旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

RE:RE:REDISCOVER.

2009-03-26 00:02:11 | 7 Generations walk.
いままで、色んな場所へバックパックを背負って旅をしてきたけれど、
バックパッカーというのは、どういう人を指して使う言葉なのか僕は知らない。
貧乏人の安宿めぐりではないというのは間違いないと思う。

旅をしてきて感じるのはバックパックという限られた物の中に、
自分の必要最低限で旅をする。
逆に言えば自分に本当に必要なものが何なのかを知る作業だともいえる。
これはとても大切な作業だと僕は思う。

この国は何かにさせようとか、何かになろうとする。
いつだったか七夕の短冊に子供の字で「医者になりたい」と書いてあったのを
見て気持ち悪かった。
何かにさせるというのは本来の人の上から覆いを被せて本来の形を覆い隠すことだ。
何枚も何枚も上から被せられたら重みに耐えられなくなるのは当然。

僕が勝手に考えるバックパッカーというのは被せるのとは逆で剥ぎ取る作業だ。
自分の上から被さっている物を全て剥ぎ取ろうとして、裸になろうとする。
そういう作業をする必要がこの国の全ての人に必要だと僕は思う。

英語でDiscoverは「発見する」という意味だ。
Disは剥ぎ取る。
Coverは覆い。
覆いを剥ぎ取った先に「発見」があるんだとアーサーホーランドという
牧師が言っていた。
最南端のブータンのところが少しめくってあるのはそういう理由なんだけど。

何かになろう!と、するよりも、いま自分に被さっている物を
全て剥ぎ取る事の方がよっぽど大切ではないだろうか。
そして剥ぎ取った先に自分がいったい何者なのかを発見してほしい。

まだ明日から行く7GenerationsWalkの準備を何もしていないので
こんな事を考えながらバックパックに荷物を詰めていこうと思う。
それに、去年アメリカを横断するLONGESTWALK2で会ったアメリカの仲間も
応援しているし、死んでいったマカの為にも僕は必ず歩ききらなきゃ
ならないんです。

Longest Walk 2 - Official preview

2009-03-25 02:57:21 | 
夜になって火を眺めたくなった。
一人、海に行くと誰かが準備して待っていたかのように流木が置いてある。
いままでの旅を火を眺めながら振り返る。
ただひたすら思い出し振り返る時間。

旅はいつになったら終わるのだろう。
知らない国の知らない人たちの中に一人で飛び込んで自由の怖さを
知った初めての旅。
思い出せばあそこから、それまでとは全く違う旅が始まった気がする。
あれから色んな国や町でたくさんの人達と出会った。
日本から国境を何度越えても、僕は同じ旅を続けている気がする。

旅はいつになったら終わるのだろう。
飛行機から降りたら瞬間に終わる旅だったら、どんなに楽なんだろうか。
たくさん出会った旅人達の旅は終わったんだろうか。

みなさんも良い旅を!




おそろしい

2009-03-24 20:09:59 | 
ある日、僕はロサンゼルスのリトル東京にいた。
バスの中で知り合った名古屋の子に「拳銃を撃ってみたくいか?」

二人でニコニコしながら射撃場についた。
ダイハードを撮影した町だったので、せっかくだから映画で使用しているのと
色違いを選んだ。
恐る恐る弾をつめて拳銃を手に取った。
テレビで片手で打っているのは嘘だと体で知った。
撃ち続けていると何だか自分がもの凄い力を手に入たような感覚になり、
楽しくなっている自分が、恐ろしかった。

牛丼を食べて

2009-03-24 05:06:25 | 
ある日、僕はロサンゼルスにいた。

AMOEBA MUSICという全米一位と言われる品揃えのレコード屋で
日本のコーナーを見ていると浜崎あゆみのCDが置いてあった。
何だかそれを見て、久しぶりに日本食が食べたくなった。
レジの店員から近くに吉●家があることを聞いて、行くことにした。

BEEF BOWLというのが、どうやら牛丼の事らしい。
VEGETABLE BOWLというのが何なのか興味をそそる。
かなりお腹が減っていたので牛丼とVEGETABLE BOWL両方を注文した。
皿と食器は全て使い捨てだった。

VEGETABLE BOWLは牛丼のように味付けされた野菜丼。
野菜丼を食べ終わって牛丼を食べようと思ったら、外でなにやら大きな声で
僕の隣の人へガラス越しに文句を言っているホームレスの女性がいた。

気にせず牛丼を食べ終わり、席を立つと僕の横にいつの間にか、さっきの
ホームレスの女性が恐ろしい顔をして立っていた。
僕の腕を血が出るほど強くつかみ彼女は言った。

「Mother Fucker!!!!!」


バビロン!

2009-03-24 04:43:58 | 
ある日、僕はメキシコの首都メキシコシティでバックパックを背負いながら
電車を待っていた。
夕方ごろ電車は満員。
東京以外でも、こんなに満員になる電車があるのかと驚いた。

ただでさえ乗るのが困難な電車に75ℓのバックパックを背負っていたら
乗るのは不可能だ。
いや、不可能ではないだろうが乗ったら凄く迷惑だ。

少しイライラしながらバックパックを置いて座っていると、横にいる
マリファナを吸ってご機嫌な感じの若い二人が、イライラしている僕に
気が付いたようで笑いながら言った。

「バビロン!バビロン!!バビロ~ン!!!」

沼津の‘Iwa Keli`i さん

2009-03-23 16:02:31 | 最南端・設置 協力店!
↑風が強くて写真がうまく撮れませんでした。

ホームページにもリンクさせて頂いている沼津市千本松にある
‘Iwa Keli`iさんへ昨日、最南端を届けるのとお話に行った。

‘Iwa Keli`iはハワイの言葉で『鳥の王・イヴァ』という意味だそうです。
お店の方はとてもハワイや日本、海に詳しい目に力のある方で、本棚にある本が
僕の部屋の本棚にある本と似ています。
僕が凄く興味を持っているカマクラ号にも関わっている方。
http://www.kamakurago.com/index.html

お店に行くのは昨日で2回目。
今月のコーヒーというのがあるんだけど僕は濃いコーヒーを飲むと酔っ払うので
甘いコーヒーしか飲めません。

富士山が見える海がすぐ近くにあって、コーヒーやハワイがお好きな方
行ってみると良いですよ!
ワークショップもやっているようですので!
http://blogs.yahoo.co.jp/moanayumi/MYBLOG/yblog.html

久しぶりにガツンと・・・

2009-03-23 01:25:35 | 音楽
Gobbledigook - Stills Version - Full version @ sigurros.com

友人からCDを借りて久しぶりにガツンときた。
写真も凄く良くて良くて。
6時間ほど、大きな音で曲を聞きながら車を運転していた。
沼津市辺りでうるさい黒い車と遭遇したという人。
それ僕です。



思い出の駄菓子屋

2009-03-21 03:04:18 | 7 Generations walk.
大阪から東京まで歩く7Generations walkが3月27日から始まる。
静岡をオーガナイズしていている僕は報告・連絡・相談・下見を重視するので
準備にとても時間がかかる。
今日も7時から11時半までスタッフと「絶対失敗はできんぞ!」
と打ち合わせをした。
ちなみに明日も打ち合わせをする。

静岡は不思議なんだけど、よく映画のロケ地に使われる。
だから、できるだけ歩く人達に楽しんでもらおうと歩くコースに
映画のロケ地を入れたりしている。

この間は清水方面へ下見に行った。
清水といえば、さくらももこの「ちびまる子」だ!
その、ちびまる子に出てくる「ミツヤ」は実際にある店だと聞いていたので
歩くコースに入れたいなと思っていた。

車で迷いながら行ってみたが見つからない。
人に訪ねると「もぉ、やめちゃったよ・・・。」
せめて跡地だけでも!と思ったが行ってみると店は無くなり駐車場に
なっていた・・・。↑上の写真

駄菓子屋というのは誰でも子供時代の思い出があるもんだ。
それが無くなっていくのは、悲しいものですな。

僕の思い出の駄菓子屋はまだ頑張ってやっておりました。
おもちゃのバンビ Forever!!!



浜名湖春の音楽会

2009-03-18 00:38:23 | イベント
昨日、浜松のレコード屋で頂いたイベントのフライヤー。
表紙の絵、好きです。

4月12日日曜に「第一回浜名湖春の音楽会」
浜名湖ガーデンパークで行うようです。
花博の会場の跡地だと思います。

OPEN17:30
START18:30

LIVE: Little Tempo, Caravan

http://浜名湖音楽会.jp

みず、はな、みどり、はるのにほい、おと。
浜名湖畔の、花と緑が溢れる美しい公園「浜名湖ガーデンパーク」。
その野外ステージにて、第一回、「浜名湖音楽会」が始まります。
春に霞む夕暮れ五時半より、月明かりの夜九時まで。
昼から園内でまったりくつろぐのもよし、夕方から駆けつけるのもよし、
夜は濃密でごきげんなバイブレーションに包まれて下さい。
芽吹き時、音と自然が、皆のこころに種をまく、「浜名湖音楽会」。

アルコール類の販売はないそうです!!!!
こういうものに僕は行きたいんだけど7Generations walkの真っ最中だから
行けません。

夜の公園に花と音とキャンドルなど。
春の音楽会行かれてみてはいかかでしょう?

ポンチョを着る編集長

2009-03-18 00:05:24 | 最南端
ある12月の寒い夜の事、僕たち編集部は表紙の撮影の為に
夜から超寒い中、静波海岸で日の出を待っていた。

ある者は車の鍵を夜の砂浜に落とし、ある者は限界が来て車で眠りにつき、
トラブルがあったものの何とか朝の日の出を迎えて撮影を行った。
本当に寒かった。
スピーカーの上に僕が作った土器を置いてバックには日の出!
天気は最高!
僕のニコンD80がパシャパシャうなる!
完璧な表紙が撮れたと朝マ●クしながら僕は思った。

やっとの思いで撮った写真を東京に住むデザイナーに送った。
「だめ!意味わからん!」まさかのダメとの返事。

そのデザイナーが1月1日に地元に帰ってきた。
僕らの苦労も知らずに「撮りなおそう。」
1月2日また僕たちは静波海岸で表紙の撮影をした。

僕がメキシコで買ってきたポンチョを着て、手には土器。
体温を土器に奪われ手の感覚が無くなっていくのを感じながら
「こっちの方が、もっとわかんないだろ。」と思った。

そうやって、何とか完成した表紙であります。
表紙の裏にはそんな話も・・・。

みんなで苦労して撮影してボツになった写真。
せっかくなので載せておきます。