旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

遠い道のり

2009-09-28 21:50:26 | 
ある日、僕はメキシコタバスコ州にあるビジャエルモッサというとにかく蒸し暑い街で道に迷っていた。
目的地は生まれて初めて行くプラネタリウム。

都会でもなく田舎でもない中途半端な街。
暇で開いた地球の歩き方の地図にプラネタリウムの文字を発見した!
昔からプラネタリウムというのは何だかとんでもない場所な気がして、いつか行ってみたいと思っていた場所だったが、まさかメキシコで行けるチャンスに恵まれるとは思ってもいなかった。

そんなプラネタリウムに向かう迷い道。
目印はケンタッキーフライドチキン。

ハイウェイらしき道を無理やり横断して、なんとなく合っているだろう道を歩いているとバス停に可愛い女の子がニコニコしながら座っていた。
どうせ道を聞くなら可愛い子の方が良いに決まっていると、女の子に
「ケンタッキーフライドチキンは・・・」と言いかけた。

僕は何を見間違えたのか、女の子はニコニコなど少しもしていなくて、
大泣きしていた。
これはめんどくさい事になったぞ!早くここから消えよう!と思うが、
「じゃあ!」と簡単にさよならを言いにくい状況になってしまい、この女の子が
何故大泣きをしているのか、彼女の横に座った僕の頭の中で勝手な想像が膨らんだ。

そして、僕の想像では、間違いなく失恋だという結論に達した。
失恋して泣いている女の子に「ケンタッキーフライドチキンは・・・」なんて
言ってしまった無神経な自分が情けなかった。
大泣きしてるのに「ケンタッキーフライドチキンは・・・」なんて聞くこの日本人は何て無神経な男なんだ!と彼女も思ったに違いない。
でも、やっぱり道を知りたかったのでケンタッキーの場所はちゃんと確認しておいた。

なぐさめようにも、僕はスペイン語は全く話せなくて困っていると一台のバンがバス停に止まり、そこから降りてきた男が彼女とおもいきりハグをして男は彼女を車に乗せてあっさり去っていった。

何だか無駄な心配をしてしまい損した気分でケンタッキーフライドチキンを
右に曲がり、やっとの事プラネタリウムに着いたが、あるのは建物だけでプラネタリウムの「プ」の字もない。
ここまで来て星が見ることができないのか!と、頭に来る暇もなく僕の腹が痛みだし、僕はただウ●コをして来た道を帰った。

あれから僕のプラネタリウムへの思いは、いっそう強いものとなった。

過去から「いま」が連続する

2009-09-25 02:12:17 | 素晴らしき日々
なぜだろう。
最近、幼かった頃の事や学生時代の事をよく思い出す。

小学校1年の時、字を書くことをおぼえた。
おぼえたばかりの文字を使って書く作文の時間が終わって、給食と昼休みになっても永遠と文章を書き続けていたことがあった。
課題のテーマからは大きくそれてしまった気がするけど。

考えてみれば僕は昔から文章を書くことが好きだったんだ。

最南端1号目に僕はこんな事を書いている。
「現在とは独立したものではなくて過去から「いま」が連続しているものだ。」

幼かった頃の僕はいつも頭のどこかで小さな後悔を繰り返していた気がする。

過去から「いま」が連続しているものが現在であるなら、僕は現在、後悔なんて
なにもしていない。
幼い頃から大切にしたい物や人で、いつも僕の内側はあふれていたんだ。

高校時代

2009-09-22 23:52:57 | 音楽

高校時代の夏。
昼間は危ないくらい暑くなったグランドでサッカーをして、夜は後の最南端のデザインとホームページを担当してくれる事になる近所の友人と星を眺めながら酒を飲むのが好きだった。
ブタは食べるのに絶滅しそうな動物を保護する活動が当時の僕には全く理解できなくてブツブツと星を見ながら文句を言っている。
僕の高校時代の夏はそんな感じで終わっていった。

あれから10年ちかくたち、車に乗るようになって飛行機に乗って遠くまで行けるようになっても結局、僕はあのころとたいして変わってない。



イノシシであれ!

2009-09-16 22:14:50 | 最南端
むか~しむかし。
ブタはイノシシだったそうだ。

イノシシを家畜化したものが、いま僕達の食卓に並ぶブタなんだ。

都合のいいように変化させられた生き物を見ると複雑な気持ちに
なるのは僕だけではないと思う。

自分がブタだと思った事はないだろうか。
自分の意思で生きていると思っていても、誰かの都合のいいように
かたち作られているって感じた事はないかい?

ブタである前にわれわれはイノシシだ。
日本人である前に、われわれは地球人だ!

最南端2号目はそんな視野で読んでもらいたいと思う。
イノシシであれ!!!!!!

みんなママが好き!

2009-09-13 15:12:07 | 
ある日、アメリカ先住民のトミーという男と二人で焚き火をしていた。
トミーは僕に「タバコをくれ。」と無愛想に言った。
僕が吸っているタバコを差し出すと「違う、これはタバコではなくてシガレットだ!」と言った。
彼の言うタバコは紙で巻かれているものなんかじゃなくて、スピリットたちの好物と言われる、ささげものとしてのタバコだった。

そんなタバコに関することで僕は個人的に調査をすすめている事がある。
「タバコと乳房の関係性。」

紙で巻かれたタバコの太さは女性の乳房の太さと同じサイズにしてあるという
話がある。
タバコに依存しているのはタバコに含まれる成分だけではなく、子供の頃に
吸った母親の乳房を思い出していると言うのもかなりあるようだ。

そこで僕は旅で会う喫煙者の男性によくこんな質問をする。
「女性のどこの部分が好き?」
するとかなりの確立で答えは
「胸です!」

やはり喫煙者は子供の頃の母親の愛情を思い出しているようだ。

しかし、調査するからには非喫煙者の回答も対象にしなくては調査にはならない。

そこでメキシコで大阪に住むショウ君というタバコを吸わない学生にも質問してみた。

僕「女性のどこの部分が好き?」

ショウ君「やっぱりムネですかね~。」

僕「・・・」

「タバコと乳房の関係性。」は結局わからなかった。
でも、どうやらみんな母親が好きなようだ。

みのる座のイベント用フライヤー完成☆

2009-09-07 23:11:58 | ロマンず☆~
ロマンず☆ミ第一回目のイベントのフライヤーが完成!!
イラストは最南端イラスト担当Takumi!!
デザイナーはチャールストンのイベントで僕の話を一生懸命聞いてくれ、その後知り合った森さん!!

特にイラストは雰囲気を伝えられず困らせてしまった・・・。
イラストのテーマは「愛」だそうだ。
なるほど!

白黒2色でのデザインも大変だったと思います。

どうも、ありがとう!!

ロマンず☆ミ やっぱり、いい感じ~!!

素晴らしき日々

2009-09-06 23:25:58 | 言葉
Joe Cocker - A Little Help From My Friends - Woodstock 1969


死ぬまでに、どれくらい好きと言える曲に出会えるのだろう?
そして、その中でもっとも多く聴く曲というのはどんな曲だろうか?
それをすぐに答えられる人はどのくらいいるのだろう?

僕は知っている。
自分がもっとも多く聴いてきた曲。

それはアメリカの70年代をテーマにしたドラマ「素晴らしき日々」の主題歌だ。

となりのトトロなどのジブリ作品を僕はかるく20回以上見てきたが、この素晴らしき日々というドラマを見てきた回数はそんなもんじゃない。
狂ったように好きだ。

僕がアメリカがどこか嫌いで、どこか好きなのはきっとこのドラマの影響だろうな。
ニコニコ動画でたくさん見られるので暇な人どーぞ。

ダムを見る。

2009-09-06 23:03:51 | 素晴らしき日々
彼女と二人でダムを見に行った。
ダムに近づいていくにつれ、どんどん不気味さが増していった。

水は地球にとって血液であり川は血管だ。

それを人工的にせき止め調整するダムというのは、なんとも頭の悪い人が
考え作り出したものだな。

まったくどうかしている。

しかし、そのダムの上でポーズを決めて記念撮影している僕と彼女はそれ以上か・・・。