旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

カンタ!ティモール 上映

2010-12-28 20:39:29 | ロマンず☆~
来年の春に『カンタ!ティモール』を上映することにした。
予定では監督のなっちゃんと制作・音楽担当のサダムさんが来てくれそうだ。
日時未定!

予告編だけでも良さが伝わってくる。

映画『カンタ!ティモール』 監督:広田奈津子 制作:小向定 監修:中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)・
南風島渉(voice from asia) 2010年/110分


それは 狂気のような殺戮を
生き延びた人々の
許すこと 笑うこと
生きるということ―

ある青年に導かれた 運命の旅
小さな島から 私たちの世界が見てくる―

音楽溢れるドキュメンタリー映画

カンタ!ティモール

不自由すること

2010-12-28 16:50:28 | 素晴らしき日々
最近の100円ライターにはチャイルドロックというものが付いている。
子供が火をつけないようにということを考えたんだろうが、火事を無くすためには
火を子供から遠ざけるのではなくて、ちゃんと火の扱い方を教えてあげて火に近づけるべきだと思うな。
このまま着火剤なしで焚き火もできない、大人になれない子供になってしまう。

何不自由のないという不自由な世界に押し込まれた子供は歳をとっても大人になんかなれやしない。
不自由であることだって自由なんだ。

まさしくチャイルドロック。

日本石巡礼

2010-12-27 00:27:00 | 編集長の本棚

『日本 石巡礼』
日本経済新聞出版社
須田郡司

日本列島の石をフォトグラファーである著者が石巡礼者となり、写真と共に石を紹介した本。

石巡礼という企画は凄く面白く、僕もやってみたいと思うくらいだけれど、
「日本列島に古くからある石」ではなく、著者の「日本に古くからある石」という見方が石というものを
狭い世界に押し込め、つまらないものにしてしまっているのが、非常に残念だった。

葦舟の石川仁さんが本の中に出てきたのが笑えたな。

四角の外で働く

2010-12-23 19:39:09 | 素晴らしき日々
庭師の兄貴を手伝い2ヶ月ほどたった。
いまだに給料が出ていないが、庭の手入れをする仕事は僕にはとても仕事な気がする。
四角い箱の中で仕事をするよりも丸い地球の上で仕事する方が僕には何百倍も嬉しいことだ。

おまけに仕事をしていると 白菜、レモン、ハム、みかん、クッキー、野菜ジュース1リットル、
カップラーメン、キウイを昨日と今日だけで、お客さんから頂いた。
実に素晴らしい仕事だ。

庭の構造で面白いのが、生垣という家の囲いは、ほとんどの場合は木を四角く刈り、中の庭の木は丸く刈るのだ。
四角という檻の中に丸いものをつくる。
何だか日本列島に日本という四角い国が出来上がっていった歴史と、神社の構造に似ているな。

四角の中の丸。
檻の中の自由ということか。

皆既月食

2010-12-20 23:52:55 | 素晴らしき日々
明日は皆既月食。

この前、沖縄地方で皆既日食のとき何万もするツアーが組まれ、みんな喜んで行ったわけ。
んで、砂浜には使用後の注射器がゴロゴロと転がっていたわけだ。

そんな場所に13人のグランドマザーが行くツアーが、またチケットだけで何万円もかかるものが組まれ、
奄美は大洪水というかたちで浄化され、結局13人のグランドマザーは行くことすらできなかったわけだ。

日本列島に生まれた日本人とされるわれわれは、いつから地球をお金に変えるようになったのか。

運がいい事に明日の皆既日食の夕方、天気予報では雨だ。
大切なことを忘れたわれわれにとって、実にいいことだな。

警察とは何なのか

2010-12-20 00:37:02 | 
アメリカの交通ルールは日本とけっこう違う。

右側通行なのはもちろんだが、赤信号でも右折できる。
ただし、右折して後続車がブレーキを踏むと、進行を妨害したと判断され違反となる。

アメリカというバカでかい国だけあって、車の機能も日本車とは違う。
例えば、アクセルを踏んで手元のボタンを押せば、アクセルから足を離しても一定の速度で走り続ける機能がある。
バカでかい国ではこの機能は非常に役に立つ。

4年前、車を借りてカリフォルニアからアリゾナへ向けて走っていた。
そのボタンを押せば一定の速度で走り続ける機能を使っていた。
速度は制限速度に合わせてあり一定なはずなのにパトカーが後ろからやってきた。

車を止めて警察が出てくるのをミラーで確認するとすぐに警察犬が出てきて、犬と一緒に車を一周して
何もないことを確認して、スピード違反でもなんでもないのに警告(違反の一歩手前)という紙切れを渡して去っていった。

そんな事があった数日後。
今度はアリゾナからニューメキシコに向けて車がほとんど通らない田舎道を走っていた。
大雨でまともに前が見えない状態でワイパーをフルに動かして走っていると後ろから車がやってきた。
なぜかライトがハイビーム。
後ろに車がいることはわかっても、どんな車なのか全くわからない。

アメリカでは道幅が広い為に、追い越したいときに追い越せるだが、その車は追い越すこともなく、
『スピードを上げろ!!』
と、言わんばかりに僕の車をあおる。

そんな状態が10分ほど続き、やっと追い越してくれたと思ったら後続車は警察だった。
僕があおられてスピードを上げていたら違反で捕まっていたのは言うまでもない。

アメリカでも日本でも警察というのはたいして違わない。
いまは年末の交通違反取締り強化月間で警察が自分たちのボーナスを稼ぐことに一生懸命になっている。
交通事故よりも警察に気をつけて。

まるこだった

2010-12-12 22:22:28 | 編集長の本棚

『まるこだった』
集英社 
絵と文 さくらももこ

清水出身のということもあってなのか僕はなぜかさくらももこについて妙に詳しい。
例えば、さくらももこの家は八百屋で、漫画の中のおじいさんは、こんなおじいちゃんがいいというものを
イメージしたものを描いたもので、実際は全然違うということ。

近所の「みつや」という駄菓子屋は実在していたが、4年前くらいにおばあさんが亡くなって今は駐車場になっている。

さくらももこの息子は「ちびまるこ」を自分の母親が描いているということを知らされていない。

テレビのちびまるこちゃんの曲を歌っている知久さんは昆虫が好きな変態である。

など、どーでもいい事を僕は知っている。

『まるこだった』という本のタイトルがレイムディアーの本を思わせるが、全く関係ない。
内容もどーでもいい事ばかりで、何度も挫折しかけたが何とか読みきった。

しかし、どーでもいい内容の中にも、色んな匂いする。
きっと、馬鹿なフリをするのが好きなんだろうな。

ココペリが浮かんだ空

2010-12-08 19:22:03 | 素晴らしき日々
忙しくてせっかく上達してきたディジュリドゥを練習する暇がない。

僕には植木屋をやっている兄貴がいるのだが、この兄貴が不景気に独立した。
仕事が早くて丁寧で安いので仕事は順調なようだ。
この前のトークの後に『平川君の弟なんだって!』と言われたり、
しゃべり方や声、雰囲気が似ているらしい。
時々、目撃情報も入ってくる。

12月は正月前に庭をキレイにしたいという家が多くて植木屋は忙しい。
そんな訳で毎日楽しくフラフラしてる僕が手伝いに行くわけだ。

今日も朝から仕事に出かけた。
兄貴はいつも長々と時間をかけて説明してくれるのだけれど、
説明が長すぎて何を言っているのかさっぱりわからん。

僕が思うに、職人というのは腕が上がれば上がるほど頭が馬鹿になるのか、
説明が下手な気がする。
話が長ければ長いほど説明した気になっているんだ。きっと。

兄貴が何を言ってるのかわからんし、
不機嫌な彼女は100%八つ当たりしてくるし、
『世の中どうなってんのかなぁ』と、
昼休み横になって空に浮かぶ雲を眺めていた。

すると、雲が形が変化して何か見覚えがあるかたちに。

『んん?ココペリ?!』

空にココペリが浮かんでいる!

アメリカ先住民のロックアートなどに出てくる精霊だ。

写真の1

ご覧の通り縦長の笛を吹いている。
きっと、ココペリは言っている。

『ディジュリドゥを吹け!』