旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

新しい心の時代

2012-04-26 21:30:15 | 物語

北太平洋のロシア沖で4月、全身が白いシャチの成体が目撃された。

nationalgeographicニュースより
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120426003&expand#title

1994年に北アメリカの白いバッファローに始まり、世界各地で
白い生き物が発見されている。
ラコタにとってそれは
「地球がひとつになる新しい心の時代を告げるもの」
とされる。
その時代とは母なる地球という視点では癒しの時であり、人類にとっては
試練、警告ともいえるだろう。

想像するちから

2012-04-22 17:10:29 | 言葉
『コバルトの触媒と特殊合金に挟まれたシリコン太陽電池が、
水を酸素と水素に分解する。
発生した酸素と水素は燃料電池で利用できるという。
従来の人工葉とは異なり、通常の水で機能する。

燃料電池の中に送り込まれた酸素と水素は化合して、水に戻る。
このプロセスによって電流が発生。
酸素と水素を回収して貯蔵するシンプルなシステムが開発されれば、
どこでもエネルギーを生み出すことが可能になる。
近い将来、“パーソナル発電機”が誕生するかもしれない。』


nationalgeographic ニュースより。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=51825531&expand#title


想像とは自由であると思う。
しかし、その範囲は原子レベルから宇宙的なレベルはあっても、
その一定の枠を越えることはないように僕は思う。

我々が重力によって地球に引き寄せられることと同じように、
それは、この地球とともに生きることを避けられないことを
証明しているかのようだ。

ここに、「絶対」「自然の法」と呼べる
我々に与えられた、世界があるのではないのか。

興味があること

2012-04-10 20:29:41 | 素晴らしき日々
このごろ自分のプロフィールをつくる必要があって、全てを
書き込んだら長すぎるので、短く必要であろう範囲から
外れないようにまとめてみた。

05 北山耕平氏著『ネイティブ・マインド』と出会う。
06 アラスカWPPDにてラコタ族アーボルルキンホースと出会う。
07 北山耕平氏と出会い、アメリカ先住民の世界を学ぶ。
08 AIMのデニス・バンクスが主催するLongestwalk2にて、
アメリカ徒歩横断に参加。
メキシコ・グアテマラを旅する。
縄文土器を復元する。
09 7Generationswalk 静岡案内人として大阪から東京を歩く。
フリーペーパー「最南端」の編集長になる。
  「地球を抱きしめる」ことを目的に団体を結成し、代表に
  なる。
10 7Generationswalkで長野から東京、山口から広島、東京から
名古屋を歩く。
  ディジュリドゥを吹き始める。
11 正木高志氏が主催するWalk9で鹿児島から大分を歩く。
台湾巡礼にて台湾先住民の村を訪ねる。

興味があること
色、音、写真、映像、農、木(植物)、本(印刷物)、
言葉(言語)、歴史、人類、食、海、物語、旅、土器、
熊、航海、文字、鉄、環境、女性、雲。


僕だったら目の前にこんなプロフィールの人物が現れたら
友達にならないだろうな。

FORMOSA 自転車の旅4

2012-04-09 20:50:00 | Quiet Adventure
海沿いの9号線を進みながら太麻里という田舎町付近で今夜の宿を探す。
宿といっても、テントを張れて静かに眠れる場所という意味である。

コンビニで早めの夕食をとり、自転車に股がろうとすると、目の前に
やってきた車が道を塞いだ。
仕方なく自転車を少し先に停めて、荷物の整理を始めると女性が道の
向こうから走って現れ、僕に向かって必死に北京語で話しかけている。

ふと、自分の背後にある建物をみると、それはホテルで、彼女は
どうやら宿泊客と勘違いしたようで「泊まるんだろ?安くするわ!」と
言っているらしかった。
ホテルの柔らかいベット、温かい風呂という誘惑と闘い、何とか勝利を
もぎ取り、女性を冷やかすかたちでその場を去ったが、さっきまで
笑っていた女性の表情は嘘のように一変し、恐ろしい顔で僕をにらんでいる。

海沿いの道から少し入った公園を通過して、砂浜で海を眺め、
海沿いで風が強いことが難点ではあるが、昨夜の中央分離帯よりは、
百倍はマシだと思えた。



夕方になると目的地としている花蓮の方角から満月が昇り、夜になって
風が止んだと思うと、今度は雨が降り出した。
防水能力が全くないテントから滴り落ちる雨を避けるようにして、
うずくまり、昼間の女性の言うことを素直に聞いておけば良かったと
思いながら眠りにつく。
85キロ移動した二日目。

のようなもの

2012-04-08 18:07:00 | 素晴らしき日々
アメリカ先住民で白人教育を受けていない最後の世代である
「ローリング・サンダー」というメディスンマンは、かつて森の中で
数年の時を過ごしたという話がある。

僕はローリング・サンダーが森でいったい何を食べて過ごしていたのかという
謎について考えながら、仕事で植樹用の大小合わせて50個穴を掘っていた。

穴を掘っていると色んなものが出てくる。
ミミズはもちろんのこと、昨日は冬眠中の蛙とも出会った。
そして、さらに出てきたのはエシャレットのようなものと、ウコンのようなもの。
穴を掘っていると春は下からやってくるような気がする。



エシャレットのようなものは、食べれば何かわかるわけだが、これが
なかなか口にするのがおそろしい。
ビニールで包まれ販売されているものに安心を感じている自分が嫌で
食べてみると、それは多分エシャレットであった。

ウコンのようなものは食べてもわからないので、調べてみると根の形から
秋ウコンであろうことがわかった。
黄色い染料として使えそうだ。

春ということで染め物用に藍を畑で育てることにして、種を蒔いたのだけれど、
さすがに二日で芽がでるわけがない。
そんな藍を見て、一年彼女がいない、ちゃらんぽらんな僕に向かって母親は
「藍の芽が出ないね」と言ったあと「藍(愛が)が芽生えるといいね。」と、
わざわざ言い直す。

季節は上下し、時は環を描く。
ふたつが交わるところに花が咲くのかも知れない。

春ですな!

つながり

2012-04-05 20:28:42 | 物語
「 環境省は4日、新潟県佐渡島で野生復帰を目指して放鳥した
国の特別天然記念物トキのペア1組が抱卵を中止したと発表した。

巣の下の地面から卵の殻が回収されており、同省は暴風の影響で
卵が落下した可能性が高いとしている。
抱卵中止は今季2例目。
現時点で抱卵が確認されているペアは5組となっている。 」
ーJijicom より

いちど失った地球との繋がりを取り戻すことは、やはり簡単ではない。

FORMOSA 自転車の旅3

2012-04-03 20:18:07 | Quiet Adventure
2日目、午後。
海岸沿いに自転車を停めて地図を眺め、あいかわらずひとりの時間を
楽しんでいる僕がそこにいた。

このまま海岸線を南に行くのか、それとも近道の9号線を行こうか
迷っていた。
自転車を漕ぎつづけた脚は、すでに自分の脚ではないかのように
力が入らない状態だということと、海岸線の道は途中で道が無くなる
ということを友人のダン君から聞いていた。

そこに道がないのには理由がある。
台湾の都会が集中する西側の電力を台湾の先住民が暮らす東側の
原発が電気を供給しており、その先にはさらに核の最終処分場も
計画されている。
そこに道を通すということは、最終処分場に繋がる道をつくることを
意味している。
先住民を中心とした地域住民は国立自然公園にすることで、道を通すことを
阻止する方法をとり、人民党、国民党、みどりの党が国立自然公園にする
ということにサインしているが、選挙前のパフォーマンスだろう。

結局、僕は近道であろう9号線を進むが、そこには平面の地図ではわからない
テンションが高いというだけでは、とてもじゃないが乗り越えられない
強烈な上り坂。
坂道の大半は自転車を押し、時々ある緩やかな下り坂を自転車に乗るという
ことを繰り返すこと3時間。
やっと頂上に着く。
山の雰囲気はラオスの山にどこか似ていて、風が気持ちいい。


そこからいっきに、ブレーキから火が出るんじゃないかと思うくらいの
坂を下り続け、また海岸に出て宿泊場所を探す。