう!

まだ止まりそうもない

2011-09-29 20:14:05 | Quiet Adventure
昨日は国東の方たちと交流会があったんだけど、
山口県の上関ではまだ原発をつくろうとする動きがあるという
噂を聞いた。

どうやらこの記事のことを言っていたようだ。

http://www.tax-hoken.com/news_LKV1xP4xr.html?right

木を植えましょう

2011-09-22 22:26:22 | Quiet Adventure


5年くらい前に友人から『木を植えましょう』という本を教えて
もらい読んだことがあった。
一冊買うと木を一本植えてくれるという本で、内容も素晴らしく
当時の僕は感動し、20冊ほど購入して、友人達に配ったものだった。

それからしばらくして、自分でも木を植えたくなり「どこに木を植えようか」
と考えていたとき、まだ保育園児だったころの自分が、保育園のおやつで食べた
柿の中に入っていた種をこっそり持ちかえり、家の庭に蒔いたことがあったことを
思い出した。
芽が出て木になったまでくらいは気にしていたものの、その後は、すっかり忘れた
ままになっていた柿木の存在を本をきっかけに思い出したとき、自分の中がとても
あたたかくなったことを今でもおぼえている。

本との出会いから5年。
いま僕は九州にいて、「木を植えましょう」の著者である正木高志さんと
一緒に九州を歩いている。

本にも出てくる正木さんの娘であるラビさんから直接話を聞いたり、今日は正木さん
家族と深く関わっているサヨコオトナラのオトさんからも話を聞かせてもらっている。
凄く遠くにいた人がどんどん近くなっていく。

本と出会った5年前では想像もできなかった自分がここにいる。
明日にはまた違う知らない場所に向かって歩きだす。

完璧なものなど存在しないこの世界で、完璧なものが存在するのなら、変化の中のにこそ
あるのではないだろうかと、波を眺めながら思ったことがある。
変化の中にある自分の美と呼べるものを、僕はもう少し見続けたいと思う。