旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

初セッション!!

2011-02-28 14:38:12 | 
トレッキングから帰ってた翌日の土曜日。
ポカラというダム湖沿いにひろがる街にいた。
ダムのそばにある公園は日本の緑の寄付金?か何かで作られたものだそうだ。
ますます募金する気がなくなるような公園だった。

そんなポカラのメインストリートを歩いているとメインストリートの真ん中の大きな木の下で、
8人ほど太鼓を演奏する人達がいた。
2分ほどの曲を何ども演奏して、何がしたいのか判らなかったが非常に楽しそうだった。

部屋からデイジュリドウを片手に戻り、演奏にまぜてもらった。
神に捧げる曲だそうだが、わけもわからず一緒に演奏した。

人生初セッション!!

1時間半ほどで演奏は終わり、お疲れさま-!と、ミルクテイが出された。
金の事ばかり話してくるネパール人から出された無料のミルクテイは美味かった!

トレッキングの相棒

2011-02-28 14:37:51 | 
アンナプルナトレッキングに行くのにネパール人のガイドをつけた。

パダムという名前で38歳、見た目はギャングだ。
温泉に入っていると、外で待つしかめっ面のパダンに顔が怖くてお前はギャングみたいだな!と、
僕が言うと何故かギャングと言われたのが気に入ったらしく、おう!俺はギャングスターだからな、と喜んでいた。

そんなギャングスターは、ときどき冗談を言うくらいで普段は無口だ。
ある時ギャングスターが顔に似合わずリップクリームを塗っているので笑っていると、
俺が38歳でハンサムなのはこれのおかげだ。と、言っていた。

ゴレパ二、タダパ二という名前の村を通るとき、パ二ってどういう意味?と質問すると水という意味だと教えて
くれた。
それからゴレパ二、タダパ二、ジャパ二!!(日本人)と冗談を言い笑った僕に気をよくしたようで、
違う宿で同じ冗談をカナダ人に言うが無視されてギャングスターは悲しそうだった。

いつも僕の先を歩くギャングスターは離れすぎて見えなくなることが多々あった。
ある日、見えなくなったギャングスターにやっと追いついたと思ったら、いつの間にか若い白人の女性と
仲良くなって一緒に歩いているではないか。
二人仲良く座って、僕を待っているギャングスター。

突然、バービー人形のダンスミュージックを聴き出し、ノリノリなギャングスター。

日本人でトレッキングに行った人の中には、なぜかガイドの親戚が同行して3人でトレッキングに
行くことになったり、若いガイドで疲れてる時にひたすら話しかけてくるなどという目に合った人も多くいる。

ギャングスターがガイドになった僕は非常にラッキーだった。
無駄なことは喋らないし、時々冗談をいい、ガイドとしてもベテラン。
もし、ネパールでトレッキングする予定のある人は是非、ギャングスターをリクエストしてほしい。

アンナプルナ トレッキング

2011-02-28 14:00:20 | 
アンナプルナのトレッキングに行ってきた。
景色はまるでアメリカの沙漠で山を見ているかのようだった。
久しぶりに人の発する音が一切しない場所に立てたことがとても嬉しかった。

トレッキング中にたくさんの村を通ったけれど、その体験の中で印象的だったのは、
どの村も女性がとにかく元気だったことだ。
映画 もののけ姫の中でアシタカが良い村は女が元気だというセリフがあるけれど、
どの村も本当にいい村だった。

ずいぶんと昔には今回僕がみたような村が日本列島にもあったんだと思う。
とても良いものが見れたトレッキングだった。

親孝行プレイ

2011-02-26 13:50:51 | 編集長の本棚
親孝行プレイ
みうらじゅん
角川文庫

この前バンコクを歩いていたら本屋のオジさんが7冊本をくれた。
重くなるのでほとんどの本は宿に置いてきたのだけれどこの本が一番薄かったので読んでみた。

最初は、よくある内容のないギャグ本かと思った。
一番面白かったのは本の内容ではなく、前の持ち主であろうか、どうでもいい内容のページに折り込みがしてあったことだった。

最後まで読んでわかったのだけれど、みうらじゅんという方はジョークの扱い方が上手な人だと思う。
それは笑わせるのが上手というのではもちろんない。
笑いの持つ力をよく理解している。

笑わせれば何でもありの笑えない芸人や、つまらない話ばかりする教育者などは、この本を読んで勉強すべきだ。
みうらじゅんという方の書いた違う本も僕は読んでみたくなった。
最南端のデザイナーの牧もきっとこんな本が好きなはずだ。

日本に帰ったら最近、母親を亡くした僕のオヤジにこの本を
プレゼントしようと思う。

眠れない夜

2011-02-26 12:31:37 | 
バンコクからネパールまではバングラデシュ経由の飛行機だった。
GMGという安い航空会社だったからか、バンコクの空港でゲートをぬけてからバスに乗り、
飛行機まで歩き滑走路から階段を使って飛行機に乗り込んだ。

機内にはバングラデシュ人の男だらけ。
シートナンバーも気にしないで好きなところに座っている。
機内はみんな家族のように盛り上がっている。
パイロットもそんな機内の雰囲気を感じてか飛行機が動き出しカーブを曲がり終える前に加速して、行くぞお!
と言わんばかりに、そのまま飛び立った。

離陸してからも機内は盛り上がったまま。
客室乗務員も男に負けず、いいかげんで機内食を通路側の席に座った人に預けて窓側の席にまわさせる。
そして、機内で昼寝をしていた。

バングラデシュに着いてからネパール出発までの18時間を空港内で過ごすことになった。
空港といっても特にやることはないので、空港内をウロウロしているとPRAYER ROOMというものを見つけた。
飛行機のパイロットやお客さんなどが続々とやってきて祈るのをボーッと観察。

夜になってベンチで寝ようとするが、とにかく信じられないくらいの量の蚊のせいで全く眠れない。
刺されると皮膚が熱くなるんだ。

どこかに眠るのにいい場所はないかと考えてるとPRAYER ROOMを思い出した。
さすがに祈りの部屋で寝ていたら怒られるだろなと思いながらドアを開けるとすでに10人ほど眠っていた。
その中にはガードマンまでいる。
寝場所を見つけて、よし!と思い横になるが、またしても蚊に邪魔されて眠れない。
サンダルに裸足なので1枚のビニール袋を靴下がわりに履いたが
それでも隙間から蚊がやってくる。

眠れん!

ゴミ箱をあさると機内で使う枕のカバーが2枚あったのでそれを履いて靴下にした。
それでも耳元にやってくる蚊のせいで寝れないので喫煙所でタバコを吸っていると、やってきた掃除係の若者2人と仲良くなった。
僕の足元を見て可哀そうに思ったのか、少し待ってて!と言ってどこかへ行ってしまった。
しばらくして輪ゴムを2つ持ってきてこの輪ゴムでカバーを止めた方がベターだ!とプレゼントしてくれ
僕の靴下が完成したが、もう朝になっていた。

アンナプンナー

2011-02-21 15:56:54 | 
ネパールに着いてからなんだか忙しくなって、今はアンナプルナ国立公園のトレッキングに来ている。
38度の高熱を無理やり薬でおさえて5800メートルまで登って本当に死ぬかと思った。

差別

2011-02-13 13:59:15 | 
いまはタイにいて、明日からネパールだ。

日本人ではない人たちをそばに置き、差別することをうまく利用して出来上がった国で育った僕らの中には、
いまだに差別的なものが受け継がれている。
日本で隠れていたものが、日本を出たとたん日本人に対するお互いの差別意識があからさまになる。

毎日、数十人もの日本人とすれ違うが、ここで日本人に話しかけるほど恐ろしいことはないと、本気で思う。

いつになったらこの国の差別が終わるんだろうか。

明日からLongest walk 3

2011-02-13 13:39:40 | 
Longest Walk 2 - Official preview

明日からLongestwalk3がアメリカ・サンフランシスコを出発する。
7Generations walkの山田さんも行っているし、今回も日本からたくさんの参加者があるのではないだろうか。

サングラスをしてバンダナの上にベースボールキャップを被った
ウンデッドニ-がきっと今頃興奮してるだろうな。
話は長いけどいい人なんだ。

よい旅を!

コヨーテ老人とともに

2011-02-13 13:01:58 | 編集長の本棚
コヨーテ老人とともに

ジェイム・デ・アングロ 作・画
山尾三省 訳
福音館文庫

カリフォルニアの先住民と40年間を共にすごした白人が、インディアンの世界観をもとに
描いた旅物語。

クマ父さん、カモシカ母さん、キツネ坊やとウズラの赤ちゃんの長い旅の物語。

この本もそうだったけど、インディアンの物語の中に入ると、僕らが持っているものは違う
もっと大きな時間の中を旅することができる。
物語ってなんとも不思議なもの。


いっぱい買える

2011-02-11 19:27:47 | 
ラオスからタイにもどって 7日くらいになると思う。

今は7年ぶりのアユタヤーにいる。
7年前と大きく変わったようすはないけれど、夜にゲストハウスの前の
大きな道路で毎晩サッカーをしていた子供たちがいなくなったくらいか。

タイはお金さへ払えば簡単に旅ができる国だ。
お金さへあれば、退職した白人がしているように女の子だって買えてしまう。

この前あった元学校の先生が世界のどこに行っても数字は通用するということを
言っていて、僕は言わなきゃいいのにお金が共通言語になってるからね。
なんて、言ってしまった。

バスならあっという間に目的地につけるのに、僕はわざわざ電車を5時間待ったりする。
バスだと350バーツなのに電車だとたったの11バーツ。
夜中に町外れの駅についてタクシーを使えば宿まですぐに行けるのに40分歩く。
たしかにお金を使えばすごくらくに旅ができるのは事実だし、
お金を使えば楽しいことが いっぱい買える。

お金を使うと簡単に旅ができて、楽なんだけどまるでお金で会話しているような気になってくる。
わざわざ海外まで来て、楽しいことをお金で買うのは何だかむなしいじゃないか。

世界のすべてに値段がつきはじめている 。